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子どもの教育に取り入れてほしいものは?1位「プログラミング教育」2位「アダプティブラーニング」3位「デジタル教科書」




■子どもの教育に取り入れてほしいものは?1位「プログラミング教育」2位「アダプティブラーニング」3位「デジタル教科書」

教育の分野で導入が期待されているものや、教育の分野で強化すべきものとして注目されているものについて、子どもの教育に取り入れてほしいと思うもの
教育の分野で導入が期待されているものや、教育の分野で強化すべきものとして注目されているものについて、子どもの教育に取り入れてほしいと思うもの

参考画像:子どもの教育資金に関する調査2018(2018/1/25、ソニー生命)|スクリーンショット

子どもの教育資金に関する調査2018

(2018/1/25、ソニー生命)

1位の「プログラミング教育」は、2020年度から小学校で必修化されることが決定しており、親にとっても差し迫った話題として、関心が高まっているのではないでしょうか。また、2位の「アダプティブラーニング」は、生徒一人ひとりに最適化された学習内容を提供する仕組みで、民間の教育サービス等では既に導入を進めているところもあり、注目されているようです。

ソニー生命が、2017年11月24日~11月27日の4日間、大学生以下の子どもがいる20~59歳の男女1000名に対して行なった「子どもの教育資金に関する調査」によれば、子どもの教育に取り入れてほしいと思う技術やプログラムなどがある親(548名)に、何を取り入れてほしいか聞いたところ、最も多かったのは「プログラミング教育」(48.9%)、「アダプティブラーニング」(43.2%)、「デジタル教科書」(31.0%)、「ディープラーニング」(25.0%)、「AR(拡張現実)」(21.7%)となりました。

初心者だからこそわかる!プログラミング教育を通じて学ぶことができる5つのこと・能力とは?によれば、2020年度から小学校で「プログラミング」が必修になることを受け、すでにプログラミングに関する教室も始まっています。

ICTを効果的に活用した授業の実現
ICTを効果的に活用した授業の実現

参考画像:教育の情報化について―現状と課題―|2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会(2016/4/8、文部科学省)|スクリーンショット

また、アダプティブラーニング(個々の子供の習熟度等に応じた学習)にも注目が集まっているようです。

・プログラミング教育…プログラミングに必要な知識、技能の習得を目的とした教育プログラムの導入
・アダプティブラーニング…それぞれの生徒に合わせて学習内容を提供する仕組み
・デジタル教科書…タブレット端末などで映像や音声などを盛り込んだコンテンツを配信する教科書
・ディープラーニング…学習のログを用いて、学習者それぞれに最適な問題の提示やカリキュラムの作成をする仕組み
・AR(拡張現実)…教科書の内容と映像を組み合わせることで理解の促進などを図る技術
・STEM教育…科学、技術、工学、数学を土台とした教育プログラム
・VR(仮想現実)…3Dメガネと専用のペンを用いることで、立体的な理解や体験などを可能にする技術
・ゲーミフィケーション…学習をゲーム形式にすることで、ゲームの没頭力を学習に活かす仕組み
・ソーシャルラーニング…SNSを介した学習







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早期化する小学校の英語教育|英会話塾・英会話スクール・英会話教室・英会話学校の代わりに英語学習のAIロボが人気




■早期化する小学校の英語教育|英会話塾の代わりに英語学習のAIロボが人気

studying in math class

by woodleywonderworks(画像:Creative Commons)

早期化する小学校の英語教育 文科省が授業など検討

(2017/1/30、テレビ朝日)

 次の学習指導要領では、現在5、6年生で週1回行われている英語に親しむ授業を3、4年生に引き下げ、5、6年生は英語を正式な教科として週2時間に増やします。有識者や学校関係者で構成される文科省の検討委員会では、倍増する5、6年生の授業時間を確保するため、昼休みの10分間を英語の短時間学習に充てることや3、4年生の英語は聞き取りを中心にした内容にすることなどが話し合われました。2018年度から先行して英語を教科化する学校も多く、文科省はできるだけ早く方向性を示す方針です。

文部科学省が行なった2020年度から実施される小学校の英語教育についての授業や教材などを検討する委員会では、5、6年生の授業時間を確保するため、昼休みの10分間を英語の短時間学習に充てたり、3、4年生の英語は聞き取りを中心にした内容にすることなどを話し合ったそうです。

トイロボット、英語学習のAIロボ「Musio X」が人気

(2017/7/11、日経トレンディネット)

STEM教育の関心の高まりに加えて、小学校低学年ほどの子供のための英会話学習の入り口として、英会話塾に通わせる代わりに、AIのディープラーニングによる自然言語処理技術を搭載したコミュニケーションロボット「Musio X」を買い与えるご家庭もあるそうです。




■英語を話すことが重要ではなく、どんなアイデア・意見を話すのかが大事

今後小学生の時から英語教育が重視されていくようですが、子供の時に英語を勉強する必要性についてはどのように考えているのかどうか気になるところです。

英語を話せると将来に役立つからという視点であれば、子供の時に英語を勉強する必要性については疑問が残ります。

未来を予測すれば、テクノロジーによって日本人が英語を話せないという問題は解決され、同時翻訳するという未来は間違いなく来ると思います。

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【参考リンク】

現在でも、AIが翻訳しやすいような論理的な話し方・書き方をすることができれば、日本語を英語に翻訳することも難しいことではありません。

つまり、英語を話せると将来の仕事に役立てるためという視点で子供に英語を学ばせるというのは方向性としては間違っているといわざるを得ません。

では、何のために英語が必要なのか?

それは、英語圏の人とコミュニケーションをとることや英語圏で書かれている文章を読んで、考え方、物事のとらえ方、歴史的背景を知ることにあるのだと思います。

世界の見え方はその瞬間に話している言語の影響を受けている!?で紹介した『Psycological Science』誌で発表された新しい研究によれば、バイリンガルの行動と周りの世界の捉え方は、その瞬間に話している言語に依存し、使用する言語を変えると、同時に行動や物事の捉え方も変化させるそうです。

『頭のでき』(著:リチャード・E・ニスベット)によれば、東洋人と西洋人では思考習慣に違いがあると書かれています。

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※リチャード・ニスベットと増田貴彦の研究で、アメリカ人は主役である魚に注目したのに対し、日本人はより包括的な視点から情景を説明したことが有名です。

■東洋人=包括的
  • 東洋人は幅広い物事や出来事に注意を払い、物事や出来事同士の関係や類似性に関心を持つ。
  • また、対立する考え方の「中庸」を探すなど、弁証法的な考え方を使って思考する。
  • 東洋人は他者に注意をはらう必要があるため、外部の幅広い社会環境に目を向け、その結果として物理的環境にも意識を注ぐ。
■西洋人=分析的
  • 西洋人の知覚や志向は分析的で、身の回りのうち比較的小さな部分、何らかの方法で影響を与えたいと思う物事や人に意識を集中させる。
  • そして、その小さな部分の属性に注意を向け、それを分類したり、その振る舞いをモデル化しようとしたりする。
  • また、形式的な論理規則を使って推論することが多い。

なぜ東洋人と西洋人とで思考習慣に違いが現れているのかは、『頭のでき』(著:リチャード・E・ニスベット)によれば、

西洋人のほうが規則、分類、論理を重視し、東洋人のほうが関係性や弁証法的推論を重視

していたからだと考えられます。

また、『「無意識」があなたの一生を決める 人生の科学』(著:デイヴィッド・ブルックス)によれば、

英語圏では、親は子供に話をする時、名詞や物事の分類を重視するが、韓国の親が重視するのは、動詞や物事の関係

なのだそうです。

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話している言語によって、行動や物事の捉え方も変化するということは、2か国語以上を話すことができるという能力は、互いを理解するための重要な力となるでしょう。

日本人は英語を話すときに、正しい発音ができなかったり、正しい文章で話せないからなどの理由で恥ずかしくて照れてしまうということがありますが、海外の人から話を聞くと、多民族国家のアメリカでは様々な国から訪れているため、独特の発音で話す人はたくさんいるそうです。

正しい発音や文章で話すことに越したことはないでしょうが、彼らにとって大事なことは正しい英語を話すことではなく、その人がどんなことを考えているかが重要なのです。

英語を話したから素晴らしいと思ってくれるわけではなく、その人がどんなアイデア・意見を持っているのかにみんな興味があるのです。

どんなに素晴らしい発音や文章で話したとしても、話している内容に中身がなければ意味がないのです。

もう一つ残念なことは、母国語で思考して英語に変換した場合に、その考えのニュアンスを伝えるための言葉を持っておらず、ニュアンスをなくした簡単な言葉に変えてしまった場合です。

そういう意味では、子供の時に英語を勉強する上で、英語をどう話すかにフォーカスを当ててしまっては、ただ英語を話すことができるだけとなってしまいかねません。

間違ってほしくないのは、英語を学ぶことを否定しているわけではなく、大事なことは、子供の時に英語を勉強する必要性の意味が将来の仕事に役立つからといった直接的なものではなく、英語を学ぶことがいろんなことに好奇心をもつきっかけとなるものであればいいなと思います。

国語×英語=世界に興味を持つことで言語学者

算数×英語=世界的な数学者

社会×英語=世界的な歴史学者・地理学者

理科×英語=世界的な科学者・化学者

体育×英語=世界的スーパースター

図工×英語=世界的なクリエイター

音楽×英語=世界的なアーティスト

今の小学生が大人になるころには「ワーク・ライフ・バランス」という言葉がなくなっているかもしれません。

遊ぶことと仕事することがほぼ同じ意味を持つような未来も予想しておいた方がよいでしょう。

そんな未来においては「好奇心」こそがその人生のパスポートになるのではないでしょうか。







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NTTドコモ、「ロボットプログラマー」職業体験ができるパビリオンオープン|#キッザニア

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by NTNU – Norwegian University of Science and Technology(画像:Creative Commons)




■NTTドコモ、「ロボットプログラマー」職業体験ができるパビリオンオープン|#キッザニア

「ロボット研究開発センター」パビリオンオープン

(2017/6/13、キッザニア)

文部科学省が小学校の2020年度改訂学習指導要領案にプログラミングを盛り込むなど、プログラミング教育への注目が高まる中、「ロボット研究開発センター」では、ロボットプログラミングを職業体験しながら、ドコモの先進的な AI 技術に触れることができます。

NTTドコモは、キッザニアの「携帯電話ショップ」パビリオンを、「ロボット研究開発センター」パビリオンへとリニューアルし、「ロボットプログラマー」の職業体験を提供するそうです。

子供たちにとって携帯電話・スマホは身近な存在となったこと、プログラミング教育への注目が集まっていることがリニューアルの背景にあるようです。

【参考リンク】




■まとめ

初心者だからこそわかる!プログラミング教育を通じて学ぶことができる5つのこと・能力とは?では、プログラミングを通じて、1.試行錯誤を通じて課題に対処する、2.説明する能力・正確に伝える能力、3.知的好奇心、4.プログラマーという職業に対する理解、5.創造力、といった能力を育むことができるのではないかと考えました。

将来プログラマーという職業につかなかったとしても、プログラマーがどんな職業で、どんなことに役立っているのかということを理解するのはすごく重要なことだろうと思いますし、また、プログラミング教育を通じて論理性や考え方を学ぶことができれば、どんな職業についてもその考え方は役立つことだろうと思います。

ぜひロボット・プログラミング職業体験試してみてくださいね。

ちなみに、STEM教育キットKOOVでロボット・プログラミングを学習していますが、すごく楽しいですよ。







【関連記事】

“男の子の将来の夢” 1位は「学者・博士」15年ぶり|なぜ?日本人ノーベル賞受賞者?STEM教育への関心の高さ?

参考画像:第 29 回「大人になったらなりたいもの」調査結果を発表 (2018/1/5、第一生命)|スクリーンショット




■“男の子の将来の夢” 1位は「学者・博士」15年ぶり|「大人になったらなりたいもの」

第 29 回「大人になったらなりたいもの」調査結果を発表 (2018/1/5、第一生命)

第一生命が保育園・幼稚園児及び小学校1から6年生を対象に行なった「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査結果が出ています。

【男の子】

1位 学者・博士
2位 野球選手
3位 サッカー選手
4位 お医者さん/警察官・刑事
6位 大工さん
7位 消防士・救急隊
8位 食べ物屋さん
9位 建築家/水泳選手/電車・バス・車の運転士/料理人

【女の子】

1位 食べ物屋さん
2位 看護師さん
3位 保育園・幼稚園の先生
4位 お医者さん
5位 学校の先生(習い事の先生)
6位 歌手・タレント・芸人/薬剤師さん
8位 飼育係・ペット屋さん・調教師
9位 ダンスの先生・ダンサー・バレリーナ/デザイナー

なぜ学者・博士が人気になったのか理由はわかりませんが、日本人ノーベル賞受賞者が出ていることやSTEM教育に関心がある親御さんが増えたことも関係するのでしょうか?

Amazon2017クリスマス人気玩具ランキングTOP10と「男の子・女の子の将来の夢」には共通点がある!?で紹介しましたが、クリスマスプレゼントランキングを見ると、共通点があるのに気づきます。

男の子がなりたい職業第一位は「学者・博士」で、クリスマスプレゼントに人気のおもちゃ第一位は「仮面ライダービルド」の主人公は天才物理学者です。

女の子がなりたい職業第一位は「食べ物屋さん」で、クリスマスプレゼントに人気のおもちゃは「プリキュア」だったり、メイキングトイです。

つまり、あこがれの職業とほしいおもちゃが同じなんですね。




■人工知能やロボットによって代替可能性の高い職業と低い職業

参考画像:人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業|日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~(2015/12/2、野村総合研究所)|スクリーンショット

参考画像:●人工知能やロボット等による代替可能性が低い100種の職業|日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~(2015/12/2、野村総合研究所)|スクリーンショット

人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業|日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~(2015/12/2、野村総合研究所)によれば、野村総合研究所は、英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究により、国内 601 種類の職業*2について、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算した結果、10~20 年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果が得られているそうです。

■まとめ

数年後にはYouTuber(ユーチューバー)のように以前にはなかった職業、例えば、ゲームデザイナーやロボットエンジニア、ロボットプログラマーのような職業が続々とランクインするようになるかもしれませんね。







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幼児のiPad利用は是か非か?

The modern toddler iPad experience

by Wayan Vota(画像:Creative Commons)




幼児のiPad利用は是か非か 専門家の意見分かれる

(2012/5/23、WSJ)

今や米国の幼児の半数以上は、タブレット型携帯端末「iPad(アイパッド)」やスマートフォン(高機能携帯電話)の「iPhone(アイフォーン)」といったタッチスクリーンを使った携帯機器に触れている。

現代の幼児たちは、泳ぐことや「靴紐を自分で締める」といった技能を習得するよりもずっと早く、IT技術のスキルを覚えるそうです。(現代の幼児は、泳ぐことや靴紐を締めることよりも早く、ITスキルを覚える

iPadやiPhoneといったタッチスクリーンを使ったタブレット機器が身近なものになってきている中、期待される点と心配される点とが今回の記事では取り上げられています。

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