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重い心臓病の子供のふくらはぎの細胞から作った心筋シートを心臓に移植する治験を始める|阪大

Surgery

by Army Medicine(画像:Creative Commons)




心筋シート、子どもに移植 阪大が重い心臓病で治験

(2016/4/5、日本経済新聞)

大阪大学の澤芳樹教授らは、重い心臓病の子供のふくらはぎの細胞から作ったシート(心筋シート)を心臓に移植する治験を始めたそうです。

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参考画像:テルモ、「ハートシート」の製造販売承認を取得 世界初となる心不全治療用の再生医療製品|スクリーンショット

心臓病の子どもから特殊な細胞を取り出して治療する再生医療の治験を始める|岡山大などによれば、岡山大学病院の王英正教授などの医療チームが、重い心臓病の子どもから、心臓の筋肉の元になる特殊な細胞を取り出して培養し、体に戻して治療しようという再生医療について、健康保険の適用を目指して安全性などを確かめる治験を始めました。

重い心臓病の子供がより多く救われるようになる日も近いかもしれません。

【参考記事】







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他人のiPS細胞から作った網膜を「滲出型加齢黄斑変性」の患者に移植する手術終了|京大・理化学研究所

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by Les Black(画像:Creative Commons)

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■他人のiPS細胞から作った網膜を「滲出型加齢黄斑変性」の患者に移植する手術終了|京大・理化学研究所

他人のiPS移植を了承 理研など世界初の臨床研究、今年前半にも手術

(2017/2/1、産経新聞)

今回の計画では、拒絶反応が起きにくい免疫型を持つ健常者の血液から、あらかじめ作って備蓄したiPS細胞を使用。患者自身の細胞から作る場合と比べ費用は5分の1以下、移植までの準備期間も約10分の1に抑えられる見込みだ。

他人のIPS細胞から作った網膜を「滲出型加齢黄斑変性」の患者に移植する臨床研究 世界初|京大・理化学研究所(2016/6/7)によれば、理化学研究所や京都大などiPS細胞から作った網膜の細胞を、滲出型加齢黄斑変性の患者に移植する臨床研究を、移植時に拒絶反応が少ないとされる特殊な型の他人の細胞から作製したiPS細胞を備蓄する京大の「iPS細胞ストック」を利用し、世界初の「他家移植」で再開すると発表していましたが、厚生労働省の審査委員会は、この臨床研究の計画を了承しました。

他人由来のiPS細胞を使う臨床研究は世界初で、今年前半にも手術が行われるそうです。

【追記(2017/11/2)】

他人のiPS移植手術終了…目の難病「加齢黄斑変性」患者5人に

(2017/11/2、読売新聞)

他人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した網膜細胞を、目の難病「 加齢黄斑変性かれいおうはんへんせい 」の患者に移植する世界初の臨床研究について、理化学研究所や神戸市立医療センター中央市民病院などのチームは1日、当初の計画通り、5人への手術を終了したと発表した。

理化学研究所や神戸市立医療センター中央市民病院などのチームが加齢黄斑変性の患者に他人のiPS細胞から作成した網膜の細胞を移植する手術を完了したと発表し、現在のところ副作用は出ておらず、移植から1年間の経過を観察したところで結果を発表する方針なのだそうです。

→ 加齢黄斑変性症|症状・原因・治療・サプリメント について詳しくはこちら







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肝臓の細胞は100個集まっても組織的に働かないが、1000個集まれば肝臓の役割を発揮する|東大の研究グループが解明

Gallbladder

by NIH Image Gallery(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 肝臓 > 肝臓の細胞は100個集まっても組織的に働かないが、1000個集まれば肝臓の役割を発揮する|東大の研究グループが解明




■肝臓の細胞は100個集まっても組織的に働かないが、1000個集まれば肝臓の役割を発揮する|東大の研究グループが解明

肝細胞1000個で臓器の働き 東大の研究グループが解明

(2009/6/18、日経産業新聞)

肝臓の細胞は100個集まっても組織的に働かないが、1000個集まれば肝臓の役割を発揮する――。

東京大学の酒井康行教授らの研究グループが、人の肝細胞を使った実験で肝細胞がもつこんな“集団性”を突き止めた。

東京大学の酒井康行教授らの研究グループによれば、肝臓の細胞は、100個集まっても働かないそうですが、1000個集まれば肝臓の役割を発揮するそうです。

このデータは大事なのだそうで、今後の研究を進める上で貴重なデータなのだそうです。

新型万能細胞(iPS細胞)を使って肝臓を再生するなど、今後の再生医療の研究を進めるうえでも貴重なデータになるという。

それにしても、人間の体には、不思議な性質があるものですね。

【追記(2016/12/10)】

世界初!IPS細胞から“ミニ肝臓”作製に成功!(谷口英樹さん)|夢の扉+によれば、横浜市立大学の谷口英樹教授が開発しているのは、iPS細胞から”ミニ肝臓”を量産する技術です。

これまで多くの研究者はiPS細胞から「肝細胞」を作ることを目標としてきましたが、最終的に出来たものの品質が悪く、また大量生産が難しく、治療法としても臓器移植よりも良い結果が出るかどうかは不明だったそうです。

そこで、谷口教授は発想の転換を図って考えたのが、「ミニ肝臓」です。

ミニ肝臓を大量に作ることで、将来的に肝不全の治療に役立てようとしているそうです。

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■肝臓の細胞は「創発」のアイデアに当てはまる!?

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小さな部分では存在しない性質が大きな全体では出現する現象を、創発といいます。たとえば”水”には圧力や温度といった概念が存在しますが、水をつくっている水の分子ひとつずつを観察しても、そこには圧力や温度は存在しません。圧力や温度は、水分子が大量に集まった時に出現する性質だからです。個々がバラバラに動く自律分散システムは全体として一定の秩序を生み出しますが、この創発として生み出された秩序が、知性があるかのように何らかの仕事をすることがあるのです。

肝臓の細胞も、100個集まっても働かないそうですが、1000個集まれば肝臓の役割を発揮するということなので、創発の例に当てはまるかもしれませんね。







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iPS細胞から「ミニ肝臓」を大量に作り出す装置を開発|横浜市立大学

Army scientists energize battery research

by U.S. Army RDECOM(画像:Creative Commons)

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■iPS細胞から「ミニ肝臓」を大量に作り出す装置を開発|横浜市立大学

“ミニ肝臓”大量作製装置を開発

(2015/2/16、NHK)

iPS細胞から大きさが数ミリの“ミニ肝臓”を大量に作り出す装置を、横浜市立大学などの研究グループが開発しました。
重い肝臓病の子どもにこの“ミニ肝臓”を移植する臨床研究を平成31年度にも始めたいとしています。

iPS細胞からすい臓の細胞を効率よく作成することに成功、糖尿病治療につながる可能性‐京都大iPS細胞研究所という記事を先日お伝えしましたが、横浜市立大学の谷口英樹教授らの研究グループは、iPS細胞から大きさが数ミリの「ミニ肝臓」を大量に作り出す装置を開発したそうです。

今後重い肝臓病に悩む子供たちにミニ肝臓を移植する臨床研究を行っていくということで期待ですね。







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視力再生治療で技術革新続く|老眼に針穴(ピンホール)効果・健康な部分を残す「パーツ移植」・iPS細胞活用

TBI care

by Army Medicine(画像:Creative Commons)

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技術革新続く視力再生治療 リング埋め込み、熱で角膜調整、部分移植…

(2010/8/3、産経新聞)

■老眼に針穴(ピンホール)効果

「ピンホール(針穴)効果を活用した、まさにローテクとハイテクの融合が実現した」

慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授がこう説明するのは、老眼治療に国内では昨年導入されたばかりの「アキュフォーカス・リング」を使う方法。ピンホール効果とは、テレホンカードの使用度数を示すような小さな穴から向こうを覗(のぞ)くと、近視や老眼の人でもよく見えること。

小さな穴によって網膜に届く光が細くなり、手前から奥までのピントの合う距離の幅が広がるためだ。

老眼は、目のピント調整を担う水晶体が年齢とともに弾力性を失い、近くのものにピントが合いにくくなって起こる。

そこで、角膜(黒目)の中にピンホール効果を持つ穴の開いたアキュフォーカス・リング(直径3・8ミリ)を手術で埋め込む。

穴の直径は1・6ミリで、厚さは一般的な紙の約10分の1。「度が進んでも老眼鏡のように買い替える必要もない。いやになったら取り外せる」と坪田教授。

このほか、老眼では近年、熱で角膜周辺のカーブを調整する「コンダクティブ・ケラトプラスティ」▽角膜が遠近両用メガネと同じ効果を持つようレーザーで形作る「老眼レーシック」▽左右の目で、近くを見る目と遠くを見る目を使い分けるようにする「モノビジョン・レーシック」-といった精密さを要する治療が可能という。

これまでは、老眼になれば老眼鏡というイメージでしたが、新しい老眼の治療法が出来ているそうです。

その新しい治療法とは、角膜の中にピンホール効果を持つ穴の開いた「アキュフォーカス・リング」を手術で埋め込むというものなのだそうです。

この方法であれば、老眼鏡のように買いかえる必要がないそうです。

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■■健康な部分を残す「パーツ移植」が可能に

角膜が濁ったり傷付いたりした場合や、角膜が眼圧で突出する「円錐(えんすい)角膜」が進行すると、角膜移植の必要が生じる。

角膜を丸ごと移植するのではなく、健康な部分をなるべく残す「パーツ移植」が可能になってきた。

坪田教授は「拒絶反応や手術後の乱視が軽減できる」と話す。

また、紫外線照射(しょうしゃ)で角膜を固くして円錐角膜の進行を遅らせるといった方法もあり、移植しなくても済むケースが増えているという。

角膜移植といえば、角膜まるごと移植するものと思っていましたが、記事によれば、現在では、健康な部分をなるべく残す「パーツ移植」が可能になってきたそうです。

このパーツ移植には、拒絶反応が軽減できるといったメリットがあるようです。

坪田教授は「大災害時にメガネが手元になかったら、高度近視などの人にとっては生死にかかわる。

超高齢社会を迎える意味でも、視力再生は大切な分野。眼科の未来に期待してほしい」とアピールする。

地震などの災害が起きたときにもしメガネがなくなったとしたら、安全に大きく関わってきます。

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眼科の分野の医療進歩に期待したいですね。

そういった意味においても、眼科における医療進歩にiPS細胞が活用されるようになるかもしれません。

■iPS細胞活用も

角膜を移植するのではなく、患者の皮膚などから体のどの組織にもなる能力を持ったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り、これをもとに角膜のパーツを作る研究も進められている。

坪田教授は「iPS細胞から角膜全体を作るのは大変だが、パーツならできるのではないか。

将来、iPS細胞を使った角膜移植ができれば、拒絶反応の心配がなくなるはずで、必ず成功させたい」と説明する。

iPS細胞を使った角膜移植に対する研究が進んでいるので、近い将来うれしいニュースが聞ける日も近いのではないでしょうか。

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■緑内障の診断前「自覚なし」44%

緑内障患者の4割超が診断前に不調を感じていなかったことが、緑内障の啓発に取り組む患者組織「緑内障フレンド・ネットワーク」の調査で分かった。

調査は会員744人から回答を得た。

診断前に「視界に入っているはずの物を見落とす」など56%が見えづらさを感じたが、44%は不調を感じていなかった。

緑内障は眼圧が上がって視神経が傷付き、視野が徐々に欠けて失明の危険がある。

北澤克明・岐阜大学名誉教授は「緑内障は片方の目の視野が欠けても、片方が補うため気付きにくい。カメラのファインダーを覗くなどして偶然気付くことがある」と説明する。

緑内障と診断された時、すでに66%の人は視野が欠けていたともいわれていますので、定期的に眼科で診てもらうことをお勧めします。

→ 緑内障とは|緑内障の症状・原因・眼圧・予防 について詳しくはこちら

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