■約3億人の子どもが高レベルの大気汚染の中で生活している|ユニセフ
by Kristina Servant(画像:Creative Commons)
7人に1人の子供が大気汚染下で生活、大半は南アジア=ユニセフ
(2016/10/31、ロイター)
国連児童基金(ユニセフ)は31日、世界の子どもの約7人に1人に相当する約3億人の子どもが、高レベルの大気汚染の中で生活しているとの報告書を発表した。うち2億2200万人は南アジアだという。
<中略>
ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、大気汚染が「毎年、5歳未満で死亡する約60万人の子供たちの主要な死因となっている」と指摘。肺炎などの疾病を引き起こし、肺にダメージを与えるばかりでなく脳の発達も阻害すると声明で述べた。
ユニセフの報告書によれば、約3億人の子供が高レベルの大気汚染の中で生活しており、その大気汚染が肺炎や脳の発達を阻害しており、毎年、5歳未満で死亡する約60万人の子供たちの主要な死因となっているそうです。
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■大気汚染の影響
汚れた空気(大気汚染)にさらされていると高血圧になりやすい!?によれば、世界では大気汚染のために年間550万人以上がなくなっているそうです。
米ワシントン大学保健指標評価研究所では、大気汚染は高血圧、食生活、喫煙に続き4番目に高い死亡のリスク要因となっているそうですが、大気汚染と高血圧には何らかの関係があるのではないかという研究がおこなわれています。
大気汚染物質と血圧値の関係について、およそ4万人の女性コホートを対象に調査した結果、微小粒子状物質(PM2.5)や二酸化窒素(NO2)などの大気汚染物質に長期間さらされると、血圧値が上昇すると考えられるそうです。
オゾンや一酸化炭素、窒素酸化物、二酸化硫黄などの大気汚染物質やほこり、粉塵などの化学物質以外の空気の汚れが血圧上昇に関連していると考えられるそうです。
最大の健康リスクは高血圧=先進国では喫煙-WHO報告(2009/10/28)によれば、高血圧が最大の健康リスクだったそうです。
高血圧予防のためには、減塩などの食生活の改善などが重要になりますが、今後は大気汚染に注意することということも重要になるかもしれません。
実際に大気汚染と高血圧の関係が一般的な常識になったとしたら、空気清浄機を使うことが世界的にも一般的になっていくかもしれませんね。
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