by Ricardo Liberato(画像:Creative Commons)
【目次】
■喫煙は虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の4大危険因子の一つ
続・高血圧と脳・心臓病50話:第43話 喫煙と心臓病
(2009/1/21、毎日新聞)
喫煙は、糖尿病・高血圧・脂質異常症と並び、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞<こうそく>)の4大危険因子の一つです。
喫煙は、糖尿病・高血圧・脂質異常症と並び、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の4大危険因子の1つなのだそうです。
■なぜ喫煙によって虚血性心疾患リスクが上がってしまうのか?
なぜ喫煙によって虚血性心疾患リスクが上がってしまうのでしょうか。
喫煙によって、直接血管の壁が傷害され動脈硬化が促進されます。
それだけでなく、喫煙は、血清脂質に悪影響を及ぼし、善玉のHDLコレステロールを減少させ、悪玉のLDLコレステロールを増加させたり、ニコチンを介して血圧上昇させたりすることによって動脈硬化促進を助長させます。
また、フィブリノーゲンなどの凝固因子を増加させ、血小板の粘着及び凝集を高め血栓が形成されやすい(血が固まりやすい)状態となり、血管も収縮しやすくなるので、心筋梗塞の引き金となります。
血管がぼろぼろになる、血液がどろどろになるというのは、決して食事や運動などだけの問題ではないのです。
喫煙が健康への影響について記事の中から簡単にまとめてみました。
■喫煙によってどれくらい虚血性心疾患のリスクは上昇するのか?
では、喫煙によってどれほど虚血性心疾患のリスクは上昇するのでしょうか。
厚労省研究班による研究によりますと、喫煙により虚血性心疾患のリスクが男女ともに約3倍になり、心筋梗塞に限った場合、男性では約4倍のリスクになることがわかりました。
また、心筋梗塞のリスクを1日の喫煙本数別に解析したところ、1~14本で3・2倍、15~34本で3・6倍、35本以上で4・4倍と、1日の喫煙本数が多いほど心筋梗塞のリスクが増加することがわかりました。
逆に、禁煙により2年以内で虚血性心疾患の発症リスクが明らかに低下することがわかりました。
喫煙により虚血性心疾患のリスクは約3倍になるそうです。
また、1日の喫煙本数が多いほど心筋梗塞のリスクが増加することがわかったそうです。
逆に、禁煙すると、2年以内で虚血性心疾患の発症リスクが低下したそうです。
■まとめ
たばこを吸わないということは、がんの予防だけでなく、虚血性心疾患の予防にもつながりそうです。