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夏バテ予防と疲労の原因物質FF|FFを減らす睡眠法&疲労回復効果のある物質「イミダペプチド」|みんなの家庭の医学

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2010年7月27日放送のたけしの家庭の医学では、「最新!夏バテ予防」を取り上げました。




■疲れのメカニズム

The City Lies Inviting You Right In

by Alexandra Bellink(画像:Creative Commons)

仕事量の激増

→ 脳では大量の酸素とエネルギーが消費

→その際生み出されるのが、活性酸素(酸素が有害な形に変化したもの)

※活性酸素には、周りの細胞や組織を傷つける働き

→細胞が傷つくと、疲労の原因物質FF(疲れの因子という意味で、FFこそ疲れの正体)と呼ばれるたんぱく質が発生する。

→FFが増加すると、信号になり、疲労中枢に伝わり、「疲れた」と感じるそうです。

 

■FFを増加させる間違った生活習慣とは・危険な夏の過ごし方とは

私達の身体は、交感神経と副交感神経からなる自律神経が働くことで、体温の調節を行っています。

【夏の気温差(5度以上の温度差)】

外の気温とクーラーで冷やされた室内など5℃以上の急激な寒暖差にさらされると、自律神経の切り替えが激しくなり、大きな負担がかかり、FFが発生することに。

【冷たい飲み物】

冷たい飲み物で身体の一部を冷やすと、自律神経に負担がかかる。

【42℃のお風呂】

42度の熱すぎるお風呂は、自律神経に負担がかかる。

【睡眠(夜暑さで目を覚ます)】

暑さで目を覚ますと、そのたびに自律神経が活動し、自律神経が休まらない。

 

●FFは夏に増加しやすいので注意が必要。

紫外線が目に入るとFFが増えるそうです。

●過度なトレーニングはFFを増やすことになる。

●疲労を回復させるには何よりも睡眠が大切。

 

■FFを減らす夏の最新睡眠法

1.足元を温めて寝る

足元を温め、上半身を冷やすとリラックスできて深く眠れるそうです。

2.睡眠中に熱くて何度も目を覚ますと疲労を回復しない

クーラーの温度は寝苦しさを感じない程度にしましょう。

クーラーは適温であれば、つけっぱなしでもいいそうです。

 

■疲労回復効果のある物質「イミダペプチド」

イミダペプチドは、鶏の胸肉に含まれている。

イミダペプチド200mg=鶏の胸肉約100gを1週間摂り続けると、疲労回復につながるそうです。

文部科学省などの研究によると、イミダペプチドを一週間摂ることで75%以上の方の疲労が回復するという結果が出ています。

さらに、今年6月の大阪市立大学医学部の研究によると、イミダペプチド+ビタミンCでさらに疲労回復が早まるそうです。ビタミンCを摂れば摂るほど疲労回復が早まるそうです。

夏バテ についてはこちら







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イミダペプチドが豊富な鶏の胸肉で夏バテ防止・予防|オリーブオイルのマリネとごま油のマリネのレシピ|たけしの本当は怖い家庭の医学

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2009年7月21日放送のたけしの本当は怖い家庭の医学のテーマは、「夏バテ予防・回復法スペシャル」でした。




夏バテの正体とは

チキンソテー(バジルソース) (Sauteed Chicken)

by Toshihiro Gamo(画像:Creative Commons)

なぜ夏になると「疲労感」、いわゆる夏バテの症状が現れるのでしょうか?

夏の日差し(紫外線)と冷房等による寒暖差によって、自律神経が乱れます。

臓器の機能が低下して、それが脳に伝わると、脳が「疲労感」を感じます。

それが夏バテの正体なのです。

 

■夏が大好きな夏男・夏女は夏バテに注意!

人間は前頭葉が発達したため、前頭葉から楽しさを感じる信号が出ることで、「疲労感」を覆い隠してしまいます。

そうなることで、自分では気づかないうちにその疲労は蓄積され、その夏にため込んだ疲労が秋に一気に出ることになります。

夏バテによる疲労が蓄積すると、倦怠感やうつ状態、突然死を招く恐れがあるそうです。

夏バテを感じている人も感じていない人も注意が必要です。

 

■疲労を回復する物質とは?

文部科学省と大阪市立大学による産官学連携 疲労定量化プロジェクトによれば疲労回復効果が高い物質が明らかになったそうです。

そのある物質とは、「イミダペプチド」

イミダペプチドとは、動物の筋肉中に含まれ、渡り鳥や回遊魚に豊富な物質なのだそうです。

【追記(2015/9/6)】

「鶏むね肉」の疲労回復効果に注目、渡り鳥支える高濃度栄養素

(2015/9/6、読売新聞)

イミダペプチドは二つのアミノ酸(生命を支えている大切な栄養素)が結合した物質だ。

これを摂取すると血液中で二つのアミノ酸に分解するが、脳や肉体の疲労してさびついた細胞に達すると、再びイミダペプチドに合成され、疲労部分を回復してくれる。

イミダペプチドを摂取すると血液中で2つのアミノ酸に分解し、疲労した細胞に到達すると、再びイミダペプチドに合成されて疲労部分を回復してくれるそうです。

■イミダペプチドを多く含む食材とは?

そのイミダペプチドを多く含むのが、「鶏の胸肉」

鳥の胸肉には、牛肉や豚肉に比べ、イミダペプチドを2~3倍多く含んでいるそうです。

1日400mgイミダペプチドを1週間摂り続ければ疲労回復に効果があることが判明しているそうです。

イミダペプチド 400mg = 鶏の胸肉 約100g

鶏の胸肉でイミダペプチドを摂取して、夏バテ防止・夏バテ予防しましょう。

【追記(2015/9/6)】

「鶏むね肉」の疲労回復効果に注目、渡り鳥支える高濃度栄養素

(2015/9/6、読売新聞)

「2週間以上、継続的にイミダペプチドを摂取すると、疲労感が改善されてきます」。

つまり、鶏むね肉100gを2週間以上摂取すれば、疲労回復に良いということですね。

番組ホームページでは、鶏の胸肉を使ったレシピを公開していますので、興味のある方はご覧になってください。

番組では、オリーブオイルのマリネとごま油のマリネをベースに7種類のレシピを紹介していました。

オリーブ油のマリネ

【材料】

  • 鶏胸肉 2枚
  • オリーブオイル 大さじ1 (腸の蠕動運動を促す効果)
  • 塩 小さじ1
  • にんにく 一片

※鶏の胸肉約100g=鶏の胸肉1枚の半分

ごま油のマリネ

【材料】

  • 鶏の胸肉 2枚
  • ごま油 大さじ1
  • 塩 小さじ1
  • ショウガ 1片
  • 長ネギ 適宜

【作り方】

(1) 鶏胸肉を縦半分に切り、味が染み込みやすいように細かく切り目をいれる。
(2)  ポリ袋に鶏肉と残りの材料を入れ、調味料が馴染むようによく揉み込み、口をしばって、半日以上置く。

→ 夏バテ解消法 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む イミダペプチドが豊富な鶏の胸肉で夏バテ防止・予防|オリーブオイルのマリネとごま油のマリネのレシピ|たけしの本当は怖い家庭の医学

トマトジュースで疲労が軽減=運動前が効果大🍅|カゴメ




■トマトジュースで疲労が軽減=運動前が効果大|カゴメ

トマト
トマト

カゴメ、運動前と途中のトマトジュースの摂取が疲労を低減することを実証

(2012/7/2、マイナビニュース)

トマトジュースの運動前、または中間での投与により運動後の疲労が軽減されること、また、この作用はトマトジュースの上清のみによっても見られたことから、アミノ酸やクエン酸などのトマト中の水溶性成分が有効成分であることが示唆された。

運動前と運動途中にトマトジュースを飲むと、アミノ酸やクエン酸などのトマト中の水溶性成分により、運動後の血中の疲労物質の増加が抑えられるようです。

カゴメの過去のニュースリリースをチェックしてみると、トマト(トマトジュース)摂取による疲労軽減効果について様々な大学と共同研究を行っています。

トマトジュース飲用による運動疲労軽減作用を示唆-カゴメ、国際医療福祉大学の共同研究-

(2005/7/29、カゴメ)

カゴメ株式会社総合研究所は国際医療福祉大学樋渡正夫教授との共同研究によれば、運動の合間にトマトジュースを摂取すると、運動後の疲労を軽減する可能性があることがわかったそうです。

国際医療福祉大学樋渡正夫教授のコメントによれば、トマトジュースに含まれるクエン酸以外の成分が運動後の疲労を軽減する効果があると考えられます。

 今回トマトジュースの飲用により、運動直後の疲労感が軽減された。乳酸の代謝がスムーズに行われたことにより、エネルギー源を有効に利用できたことが、原因の一つとして考えられる。クエン酸摂取による乳酸代謝促進の報告があるが、トマトジュースに含まれるクエン酸量は、それよりも少ない量であるため、クエン酸以外の成分が関与していると考えられる。

トマト摂取で疲労軽減効果が期待~ カゴメ、大阪市立大学との共同研究 ~

(2010/9/6、カゴメ)

運動負荷後に、血中TGF-β濃度は顕著に増加しますが、トマト群ではその増加が抑制されました。一方、リコピン群では、血中TGF-β濃度の増加抑制は見られませんでした。この結果より、トマトを3ヶ月間の長期間摂取させることで、運動後の疲労が軽減されることが示唆されました。一方、リコピンにはそのような効果はないことが示唆されました。

<中略>

この結果より、トマトを5日間という短期間投与することでも運動後の疲労軽減効果があることが示唆されました。さらに、トマトの上清画分でその効果が強く見られることが示唆されました。

カゴメ株式会社と大阪市立大学医学部井上正康教授との共同研究で行った動物試験によれば、トマトを摂取することで運動後の疲労の度合いの指標(疲労バイオマーカー)の増加を抑制する、つまり、トマトには疲労軽減効果があることがわかったそうです。

今回の実験では、リコピンには運動後の疲労を軽減させる効果はなく、また、トマトの上清(わかりやすくいえば、上澄み液)にその効果が強くみられるという結果が出ているそうです。

運動前又は中間のトマトジュース摂取で疲労軽減が期待!―カゴメ、鈴鹿医療科学大学との共同研究―

(2012/7/2、カゴメ)

運動負荷後に、血中TGF-b濃度は顕著に増加しますが、トマトジュース、トマトジュース上清の運動前または運動中間での投与により、その増加が抑制されました。運動後の投与では、運動負荷後の血中TGF-b濃度はコントロール群と差がありませんでした。この結果より、トマトジュースの運動前又は中間での投与により運動後の疲労が軽減されること、また、この作用はトマトジュースの上清のみによっても見られることが示唆されました。

カゴメ株式会社総合研究所と鈴鹿医療科学大学薬学部佐藤英介教授との共同研究で行った動物試験によれば、運動前または中間でのトマトジュースの摂取で運動後の疲労の度合いの指標(疲労バイオマーカー)の増加を抑制する、つまり、運動前または中間でのトマトジュース摂取には疲労軽減効果が期待されることがわかったそうです。

夏の疲れを夏野菜のトマトで軽減できるということですね。







【トマト 関連記事】
続きを読む トマトジュースで疲労が軽減=運動前が効果大🍅|カゴメ

ヤチャイカ(YaCHAIKA)|疲れにくく、関節痛が予防できるハイヒールが開発される




YaCHAIKA

参考画像:YaCHAIKA – comfy high heels|Vimeoスクリーンショット

【動画】中央大学研究者が開発、快適性と安全性を追求したハイヒールがダイソン アワード入賞

(2015/9/25、Fashionsnap.com)

2枚の湾曲した板バネと減衰性の高いゴム板を用いた衝撃吸収機能を搭載したハイヒールで、ファッション性と快適性の両立などが評価されてノミネート。

中央大学研究開発機構の山田泰之機構助教はハイヒール「ヤチャイカ(YaCHAIKA)」を開発し、「第10回 ジェームズ ダイソン アワード」の国内一次審査では2位に選ばれたそうです。

ハイヒール愛用者はケガにご注意-豪研究によれば、日常的にハイヒールを履いていると、以下のようなことが起こるそうです。

  • 歩幅が狭く、より足に力が入っており、膝が曲がったまま、いつも爪先立ちをしているような状態で歩いている
  • ふくらはぎの筋肉繊維が短くなってしまっており、ハイヒールを愛用していないグループよりも大きな力学的負荷がふくらはぎにかかっていた
  • ハイヒール愛用者は腱をあまり使わず筋肉に頼る歩き方をしており、アキレス腱などの腱が弱くなってけがをしやすくなっている
  • ハイヒール愛用者の歩き方は、底が平らな靴を履いている人よりもエネルギーが必要で、筋肉が疲れやすい

今回の作品は、2枚の曲がった板バネとゴム板を用いることで、衝撃を吸収する機能を持ちながら、ファッション性も兼ね備えていることがポイントです。

ヤチャイカは、従来のハイヒールが着用者の立ち姿と足取りの美しさを主に考えてデザインされているために疲労や姿勢の悪化、関節痛などを起こしやすい問題を解決するために開発された作品。

ハイヒールを履くと足首を使った歩行が難しく、着地時の衝撃がそのまま身体負荷となってしまうことに着目し、板バネとゴム板による衝撃吸収機能有したヒール部を搭載することで足首を動かして衝撃の少ない自然な歩行と疲労軽減を可能にした。

■まとめ

人が抱えている悩みをデザインとテクノロジーによって解決しようとするのが面白いですよね。







【関連記事】

疲れの原因は「乳酸」ではない?|「乳酸」の蓄積と疲労は直接の関係がない!

2009年8月1日放送の世界一受けたい授業で「疲れの原因は『乳酸』ではない」という興味深いことがありましたので、このことについて調べてみました。




■疲れの原因は「乳酸」ではない?|「乳酸」の蓄積と疲労は直接の関係がない!

Tired

by Antoine K(画像:Creative Commons)

「乳酸」は疲労物質ではない?

(日経BP セカンドステージ)

以前は、運動した後に疲れが出るのは、乳酸がたまってきているからといわれていましたが、最近では、乳酸は疲労物質ではないという考え方に変わってきているようです。

【参考リンク】

  • hatta – 東京大学身体運動科学研究室―八田秀雄氏

    疲労ということも乳酸が無関係とは言いませんが、乳酸だけで疲労を説明するのは誤りです。

  • 乳酸とは|健康長寿ネット
  • 運動時の筋エネルギー代謝から考える疲労研究の現状|Jstage

    乳酸は筋肉からカリウムが漏れ出すことによる筋収縮の低下を防止することが報告されており,この点では乳酸は疲労を起こすどころか疲労を防ぐといえる.また乳酸は血管新生,傷の修復促進,ミトコンドリア新生,遺伝子発現調節,といった働きがあることも報告されてきている.

乳酸には筋肉からカリウムが漏れ出すことによる筋収縮の低下を防止するという報告があることから、乳酸は疲労を防ぐ働きがあるのではないかと考えられるようです。

■何が疲労の原因となっているのか?

では、何が疲労の原因となっているのでしょうか?

体の疲労「脳が原因」 交感神経酷使、細胞にダメージ

(2017/3/9、日本経済新聞)

夏バテ予防と疲労の原因物質FF|FFを減らす睡眠法&疲労回復効果のある物質「イミダペプチド」|みんなの家庭の医学を参考にすると、疲れのメカニズムとは、現在では、次のように考えられています。

→ 脳では大量の酸素とエネルギーが消費

→その際生み出されるのが、活性酸素(酸素が有害な形に変化したもの)

※活性酸素には、周りの細胞や組織を傷つける働き

→細胞が傷つくと、疲労の原因物質FF(疲れの因子という意味で、FFこそ疲れの正体)と呼ばれるたんぱく質が発生する。

→FFが増加すると、信号になり、疲労中枢に伝わり、「疲れた」と感じるそうです。

→ 疲れの原因物質「FF」|#ためしてガッテン(#NHK) について詳しくはこちら







【参考リンク】
続きを読む 疲れの原因は「乳酸」ではない?|「乳酸」の蓄積と疲労は直接の関係がない!