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■不規則な睡眠で体内時計が乱れると脂肪肝や肝臓がんになりやすい
by J m(画像:Creative Commons)
(2016/11/24、NHK)
アメリカのベイラー医科大学などのグループは、不規則な睡眠が健康に及ぼす影響を調べようと、明かりを消す時間をずらすことで、8時間の時差がある場所を行き来するのと同様の環境を作って、マウスを飼育しました。
2つの時間帯を3日から4日ごとに行き来させ、体内時計が乱れた生活を続けさせたところ、健康的な食事を与えてもマウスは太り、実験開始から1年9か月後までにほぼすべてが脂肪肝になって、9%のマウスが肝臓がんになったということです。
ベイラー医科大学などのグループが行なったマウスの実験によれば、不規則な睡眠で体内時計が乱れると脂肪肝や肝臓がんになりやすいということがわかったそうです。
肝臓の重要な機能の1つはコレステロールから作られた胆汁酸を産生することにあり、胆汁酸は脂肪が多い食品を消化・吸収する役割があります。
しかし、時差ボケによって肝臓の時計が混乱し、胆汁酸再生が制御不能になり、時差ぼけ状態のマウスは、肝臓に戻ってリサイクルされる胆汁酸を多く産生することがわかりました。
このプロセスを制御できないと胆汁酸が蓄積し、肝臓細胞や酸化ストレスにつながる可能性があり、そのすべてががんを促進する可能性があると考えられます。
【補足】肝臓の健康(ウコン・脂肪肝・NASH)|ためしてガッテン(NHK)
計算上、週に3日夜更かしすると年間1kgの脂肪燃焼の妨げになるそうです。
脳:糖で作られたエネルギーを好む
心臓:脂肪で作られたエネルギーを好む
起きている間は、肝臓は脳のために糖を使ってエネルギーを作ります。
寝るときには、脳はそれほどエネルギーを必要としないので、肝臓は心臓のために脂肪を使ってエネルギーを作ります。
つまり、ムダに夜更かししていると、肝臓が燃やすはずの脂肪が燃えないということです。
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