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初潮年齢が遅いと、なぜ腰椎骨折のリスクが高くなるの?実は子供の時の食生活が将来の骨粗しょう症のリスクを決めていた!?




女性関連要因と腰椎骨折との関連について(国立がん研究センター)によれば、初潮年齢が遅い、月経が不規則であると腰椎骨折のリスクが高くなる一方、生殖可能期間(初潮から閉経までの期間)が長いと、腰椎骨折のリスクが低くなるそうです。

■初潮年齢が遅いと、なぜ腰椎骨折のリスクが高くなるの?

女性関連要因と腰椎骨折との関連について(国立がん研究センター)

骨粗鬆症が原因でおこる高齢者の腰椎骨折は、特に女性で加齢と共に著しく増加し、要介護の原因や、要介護から死亡に至るリスクが高まることが報告されています。エストロゲンという女性ホルモンは、骨の代謝に関わり、骨折に予防的に働くと報告されており、エストロゲンの血中濃度が、月経周期や妊娠・出産などにより影響を受けることから、これらの女性関連要因が腰椎骨折と関連している可能性があります。

エストロゲンは骨の代謝にかかわって骨折に予防的に働きます。

骨粗鬆症によれば、閉経後の女性の場合、女性ホルモン(エストロゲンは骨の形成に関わる細胞の働きを促進し、骨吸収を抑制する働きがある)の分泌が低下して骨量が急激に減ってしまうと紹介しました。

視点・論点 「女子中高生の骨があぶない」(2012年11月29日)で紹介されている松田貴雄西別府病院スポーツ医学センター長によれば、

最近の研究では、初めて月経を迎える「初経」前後に、骨密度が 25~30%高まることがわかっています。骨密度は、80%を切ると危険ゾーンで、70%以下になれば骨粗鬆症です。この時期に 25%上昇しないと、閉経後並みの骨密度と考えなければなりません。

現在、米国スポーツ医学会では、「女性アスリートは無月経になったらどんな薬を使っても骨密度はあがらない」、「初経前後の骨密度上昇のチャンスを逃すと、大人になってから取り戻すことはできない」としています。

とあります。

この記事を参考に考えると、「初経」前後に、骨密度が25~30%高まるのですが、この骨密度上昇のチャンスを逃すと、骨粗しょう症のリスクを抱えてしまうということになります。

骨粗しょう症とは実は怖い病気で、骨粗しょう症の改善のための治療を行おうとしても、医師によれば、現在の骨密度を維持するだけで上昇することはないそうです。

【参考リンク】

つまり、いかに若いうち、具体的に言えば骨密度が25~30%高まる「初経」前後で骨密度が高まるかが大事なのかということになるのです。

しかし、日本の女子中高生の8割超が無月経などに陥る「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT)」のリスクを抱えている!|順天堂大学女性スポーツ研究センターで紹介した順天堂大女性スポーツ研究センターの調査によれば、日本の女子中高生の8割超が「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT:運動量に対するエネルギー不足から、女性が無月経や骨粗しょう症などに陥る)」のリスクを抱えているそうです。

また、女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」で紹介した順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

先ほどの記事を参考にすると、若い女性アスリートの多くは実は閉経後並みの骨密度であり、その状態でトレーニングを行うために疲労骨折をしていると考えられます。

実際に、女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いで紹介した女性アスリートを対象としたアンケート調査|日本産科婦人科学会によれば、次のような特徴があることがわかります。

●競技レベル別の無月経の頻度は、トップを目指して頑張る、全国・地方大会出場レベルのアスリートに、無月経が多い

●年齢別に見た疲労骨折の件数によれば、16~17 歳の件数が(全体の 40.2%)が最も多い

●競技系列別での無月経の頻度は、持久系(21.7%)と審美系(12.2%)が多い

●競技系列別での既往疲労骨折の頻度は、持久系で(49.1%)が高い

●BMI 低値群で無月経頻度や既往疲労骨折頻度が有意に高い

このことから、女性アスリートが疲労骨折を予防するためにも、そして将来的な腰椎骨折リスクを下げるためにも、骨密度上昇のチャンスを逃さないようにする、無月経にならないようにする、つまりは過度の減量を避けてしっかりとした食事を摂ることを心掛けてほしいですね。

→ 骨粗しょう症の症状・原因・予防・食事 についてはこちら

P.S.

ちなみに、「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!で紹介した順天堂大学によれば、体重が増えないと身長も伸びないそうで、また、骨を伸ばすのに必要な栄養素として、カルシウム、たんぱく質、亜鉛、鉄分を摂るようにアドバイスしています。

→ 亜鉛を多く含む食べ物 について詳しくはこちら

さらにちなみに、カルシウムの働きと1日の摂取量で紹介されている健康科学振興財団によれば、

カルシウムは主に小腸で吸収されますが、吸収率は成人で20~30%とあまり高くありません。

とあり、

また、カルシウムの摂り方で紹介されている骨粗鬆症財団によれば、

もともと日本人のカルシウム摂取量はアメリカ人の3分の1にしかならない

そうで、カルシウムの摂りすぎを心配するよりも、多く摂取することを心掛けたほうが良いようですね。

【参考リンク】







閉経前・後ともに肥満になると乳がんリスクが高くなる!




閉経前・後ともに肥満は乳がんのリスクに(2014年10月7日、国立がん研究センター)によれば、閉経前・後ともにBMIが大きくなると乳がんリスクが高くなることがわかりました。

乳がんのリスク要因によれば、閉経後に肥満度が高いことが乳がんリスクを高くすると紹介しましたが、今回の研究によれば、閉経前・後ともに肥満は乳がんのリスクになることがわかりました。

  1. 初潮が早い(11歳以下)
  2. 閉経が遅い(54歳以上)
  3. 初産年齢が高い(30歳以上)
  4. 妊娠・出産歴がない
  5. 授乳歴がない
  6. 祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
  7. 肥満度が高い(閉経後)
  8. 喫煙している
  9. 大量に飲酒する習慣がある
  10. 運動不足

■まとめ

乳がんは初潮が早い、閉経が遅い、妊娠・出産歴がないという人は、女性ホルモンにさらされる期間が長くなるため、乳がんリスクが高くなると考えられているという前提。

閉経前の女性は、過体重や肥満の女性は無排卵やエストロゲンレベルが低いなどの傾向があることから、欧米ではBMI30以上の群では乳がんリスクが低いのですが、アジア人女性の場合は極端に太っている人が少ないことから、予防的な効果はないのではと考えられる。

閉経後の女性では、性ホルモン関連のメカニズムをもとに考えると、肥満になると卵巣よりもむしろ脂肪組織が主なエストロゲン供給源になるため、乳がんリスクが高くなる。







閉経後の女性は入浴でのヒートショックに注意!




《専門医解説》ヒートショックによる入浴死「50代でもあり得る」閉経後の女性は特に要注意(2024年12月23日、週刊女性PRIME)で紹介されている東京都市大学人間科学部教授の早坂信哉さんによれば、お風呂場で亡くなった中山美穂さんや白川由美さん、平幹二朗さん、野村克也さんが亡くなった理由としてヒートショックの可能性があるそうです。

ヒートショックは高齢者だけでなく、血圧が高い方、コレステロール中性脂肪が高い方、糖尿病でも治療をしていない方、動脈硬化のリスクが高い方、喫煙者の方、肥満の方もリスクが高いそうです。

また女性だけの注意点もあります。

「動脈硬化の予防効果がある女性ホルモンが減る閉経後は、血圧が上がることがありますので注意が必要です」

【モーニングショー】閉経後の女性でLDLコレステロールの数値が上がったら、どのように食事に気を付けたらいいの?
によれば、ある人(当時56歳)のBMI20.7(標準は22)なので肥満ではなく、また週2日以上ジムに通い、喫煙なし、お酒は1日1合未満と生活習慣に一見問題はなかったのですが、LDLコレステロールの経年変化をチェックすると気になるところが出てきました。

54歳 112 → 56歳 136

LDLコレステロールが急上昇して、基準値の120を超えていました。

本当に血管が若返る!コレステロール調節術|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、女性ホルモンには、“悪玉コレステロール”値を下げる作用をはじめ、血管を保護する様々な効果があります。

そのため、40代までの間、女性の血管は男性よりはるかに若く保たれています。

女性ホルモンの値が下がってくる 50才前後になると“悪玉コレステロール”値が急上昇して、男性より高くなることも多くなります。

つまり、女性は閉経のタイミングでこれまでよりも意識的に健康をチェックする必要があるわけですね。

→ 悪玉コレステロールを下げる食事・食べ物|LDLコレステロールが高い原因 について詳しくはこちら

女性は、閉経後LDLコレステロールの数値が上がったら、コレステロールや飽和脂肪酸が多い食品を食べ過ぎないようにした方がいいようです。

コレステロールが多い食品は、たらこ・かずのこなどの魚卵や白子、レバー、鶏卵など。

飽和脂肪酸が多い食品は、牛乳・バター・チーズ・ヨーグルトといった乳製品など。

LDLコレステロール値を下げるには、食物繊維も積極的に摂りましょう!

【#たけしの家庭の医学】食後高脂血症・隠れ中性脂肪を改善し動脈硬化を予防する方法(水溶性食物繊維&運動)によれば、水溶性食物繊維は、腸に入るとゲル状に変化し、腸の内壁に付いて、脂肪分などの吸収を抑える効果があるそうです。

また、中性脂肪を分解するリポ蛋白リパーゼの働きを活性化してくれるそうです。

そのため、水溶性食物繊維を食事の最初に食べておくと、中性脂肪の急上昇を防ぐことができるそうです。

【水溶性食物繊維を含む食品】

●ネバネバした食品

納豆・オクラ・なめこ・なめたけなど

●海藻類

ノリ・ワカメ・寒天・昆布など

●根菜類

大根・人参・ゴボウなど

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

→ イヌリンとは|イヌリンの効果・効能|イヌリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化改善・予防に良い食事・食べ物・食品 について詳しくはこちら







【関連記事】

塩分の摂取を制限(減塩)|おすすめの健康的ライフスタイル10箇条

ハクライドウがこれまで培ってきた約20年の健康情報をまとめた10箇条を紹介します。

あなたの健康的なライフスタイルにこの10箇条を取り入れていきましょう。




【目次】

■塩分と健康の関係

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by Dubravko Sorić(画像:Creative Commons)

●高血圧

血液中の水分量をコントロールしているのが塩分です。

血液中の塩分が適量であれば、血液中の水分量も正常で、血流も正常になります。

しかし、塩分には水分を引き寄せる働きがあり、血液中の塩分が多くなると、それだけ引き寄せられる水分量も多くなるため、血液の水分量も増加してしまい、血管の壁にかかる圧力が高くなってしまう、つまり、高血圧になると考えられます。

塩分の摂り過ぎ

→血液中の塩分濃度が高まる

→体が血液中の塩分濃度を薄めようと働くため(浸透圧を一定に保つ)、血液中に水分が取り込まれる

→血管の中の血液の量が増えることによって、血管に圧力がかかり、また、心臓への負担も大きくなる

血圧が上がる

→高血圧

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

●腎臓

【#世界一受けたい授業】腎臓にいい食べ物・腎臓に悪い食生活とは・CKD(慢性腎臓病)(横尾隆)

塩分の多い食事を続けると腎臓に負担がかかります。

「慢性腎臓病」が悪化すると、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、脳卒中、心筋梗塞など血管の病気になるリスクが高くなります。

腎臓は『肝腎連関』『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャルで紹介した京都大学大学院医学研究科の柳田素子教授によれば、腎臓は『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要となっているそうです。

腎臓が悪くなると他の臓器も悪くなるので、いかに腎臓を健康に保つかはとても大切なのです。

腎臓に良い食事としては、塩分を減らす工夫、つまり減塩を行なうこと。

厚生労働省によれば、一日の塩分の目安は、男性8g、女性7gで、日本人の平均は12.3gなのだそうです。

カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維には、増えすぎた塩分を効率よく体外へ排出させる効果があります。

カリウムは、血液での濾過装置である腎臓に作用すると考えられており、余分な塩分をより多く体外へ排出すると考えられています。

■閉経後の女性は塩分をため込みやすくなる!?

閉経期高血圧とは?予防する方法|閉経している女性は塩分をため込みやすくなる原因とは!?

私たちが摂取した塩分は体内を巡り、その2割程度が汗などで外に出ます。

そして残りの8割は一定の時間が経つと、腎臓からほぼ全て排出されます。

しかし、女性の中には尿によって塩分をうまく出せず、体内に溜め込んでしまう人がいます。

それは、閉経している女性です。

「閉経期高血圧(へいけいきこうけつあつ)」とは、閉経によって血圧に異常が出ることで、近年の研究で明らかになってきたそうです。

閉経前の女性は、卵巣から女性ホルモン「エストロゲン」が分泌されています。

このエストロゲンは月経を促すだけでなくに、塩分を尿で排出させる腎臓の働きを活性化させる役割もあるそうです。

閉経前にエストロゲンが正常に分泌されている間は余分に塩分を摂ったとしても腎臓が尿として排出してくれるため、体に塩分が溜まりにくいのですが、閉経を迎えて、エストロゲンの分泌が著しく低下すると、腎臓の機能も急激に低下し、うまく塩分を排出できない状態になってしまうそうです。

そのため、閉経後は女性の方が血圧のコントロールが難しくなり、心筋梗塞や脳卒中になる人が増加すると考えられます。

■食塩摂取量の基準

食塩をとり過ぎると血圧を上げるといわれています。

日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要|厚生労働省によれば、2015年4月1日より日本人のナトリウム(食塩相当量)の食事摂取基準を男性は1日9グラム→8グラム未満に変更され、女性は1日7.5グラムから7グラム未満に変更しました。

高血圧治療ガイドライン2014|日本高血圧学会

日本人の食事摂取基準(2010年版)では,成人において今後 5年間に達成したい食塩摂取の目標量として男性 9.0 g/日未満,女性 7.5 g/日未満を設定しているが55),平成21年国民健康・栄養調査では,男女とも約70%がこの目標量を超える食塩を摂取していると評価された。また,2012年策定の健康日本 21(第2次)では,2022年までに国民の平均食塩摂取量を8.0 gにすることを目標にした56)。2012年に発表された世界保健機関(WHO)のNa摂取量に関するガイドラインでは,一般成人の食塩摂取量を5 g/日未満にすべきとしており57),本邦の現状はこれに遠く及ばない。

高血圧治療ガイドラインによれば、食塩摂取量は一日6グラム未満となっていますが、WHOの掲げるナトリウム摂取量はさらに低く5グラム未満となっているそうです。




■減塩対策

●調理方法や調味料を変えたり、醤油さしを変える

高血圧の予防には「減塩」|血管を若返らせるプロジェクト|たけしの本当は怖い家庭の医学

  • 「ビニール袋を使った減塩浅漬け」など調理方法を工夫する。
  • 醤油の代わりに「酢」を活用する。
  • 醤油さしを「ミスト式醤油さし」や「ラー油式醤油さし」に変更することで、醤油の使用量を減らす。

●トロトロ減塩法

高血圧によい醤油!?血圧を下げる「まめちから大豆ペプチドしょうゆ」|トロトロ減塩法|#サタプラ

トロトロ減塩法とは、簡単に言うと、調味料を減らしたあんかけにすることです。

料理に使う調味料の量を減らし、代わりに水溶き片栗粉で溶かした調味料であんかけを作る方法です。

あんかけにすることによって、とろみがつくと、舌の上に残る時間が長くなり、塩分を減らしても、満足できるそうです。

使い方のポイントとしては、例えば、野菜炒めの場合は、水溶き片栗粉で溶かした調味料を火を止めてから入れること。

そうすることで、ダマになりにくくなります。

その他にも、ぶり大根(調味料を半分にしてあんかけ)や唐揚げ(下味をつけず後であんかけ)、卵焼きにも活用できるそうです。

●減塩レシピ

●ソルトチップ

高血圧を予防をするために必要なことは「減塩」なのですが、減塩食を作るのは大変だと感じる人も多いのではないでしょうか?

今回見つけたのは、塩味が薄い食べ物でも塩味を感じることができて、自然に減塩ができるという減塩技術です。

独自の減塩技術「ソルトチップ」とは?|高血圧を予防するポイントは「減塩」!

ソルトチップ(微量の食塩を含むチップ)を歯の裏に貼り付けて、塩味が薄い食事であっても塩味が感じられることで、減塩を行ないます。

●カリウム

塩分(ナトリウム)の多少に関わらず、カリウムの量が少ないと高血圧になりやすい!?

韓国の翰林大学校医科大学を含む研究グループによれば、ナトリウムの多い少ないに限らず、カリウムの量が少ないと高血圧になりやすいことがわかったそうです。

高血圧を予防・改善する食事療法「DASH(ダッシュ)食」とは?増やす食品・減らす食べ物によれば、DASH食とは、米国立保健研究所などが提唱している高血圧患者のための食事療法のことで、簡単に言えば、1 野菜・果物・低脂肪の乳製品を充分摂る、2 肉類および砂糖を減らす、という食事をすることです。

カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維には、増えすぎた塩分を効率よく体外へ排出させる効果があります。

カリウムは、血液での濾過装置である腎臓に作用すると考えられており、余分な塩分をより多く体外へ排出すると考えられています。

■まとめ

貧乏な人ほど生活習慣は不健康!?|人は(時間・お金・食べ物など)不足を認識したとき行動が変わる!

貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である|TED

貧乏な人ほど 借金が多く 貯金は少なく 喫煙者が多く 運動する人は少なく 酒飲みは多く 食習慣も不健康です

貧乏な人ほど、不健康な習慣を持っている人が多いため、「貧乏な人には欠けている部分(自制心など)がある」、極端に言えば「自業自得である」という意見を持つ人もいます。

そこで多くの人は、貧困の人に対して、健康になるために、生活習慣を改めようというアドバイスをしてしまいがちです。

しかし、歴史家のルトガー・ブレグマンさんの動画を見ると、そのアドバイスはまちがいかもしれません。

歴史家のルトガー・ブレグマンさんが調べたアメリカの心理学者の論文によれば、

「貧困生活の影響は 知能指数が14下がるのと同じこと」

なのだそうです。

また、プリンストン大学のエルダー・シャフィア教授によれば、人は不足(時間・お金・食べ物を含む)を認識したとき行動が変わるそうです。

その人が愚かだから 愚かな選択をしているのではなく どんな人であっても 愚かな選択をしてしまうような 状況に置かれているからです

つまり、貧困とは知識の欠如ではないのです。

#健康格差 とは|所得や学歴など社会経済的な地位が低いと不健康が多くなる!?#健康格差 は収入・学歴などが要因?|WHO、社会的・経済的な格差が健康の格差を生んでいるでも取り上げましたが、社会的・経済的な格差が健康の格差を生んでいるということがWHOでも一つの問題として注目されているようです。

健康格差とは、所得や学歴など社会経済的な地位が低いと不健康が多くなるといわれている格差のことです。

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるもの|厚生労働省調査によれば、所得が高い人ほど健康的な生活習慣を持っている、または健康的な生活習慣の人ほど高所得であると考えられます。

例えば、低収入ほど野菜不足-厚労省栄養調査で紹介した厚生労働省が発表した2011年の国民健康・栄養調査によれば、低収入ほど野菜の摂取量が不足しているという結果が出たそうです。

また、低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないによれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

自分自身で健康管理をしている人はすでに健康に関して意識が高い行動をしていると思われるので、社会的に健康な社会を目指すならば、イギリスの取り組みが参考になるのではないでしょうか。

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|NHKスペシャルによれば、イギリスでは脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したそうですが、その理由としては、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことにあるそうです。

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

2006年に85品目の食品に塩分量の目標値を設定し、メーカーに自主的達成を求めた。その理由は、主食であるパンが国民の最大の塩分摂取源となっていたためだが、メーカー側は売れ行き減を懸念。見かねた医学や栄養学などを専門とする科学者団体「CASH(塩と健康国民運動)」がメーカー側に徐々に塩分を下げるように提言した。

この提言に大手パンメーカーによる業界団体も納得し、7年でパンを20%も減塩。こういった取り組みの結果、国民1人当たりの塩分摂取量を15%減らすことにつながり、年間で2,000億円の医療費削減につながったと考えられている。

減塩のための食事を自分で作るのは大変ですが、食品メーカーが減塩に取り組むことによって、全体的に塩分摂取量が減らすことができるというのは大変いい取り組みだと思います。

最後に、塩分の摂り過ぎが気になる方は、調理方法や調味料を変えたり、醤油さしを変えたり、減塩レシピを活用するようにしてくださいね。







*良い情報が入るたびに今後アップデートしていきます。

【おすすめの健康的ライフスタイル10箇条】

【関連記事】

脂肪肝の改善・NASH|お酒を飲まないのに、なぜ肝臓が悪くなってしまうのか?|#たけしの家庭の医学

> 健康・美容チェック > 肝臓 > 肝臓の病気 > 脂肪肝 > 脂肪肝の改善・NASH|お酒を飲まないのに、なぜ肝臓が悪くなってしまうのか?|たけしのみんなの家庭の医学

2010年12月14日放送のたけしのみんなの家庭の医学では、「脂肪肝・NASH」を取り上げました。

今回のケースで出てきた肝臓の病気は、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)。

NASHは、非アルコール性とあるように、アルコールなしで発症する肝炎のことをいいます。

NASHは、実は肝硬変や肝臓がんにもなる恐れのある怖い病気です。

推定患者は200万人なのだそうです。




■お酒を飲まないのにもかかわらず、なぜ肝臓が悪くなってしまうのか?

Wonder

by Eric Ward(画像:Creative Commons)

NASHの原因は、カロリーオーバーな食事。

通常、体内に取り入れられた脂肪は、肝臓の中で身体が利用できるエネルギー源として変化。

全身に送り出されます。

しかし、カロリーオーバーの食生活で内臓脂肪が溜まると、そこから常に、大量の脂肪が肝臓へと供給されることに…。

すると、余った脂肪が肝細胞の中に溜まってしまいます。

これが、「脂肪肝」。

こうなった肝臓は、溜り続ける脂肪を燃やそうと奮闘するのですが、その過程で、不完全燃焼から有害な活性酸素が発生。

肝臓の細胞を攻撃し、炎症を引き起こしてしまうのです。

カロリーオーバーの食事が原因で内臓脂肪がたまると、肝臓に溜まってしまい、脂肪肝になってしまうのです。

また、NASHは、閉経による内臓脂肪の増加によって、40代以降の女性に増えているそうです。

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら

閉経前の女性は、卵巣からエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンを分泌。

その働きの1つが、出産に備え、脂肪を皮下脂肪の形で貯蔵しておくというもの。

そのため閉経を迎え、エストロゲンの分泌が減少すると、皮下脂肪として蓄えられていた脂肪が、血液中に放出され、内臓脂肪に移行すると考えられているのです。

アルコールを飲んでいないからといって脂肪肝にならないというわけではありませんので、ぜひ食生活に気をつけてくださいね。

 

脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはコチラ

脂肪肝の改善方法 について詳しくはコチラ







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