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腹囲測定、やはり必要 女性は厳しく見直しも メタボ健診で厚労省研究班
(2010/4/13、47ニュース)
内臓脂肪の蓄積で脳梗塞や心筋梗塞などの危険性が高まる「メタボリック症候群」。
2008年に始まった国の特定健診(いわゆるメタボ健診)の診断基準の有効性について検討していた厚生労働省 研究班は、発症リスクの予測やメタボリック症候群以外との区別のため、腹囲(ウエストサイズ)測定が必要だとする研究結果をまとめた。
女性の腹囲の基準を厳しくすれば、中程度のリスクの人をうまく拾い上げられるとも指摘。
主任研究者の門脇孝・東京大教授(糖尿病・代謝内科学)は「さらに5年間調査し、発症リスクを正確に見積もるための診断基準に役立てたい」と話す。
メタボ健診の診断基準、とくに腹囲測定の必要性について議論がされていましたが、厚生労働省研究班は、腹囲測定が必要だとする研究結果をまとめたそうです。
ただし、女性の腹囲基準については、見直しの必要性があるようです。
一方、女性の腹囲基準については見直しの必要性を示唆する結果も出た。
現在の「90センチ以上」でもリスクの高い人は見つけられる。
ただ女性は腹囲のばらつきが大きいため、中程度のリスクの人を見落としてしまう可能性がある。
門脇教授は「予防医学の観点からは、女性の基準を10センチ小さい『80センチ以上』とするか、80~90センチを『境界型』と位置付けることが考えられる」と指摘する。
女性の腹囲基準を10センチほど小さくするか、80から90センチをを境界型と位置づけていくなどの方法が考えられそうです。
また、今回の研究では、メタボリックシンドロームとは異なる新たな病態が浮かび上がってきたそうです。
データを分析すると、腹囲が小さくやせた体形なのに、高血糖や脂質異常、高血圧が複数重なり、後になって心筋梗塞や脳梗塞を起こす人が少なからずいることが判明。
こうした人はもともと遺伝性の高血圧や糖尿病の体質があり、病気につながったとみられる。
メタボリック症候群なら運動や食生活の改善で内臓脂肪を減らし、健康を取り戻すことができるが、こうした人は投薬など別の治療が必要。
腹囲を参考にすれば、内臓脂肪型の代謝疾患か、別の要因による疾患かを見分けて治療に役立てることができる。
腹囲基準があることで、病気を見分けるのに役立ちそうです。
今後もこの研究には注目していきたいですね。
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