「糖尿病」タグアーカイブ

本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があることを臨床実験で確認|鹿児島大

健康・美容チェック > 糖尿病 > 血糖値 > 本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があることを臨床実験で確認|鹿児島大




■本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があることを臨床実験で確認|鹿児島大

芋焼酎 赤神

by Jun OHWADA (画像:Creative Commons)

芋焼酎に血糖値抑制効果 鹿児島大、臨床実験で確認

(2016/7/20、西日本新聞)

食事後1時間と2時間、12時間の3回採血し、血糖値を下げるホルモンであるインスリンと、アルコール濃度を測定した。その結果、6人の平均値で芋焼酎の濃度がいずれも低く、1時間後の血糖値では水が約50%上昇したのに対し、芋焼酎は約15%にとどまったという。

鹿児島大大学院医歯学総合研究科の乾明夫教授らの研究グループが行った臨床実験によれば、本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があるがわかったそうです。

血糖値抑制のメカニズムはまだはっきりとはしていないが、乾教授は「芋焼酎のこうじ成分が筋肉への糖の取り込みを促進するのかもしれない」とみている。

今後メカニズムの解明に注目したいと思います。

→ 血糖値とは|空腹時血糖値を下げる食べ物・食事|血糖値が高い原因 について詳しくはこちら







糖尿病関連ワード

続きを読む 本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があることを臨床実験で確認|鹿児島大

心房細動患者の脳梗塞リスクを計算する方法

> 健康・美容チェック > 脳卒中 > 脳梗塞 > 心房細動患者の脳梗塞リスクを計算する方法




■心房細動患者の脳梗塞リスクを計算する方法

people

by Danilo Vidovic(画像:Creative Commons)

脳梗塞の原因として増えているのが、不整脈の一種である『心房細動』による脳梗塞です。

通常心臓は一定のリズムで一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

心房細動が起きると、心臓の中の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが血流にのって、脳の血管に詰まると脳梗塞を引き起こします。

高齢化で急増、脳梗塞を引き起こす「心房細動」

(2015/2/2、日本経済新聞)

危険因子 点数 例.75歳で高血圧・糖尿病がある場合
高血圧 1点 1点
年齢が75歳以上 1点 1点
糖尿病 1点 1点
心不全 1点 0点
脳梗塞にかかったことがある 2点 2点
合計 計0~6点 計3点

この表はCHADS2(チャッズ・ツー)スコアと呼ばれ、心房細動患者が脳梗塞を発症する危険度を知るための指標として使われており(Gage BF, et al.JAMA. 2001; 285:2864-2870.)、心房細動患者の脳梗塞リスクを算出する方法によれば、点数が大きいほど脳梗塞のリスクが高いそうです。

合計点の約2倍の値が、一年間に脳梗塞を発症する頻度の目安となり、例として、75歳で高血圧・糖尿病がある人の場合は、合計3点となり、この2倍の値は6点となり、一年間に6%の割合で脳梗塞を発症する恐れがあるということになるそうです。

脳梗塞リスク因子は、加齢・高血圧糖尿病・心不全ということですので、しっかりと生活習慣を見直していきましょう。

→ 脳梗塞とは|脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む 心房細動患者の脳梗塞リスクを計算する方法

糖尿病網膜症を網膜写真から見つけるディープラーニング用アルゴリズムを開発|Google

> 健康・美容チェック > 目の病気 > 糖尿病網膜症 > Google、人工知能(AI)「DeepMind」を目の病気(糖尿病網膜症と加齢黄斑変性症)の診断に活用




■グーグル、糖尿病網膜症を網膜写真から見つける深層学習用アルゴリズムを開発

糖尿病網膜症を網膜写真から見つけるディープラーニング用アルゴリズムを開発|GOOGLE
糖尿病網膜症を網膜写真から見つけるディープラーニング用アルゴリズムを開発|GOOGLE

参考画像:Deep Learning for Detection of Diabetic Eye Disease(2016/11/29、Google Research Blog)|スクリーンショット

※A.健康な人の目(左)、B.出血があり糖尿病網膜症が疑われる人の目(右)

グーグル、糖尿病にともなう失明の兆候をディープラーニングで早期発見へ

(2016/11/30、CNET JAPAN)

糖尿病網膜症の発現データセットを12万8000個の画像で用意し、ディープニューラルネットワークの学習に使った。そのうえで、1万2000個の検証用画像をアルゴリズムに解析させた。その結果、眼科医とほぼ同じ正確さで診断できた。

以前、GOOGLE、人工知能(AI)「DEEPMIND」を目の病気(糖尿病網膜症と加齢黄斑変性症)の診断に活用によれば、Googleは英国営保健サービス(NHS)と提携し、人工知能(AI)プロジェクト「DeepMind」を糖尿病網膜症加齢黄斑変性症という目の病気の診断に活用するシステムの構築を目指すという記事をお伝えしましたが、Googleは、網膜写真から糖尿病網膜症(Diabetic retinopathy (DR))を見つけるためのディープラーニング(深層学習)用アルゴリズムを開発したそうです。




■糖尿病網膜症とは?

糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症の一つ。

糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害糖尿病性腎症を3大合併症と呼びます。

糖尿病網膜症は、日本の中途失明原因の第2位で、年間約3000人がこの疾患で失明しているともいわれるそうです。

網膜は、瞳から入った光の明暗や色を感知する組織で、細かい血管が密集しています。

そのため、高血糖状態が続くと血管の閉塞障害と血液凝固異常がおき、眼内の血管が徐々に詰まって、網膜に栄養や酸素が届かなくなります。

そのような状態になると、網膜に新しい血管が生まれ、酸素不足などを補おうとします。

しかし、この新生血管はもろく、少しの刺激でも出血し、重篤化(じゅうとくか:病気がより悪い状態になること)すると網膜剥離を起こし、失明してしまいます。

アメリカの糖尿病患者の約3割が糖尿病網膜症にかかっている!?によれば、米疾病対策センター(CDC)などの研究チームによれば、アメリカの糖尿病患者のうち3割近くが糖尿病網膜症にかかっているそうです。

しかし、糖尿病診断後1年以内に「眼科を受診しない」が6割|糖尿病網膜症の予防に関する実態・意識調査で紹介したバイエル薬品と参天製薬が2型糖尿病患者1000人を対象に行った調査によれば、糖尿病の診断後、1年以内に眼科を受診しない患者が約6割にのぼることがわかったそうです。

眼科検診で失明が36%減少する!|緑内障・糖尿病網膜症・変性近視・加齢黄斑変性・白内障が失明の主な原因で紹介した杏林大学大学院医学研究科の山田昌和教授(眼科)は、眼科検診によって5つの病気の発見率や失明の減少率を調べたところ、失明は糖尿病網膜症で17%現象させることができると予測しています。

糖尿病の人は糖尿病網膜症になるリスクが高いと考えられるので、眼科で診てもらうようにしてくださいね。

→ 糖尿病網膜症 について詳しくはこちら

■まとめ

緑内障のリスク要因を4つの類型に自動で分類する手法を開発|東北大・トプコンによれば、緑内障のリスク要因としては、眼圧の上昇による視神経の障害が主な要因ですが、その他にも、血流障害、近視、血管の痙攣(スパスム)なども緑内障の悪化に関わっており、どの要因が影響しているかによって治療法も異なってきます。

視神経の変形を肉眼で判定し、分類作業を行なう上で、従来は、医師の経験や主観的な要素が大きく、また一般的な診療所では分類が難しいことが問題となっていました。

緑内障のリスク要因を4つの類型に自動で分類する手法によって、分類作業が自動化したことにより、経験の浅い医師でもできるようになり、また、標準化することによって、適切な治療を選択できるようになることが期待されるのですが、今回グーグルが開発した技術も同様に眼科医が診断する上での助けになることが期待されます。

技術の進歩によって、医師の診断の助けになるような研究が進んでいくといいですね。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む 糖尿病網膜症を網膜写真から見つけるディープラーニング用アルゴリズムを開発|Google

【糖尿病予防】ウェアラブルデバイスで健康データを記録し生活習慣を改善するモデル事業|経済産業省

健康・美容チェック > 糖尿病 > 【糖尿病予防】ウェアラブルデバイスで健康データを記録し生活習慣を改善するモデル事業|経済産業省




■【糖尿病予防】ウェアラブルデバイスで健康データを記録し生活習慣を改善するモデル事業|経済産業省

ウェアラブル端末等のIoT機器を用いた個人の行動変容促進実証事業|新産業構造ビジョン|経済産業省
ウェアラブル端末等のIoT機器を用いた個人の行動変容促進実証事業|新産業構造ビジョン|経済産業省

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

<糖尿病予防>「ウエアラブル」で生活記録 実証実験へ

(2016/6/20、毎日新聞)

経産省は今春、「健康・医療情報を活用した行動変容モデル事業」参加者を公募。識者の意見を踏まえ、8グループを内定した。モデル事業では、糖尿病の指標になるヘモグロビンA1c値が高いが腎機能障害がない「治療一歩手前」の人たちから同意を得て、腕時計状などのウエアラブル電子機器を装着してもらう。心拍数▽歩数▽消費カロリー▽睡眠の深さ▽興奮・リラックス状況--などを把握し、データをスマートフォンやタブレットに自動転送。血圧、体重、食事内容なども記録してもらい、データを半年間、常時記録し続ける。状態が悪化すると警告を発する仕組みで、医師や看護師、管理栄養士らが“イエローカード”情報を提供して日常生活を改善してもらう。

ヘモグロビンA1c値が高いが腎機能障害がない糖尿病一歩手前の人にウェアラブルデバイスをつけてもらい、心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠の深さ・興奮・リラックス状況などのデータを計測し、そして血圧・体重・食事内容などを半年間記録してもらい、状態が悪化すると警告が出て、医師や看護師、管理栄養士が情報を提供し、生活習慣を改善するモデル事業が行われるそうです。




■モデル事業に参加するグループ

Smartphone

by Yacine Petitprez(画像:Creative Commons)

モデル事業に参加するのは、トヨタ自動車と名古屋大、愛知県内の診療所▽三菱地所、三菱化学、野村総合研究所▽ユニクロを運営するファーストリテイリング、コニカミノルタ、健康支援企業「イーウェル」など▽岡山市の交通企業「両備グループ」や医療機関▽体脂肪計のタニタや第一生命など▽埼玉県内の病院・診療所--などの各グループ。

【参考リンク】

アプローチの仕方が違いますが、同じような考え方で東大とドコモが取り組んでいます。

「GLUCONOTE」|東大とドコモ、RESEARCHKITで糖尿病と生活習慣の関連性を研究するアプリを開発によれば、東京大学とNTTドコモが、Appleの「ResearchKit」を活用し、2型糖尿病患者と糖尿病予備群を対象としたアプリ「GlucoNote」を開発し、糖尿病と生活習慣の関連性を検証するそうです。

この研究のゴールは、スマホを活用して生活習慣が改善できるように自己管理を支援し、同時に生活習慣(食事、運動、睡眠)と在宅測定データ(血糖値、血圧、体重、活動量)の関係を明らかにし、より適切な自己管理支援につなげることにあります。

これらの研究が進むことで、糖尿病と生活習慣の関連性がわかれば、糖尿病の治療に大きく役立つ可能性があります。

世界的にも糖尿病患者が増えていますので、どちらの研究も成功するといいですね。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む 【糖尿病予防】ウェアラブルデバイスで健康データを記録し生活習慣を改善するモデル事業|経済産業省

<糖尿病>ごはんをよく食べる習慣がある女性の発症リスクが高い|厚生労働省研究班

> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病の原因 > <糖尿病>ごはんをよく食べる習慣がある女性の発症リスクが高い|厚生労働省研究班




■<糖尿病>ごはんをよく食べる習慣がある女性の発症リスクが高い|厚生労働省研究班

ごはん

by Tatsuo Yamashita(画像:Creative Commons)

<糖尿病>米飯多食で女性の発症リスク増?厚労省調査

(2010/11/12、毎日新聞)

米飯を多く食べる習慣がある女性は、あまり食べない女性に比べて糖尿病になる危険性が高いことが、厚生労働省研究班による日本人対象の大規模調査で明らかになった。

日本人の米飯と糖尿病発症の関連が分かったのは初めてという。

米臨床栄養雑誌に発表した。

厚生労働省研究班によれば、ごはんを多く食べる習慣のある女性は、食べない女性に比べて糖尿病になる危険性が高いそうです。

摂取カロリーや栄養バランスの個人差を調整して米飯だけの影響を分析した結果、白米だけの米飯を1日あたり3杯(420グラム)食べる女性は、同1杯強(165グラム)の女性に比べ、糖尿病を発症する危険性が1.67倍高かった。

1日あたり4杯(560グラム)の女性の危険性は1.81倍だった。

麦などの雑穀が混ざった米飯を食べている場合、危険性はやや低くなったが、傾向は変わらなかった。

男性の場合、米飯の摂取量による明確な差は見られなかったが、1日あたり1時間以上の筋肉労働や運動をしていない男性は女性同様、発症の危険性が高まる傾向があった。

パンやめん類では、男女とも危険性に差はなかった。

白米を多く食べる習慣のある女性は糖尿病になりやすい傾向があり、また、男性も肉体労働や運動をしていない場合、女性と同様に糖尿病のリスクが高まる傾向があるそうです。

米飯摂取と糖尿病との関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

女性では米飯摂取が多くなるほど糖尿病発症のリスクが上昇する傾向が認められました。摂取量が最も少ないグループに比べ1日3杯および1日4杯以上のグループでは糖尿病のリスクがそれぞれ1.48倍、1.65倍に上昇していました

低炭水化物スコアと糖尿病との関連について|多目的コホート研究

女性で低炭水化物スコアが高いほど糖尿病発症のリスクが低下

低炭水化物/高動物性たんぱく質・脂質スコアが高いほど糖尿病リスクが低下

また、パンや麺類では男女とも危険性に差はなかったそうです。

米飯は、食後に血糖値が上がりやすいため、糖尿病を起こしやすい食品とされている。

研究班の南里(なんり)明子・国立国際医療研究センター研究員は「食事は米飯だけではないので、米飯を多めに食べる人も、野菜を積極的に取るなどバランスに気を配り、運動を心がければ糖尿病の危険性を下げられる」と話す。

糖尿病のリスクを下げるためにも、ごはん(米飯)を多めに食べる人は、野菜を積極的にとり、運動をするなどの習慣を取り入れるようにした方がいいようですね。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら

【参考リンク】







■糖尿病の予防

続きを読む <糖尿病>ごはんをよく食べる習慣がある女性の発症リスクが高い|厚生労働省研究班