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InstagramやSnapChatで自分の日常を発信する「俺通信」が今の時代のコミュニケーションスタイル!?

Generation Y

by Margaux-Marguerite Duquesnoy(画像:Creative Commons)




Instagramで変わるソーシャルメディアのビジネス利用と「俺通信」な20代のコミュニケーション

(2016/4/28、TechCrunch)

彼らはFacebookやLINEで相手に連絡する手段は確保しつつも、日常ではInstagramやSnapChat、MSQRD(マスカレード)でただ自分の日常をアップデートするだけ。恋人でもない人やさほど興味のない相手が自分の報告を逐一メッセンジャーなどで送ってくることを「俺通信」と呼ぶことがあるそうだが、そんな俺通信と呼べるような発信こそがコミュニケーションの主軸になっているのだ。

InstagramやSnapChat、MSQRDなどのアプリを通じて、自分の日常を投稿するというのが今の時代のコミュニケーションスタイルなのだそうです。

LINEが出てきてから「既読スルー」「未読スルー」という言葉が生まれましたが、このコミュニケーションスタイルが浸透した結果、相手が返信をするという必要がなくなってしまっていっているのかもしれません。

既読スルーもなければ、送受信の頻度も割合も気にかけなくて良い。全員が好きなタイミングで「俺通信」を送り、興味がある時にだけ連絡をする。それは「返信」ではなく「連絡」くらいの感覚だ。

自分が送りたいときに、自分が送りたい頻度で、メッセージ(画像・動画を含む)を発信するというのが「コミュニケーション」に含まれるのでしょうか?

97%の大学生が場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある!?という記事を以前取り上げましたが、コミュニケーションとは相手あってのもののはずなのに、俺通信がメインになっているというのは、空気を読むことに集中する時代が長くなった結果、人と人は触れ合わなくなってしまったのかもしれません。

コミュニケーションとGoogleで検索すると次のような回答が出てきます。

気持・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い。

このようなコミュニケーションスタイルが相手に気持ちを伝えることや相手と心を通じ合わせることにつながるのでしょうか。

【関連記事】







97%の大学生が場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある!?

Speak NO Evil

by Esparta Palma(画像:Creative Commons)




【知ってた】本当のコミュニケーション能力は結局、ソーシャルメディアをいくら利用しても身につかない件

(2012/12/19、IRORIO)

ソーシャルメディア以外のコミュニケーションにおいても、大学生たちは空気を読んで行動することを非常に重視しているようで、「場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある」のはほぼ全員で97.0%(「頻繁にある」40.3%、「たまにある」56.7%)だった。また、「会話のノリやテンションを相手に合わせることがある」は96.2%、「”空気を読めていない”と言われないか不安になることがある」は70.8%、「友人グループ毎に自分のキャラを使い分けること」は69.6%と、かなり人の顔色を伺ってコミュニケーションをとっていることがわかる。

東京工芸大学が全国の4年制大学生を対象に行ったアンケート調査によれば、コミュニケーション能力が高いと思っている大学生は24.8%だったそうで、多くの大学生が場の空気を読むことや人の顔色をうかがうことを重視していることがわかったそうです。

今の時代は特にコミュニケーション能力の高さが重視され、場の空気を読むことが大事にされていますよね。

しかし、相手に合わせていることや空気を読むということは、素直な自分を隠しているということであり、また自分が自身の意見をいう事で相手が気分を害するかもしれないと考えているということは相手のことを信用していないとも言えると思います。

つまり、コミュニケーションが重視されている時代でありながら、実際は人と人同士が触れ合っていないということなのではないでしょうか。

東京工芸大学工学部基礎教育研究センター准教授の小澤一仁氏(教育心理学)は、「2割の学生しか自分のコミュニケーション能力を高いと思って」いないことは「非常に興味深い」とした上で、「コミュニケーション能力を高めるには、現実の目の前の他者との会話で磨いていくことが最も効果的」と説明。

コミュニケーション能力を高めるには、目の前の相手との会話で磨いていくことは大事ですが、その前に考えておくことがあると思います。

自信のない人はコミュニケーションよりも尊敬を求めるでも紹介しましたが、『自信と劣等感の心理学』(著:加藤諦三)によれば、自分に自信がない人は、相手や自分に弱点があることを許さないと書かれています。

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コミュニケーションではなく尊敬を求める人、つまり自分に自信がない人の尊敬は、相手や自分に弱点があることを許さない。弱点は尊敬の障害になる。
<中略>
つまり、コミュニケーションを求める人同士の尊敬とは人間に対する尊敬なのである。自分に自信がない人は弱点を拒否する。

自分に弱点があることを認め、そして相手にももちろん弱点があることを許した上で、コミュニケーションをとっていくとほんとうの尊敬が生まれるということなのでしょう。

しかし、自信がない人は、自信がある人と接した時に誤った行動をしてしまいます。

相手がコミュニケーションを求めているのに、自分の価値を証明して尊敬を得ようとする。自分の価値を証明しようとしているとストレスに苦しむ結果になる。相手に対して心を開くゆとりなどまったくない。

自信がある人は、相手(自信がない人)に対して価値を証明することを求めておらず、コミュニケーションを求めているのに、自信がない人は、相手(自信がある人)に対して、自分の価値を証明しようとしてしまうのです。

ありのままの自分を信じて、自分らしさを認めてあげる。

そうすると、自然と相手に対してコミュニケーションを求めるようになるのではないでしょうか。







【SNS 関連記事】

Facebookやりすぎると脳が退化してしまう?

Untitled

by Jessica Fiess-Hill(画像:Creative Commons)




依存は危険!Facebookやりすぎると脳が退化してしまう

(2012/3/5、Menjoy)

■SNSに依存すると脳が退化する?

持続的にコンピューターやインターネットを使用することで、「脳が再配線される可能性がある」と考えているのは、神経科学者でオックスフォード大学教授のスーザン・グリーンフィールド氏です。

<中略>

その“再配線”は、集中力の低減とその場限りの満足感を促進し、共感能力の欠如を引き起こすなど、悪い方に配線が変化するというのです。

オックスフォード大学のスーザン・グリーンフィールド教授によれば、持続的にコンピューターやインターネットを使用することで、「脳が再配線される可能性がある」そうです。

その再配線とは、SNSに依存しすぎると、集中力の低減とその場限りの満足感を促進し、共感能力の欠如を引き起こすようになる可能性があるということです。

また、アメリカのタフツ大学の認知神経科学者メアリーアン・ウルフ氏は、長時間のコンピューター使用によって損われる可能性があるのは、読書をすることや読んだことについて考えることで磨かれる“脳の回路”であるとコメントしています。

「ある情報について深く考えるには、時間がかかるものです。それなのにネット上では、さっさと気晴らしから気晴らしへと飛んでいくことができます。

これでは大人でも、じっくり読み深く考える脳の回路が退化してしまいかねません。そして子どもの場合は、脳の回路がきちんと発達しない可能性があります」

タフツ大学の認知神経科学者メアリーアン・ウルフさんによれば、長時間コンピューターを使用していると、読書をすることや読んだことなど、じっくりと物事について考える脳の回路(能力)が退化してしまう可能性があるようです。

次々と新しい情報に移っていくということは、物事を深く考える機会をなくしてしまう可能性があるということです。

つながっていても孤独?|つながりすぎることで失ったものとは何か?で紹介した「マリアビートル」(著:伊坂幸太郎)にはこう書かれています。

「本を読み、内容を噛み砕く事で、語彙が増え、知識が増え、いっそう読解力が増した。本を読む事は、人の感情や抽象的な概念を言語化する力に繋がり、複雑な、客観的な思考を可能にした。」

本を読むことを通じて、他人の感情を慮ることや自分にはこんな感情があるんだということに気づき、そして、著者が経験したことから学ぶこともできます。

「魔王」(著:伊坂幸太郎)の中にはこういう台詞もあります。

『おまえ達のやっていることは検索であって、思索ではない-。』

この台詞を読んだ後、何かわからないことがあったらすぐに検索してしまい、その情報が本当にあっているのかどうか考えることなく、わかったような気になっているなと思わされました。

情報を仕入れることは大事ですが、それを自分の考えにするのには、長い時間がかかります。

静かに横たわって、のんびりして、待っていること、しんぼうすること―だが、それこそ、考えるということではないか!

ニーチェ(ドイツ)

静かに横たわって、のんびりして、待っている時間は決して無駄な時間ではなく、考えるための必要な時間ともいえるのではないでしょうか。







【SNS 関連記事】

「スマホチェックは1人の時だけにする」というルールを実践すると人間関係はどう変わるか?

Communicating from the Gutter

by Michael Coghlan (画像:Creative Commons)




■デート中にスマホを触っている相手にどのような印象を持つのか?

以前、デート中にスマホを触っている相手にどのような印象を持つのか?という記事をお伝えしました。

まとめるとこのような意見になります。

  • デートがつまらないのかなと思ってしまう。自分と一緒にいても面白くないのかな?と思ってしまう。

  • 不安になる誰かと連絡しているのかなと思うと悲しくなる

  • スマホのほうが大事なのかなと思う二人でいることよりもスマホが大事という優先順位が見えてしまう。また、自分のメール・メッセージへの返事が遅い場合で、デート中に返信しているのを見ると、更に自分が大事にされていない感じがある。

  • 二人の時間を大事にしてほしい

また、「スマホのチラ見」をすると、親密度が下がり、話を聞いてくれていないと思われてしまう!?によれば、二人での会話中にスマホを手にすることで次のようなことが起こることがわかりました。

1.親密度が下がる。

2.話を聞いてくれていないと感じる。

会話中に相手にスマホを気にしている仕草をされると、「面白くない(興味ない・関心がない)のかな?」とか「誰かほかに気になる人がいるのかな?」など自分のことが大事にされていないことが伝わります。

そこで、今回紹介する記事では、スマホを使ったりチェックをするのを自分1人の時だけにするというアイデアを実践した人がどう感じたかが書かれています。

■「スマホチェックは1人の時だけにする」というルールを実践すると人間関係はどう変わるか?

「スマホのチェックは1人の時だけ」と決めることで人間関係が劇的に良くなる

(2015/3/31、ライフハッカー)

学ぶべき教訓は、私たちがスマホを片付けることで、周りの人たちは自分たちが大切にされていると感じるということです。

人と会っている時にスマホをチェックしないというルールを実践すると、周りの人たちは大切にされていると感じるようです。

スマホをチェックしないことで、人の話をより集中して深く聞くことができるというメリットもあり、また、この人は集中して話を聞いてくれるということが伝わるからでしょうか、周りの人が積極的に関わってくるようになるようです。

人の集中力には限界があります。

人と会っている時にスマホをチェックしないというルールを実践することで、会っている人だけに集中力が向かうということはそれだけで他の人との大きな違いが出てきますよね。

目の前の人とのコミュニケーションを大事にすることが自分自身が大事にされることにつながるのだと思いますので、実践してみてはいかがですか?

【関連記事】







P.S.

人が騙されてしまうときは、注意力が奪われたとき!?

どんなに自分が注意深い人間だと思っていても、人が騙されてしまうときは、注意力が奪われたときであり、冷静に判断できなくなったときなのだということです。

あなたが、どんなに集中力に自信があって、注意深い人であっても、注意力が奪われてしまうものです。

マジックがその最たるものですよね。

誰かと会話をしている時にスマホをチェックするという行為をするというのは注意力が奪われた状態です。

注意散漫な状態で話を聞くというのは、相手を大事にしないとも言いかえることができるのではないでしょうか。

あなたはもしかするとスマホをチェックしている間にあなたにとっての大事な人のサインを見逃してしまうかもしれません。

常に問いかけましょう。

「あなたは自分の大事な人のサインを見逃していないか?」ってね。

【関連記事】

ロボットに感情は必要なのか?|アンドロイド研究者石黒浩教授へのインタビュー

iCub, a child-like humanoid designed by the RobotCub Consortium, taken at VVV 2010

by Jiuguang Wang(画像:Creative Commons)




ロボットに感情は必要なのか? アンドロイド研究の第一人者に聞いた

(2014/8/4、ギズモード)

感情というのは最も速い通信手段なんですよ。例えば英語がわからなくても外国人と一緒に笑うことはできますし、怒ることもできます。感情というのは他者と意思疎通をはかる最も単純で重要なコミュニケーションの手段。なのでアンドロイドに感情がないと意思疎通がしにくくなる。だからアンドロイドには言葉よりも、まず感情を与えるべきだと思う。先に感情表現ができて、その上で言葉が理解できるようになるのが正しい順序。

アンドロイド研究の第一人者として知られる大阪大学・石黒浩教授へのインタビューで、「ロボットに感情は必要なのか?」という質問に対して、感情はコミュニケーションに欠かせないので、言葉よりも先に感情を与えるべきだと答えています。

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「科学者が、コンピュータが感情をもつことは可能だと言うんだよ」|映画「トランセンデンス」監督ウォーリー・フィスターインタビューで紹介した映画「トランセンデンス」の監督ウォーリー・フィスターが科学者にリサーチしたところによれば、人間の脳を全部コンピューターにアップロードしたら感情を持つかという質問をしたら、全員イエスと答えたそうです。

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また、最近の研究によれば、「喜怒哀楽」と「恐怖」の5つの感情の歩行パターンをデータ化することにより、歩く速度や頭、胴体の姿勢など動作の一部から約70%の確率で感情を読み取れることに成功したそうで、ロボットが歩き方から感情を読み取ることができるようになっているそうです。(あなたは歩き方から感情を読み取ることができますか?

 それは人間というカテゴリに入っているだけでロボットよりも、自分の価値はロボットに勝ると思っているからです。だから人間とロボットの境界がなくなると怖いんです。両者の境界がなくなれば、その価値は個々の作業能力の比較になります。しかし、計算速度を競っても、記憶の容量を競っても、何一つロボットには勝てない。自分の存在価値が消えてしまう可能性がでてきます。

人間は人間というカテゴリーにいるからロボットとは違って価値のある存在だと思っていますが、いまの技術を持ってすれば、感情を持ち、感情を読み取れるロボットを作ることは将来的に不可能ではなく、人間とロボットとの境は何なのかを考える時が来ると思います。







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