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塩分の多いスナック菓子や砂糖入り飲料で海馬の容積が小さくなる!?|豪デーキン大・オーストラリア国立大

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【目次】




■塩分の多いスナック菓子や砂糖入り飲料で海馬の容積が小さくなる!?

Eating a Potato Chip Jonny B'z Dogs and More Lourdie Dinner March 24, 20111

by Steven Depolo(画像:Creative Commons)

さあこれからだ

(2016/2/10、毎日新聞)

オーストラリアのデーキン大とオーストラリア国立大の研究によると、塩分の多いスナック菓子や砂糖入り飲料などを日常的に取ってきた人は、健康的な食事を続けてきた人に比べ、海馬の容積が小さくなっていることがわかった。海馬は記憶を司(つかさど)る脳の部位で認知症患者の多くは海馬の機能が低下している。

オーストラリアのデーキン大とオーストラリア国立大の研究によれば、塩分の多いスナック菓子や砂糖入り飲料などを日常的にとってきた人は、健康的な食事を続けてきた人に比べ、海馬の容積が小さくなっていることがわかったそうです。

このように書くと、塩分の多いスナック菓子や砂糖入り飲料によって、海馬の容積が小さくなっていると考えますよね。

そこで、もう一つ別の情報を付け加えてみます。

睡眠不足の若者は野菜不足!?で紹介したアメリカ睡眠学会の年次総会SLEEP 2013にて発表された調査によると、寝不足気味の10代の若者は、一般的に脂肪分や糖分の多い不健康な食事をとっている上、体にいいとされる食べ物をあまり食べていないことがわかっています。

睡眠時間が7時間以下の被験者は、週に2~3回ファストフードを食べているほか、野菜や果物が苦手であまり食べていないそうです。

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つまり、ファストフードを好んで食べる人というのは、睡眠時間が短かったり、健康に良いとされる野菜や果物が苦手ということで、いわゆる健康的なライフスタイルが全般的にできていないことから、食事によって海馬の容積が小さくなっているとははっきりとはいえないのです。(研究内容によっては、そうした要素を排除している可能性もあります。)

■不健康な生活と所得の関係

だからといって、ファストフード好きの人が不健康になりたいからそうしているわけではなく、そうせざるを得ない人もいると思います。

肥満と生活保護・貧困との関係-米によれば、肥満率が高い州は南部に多く、またフードスタンプ(日本で言えば生活保護のようなもの)の受給者も南部に偏っているということから肥満と貧困には相関関係があるのではないかと考えられます。

低収入ほど野菜不足-厚労省栄養調査によれば、厚生労働省が発表した2011年の国民健康・栄養調査によれば、低収入ほど野菜の摂取量が不足しているという結果が出たそうです。

低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないという記事によれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

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「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるものー厚生労働省調査でも、年収が高い人ほどよい生活習慣を持っている(もしくはよい生活習慣を持っている人ほど年収が高い)傾向にあります。

経済的に余裕があるからこそ、健康的な生活習慣を持つことができるともいえるのです。

健康格差とは健康格差は、収入・学歴などが要因?でも取り上げましたが、社会的・経済的な格差が健康の格差を生んでいるということがWHOでも一つの問題として注目されているようです。




■糖尿病と認知症の関係

糖尿病になると、認知症の発症リスクが2倍高くなる!?によれば、東京大の植木浩二郎特任教授によれば、糖尿病になると認知症の発症リスクが2倍高くなるそうです。

砂糖入り飲料を習慣的に飲むと糖尿病リスクが上昇する!?で紹介した英・ケンブリッジ大学の今村文昭氏らの大規模な調査によれば、砂糖入り飲料を習慣的に飲むことで糖尿病のリスクが高くなることがわかったそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら

駆け込みドクター 5月17日|認知症|認知症チェック・認知症予防にアマニ油・デジタル認知症によれば、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病のリスクの高さと認知症(アルツハイマー病)には関係があり、アルツハイマー病の発症リスクは、糖尿病だと2倍、高血圧だと2倍、脂質異常症だと3倍になると紹介していました。

インスリンには血液中のブドウ糖(血糖)の濃度を調節する働きがありますが、糖尿病になると、認知症の発症リスクが2倍高くなる!?によれば、インスリンはアミロイドから脳を守る働きもあるそうです。

アルツハイマー病は、アミロイドβタンパクが脳にたまることで、神経細胞が死滅し、萎縮し、認知機能が低下することから起きると考えられています。

つまり、インスリンの分泌が低下したり、生成されなくなるということは、アミロイドから脳を守ることができなくなり、認知機能が低下してしまうと考えられます。

かなり話が遠回りをしてきましたが、血糖値をコントロールすることが糖尿病予防・認知症予防につながる可能性があるというのは覚えておいた方がよさそうです。

■アルツハイマー型認知症のリスクは食事で低くすることができるか?

食事でアルツハイマー型認知症の発症予防ができるという研究はいくつか出ています。

DHAがアルツハイマー抑制-京大IPS研究所(2013/2/22)によれば、DHAがアルツハイマー病の発症予防に役立つ可能性があるということが確認されたそうです。

→ DHA・EPA|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら

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オメガ3で健康に!認知症が予防できるエゴマ油|主治医が見つかる診療所 12月15日によれば、エゴマ油に含まれるオメガ3(不飽和脂肪酸)が認知症に効果があると紹介されていました。

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認知症(アルツハイマー病)予防にカマンベールチーズがよい!?−東大など(2015/3/16)によれば、カマンベールチーズに含まれる成分に認知症の一種であるアルツハイマー病の発症を抑える可能性があることがわかったそうです。

アルツハイマー病のリスク、食事で劇的に減少可能=研究(2010/4/22)で紹介した米コロンビア大でアルツハイマー病を研究するYian Gu氏らのチームによれば、脳の健康に有益な特定の栄養素を摂取した人は、そうでない人に比べ、アルツハイマー病を発症するリスクが40%低いとの結果を発表しています。

アルツハイマー病の予防には、

  • オリーブオイル
  • 木の実
  • 鶏肉
  • トマト
  • アブラナ科の野菜
  • 緑黄色野菜
  • 果物

などを取り入れた食事が効果的なのだそうです。

脳の健康によいとされる栄養素を摂取した人は、そうでない人に比べて、アルツハイマー病を発症するリスクが40%低いそうです。

反対に、どういうものは避けた方が良いのでしょうか。

逆に、飽和脂肪酸を含む赤身肉やバター、内臓肉、高脂肪乳製品などは避けた方がよいとしている。

避けた方が良い食べ物としては、

  • 飽和脂肪酸を含む赤身肉
  • バター
  • 内臓肉
  • 高脂肪乳製品

が挙げられています。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







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P.S.

子どもの肥満対策、ジャンクフードなどに課税を=米報告書(2009/9/8)によれば、米医学研究所(IOM)と米学術研究会議(NRC)は、政府に対して、子供の肥満対策に関する報告書の中で、ジャンクフードやソフトドリンクに対して課税すべきとの提言を行なうほどアメリカの子供の肥満が社会問題となっています。

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世界の認知症患者、2050年に1億3200万人!|世界アルツハイマー報告書2015

Warming the bones

by Pedro Ribeiro Simões(画像:Creative Commons)

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■世界の認知症患者、2050年に1億3200万人!

世界の認知症患者、2050年に3倍 報告書

(2015/8/25、AFP)

世界の認知症患者の数が、現在の4700万人から2050年には約3倍の1億3200万人に達する可能性があるとする報告書が25日、発表された。

認知症の高齢者は2025年には730万人と推計|認知症に役立つ食べ物と生活習慣によれば、2025年には認知症の高齢者は多い場合で730万人に達すると推計されるというニュースを以前お伝えいたしましたが、国際アルツハイマー病協会(Alzheimer’s Disease International、ADI)による「世界アルツハイマー報告書2015」によれば、認知症の数は世界の高齢化につれて増えていき、2050年には今の3倍の1億3200万人になるという予測が発表されました。

認知症の治療にかかる費用も同じく増加している。2015年は、2010年比で35%超増の8180億ドル(約98兆円)に上るとされている。

認知症を早期に発見する方法や認知症を予防する方法、認知症の治療法にますます注目が集まるのではないでしょうか。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







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【認知症に役立つ食品】

→ オメガ3 について詳しくはこちら

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【認知症に役立つ習慣】

認知症を予防する親指体操のやり方(長谷川嘉哉)|#ジョブチューン

Thumbs Up

by Kreg Steppe(画像:Creative Commons)

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2016年3月26日放送のジョブチューンのテーマは「ベストセラーの医療本を書いた日本の名医が大集合!医者ぶっちゃけスペシャル」でした。

■認知症は親指を動かすだけで予防できる!?

長谷川嘉哉(認知症専門医)

親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!

●親指を動かして認知症予防

親指を動かすと脳への血流が1.5倍になり、認知症予防につながるそうです。

●親指体操1

  1. 親指を立てて、息を吐きながら、第一関節を曲げる。
  2. 息を吸いながら、親指を伸ばす。

※10回繰り返すことを1セットとして、1日2セット行なう。

●親指体操2

  1. 両手をパーにしてから、次に、右手の親指のみを出したまま閉じる、左手の親指を4本の指で握るを同時に行う。
  2. 両手をパーにする。
  3. 左手の親指を出して、両手を閉じる(握る)。
  4. 両手をパーにする。

※5回を1セットとして、1日4セット。




■認知症を予防する食べ物

●卵

卵の黄身に含まれるコリンは脳の神経細胞を活性化して認知症を予防するそうです。

一日1個

●カレー

ターメリックに含まれるクルクミンがアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβを減らしてくれるそうです。

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MITが認知症を早期診断するデジタルペンを使った技術を開発

Clock-drawing_test

参考画像:Clock Drawing Test in parietal stroke|YouTubeスクリーンショット

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■MITが認知症を早期診断するデジタルペンを使った技術を開発

Clock Drawing Test in parietal stroke

認知症を早期診断!MITがデジタルペンを使った新技術を開発

(2015/8/20、Techable)

いま、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究者が開発を手がけているのは、デジタルペンを使った認知症早期診断ソフトウェアだ。

デジタルペンというと、ペンで紙に書いた情報をデジタル化するもの。

このデジタルペンを使って時計の絵を書いてもらうことで、パーキンソン病やアルツハイマー病などの早期診断が可能なのだという。

マサチューセッツ工科大などの研究者が行なっているのはデジタルペンを使った認知症早期診断ソフトです。

いったいどのようにして診断するのでしょうか?

具体的な活用方法としては、医師の指示のもとで、デジタルペンを使って時計の輪郭だけでなく、指示のあった時刻を指す針なども描いてもらう。

ここで重要なのは、いかに正確に時計を描いたかに加え、どれくらい時間をかけて、どういう描き方をしたのかというプロセス。

 

脳に何らかの異常がある場合は、描き始める前の考える時間が長かったり、描くのにかなりの時間がかかる傾向にあるそうです。




■開発の背景

開発背景には、認知症の早期診断が難しいという実情がある。

認知症の早期診断は難しいようで、3500人余が認知症でないのに認知症と診断されていた!?によれば、認知症でないのに認知症だと診断されていた人が去年一年間に少なくとも3500人いたそうで、患者の中には、認知症の治療薬を飲んで、深刻な副作用が出ていたケースがあったそうです。

■まとめ

血液検査で認知症の兆候を精度80%で識別することに成功―筑波大などによれば、内田和彦 筑波大学 医学医療系 准教授らのグループが認知症の兆候を血液検査で識別できる方法の第一歩となる技術を開発したそうです。

また、目をテストするだけでアルツハイマーをチェックする方法が研究されている!?では、タンパク質に反応し、「光るタグ」のような役割を担うクルクミンを被験者が摂取することで、目の中のβアミロイドを目のイメージング検査で見えるようにするという方法やβアミロイドをみつける光るタグの役目となるものを作り出し、眼球の水晶体につけることで、目のレーザスキャンだけでチェックできるという方法を紹介しました。

世界の認知症患者、2050年に1億3200万人というニュースもあり、認知症のほとんどの患者が症状が出始めてから受診するそうなので、こうした様々な早期診断方法が開発されることで、認知症の治療が速く行われるようになるといいですね。

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サーチュイン遺伝子を活性化させてダイエット・アンチエイジング・糖尿病予防

Hungry

by Christian Scheja(画像:Creative Commons)




■アンチエイジングの切り札!サーチュイン遺伝子

太らない方法 「夜8時までに食事し運動すること」と医師

(2012/4/2、Newsポストセブン)

アンチエイジングの“切り札”として、全身の老化にブレーキをかける遺伝子「サーチュイン」に注目が集まっている。

この遺伝子には、単に老化を遅らせるだけではなく、脂質の代謝を促して肥満を防止する働きがあるため、ダイエットにもつながる。

また、認知症や糖尿病動脈硬化といった病気の改善・予防にもかかわる“夢のような”効果ばかりなのだ。

サーチュイン遺伝子を活性化することが出来れば、アンチエイジングやダイエット、認知症や糖尿病動脈硬化などの病気の改善・予防ができるかもしれないと期待されているようです。

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