by jenny downing (画像:Creative Commons)
> 健康・美容チェック > 睡眠不足 > 寝る直前までスマホをよく使う子どもが51%|寝坊・眠気を訴える子供と比例
「寝る直前までスマホ」半数超=学業影響か、改善に手引書―文科省
(2015/5/1、時事通信)
寝る直前までスマートフォンやパソコンなどをよく使う子供が、全体の約51%に上ることが4月30日、睡眠に関する文部科学省の調査で分かった。
寝る直前までスマホやPCを使う子供は全体の51%に上るそうで、また寝坊や午前中の眠気を訴える割合と比例する傾向があるそうです。
【関連記事】
- 「女子高生、スマホ1日7時間」によってもたらされる4つの影響とは?
- 女性の5割が寝た状態でスマホ操作している!?
- 「子供は夜9時からスマホ禁止ルール−愛知・刈谷市」から考えること
- 1歳児の74%がスマホを使用-YOUTUBE動画やLINEゲームを楽しむ
- 「スマホ子守やめて」小児科医会 啓発へ
■就寝前のスマホ利用は不眠を招くのか?
就寝前のスマホ利用は、発光画面が不眠や睡眠の質の低下を招くなどと指摘されている。
子どもの寝不足|睡眠不足の原因・子どもの脳と睡眠の関係・睡眠不足を解消する方法によれば、睡眠不足の原因として考えられるのは、スマホ・ケータイ・タブレットなどを就寝前に見ることによって睡眠時間が削られるだけでなく、眠りづらくなっているということです。
【関連記事】
質のいい睡眠のための3か条とはで紹介したある研究によれば、就寝前のメールチェックはエスプレッソ2杯分程度の覚醒作用があるといわれているそうです。
LEDの「青い光」、目に大きな負担によれば、寝る前にPCやスマホなどの青い光をみると、睡眠を促す脳内物質メラトニンの分泌を抑え、睡眠・覚醒のリズムを狂わせるために、睡眠の質が悪くなると言われていました。
しかし、寝る前にパソコンやスマホを見ても睡眠の質は下がらない!?によれば、画面の明るさを「低~中」に設定するか、目から35センチほど離して使えば、目に届く光がメラトニンの分泌を阻害する30ルクス以下に抑えられるそうです。
ポイントは、スマホ自体が眠りを妨げているのではなく、睡眠時間を削ってでもスマホで何かをしていたいという欲求が強いこと。
千秋さん「SNS全部辞めたい」|スマホとの心地よい距離感をとる方法とは?
-
SNSを作っている側はユーザーができるだけ使いやすく楽しく使ってもらえるように設計しているから
-
通知機能があるため、離れようと思っても離れられないから
-
情報(時代・流行)から遅れたくないから
スマホよりも睡眠時間が大事だということを伝え続ける必要があるようです。
■子供と睡眠時間の関係
なぜ、子どもに睡眠が必要なのでしょうか?
寝る子は「海馬」も育つによれば、よく寝る子どもほど「海馬」も育つということがわかったそうです。
また、うつ病やPTSD、高齢のアルツハイマー病患者では、海馬が縮小している場合があるので、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばその発症リスクを下げられる可能性があるそうです。
睡眠には脳の老廃物を除去する働きがある!?によれば、人は眠っている時に記憶を再構成しているといわれていましたが、脳の中では、眠っている間に老廃物を排出する作業が行われ、また就寝中は目が覚めている時の10倍のスピードで行われているそうです。
女性が長い睡眠時間を必要とする理由は「脳」にあった!?によれば、記事の中で紹介されているラフバラー大学睡眠研究センター長のJim Horne教授によると、睡眠の主な役割は「脳の回復と修復」であり、女性は男性と比較すると脳の使い方がマルチタスクであるため、脳を回復させるためにも長い睡眠が必要になるそうです。
つまり、脳を回復・修復させるためにも、睡眠が重要だということです。
【関連記事】
■睡眠不足を解消するには?
1.『寝る直前に熱いお風呂に入らないこと』
体温が上がりすぎると寝つきにくくなるので、熱いお風呂に入るなら就寝2時間前まで済ませるのがいい。
2.『寝る前のPCやモバイルチェックはしないこと』。
ある研究によれば、就寝前のメールチェックはエスプレッソ2杯分程度の覚醒作用があるといわれているそうです。
3.『帰りにコンビニに寄らないこと』。
コンビニの強い光は、睡眠に向かおうとする体にとっては刺激が強すぎるので、できるだけ避ける。
良い睡眠の秘訣は、朝は太陽の光を浴びることによれば、体内時計をリセットするためにも、また、メラトニンという睡眠に大きくかかわっているホルモン(脳内で分泌され、中枢神経に作用し眠気を引き起こす働き)を分泌させるためにも、毎朝太陽の光を浴びることは重要なのだそうです。
- 入浴は、熱い湯を避け、ぬるめのお湯に浸かり、就寝1から2時間前までに済ませておくようにする。
- 就寝前には激しい運動はせず、ストレッチやマッサージなどをしたほうが良い。
運動する際は、夕方に行うようにしよう。 - 夕食は、就寝3時間前までにできるだけ済ませるようにする。
- お酒を飲むと眠りが浅くなりやすいので、寝酒は控えるようにする。
昼寝時間は10分がベスト?によれば、短すぎても効果がなく、長すぎると今度は頭が起きづらい状態になるため、昼寝をするなら10分がベストなのだそうです。
→ 睡眠不足 について詳しくはこちら
【関連リンク】