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【目次】
■痛風の発症年齢が若年化
by Dan Century(画像:Creative Commons)
通風 発症年齢が若年化 食生活に注意 血液中の尿酸値をコントロール
(2009/12/11、東京新聞)
痛風は、患者が年々増加し、発症年齢が若年化している。
二、三十代も要注意だ。
痛風の発症年齢が若年化しているそうで、20代、30代から症状が出始める事も多いそうです。
■痛風とはどんな病気?
痛風とは一体どのような病気なのでしょうか。
痛風は、血液中の尿酸が過剰になり、結晶化して関節にたまり炎症を起こす疾患。
尿酸は、プリン体という物質が主に肝臓で分解されてできる。
この結晶を異物として排除しようと体が闘い始めるために、親指の付け根やかかと、くるぶしなど足の関節を中心に、激しい痛みの発作が起こる。
進行すると、痛風結節というこぶができ、骨を変形させて身体の動きが不自由になったりする。
痛風は風が吹いても痛いということから由来が来ていると聞いたことがありますが、痛風になると、足の指が腫れ、針で刺したようにジンジンとした痛みがするそうです。
高尿酸血症は、腎臓病、高血圧、心臓病、脳卒中などのリスク因子と指摘されています。
つまり、高尿酸血症になっているということは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、腎臓病、脳血管障害になるリスクが高くなっているといえます。
■痛風の発症年齢が若年化している原因とは?
痛風の発症年齢が若年化している原因は食生活にあるそうです。
患者はほとんどが男性で、現在約九十万人。
二十年前の約三倍に増えた。
発症年齢のピークは、五十代から三十代へ年齢層が下がっている。
「食生活の変化が背景にあると考えられている」と大山医師。
痛風の原因は、七、八割は遺伝的な体質によるが、残り二、三割は食生活が影響している。
尿酸の排せつ機能が低かったり、過剰に生産するなど、もともと痛風になりやすい遺伝的な体質をもった人が、尿酸を増やす食事をとるようになったために発症年齢が下がってきたという。
尿酸を増やす食事をするようになったことで、痛風の発症年齢が下がってきているようです。
■痛風の目安となる数値(尿酸値)
痛風はどの数値を目安にすればよいのでしょうか。
「血液中の尿酸値が、一デシリットル当たり七ミリグラムを超える人は、高尿酸血症という痛風予備軍。
同六ミリグラム台後半くらいからは、症状がなくても食事に気を付けてほしい」と大山医師は指摘する。
同九ミリグラムを超えると九割が、五年以内に痛風の発作を起こすとされ、尿酸値を下げる薬での治療を受けた方がいい。
ほかに発作の前兆時や発作時の投薬治療もある。
尿酸値7mg超/dl → 痛風予備軍 なのだそうです。
尿酸値が6mg/dlになると、症状がなくても食事に注意する必要が出てくるそうです。
■痛風にならないようにするための食事のポイント
では、食事をどのように気をつけたらよいのでしょうか。
食事の注意点は、プリン体をとりすぎないようにすること。
<中略>
酒類ではビールに多く含むものが多い。
肉のレバーや、エビなども多く含む。
プリン体は、煮ると煮汁に溶け出るので、豚骨ラーメンや鍋物のスープなどはほどほどに。
アルコールそのものも、肝臓で尿酸が作られるのを促進したり、尿酸の排出を妨げるので、ビール以外の酒類も飲みすぎには注意だ。
よくCMでも取り上げられたプリン体を摂りすぎないことが重要なようです。
レバーや海老、豚骨ラーメン、アルコール(特にビール)には気をつけたほうがよいようですね。
記事では、痛風予防に良い食品が紹介されています。
一方、尿酸は腎臓から尿に排出されて体外に出るので、尿酸が尿に溶けやすいように尿をアルカリ化する食品が予防にはいい。
野菜や海藻、酢の物などが代表で水分も十分にとりたい。
尿をアルカリ化する食品、例えば、野菜や海藻、酢の物がよいようです。
また、水分も十分にとったほうがよいそうです。
体重が増えると尿酸値も上昇しやすくなるので、軽い運動やストレス解消など生活習慣の改善にも努めたい。
体重が増加すると、尿酸値も上昇しやすくなるそうですので、ぜひ生活習慣の改善をして、痛風予防を行いましょう。
忘年会・新年会など年末年始は、お酒を飲む機会も増えますので、十分注意してくださいね。
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