貧血は鉄不足によるものだと思っている人も多いようですが、貧血にも原因によって様々な種類があるため、注意することが必要です。
鉄欠乏性貧血
貧血の中で最も多いのがこの鉄欠乏性貧血です。
なぜ、貧血(鉄欠乏性貧血)が起きるのでしょうか?
原因は「鉄分不足」!
ヘモグロビンの主な材料である鉄分が不足すると、ヘモグロビンが作られなくなってしまいます。
鉄分不足は偏った食生活や食べない系のダイエットなどが原因で、女性の場合は生理(月経)で鉄分を失うことが多いため、貧血が起こります。
人間の体内には、4g(4000mg)の鉄分が存在します。
1mgずつでも鉄分が失われていくと、いずれは動悸・息切れ・めまいといった症状とともに、体に様々な異変が起こります。
また、コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるタンニンには、鉄分の吸収を阻害する働きがあります。
鉄欠乏性貧血の治療にはどのようなことをするの?によれば、紅茶などに含まれるタンニンは鉄分の吸収を抑えるため、鉄剤を飲んでいる間は控えるか、時間をずらして飲んだ方がよいようです。
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悪性貧血
ビタミンB12や葉酸の不足による貧血。
溶血性貧血
何らかの原因で赤血球が破壊されることを溶血といい、溶血が起こり赤血球が不足したことでおこる貧血。
再生不良性貧血
骨髄(赤血球を作る)に障害を受けたことなどが原因で赤血球が十分に作られなくなった(造血異常)ためにおこる貧血。
腎性貧血
現在、隠れ腎臓病が原因の貧血が急増しているそうで、この貧血のことを腎性貧血というそうです。
貧血になると、腎臓からエリスロポエチンというホルモンが出て、骨髄で赤血球を作る指令を出すそうです。
腎性貧血は、腎臓機能が悪化したことで、骨髄で赤血球を作るように指令を出すエリスロポエチンが作り出される量が減ったためにおこるそうです。
上記に挙げた以外にも様々な種類の貧血があるようです。
例えば、胃炎や胃潰瘍がひどくなって出血すると、それに伴って、胃痛(胃が痛い)・吐き気・貧血といった症状を起こすことがあるそうです。
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