by Karl-Ludwig Poggemann(画像:Creative Commons)
フェイスブックのプロフィールで仕事ぶりを予測可能?
(2012/2/23、ウォール・ストリート・ジャーナル)
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックに掲載されているプロフィールで、その人の仕事ぶりを予測できるか?
米ノーザンイリノイ大学、エバンスビル大学、オーバーン大学の3大学が行った新たな研究によると、それは可能のようだ。
米ノーザンイリノイ大学、エバンスビル大学、オーバーン大学の3大学が行なった研究によれば、Facebookのプロフィールである人の仕事ぶりを予測することは可能なのだそうです。
この研究では、3人の評価者(大学教授1人と学生2人)が仕事を持つ学生56人のフェイスブックのプロフィールを閲覧した。
評価者たちは被験者であるそれぞれの学生のプロフィール、例えば写真、「ウォール」への投稿、コメント、学歴、趣味などを約10分間閲覧した後に、「この人物は信頼できるか」や「この人物は感情的にどのくらい安定しているか」といった性格に関連する質問に回答した。
その6カ月後、研究チームはその回答結果と、それぞれの被験者の仕事上の監督者による働きぶりの評価とを照合した。
研究チームはこの働きぶりの評価と、フェイスブックのプロフィールから得た誠実性、感じの良さ、それに知的好奇心を示すスコアとの間に強い相関性があることを発見した。
Facebookのプロフィールから伝わった誠実性、感じの良さ、知的好奇心を示すスコアと働きぶりに強い相関関係があることがわかったそうです。
女性の人がプロフィールのデータを良く見て男性を判断しているのが正しいということになりそうですね。
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■どのような点を評価しているのか?
論文の主執筆者であるノーザンイリノイ大学のドン・クルンパー教授(経営学)によれば、評価者たちは、旅行を好む学生や友人の多い学生、幅広い趣味や関心を持つ学生に対しておおむね好意的な評価をしていた。
パーティーなどで遊んでいるときの学生の写真は、必ずしもその学生に不利に働いていなかった。
むしろ、この学生が外向的でフレンドリーだと受け取られた。
<好意的な評価の学生の特徴>
●旅行を好む学生
●友人の多い学生
●幅広い趣味や関心をもつ学生
●パーティーで遊んでいる写真は外交的でフレンドリーという印象を与える
■採用応募者の選考にSNSは利用できるか?
同教授は、この研究結果は、求職者の信頼できる選考ツールとしてフェイスブックを使える可能性があることを示していると述べた。
採用応募者は友人の前では自分の性格を「でっち上げる」ことが困難だからだという。
しかし、実際に採用応募者の選考にSNSを用いることが合法かどうかは微妙だ。
雇用者が人種、性別、それに宗教に基づく差別だとして被用者から訴えられるリスクを負うからだ。
SNSが信頼出来る選考ツールとして利用できそうですが、差別として受け取られる可能性があり、実際に利用は出来なさそうです。
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