「肥満」タグアーカイブ

親の睡眠不足と子供の肥満に関係はある?

Upul Mama and Senuri

by Indi Samarajiva(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 睡眠不足 > 親の睡眠不足と子供の肥満に関係はある?




親の睡眠不足で子供が肥満? 食事バランス崩れ

(2011/9/29、産経新聞)

親が十分に睡眠をとっていない場合、子供に睡眠不足や寝坊、食べ過ぎなどの問題が出る傾向があることが、NPO法人「日本ブレインヘルス協会」(東京都千代田区)などでつくる「睡眠改善委員会」の調べで分かった。

記事によれば、親の睡眠不足で子供にも睡眠不足や食べ過ぎなどの問題が出る傾向があるそうです。

慢性的な不眠ではないが、睡眠に不満を感じる人や睡眠を軽視する人を、委員会では「かくれ不眠」と定義。調査は8月、小学生以上の子供を持つ、かくれ不眠の209人と、快眠できている210人にインターネットで行った。

それによると、子供の生活について「就寝時間が遅い」は、かくれ不眠41・6%、快眠者19%。「寝坊が多い」は、かくれ不眠16・7%、快眠者7・1%だった。

また、「食べ過ぎが多い」は、かくれ不眠19・1%、快眠者11・9%。「肥満気味」は、かくれ不眠20・6%、快眠者12・9%-となった。

委員会では「親の影響で子供も就寝時間が遅くなっていることが寝不足につながる」と分析。

親自身が食べ過ぎることで家庭の食事バランスが崩れ、子供が太ることが考えられるといい、親自身の睡眠改善を呼びかけている。

子供の生活は親の影響を受けてしまうので、親が睡眠不足だったり、食べ過ぎたりすると、子供も睡眠不足になったり、太ってしまうことが考えられます。

 

このことについて関連がありそうな記事をまとめてみます。

体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日

■食習慣と体内時計が合わないとどうなるのか?

人間は、食事で摂ったカロリーの中から一定量を脂肪としてため込むメカニズムが備わっている。

体内時計と食習慣が合わないと、余計にカロリーを脂肪としてため込んでしまう。

余計にため込むカロリー

朝食抜きの場合、男性100kcal、女性80kcal。

夕食が時間がずれてしまった場合、男性50kcal、女性40kcal。

※香川靖雄先生の研究によると、7200kcalで脂肪1kg相当をため込むことになる。

 
睡眠不足が太る原因?|睡眠と肥満のカギを握る2つのホルモンとは?

グレリン:脳の食欲中枢を刺激して食欲を感じさせる作用をもつホルモン。

レプチン:脳の満腹中枢を刺激して食欲を抑える働きをもつホルモン。

つまり、グレリンとレプチンが、空腹と満腹のバランスをとっているということですね。

この食欲のバランスをとるグレリンとレプチンのバランスが、睡眠不足によって、影響を受けているようなのです。

<中略>

睡眠不足になると、グレリンが増えて食欲が増し、レプチンが減って満腹を感じにくくなってしまうそうです。

<中略>

一晩寝不足しただけでも、グレリンの過剰とレプチンの低下は起こる、つまり、太りやすい体になるようです。

 

睡眠不足で生活習慣病やメタボになってしまう!?

睡眠時間が短いと、血圧が高いという結果が出たり、また糖尿病の発症リスクが高くなったり、さらには肥満度が高くなるなど、睡眠不足が健康に影響を及ぼしているようです。

また、睡眠不足でしっかりと休息がとれていないと、目の疲れがとれず、目のくまができたりもします。

 

上記の記事を参考にした場合、親の影響で子供の就寝時間が遅くなることによって寝不足になると、体内時計と食習慣が合わず、余計にカロリーを脂肪としてため込んでしまったり、食欲のバランスをとるグレリンとレプチンのバランスが悪くなって、太りやすい(肥満)体になることが考えられます。

子供が太らないようにするためには、まず親が手本を示して良い生活習慣を行うことが大事なようです。

 

⇒ あなたにあった ダイエット 方法の選び方 はこちら

ダイエットの基礎知識 はこちら

ダイエット方法ランキングはこちら

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ダイエット方法ランキング







睡眠

睡眠不足・不眠と生活習慣病・うつ関係|質の良い睡眠をとる方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法

メンタルヘルス(うつ・鬱病・不安)|こころの病気

実は健康な肥満も存在する?

beauty and the beach

by smalljude(画像:Creative Commons)




「実は健康な肥満」も存在、米と独の研究で実証

(2008/8/14、AFPBBニュース)

肥満している人でも健康で、心臓疾患を生じやすいことはないという驚くような研究結果が、内科分野の米専門誌「アーカイブス オブ インターナル メディシン(Archives of Internal Medicine)」に掲載された。

<中略>

対象となった肥満グループは、インスリン抵抗性のある人とない人で2グループに分けられた。インスリン抵抗性は糖尿病の発症前にみられる現象で、部分的な糖尿病の症状があったり、完全な糖尿病に進行する恐れがある状態だ。

結果では、肥満でインスリン抵抗性がある人たちほど、筋肉および肝臓内の脂肪が多かった。また肥満でインスリン抵抗性のない人たちより頚(けい)動脈壁も厚かった。動脈の内側が狭くなることは心臓病の危険因子で、頚動脈壁が厚くなるのはその兆候だ。

加えて、インスリン抵抗性のない肥満の人は、通常体重のグループと比べ、動脈壁の厚さに違いはみられなった。チームは「代謝的に良性の肥満というものの存在が証明された。そうした場合は、インスリン抵抗性が生じたりアテローム性動脈硬化にならずにすむ可能性がある」と結論付けた。

インスリン抵抗性のない肥満の人は、通常体重のグループと比べ、動脈壁の厚さに違いはみられなったため、動脈硬化になるリスクが低いと考えられます。

たとえ肥満であっても健康である人もいるということですね。

しかし、肥満には健康へのリスクが高める恐れがありますので、気をつけましょう。

また、記事によると、さらに別の研究では、やせているからといって、高血圧コレステロール糖尿病などの心臓関連の病気から守られるわけではないそうです。

生活習慣を見直すことは、太っていても、痩せていても関係ないようです。







中国の約3億4100万人が「過体重」か「肥満」|内臓脂肪型肥満が多く、糖尿病・脂肪肝・心筋梗塞のリスクが高い

Hong Kong's Umbrella Revolution #umbrellarevolution #umbrellamovement #a7s #sony #occupyhk

by Pasu Au Yeung(画像:Creative Commons)




<数字で見る中国>国民の5人に2人が過体重、内臓脂肪型肥満の傾向も

(2015/9/26、レコードチャイナ)

中国人は腹部を中心に脂肪がつく「内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)」の傾向が強い。2006年の調べでは、男性の21.7%、女性の22.5%がこれに属している。糖尿病や脂肪肝、狭心症、心筋梗塞、中風のリスクが高まるのがこのタイプだ。

低所得者の栄養状態改善を目指すスイスのNPO「グローバル・アライアンス (GAIN)」によると、中国では約3億4100万人が「過体重」か「肥満」なのだそうです。

また、この記事によれば、中国人は内臓脂肪型肥満が多く、糖尿病脂肪肝、狭心症、心筋梗塞痛風のリスクが高いそうです。

【関連記事】

■内臓脂肪を落とすには

日本人は欧米人より内臓脂肪がたまりやすい?によれば、日本人は、欧米人と比較すると、皮下脂肪に脂肪を蓄えておく力が低いため、内臓脂肪としてたまってしまうようです。

アジア人は日本人と同様に皮下脂肪に脂肪を蓄えておく力が低いため、内臓脂肪としてたまってしまうようです。

しかし、内臓脂肪は溜まりやすい一方、落ちやすい性質があるので、しっかりと対策を行なえば大丈夫です。

●アディポネクチン

アディポネクチンは、中性脂肪の燃焼を助けるホルモンで、内臓脂肪が少ないほど分泌量が増えるそうです。

反対に、メタボリックシンドロームが進行する=内臓脂肪が増えると、アディポネクチンは減少してしまいます。(アディポネクチンの健康効果|中性脂肪を減らす・メタボリックシンドロームの改善・高血圧予防

→ アディポネクチン について詳しくはこちら







【関連記事】

体重35キロの3歳女児が世界最年少の2型糖尿病と診断された!?

TTM

by Andres Rodriguez (画像:Creative Commons)

※ニュースの記事とは関係ありません。




3歳女児、生活習慣に起因の2型糖尿病と診断 学会

(2015/9/17、AFPBB)

体重35キロの女児(3)が、生活習慣に深く関連しているとされる2型糖尿病と診断された事例が17日、欧州糖尿病学会(European Association for the Study of Diabetes、EASD)の年次総会で発表された。女児は、成人に多く見られる2型糖尿病の患者としては世界最年少の一人だという。

厚生労働省:21世紀出生児縦断調査(特別報告)結果の概況で紹介されている平均体重・平均身長の推移によれば、3歳6か月の男児15.0キロ、女児14.5キロとなっており、今回2型糖尿病と診断された3歳女児の体重が35キロということですから、3歳の平均体重の倍以上の体重です。

記事にもある通り、カロリーや脂肪分の取りすぎなど栄養管理に問題があったために、著しい体重の増加や多尿、喉の渇きといった糖尿病の症状が現れたと考えられます。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

子どもの肥満は世界的に問題になっています。

【関連記事】

肥満は、糖尿病脂肪肝高血圧などの生活習慣病の原因になるだけでなく、脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっているため、肥満対策が重要になっています。

例えば、アメリカでは、ミシェル・オバマ大統領夫人が子どもの肥満対策に熱心に取り組んでいます。

【関連記事】

この影響によるものかどうかはわかりませんが、アメリカの2〜5歳の子供の肥満率が低下によれば、アメリカの2歳から5歳の子供の肥満率が下がっているそうです。

米疾病対策センター(CDC)は、理由は明確ではないとしながらも、食生活の改善や運動、糖分の多い飲料を控える傾向などが寄与しているとの見方を示しています。

子どもの間は、親が食事をコントロールできる期間であり、健康な食習慣を身につける手助けをできる期間でもあります。

3歳から2型糖尿病の治療を行わなければならないような子供を増やさないようにするためにも、しっかりと肥満対策・糖尿病予防に対する認識を広めていかなければいけませんね。

【関連記事】







糖尿病関連ワード

糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは

糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動)

糖尿病危険度チェック

糖尿病の原因(生活習慣)|女性・男性

薬局でもできる糖尿病の検査|検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査

糖尿病の合併症|網膜症・腎症・神経障害

糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方

糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動

インスリン(インシュリン)とは|血糖を下げる働きがあるホルモン

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品

米ナバホ自治区で全米初「ジャンクフード税」 肥満や糖尿病を防ぐ狙い




米・ナバホ自治区:肥満防止…全米初「ジャンクフード税」

(2015/4/6、毎日新聞)

米西部アリゾナ州など3州にまたがる先住民居留地ナバホ自治区で今月から、炭酸飲料やスナック菓子などに課税する全米初の「ジャンクフード税」が導入された。肥満や糖尿病を防ぐのが狙いで、他の都市への影響が注目される。

米ナバホ自治区では、肥満糖尿病などの生活習慣病予防のために、炭酸飲料やスナック菓子などに課税する通称「ジャンクフード税」が導入されるそうです。

【関連記事】

新税は塩分や油脂の多い揚げ物やファストフード、脂肪分が高い肉の缶詰などが対象。5%の売上税(一部地域を除く)に2%上乗せする。昨年10月には健康的な食品の購入を促すため野菜や果物への課税を取りやめた。

子どもの肥満対策、ジャンクフードなどに課税を=米報告書(2009/9/8)によれば、子どもの肥満が社会問題となっているアメリカでは、米医学研究所(IOM)と米学術研究会議(NRC)は、政府に対して、子供の肥満対策に関する報告書の中で、ジャンクフードやソフトドリンクに対して課税すべきとの提言を行なっていましたが、それが現実的になったということですね。

背景には、他の都市よりも多い糖尿病患者の割合や貧困率、生鮮食料品店の少なさがある。

自治政府の2013〜14年の調査によると、住民の11.2%は糖尿病(11年の全米平均6.9%)。10年の貧困率は38%(13年の全米平均14.5%)に上る。

肥満と生活保護・貧困との関係-米によれば、肥満率が高い州は南部に多く、またフードスタンプ(日本で言えば生活保護のようなもの)の受給者も南部に偏っているということから肥満と貧困には相関関係があるのではないかと考えられます。

【関連記事】

自治政府はジャンクフードへの課税で食習慣を改善するとともに、税収をスイミングプールの建設や野菜の栽培、食育などに充てる方針。

アメリカは健康に対する個人の意識・関心の高さの差が大きいによれば、アメリカ人の健康に対する意識・関心の高さは人によって差が大きく、ベジタリアンやヴィーガン、グルテンフリーといった食事へのこだわりがある一方、手軽で安いファストフードや冷凍食品に頼りがちの生活をしている人もいます。

肥満問題を解決するためにも、個人の生活習慣の改善のために知識を提供し続ける必要があるだけでなく、貧困などの社会問題を解決していく必要があると思います。

→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック について詳しくはこちら