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腎臓の機能が低下し、腎臓の病気になると、「体がだるい」という症状が現れますが、なぜ腎機能が低下すると体がだるくなるのでしょうか。
【目次】
■なぜ腎機能が低下すると体がだるくなるのか?
by Phil and Pam Gradwell (to be)(画像:Creative Commons)
腎臓機能の中でも最も重要な機能は、血液をろ過し、老廃物や塩分を尿として排出することです。
しかし、血液をろ過する腎機能が下がると、老廃物を排出することができず、身体の中に有害なものがたまってしまいます。
その結果、体がだるく、疲れやすくなります。
■メタボリックシンドロームが腎機能低下の原因になる!?
腎機能の低下の原因には、メタボリックシンドローム・肥満などが挙げられます。
メタボリックシンドロームを放っておくと、腎臓の機能が60%未満に低下する慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。
メタボ
→動脈硬化
→糸球体のろ過機能低下
→腎臓機能低下
メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。
腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下します。
その結果、腎機能の低下が起こります。
また、脂肪肝(非アルコール性脂肪肝)によって慢性腎臓病のリスクが高くなる!?によれば、非アルコール性脂肪性肝疾患により慢性腎臓病となるリスクが1.55倍になるそうです。
脂肪肝の原因の主なものとして、カロリーオーバーな食事が挙げられますが、同様に腎臓に負担がかかる原因に、糖分の多い食事や高脂肪の多い食事があります。
糖分の多い食事や高脂肪の多い食事が続くと、血液中に「糖」や「脂肪」が増加し、それによってろ過する穴を広げてしまうため、糸球体のろ過する機能がうまく働かなくなってしまうからです。
つまり、肥満につながる生活習慣が腎臓に負担をかけてしまう生活習慣といえます。
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■腎臓の病気を予防する方法
腎臓の機能が60%未満に低下した状態の病気を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と呼びますが、CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧、糖尿病(高血糖)、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。
そのため、次のようなことが腎臓病の予防に欠かせません。
- カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事
- 運動
- ダイエット(肥満解消)
- 塩分少なめの食事
- 水分補給
- 禁煙
それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。
その他にも、脂質異常症(高脂血症)もリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。
→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら
■まとめ
血液をろ過する腎機能が下がると、老廃物を排出することができず、身体の中に有害なものがたまってしまい、疲れやすく、体がだるくなります。
体がだるい・疲れやすい以外に、むくみ・多尿(おしっこの量が増えた)・頻尿(おしっこの回数が増える)・尿が泡立つ(または泡立ちがなかなか消えない)といった症状がある場合には、腎機能の低下が疑われるので、一度病院でチェックしてみましょう。
→ 腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査 について詳しくはこちら
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