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恋は感情ではなく、動物的な衝動|恋愛の脳領域

Dari & Dương

by Khánh Hmoong(画像:Creative Commons)




先日テレビで紹介された一つのテーマに興味を持ちました。

そのテーマはこちらの記事。

社交的な人気者は早死にする・友達の数は150人が限界・Facebookで友達が多いと脳が発達・男女の友情は成立しない|ホンマでっか 11月30日

■脳科学的に男女の友情は成立しない!?

友情の脳領域と恋愛の脳領域は離れている

特に男性は女友達と思っていても恋愛の脳領域が活性化

※生殖可能年齢までの話。

何もなかった場合は男性の恋愛の脳領域が未発達・理性が強い

それは、恋愛に関する脳領域があるという点です。

そこで、今回は恋愛の脳領域について調べてみました。

愛を司る脳の部位が特定される

(2011/11/21、スラッシュドットジャパン)

米国ラトガース大学の人類学者 Helen Fisher 氏が、脳機能マッピングを使って、恋愛を司る脳の部位を特定しました (Science News Blogの記事) 。

現在熱愛中のボランティア (17 人の米国人と 17 人の中国人) を対象に、恋人の写真と知らない人の写真を見たときの脳活動の違いを半年間に渡って観察したところ、恋人の写真を見たときは中脳の腹側被蓋野にある特定領域が活性化することがわかったそうです。

米国人と中国人で活性化する部位に違いは見られなかったとのこと。

また、自分の伴侶を現在も愛しているという結婚 20 年以上の男女 17 人 (40 ~ 65歳) を同様の手法で観察したところ、同じ部位が活発化したものの、こちらの場合は脳幹のセロトニンバソプレシンを多く含む部位も活性化したそうです。

「だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎」(NHKスペシャル取材班)にも同様の研究について紹介されています。

男も女も激しく恋に落ちているとき、脳の同じ場所が活発に活動する。

その場所は、腹側被蓋野、そして尾状核と呼ばれる場所の先端部分。

どちらも動物的な本能を担う部分で、脳の奥深くに位置している。

恋に落ちているときには、脳の腹側被蓋野という部分と尾状核という部分が活性化するそうです。

腹側被蓋野と尾状核とはどういう部分なのでしょうか。

腹側被蓋野は、脳の中心に位置する脳幹にあり、脳幹は呼吸、心臓活動、体温調節などの基本的な生命活動を担っている。

尾状核は、脳幹のすぐ外側に位置する大脳基底核と呼ばれる、動作や運動に関わる場所にある。

そして、脳幹と大脳基底核は、全ての脊椎動物が共通して持っている極めて原始的な脳で、別名爬虫類の脳と呼ばれている。

腹側被蓋野は人間の基本的な生命活動を担っている部分であり、尾状核は全ての脊椎動物が共通して持っている極めて原始的な脳にあるそうです。

恋の中枢はここにあるのだ。

調査結果によって、恋は感情ではなく、動物的な衝動だということがわかった。

「恋は、考えるとか、感じるといったこととは次元が全く違うものなのです。ましてや、理性でコントロールできるものでもありません。もっと原始的な抑え切れない衝動なのです。」(ラトガーズ大学 ヘレン・フィッシャー)

つまり、恋というのは、理性でコントロールできるものではなく、抑え切れない動物的な衝動だったのです。







P.S.

「恋は盲目」を科学するでも紹介しましたが、恋をしていると、恋人に対する否定的な気持ちを生み出す部分と判断力を司る部分の活動が抑制されるそうです。

つまり、人は恋をすると、恋人に対する冷静な判断力を失ってしまいます。

恋というのは、不思議なメカニズムでできているものですね。

 

P.P.S.

もう一つ気になっているのが、恋愛の脳領域が未発達の場合があるということです。

恋愛について興味がないという人は、もしかすると、恋愛の脳領域が未発達ということなのかもしれません。

 

【関連記事】

「別れが近いカップル」にみられる5つのサインとは?|付き合って〇ヶ月、〇年がピンチ!?

春休みや夏休みの前、クリスマスの2週間前などの何かのイベントがある前に別れることが多いという記事(クリスマスの2週間前に恋人同士は別れる事が多い?)を以前紹介しましたが、今回は、「別れが近いカップル」にみられる5つのサインという記事を見つけましたので、ご紹介したいと思います。

→ 恋する気持ちが突然冷めるメカニズム




【目次】

●その1:交際して4年以上はキケン

Lonely Valentine

by Kurt Bauschardt(画像:Creative Commons)

現れたらキケン!「別れが近いカップル」にみられるサイン5選

(2011/11/19、Gow!Magazine(ガウ!マガジン))

恋は4年以上経過すると、恋を司る脳内物質「βエンドルフィン」が出なくなり、冷めてしまうのだそうです。

しかし、「だから、男と女はすれ違う」という本によれば、熱烈な恋の賞味期限は更に短く、1年から1年半なのだそうです。

●恋の賞味期限は12ヶ月から18ヶ月(ピサ大学 マラツイティ)

7ヶ月までは熱烈ラブラブな状態が続く。8ヶ月から17ヶ月の間は個人差があるが、ラブラブな状態とそうじゃない状態がオーバーラップする。そして、18ヶ月を過ぎて安定した関係が続いたとしても、もはや熱烈な恋ではなくなる。

賞味期限までに恋が成就し、安定した恋愛関係へと発展すると、時間と共に愛が変化していくのではないか。それがひょっとして「愛着」のステージなのではないか。

恋の賞味期限が限られている理由としては、

恋というのは報酬系のネットワークがフル回転している状態、つまりドーパミンがバンバン出ている状態

であり、

報酬系がフル稼働する恋は「体に負担がかかる」

からなのだそうです。

→ 恋愛の賞味期間は3年? について詳しくはこちら

【関連記事】

●その2:下の名前で呼ばなくなるとキケン

カリフォルニア大学のキング博士がカップル55組を対象にした調査によれば、お互いが下の名前で呼び合わないカップルの86%が5ヶ月の間に別れているという結果が出たそうです。

もしかすると、下の名前を呼ばなくなっている時期というのは、ドーパミンが出なくなっている状態といえるのかもしれませんね。

→ 名前(ファーストネーム)で呼びかけられると女性の愛情ホルモンは増加する!? について詳しくはこちら




●その3:相手の欠点が気になりだすとキケン

恋をしている時には「あばたもえくぼ」といわれるように、相手の欠点が好きなものとして見えているものですが、相手の欠点が気になりだすと危険なのだそうです。

「恋は盲目」を科学するでも紹介しましたが、恋をしている人は、正常な判断ができないそうです。

●激しく恋をしている人が恋人の写真を見たときには、扁桃核そして、頭頂・側頭結合部の活動が抑えられていた。(ロンドン大学 セミール・ゼキ、アンドレアス・バーテルス)

●扁桃核は、脳幹と大脳基底核の外側にある大脳辺縁系に位置していて、本能的な快・不快を感じる働きを担っている。

●頭頂・側頭結合部は、判断や物事を批判的に捉える働きをしている。

●「これは、恋をしている人物は正常な判断ができないということを意味しています。恋人のことを批判的に見ることができなくなってしまう。恋は盲目。」

●「ただ判断力が鈍ると言っても恋人に対してのみの判断力が鈍る。つまり、恋人に特化した不思議なメカニズムなのです」

●二人の研究によって、恋のメカニズムには「相手に夢中になる仕組み」以外に「相手を否定的に思う力を抑えこむ仕組み」が存在することがわかった

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-「だから、男と女はすれ違う」から引用

つまり、恋には、「相手を否定的に思う力を抑えこむ仕組み」が存在し、相手の欠点を気になりだしてきたということは、その相手に対しての恋心が薄れてきていると言えそうです。

→ 恋する気持ちが突然冷めるメカニズム について詳しくはこちら

●その4:お互いが仕事や趣味に没頭しているとキケン

お互いが仕事や趣味に熱中していると、恋を忘れている証拠なのだそうです。

「幸せを科学する」(著 大石繁宏)によれば、

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●趣味の一致は、結婚生活への満足度と関係が高い。

●共通の活動に費やした時間が多い夫婦が、最も結婚生活に満足している夫婦。

共通の趣味を持ち、その時間が多いカップルは、満足度が高いようです。

一つでも共通の趣味があると違ってくるのかもしれません。

→ 「圏」を持つ人の76.8%が「幸せだ」と感じている について詳しくはこちら

●その5:恥じらいがなくなるとキケン

彼氏の前で全裸で過ごすというように、相手に対して恥じらいがなくなるということは異性を感じなくなっていということです。

ただ、これは、恋人ではなく、家族になっているということなのかもしれません。

■まとめ

付き合って「4ヶ月」「5ヶ月」「6ヶ月」「7ヶ月」「8ヶ月」「9ヶ月」「10ヶ月」「1年」「1年半」で検索する方が多いようですので、3ヶ月まではアツアツ・ラブラブの期間で、1年を越えると安定したお付き合いになるのではないでしょうか?




→ クリスマスの2週間前に恋人同士は別れる事が多い? について詳しくはこちら




【関連記事】
続きを読む 「別れが近いカップル」にみられる5つのサインとは?|付き合って〇ヶ月、〇年がピンチ!?

チョコレートで脳を酔わせる?チョコは恋愛の特効薬!?

[52 Weeks • 6/52] Sweet.

by Matteo Paciotti(画像:Creative Commons)




彼の心を動かす!? チョコの恋愛成分って?

(2/8、excite)

そこで今回はその真相を探るべく、日本チョコレート・ココア協会にお話を伺ってみました。

「チョコレートの原料、カカオに含まれるフェニルエチルアミンという成分は脳内でドーパミンの放出を促します。このドーパミンは、脳内で作られ、快感や意欲、感動をもたらす物質。恋愛をしたときにも作られるといわれます」。

なるほど。
ということは、チョコを食べると恋をしたような気分になる人もいるかもしれませんね。

「さらにチョコレートを食べると幸せな気分になれますよね。チョコレート・ココア国際栄養シンポジウムでは、カカオを摂取すると副交感神経の活性度が増すこと、自律神経が活性化しα派がより多く放出されるという研究発表がなされました。つまりチョコレートには、リラックス効果があることを証明したのです」。

チョコレートの原料カカオに含まれるフェニルエチルアミンは、恋愛したときに作られるドーパミンの放出を促すという効果があるそうです。

そういえば、以前ホンマでっかTVでも「好きな女性にはチョコレートをあげるといい」と紹介されていました。

チョコレートに含まれるギャバ(GABA)には大脳を抑制して、飲酒状態に近くする働きがあり、口説きやすくなるからという理由でした。

チョコレートを食べると、脳が酔った状態≒恋をしている状態になるということなのでしょうね。







【関連記事】

【チョコ 関連記事】

恋わずらいはコカイン中毒者と同じ状態

要注意!「恋わずらい」はコカイン中毒と同じ状態だという事実

(2011/12/15、Gow!Magazine(ガウ!マガジン))

■恋わずらいはコカイン中毒者と同じ状態

ロンドンの神経生物学者、アンドレアス・バーテルズとセミール・ゼキは、恋愛中の脳とコカイン中毒者の脳をMRIでスキャンし、比較してみました。

すると、驚くべきことに両者にはこれといった違いが見当たらなかったのです。

『恋わずらい』の人が、食事をとらなくても元気だったり、活発になって奇行にはしったり、取り憑かれたように相手に執着したりする姿は、たしかに薬物中毒者の症状と似ています。

恐ろしいことに、この『恋わずらい』には中毒性もあるようです。

失恋をした人がこの世の終わりのごとく泣き狂うのは、麻薬を断った薬物中毒者が禁断症状に苦しむのと同じ状態なのかもしれません。

その反面、失恋の痛手を忘れ、新たな恋に落ちるのも中毒性のなせるわざ。

脳がその快感を覚えているため、性懲りもなく“恋愛”に手を染めてしまうのです。

(参照:「セックスしたがる男、愛を求める女」アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ/主婦の友社)

恋愛中の脳とコカイン中毒者の脳をMRIでスキャンし、比較したところ、両者には違いがみられなかったそうです。

ある意味で、「恋愛中毒」という言葉は合っているのかもしれません。

続きを読む 恋わずらいはコカイン中毒者と同じ状態

恋をすると脳内はどんな状態になるの?|脳内物質が精神状態を変化させる?

要注意!「恋わずらい」はコカイン中毒と同じ状態だという事実

(2011/12/15、Gow!Magazine(ガウ!マガジン))

■恋をすると脳内はどんな状態に?

恋に落ちると、男女ともに『オキシトシン』という脳内ホルモンが分泌されます。

『オキシトシン』は“抱きしめホルモン”とも呼ばれていて、男女間で接着剤のような役割を果たします。

これがふたりに強い絆をもたらし、協力して出産と子育てに備える準備をするのです。

また、セックスしたい衝動を引き起こす『テストステロン』、快感ややる気を引き出す『ドーパミン』も、大量に分泌されます。

これら数種類の脳内物質は、精神をハイにし通常とは異なる精神状態へと導きます。

それがいわゆる『恋わずらい』の状態なのです。
(参照:「脳内麻薬の仕組み」より)

恋に落ちると、脳内では次のような変化が起こるようです。

  • 男女ともに『オキシトシン』という脳内ホルモンが分泌
  • セックスしたい衝動を引き起こす『テストステロン』が分泌
  • 快感ややる気を引き出す『ドーパミン』が分泌

つまり、恋をすると、さまざまな脳内物質が分泌され、いつもとは違う精神状態になるということです。

 

【関連記事】

キス、それは化学反応の問題=米研究

キスをすると複雑な化学反応が引き起こされるとの研究結果が発表されました。

<中略>

このテスト結果によると、愛のホルモンともいわれるオキシトシンは男性では急増しましたが、女性では減少したそうです。

また、ストレスホルモンであるコルチゾールはすべての人で減少したそうです。

 

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