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香川県の糖尿病死亡率が大幅に下がっている|厚生労働省の人口動態統計

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るみばあちゃんの讃岐うどん

by Ryosuke Sekido(画像:Creative Commons)

「うどん県」の糖尿病死亡率、大幅に改善

(2015/11/13、読売新聞)

香川県内の糖尿病による死亡率が大幅に下がっていることが、厚生労働省の人口動態統計でわかった。2013年、人口10万人あたり17・4人(全国ワースト2位)だったのが、14年には11・9人(同21位)と改善。県は「糖尿病予防に向けた取り組みが浸透しつつあるのではないか」とする。ただ、その割合は依然として全国平均を上回り、引き続き予防に向けた取り組みを続けるという。

香川県が糖尿病対策に力、08年受療率全国ワースト1(2011/9/2)によれば、厚生労働省による2008年の調査で、糖尿病治療を受けている推定患者数を人口10万人あたりで示した「受療率」が、入院、外来を合わせ、初めて全国ワースト1となったことで、香川県は、医療機関での栄養相談や、野菜摂取量の増加、運動不足の解消につながる取り組みなど、病気の改善、予防に向けた対策に力を入れていました。

今回のニュースによれば、糖尿病予防に向けた対策が成功していることがわかります。

どのような対策が功を奏したと考えられるのでしょうか。

原因の一つとして指摘されるのが、糖質の吸収を緩やかにする野菜の不足。06~10年、厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査」では、成人の摂取量は男性はワースト2位、女性が同1位だった。

<中略>

12年の国民健康・栄養調査で野菜摂取量は男性は上から17位、女性が16位と大幅に改善。糖尿病による死亡率も、14年に5年ぶりにワースト10位以内から脱した。

野菜を食べることを推進するPRや運動習慣を身につけるためのイベントなどの施策を実行したそうです。

ただ、今回の結果は安心できるものではないというのが専門家の意見です。

ただ、県の人口規模が小さいため統計の数字は変動しやすく、死亡率の順位も単年では大きく変動することがあるというのが、専門医らの見解だ。

一つ心配なのが香川県の子供の健康です。

香川県の小4の血液検査で1割の子どもが肝機能、脂質、血糖値の異常値を示す(2015/8/4)によれば、香川県の小学4年生を対象に行なった血液検査において総コレステロールや、中性脂肪などの脂質が異常値となった子どもは男子10・2%、女子11・5%。高血糖状態が続いていることを示す「HbA1c」の高値は、男子12%、女子10・9%だったそうです。

香川県の調査によれば、検査値が異常だった子どもは、食べ過ぎ、早食い、ゲーム時間が長い、運動不足といった生活習慣が多かったそうです。

香川県全体が健康に向かうためには、子どもの食事内容を含めた食習慣の改善、運動する機会を増やして、生活習慣病を予防してほしいですね。

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毎日手料理を食べている人は糖尿病のリスクが13%低い|米ハーバード大

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■毎日手料理を食べている人は糖尿病のリスクが13%低い|米ハーバード大

Tea plantation_18

by ajari(画像:Creative Commons)

さあこれからだ

(2016/2/10、毎日新聞)

米国のハーバード大は15年11月、手料理で糖尿病のリスクが下がるという研究を発表した。米国の男女約10万人を調べた結果、毎日自宅で手作りの食事を食べている人は、そうでない人に比べて、糖尿病になるリスクが13%も低かった。

ハーバード大学は、毎日自宅で手料理を食べている人は、そうでない人に比べて、糖尿病のリスクが13%低いということを発表したそうです。

ハーバード大学公衆衛生大学院の調査によると、より多くの自宅で手作りの食事を食べた人は果物、野菜、全粒粉を食べ、ソーダはそれほど消費していないことから、健康的な食事をする傾向にあるようです。

外食は味付けが濃く、栄養バランスが偏りがちになることが糖尿病のリスクを高めると考えられる。

日本の外食はヘルシー志向のお客さんも多いことから味付けや栄養バランスに関しても努力していることだろうと思います。

ただ、選ぶ側の立場からすれば、好きなものを頼んでしまいがちで、そのことで栄養バランスが偏りがちになってしまうとも考えられます。

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本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があることを臨床実験で確認|鹿児島大

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■本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があることを臨床実験で確認|鹿児島大

芋焼酎 赤神

by Jun OHWADA (画像:Creative Commons)

芋焼酎に血糖値抑制効果 鹿児島大、臨床実験で確認

(2016/7/20、西日本新聞)

食事後1時間と2時間、12時間の3回採血し、血糖値を下げるホルモンであるインスリンと、アルコール濃度を測定した。その結果、6人の平均値で芋焼酎の濃度がいずれも低く、1時間後の血糖値では水が約50%上昇したのに対し、芋焼酎は約15%にとどまったという。

鹿児島大大学院医歯学総合研究科の乾明夫教授らの研究グループが行った臨床実験によれば、本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があるがわかったそうです。

血糖値抑制のメカニズムはまだはっきりとはしていないが、乾教授は「芋焼酎のこうじ成分が筋肉への糖の取り込みを促進するのかもしれない」とみている。

今後メカニズムの解明に注目したいと思います。

→ 血糖値とは|空腹時血糖値を下げる食べ物・食事|血糖値が高い原因 について詳しくはこちら







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心房細動患者の脳梗塞リスクを計算する方法

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■心房細動患者の脳梗塞リスクを計算する方法

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by Danilo Vidovic(画像:Creative Commons)

脳梗塞の原因として増えているのが、不整脈の一種である『心房細動』による脳梗塞です。

通常心臓は一定のリズムで一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

心房細動が起きると、心臓の中の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが血流にのって、脳の血管に詰まると脳梗塞を引き起こします。

高齢化で急増、脳梗塞を引き起こす「心房細動」

(2015/2/2、日本経済新聞)

危険因子 点数 例.75歳で高血圧・糖尿病がある場合
高血圧 1点 1点
年齢が75歳以上 1点 1点
糖尿病 1点 1点
心不全 1点 0点
脳梗塞にかかったことがある 2点 2点
合計 計0~6点 計3点

この表はCHADS2(チャッズ・ツー)スコアと呼ばれ、心房細動患者が脳梗塞を発症する危険度を知るための指標として使われており(Gage BF, et al.JAMA. 2001; 285:2864-2870.)、心房細動患者の脳梗塞リスクを算出する方法によれば、点数が大きいほど脳梗塞のリスクが高いそうです。

合計点の約2倍の値が、一年間に脳梗塞を発症する頻度の目安となり、例として、75歳で高血圧・糖尿病がある人の場合は、合計3点となり、この2倍の値は6点となり、一年間に6%の割合で脳梗塞を発症する恐れがあるということになるそうです。

脳梗塞リスク因子は、加齢・高血圧糖尿病・心不全ということですので、しっかりと生活習慣を見直していきましょう。

→ 脳梗塞とは|脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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糖尿病網膜症を網膜写真から見つけるディープラーニング用アルゴリズムを開発|Google

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■グーグル、糖尿病網膜症を網膜写真から見つける深層学習用アルゴリズムを開発

糖尿病網膜症を網膜写真から見つけるディープラーニング用アルゴリズムを開発|GOOGLE
糖尿病網膜症を網膜写真から見つけるディープラーニング用アルゴリズムを開発|GOOGLE

参考画像:Deep Learning for Detection of Diabetic Eye Disease(2016/11/29、Google Research Blog)|スクリーンショット

※A.健康な人の目(左)、B.出血があり糖尿病網膜症が疑われる人の目(右)

グーグル、糖尿病にともなう失明の兆候をディープラーニングで早期発見へ

(2016/11/30、CNET JAPAN)

糖尿病網膜症の発現データセットを12万8000個の画像で用意し、ディープニューラルネットワークの学習に使った。そのうえで、1万2000個の検証用画像をアルゴリズムに解析させた。その結果、眼科医とほぼ同じ正確さで診断できた。

以前、GOOGLE、人工知能(AI)「DEEPMIND」を目の病気(糖尿病網膜症と加齢黄斑変性症)の診断に活用によれば、Googleは英国営保健サービス(NHS)と提携し、人工知能(AI)プロジェクト「DeepMind」を糖尿病網膜症加齢黄斑変性症という目の病気の診断に活用するシステムの構築を目指すという記事をお伝えしましたが、Googleは、網膜写真から糖尿病網膜症(Diabetic retinopathy (DR))を見つけるためのディープラーニング(深層学習)用アルゴリズムを開発したそうです。




■糖尿病網膜症とは?

糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症の一つ。

糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害糖尿病性腎症を3大合併症と呼びます。

糖尿病網膜症は、日本の中途失明原因の第2位で、年間約3000人がこの疾患で失明しているともいわれるそうです。

網膜は、瞳から入った光の明暗や色を感知する組織で、細かい血管が密集しています。

そのため、高血糖状態が続くと血管の閉塞障害と血液凝固異常がおき、眼内の血管が徐々に詰まって、網膜に栄養や酸素が届かなくなります。

そのような状態になると、網膜に新しい血管が生まれ、酸素不足などを補おうとします。

しかし、この新生血管はもろく、少しの刺激でも出血し、重篤化(じゅうとくか:病気がより悪い状態になること)すると網膜剥離を起こし、失明してしまいます。

アメリカの糖尿病患者の約3割が糖尿病網膜症にかかっている!?によれば、米疾病対策センター(CDC)などの研究チームによれば、アメリカの糖尿病患者のうち3割近くが糖尿病網膜症にかかっているそうです。

しかし、糖尿病診断後1年以内に「眼科を受診しない」が6割|糖尿病網膜症の予防に関する実態・意識調査で紹介したバイエル薬品と参天製薬が2型糖尿病患者1000人を対象に行った調査によれば、糖尿病の診断後、1年以内に眼科を受診しない患者が約6割にのぼることがわかったそうです。

眼科検診で失明が36%減少する!|緑内障・糖尿病網膜症・変性近視・加齢黄斑変性・白内障が失明の主な原因で紹介した杏林大学大学院医学研究科の山田昌和教授(眼科)は、眼科検診によって5つの病気の発見率や失明の減少率を調べたところ、失明は糖尿病網膜症で17%現象させることができると予測しています。

糖尿病の人は糖尿病網膜症になるリスクが高いと考えられるので、眼科で診てもらうようにしてくださいね。

→ 糖尿病網膜症 について詳しくはこちら

■まとめ

緑内障のリスク要因を4つの類型に自動で分類する手法を開発|東北大・トプコンによれば、緑内障のリスク要因としては、眼圧の上昇による視神経の障害が主な要因ですが、その他にも、血流障害、近視、血管の痙攣(スパスム)なども緑内障の悪化に関わっており、どの要因が影響しているかによって治療法も異なってきます。

視神経の変形を肉眼で判定し、分類作業を行なう上で、従来は、医師の経験や主観的な要素が大きく、また一般的な診療所では分類が難しいことが問題となっていました。

緑内障のリスク要因を4つの類型に自動で分類する手法によって、分類作業が自動化したことにより、経験の浅い医師でもできるようになり、また、標準化することによって、適切な治療を選択できるようになることが期待されるのですが、今回グーグルが開発した技術も同様に眼科医が診断する上での助けになることが期待されます。

技術の進歩によって、医師の診断の助けになるような研究が進んでいくといいですね。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら







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