胃がんの治療法
胃がんになる前にできること
●ピロリ菌検査
ピロリ菌検査を行い、ピロリ菌が見つかった人は、除菌をおこなう。
ピロリ菌の検査は、内視鏡検査や呼気検査、血液検査、尿検査などがありますが、中学生へのピロリ菌検査で尿検査が選ばれている理由は、採血による血液検査よりも心理的ハードルが低く、受診率が高いからだと考えられます。
●胃がん検診(内視鏡検査)
胃がん検診、内視鏡検査の追加を提言 厚労省検討会によれば、胃の内視鏡検査は胃がんの死亡率を減らす効果が認められているそうです。
早期の胃がんには、自覚症状はほとんどありません。
40歳を越えたら、自覚症状はなくても、年に一回は胃の定期検査を受けましょう。
胃がんが見つかった後
●手術
胃がんの手術では、開腹手術または腹腔鏡手術が行われます。
早期の胃がんは時には開腹手術ではなく、内視鏡で切除するだけで済む場合もあります。
開腹手術になっても、早期で転移がなければ小さな範囲の手術で済みます。
手術ではまず腹部に小さな穴を開け、がんの進行状態を見て、転移がある場合には転移したがんを化学療法で小さくしてから手術を行ないます。
<がんのステージ|5年生存率と治療法>
1期の5年生存率90%で、治療法は外科手術
2期の5年生存率70〜80%で、治療法は外科手術
3期の5年生存率50%で、がんの状態により、手術と化学療法のいずれか、もしくは併用する。
4期の5年生存率9〜10%で、手術は難しく、化学療法か放射線療法に限られる
●抗がん剤治療
がんを完全に克服するためにも、体の状態などに応じて、抗がん剤治療がすすめられることがあります。
ただし、薬によって様々ですが、吐き気や下痢などといった抗がん剤による副作用があることがあります。
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