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乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験

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■乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験

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by Kevin N. Murphy(画像:Creative Commons)

<乳がんで抗がん剤>98%に脱毛 5年後も10%がかつら

(2015/7/9、毎日新聞)

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が頭髪などの脱毛を経験し、抗がん剤投与を終えてから5年たった人の中にも、髪が十分に生えそろわずかつら(ウイッグ)を使用している人が約10%いるとの調査結果を、専門医らのグループがまとめた。

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が脱毛を経験しているそうです。

国立がん研究センターが実施した抗がん剤の副作用の苦痛度調査(09年)によると、「頭髪の脱毛」は男性では18位だったが、女性では1位。

女性にとっては脱毛というのは大変なことだと思いますので、この点のケアも重要になりそうですね。

女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援によれば、社会参加を続けるためにはウィッグが欲しくても、高額で諦める人もいるため、ウィッグの購入費の助成制度を設ける自治体が増えてきたそうです。

山形県や鳥取県では購入費の2分の1(上限2万円)、横浜市では上限1万円など各自治体によって助成額は様々ですが、ウィッグの購入費の助成を行なっているそうです。

医療用ウィッグはこうした悩みを抱える人の悩みを解消してくれるものになってくれるのではないでしょうか。

→ 乳がん について詳しくはこちら

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【追記(2016/9/2)】
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はんにゃ川島さんの病気は腎臓がん 手術を告白|#しくじり先生

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【目次】




■はんにゃ川島さんの病気は腎臓がん 手術を告白|しくじり先生

Oh no, DNS is down!

by The Next Web Photos(画像:Creative Commons)

はんにゃ川島 腎臓がん手術を告白 昨年1月…結婚3カ月前に判明

(2016/4/4、デイリースポーツ)

結婚を決めた14年11月に健康診断を受け、腎臓がんと判明。

<中略>

川島の後悔はがん保険に入っていなかったこと。「しくじった」と教訓を語っていた。

はんにゃ・川島章良(34)さんが「しくじり先生 俺みたいになるな!!2時間スペシャル」に出演し、2014年11月に健康診断を受けたところ、腎臓がんが見つかり、2015年1月に摘出手術を受けていたことを告白しました。

こうした話を聞くと、健康診断を受けることやがん保険に加入しておくことは重要なのかもしれません。




■腎臓の機能

腎臓は、血液を濾過し、余分な老廃物や塩分を取り除くという、重要な役割を担っています。

さらに、赤血球を作るホルモンを作り、全身に酸素を行き渡らせたり、血圧を調整したりするなど、生命を維持する上で欠かすことのできない臓器です。

腎臓のろ過機能は糸球体で行われているのですが、その糸球体は損傷しても再生しないため、機能不全や損傷した場合は塩分・カリウムの制限や人工透析が必要となります。

現代人は腎臓に負荷を与える塩分摂取量が多いため、負荷がかかりやすく、知らない間にも腎臓にダメージを与えている場合があります。

→ 腎臓の働き・機能・位置 について詳しくはこちら

■腎臓がんとは

初期段階では症状が現れにくい。腎臓がんの代表的な症状は腹部の疼(とう)痛、血尿、腹部のしこり。ほかに食欲不振、体重減少、全身倦怠感、発熱、貧血などがある。

→ 腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事 について詳しくはこちら







【腎臓の病気関連記事】
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社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド)とヘルスケア分野(認知症・がん)の可能性|#サキドリ↑(NHK)

2016年8月28日放送「サキドリ↑」(NHK)では「社会をよくするインパクト投資・公費削減に効果大!?」を取り上げました。




■社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド)とヘルスケア分野(認知症・がん)の可能性

Health Care Assistants 2013 11

by University of the Fraser Valley(画像:Creative Commons)

「社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド、SIB)」とは、障がい者支援や低所得者(貧困)支援、難民、失業、引きこもりの人の就労支援などの社会問題の解決と収益の両立を目指す社会貢献型の投資のことです。

社会的インパクト投資がヘルスケアの分野でも行われるようになっているそうです。

福岡県大川市の高齢者施設では、学習教材を使っての認知症予防への取り組みに社会的インパクト投資が使えるのかの実証実験として、高齢者100人が参加して、5か月間実験したそうです。

実験に参加した多くの高齢者の要介護度が下がり、公的介護費用が削減するという結果になったそうです。

経済産業省は、今後も社会的インパクト投資の検証を進めていく予定なのだそうです。

伊藤健(慶應大学大学院政策メディア研究科特任講師)によれば、がん検診事業を社会的インパクト投資で行なうことも考えられているそうです。




■がん予防

男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜きによれば、男女別がんの部位別症例数は次のようになっています。

<男性>

  1. 大腸がん
  2. 胃がん
  3. 前立腺がん
  4. 肺がん

<女性>

  1. 乳がん
  2. 大腸がん
  3. 肺がん
  4. 胃がん

大腸がん予防

1975年型食事が健康によい!?|世界一受けたい授業によれば、2000年代は脂質が多くなってくるのですが、肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いによれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかっています。

また、長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいで紹介したアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌に発表された研究によると、デスクワーク(長時間椅子に座ったままでの仕事など)は大腸がんのリスクを増加させる可能性があるそうです。

その他にも、糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会の報告では、糖尿病の人はそうでない人に比べて大腸がんになるリスクは1.4倍なのだそうです。

糖尿病の患者数の増加に伴い、大腸がんになる人も増えていると考えられないでしょうか。

→ 大腸がん について詳しくはこちら

→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら

■ピロリ菌除菌と胃がん検診で胃がん予防

胃がんの原因としては、最近の研究によって、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)が大きく関わっているのではないかと考えられています。

胃がん検診、内視鏡検査の追加を提言 厚労省検討会によれば、胃の内視鏡検査は胃がんの死亡率を減らす効果が認められているそうです。

早期の胃がんには、自覚症状はほとんどありません。

40歳を越えたら、自覚症状はなくても、年に一回は胃の定期検査を受けましょう。

→ 胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら

■肝臓がん予防のために「肝炎ウイルス」の検査

肝臓がんになるほとんどの原因はウイルス性肝炎から肝硬変になったものであるため、肝臓がんの予防するためには、肝硬変になる前に、肝炎を早期に発見し、治療を行うことが第一です。

→ 肝臓ガン について詳しくはこちら

■歯周病予防で生活習慣病予防

歯周病から糖尿病が悪化する?|そのメカニズムと歯周病予防のポイントによれば、歯周病菌の出す毒素が歯肉や歯を支える骨を侵す作用の研究が進むにつれて、これらの毒素は、全身をめぐって糖尿病や心臓血管系の疾患など生活習慣病にも影響を与えていることが明らかになってきています。

歯周病ケアをすることが生活習慣病予防につながります。

→ 歯周病の症状・歯周病とは・歯周病予防 について詳しくはこちら

■舌の汚れを清掃してがん予防

舌の汚れを清掃をすることがガン予防につながる!?によれば、舌の上に付く白い汚れ「舌苔(ぜったい)」の面積が大きいほど、呼気に含まれる発がん性物質アセトアルデヒドの濃度が高いことがわかったそうです。

■まとめ

医療費、初の40兆円超え|予防医療に力を入れて医療費を削減しようによれば、高齢化や医療技術の高度化を背景に、平成25年度の国民医療費は40兆610億円と、7年連続で過去最高を更新し、初めて40兆円を超えました。

がん検診といった予防医療・予防医学に取り組んでいくことは医療費の削減するためにも今後重要になっていくと考えられますし、また、QOL(生活の質)の向上といった間接的なコスト削減も期待できると考えられます。

→ ヘルスケア分野におけるソーシャル・インパクト・ボンド(SBI)とは?|福岡県大川市の認知症予防の実証実験|神戸市の糖尿病性腎症等の重症化予防事業|八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率向上事業 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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ザッカーバーグ夫妻、人類の病気を予防・治療するプロジェクトで30億ドルを投資




■ザッカーバーグ夫妻、人類の病気を予防・治療するプロジェクトで30億ドルを投資

czs_marc_zuckerberg

参考画像:Live with Priscilla from San Francisco for a Chan Zuckerberg

ザッカーバーグ夫妻、疾病撲滅に30億ドルを投ずると発表―世界的研究者をリーダーにバイオハブを建設

(2016/9/22、TechCrunch)

今日(米国時間9/21)、チャン・ザッカーバーグ・イニシアティブ(CZI)はチャン・ザッカーバーグ・サイエンス(CZS)と呼ばれる新しいプロジェクトを発表した。人類の疾病を予防し治療するため、向こう10年間に30億ドル(約3000億円)が投ぜられる。

ザッカーバーグ夫妻が取り組むのは、心臓疾患、感染症、神経系疾患、ガンといった人類の病気を予防・治療するプロジェクトで、30億ドルを投資するそうです。

ザッカーバーグは「アメリカでは病気にかかった人々を治療するための支出に比べて、そもそも人々が病気にならないように研究するための支出はわずか50分の1しかない」と述べた。

以前紹介したGOOGLE Xのプロジェクト「BASELINE STUDY」に近いコンセプトであるように感じます。

Verily(元Google X)のProject Baseline studyの目的は、病気のサインを見つけ病気の予防をすること!?

Baseline Studyの目的は、心臓疾患や癌など病気の兆候を早期に発見すること。病気を発症してからではなく、健康な人体が病気になりそうなサインを見つける。これにより医師は、病気予防に重点を置いた措置が可能となる。東洋医学に「未病」という言葉があるが、この研究はこのコンセプトに近い。

ザッカーバーグ氏のコメントにもあるように、病気が起きてから治療をするということに比べて、病気を予防するということに関してはまだまだ進んでいないのが現状なのでしょう。

日本でも2015年度の医療費は41.5兆円|高齢化や抗がん剤などの高額な新薬が増えているがニュースになりましたが、予防医療・予防医学に取り組んでいくことは医療費の削減するためにも今後重要になっていくと考えられますし、また、QOL(生活の質)の向上といった間接的なコスト削減も期待できると考えられます。




■疾病の治療と予防を変革するような新しいテクノロジーの開発

CZSはまた疾病の治療と予防を変革するような新しいテクノロジーの開発にも力を入れる。ザッカーバーグは望遠鏡や顕微鏡の発明を例として「新しいツールの発明が科学にまったく新しい分野を切り開いた。疾病の場合にも新しいツールが画期的な役割を果たすことを想像するのは簡単だ」と述べた。

ザッカーバーグが開発の目標として例示したテクノロジーには「脳の活動を視覚化するAIソフト…ガンの遺伝子を解析する大規模な機械学習応用データベース…あらゆる感染症に対応する解析能力をもったICチップ、疾病の早期発見を可能にする連続的血流モニター・システム、人体のすべて部分の細胞のマッピングとモニター、個人の疾病と身体特性に合わせて薬品を即座にカスタマイズするシステム」などを挙げた。

人体各部の細胞のマッピング、あるいは細胞地図(cell atlas)は医学上の重要なブレークするーになり得るという。クウェイク教授は「人体にどれだけの種類の細胞があるのか、誰も正確なことは知らない」と述べた。すべてのタイプの細胞がシークェンシングされ、遺伝子が編集可能になればガン、糖尿病、感染症その他重大な疾患の治療に革命が起きるという

ザッカーバーグが考える疾病の治療と予防を変革するような新しいテクノロジーの開発の例として挙げられたものからは、身体をモニタリングして、データを収集・分析・解析し、個人に合わせた治療を行なっていく未来を考えているのではないかと思います。

こうしたプロジェクトで期待したいのは、病気が起こる前の「サイン」を見つけることと予防医学の普及です。

●病気のサインを見つける

先ほどのプロジェクトの目標例を見ると、病気の予防に重点が置かれているのではなく、病気の治療に重点が置かれているように感じます。

今回のプロジェクトでは、西洋医学に東洋医学の「未病」の考えをミックスするようなものになることで、より病気の予防につながるのではないかと思います。

人によっては、健康診断などの検査結果で異常がないにもかかわらず、体がだるい、疲れやすい、頭痛、肩こり、めまい、眠れないなどといった体の不調に悩まされた経験もあるのではないでしょうか。

「はっきりとした症状はでていない」「数値には現れないけどなんだか体調がよくない」というときを、健康な体から病気の身体へと向かう途中だと考えるとすれば、その途中で起きる「サイン」に着目して、何らかの対処を行なうことが最も効果的な医療になっていくのではないでしょうか。

●予防医学の普及

現在では様々な研究機関が病気になるリスクが高い生活習慣やリスク要因について発表を行なっています。

心臓疾患、感染症、神経系疾患、ガンといった人類の疾病にもすでにわかっているリスク要因がありますが、実際には対処できずに病気になっていることも多いのではないでしょうか。

大腸がん予防

1975年型食事が健康によい!?|世界一受けたい授業によれば、2000年代は脂質が多くなってくるのですが、肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いによれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかっています。

また、長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいで紹介したアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌に発表された研究によると、デスクワーク(長時間椅子に座ったままでの仕事など)は大腸がんのリスクを増加させる可能性があるそうです。

その他にも、糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会の報告では、糖尿病の人はそうでない人に比べて大腸がんになるリスクは1.4倍なのだそうです。

糖尿病の患者数の増加に伴い、大腸がんになる人も増えていると考えられないでしょうか。

→ 大腸がん について詳しくはこちら

→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら

■ピロリ菌除菌と胃がん検診で胃がん予防

胃がんの原因としては、最近の研究によって、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)が大きく関わっているのではないかと考えられています。

胃がん検診、内視鏡検査の追加を提言 厚労省検討会によれば、胃の内視鏡検査は胃がんの死亡率を減らす効果が認められているそうです。

早期の胃がんには、自覚症状はほとんどありません。

40歳を越えたら、自覚症状はなくても、年に一回は胃の定期検査を受けましょう。

→ 胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら

■肝臓がん予防のために「肝炎ウイルス」の検査

肝臓がんになるほとんどの原因はウイルス性肝炎から肝硬変になったものであるため、肝臓がんの予防するためには、肝硬変になる前に、肝炎を早期に発見し、治療を行うことが第一です。

→ 肝臓ガン について詳しくはこちら

■歯周病予防で生活習慣病予防

歯周病から糖尿病が悪化する?|そのメカニズムと歯周病予防のポイントによれば、歯周病菌の出す毒素が歯肉や歯を支える骨を侵す作用の研究が進むにつれて、これらの毒素は、全身をめぐって糖尿病や心臓血管系の疾患など生活習慣病にも影響を与えていることが明らかになってきています。

歯周病ケアをすることが生活習慣病予防につながります。

→ 歯周病の症状・歯周病とは・歯周病予防 について詳しくはこちら

■舌の汚れを清掃してがん予防

舌の汚れを清掃をすることがガン予防につながる!?によれば、舌の上に付く白い汚れ「舌苔(ぜったい)」の面積が大きいほど、呼気に含まれる発がん性物質アセトアルデヒドの濃度が高いことがわかったそうです。

こうした一つ一つを検討して、より確実だと思ったものから予防医療を行なっていくことが病気の予防につながっていくのではないでしょうか。

以前社会的インパクト投資がヘルスケア分野に活用され始めたということを知りましたが、ビル・ゲイツやザッカーバーグのような人たちの行動によって、その行動を真似していく人が増えていくといいですね。




→ 【2つの未来予測】1.未病の観点から病気のサインを見つける、2.健康的なライフスタイルがお金のような価値を持つ について詳しくはこちら




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すい臓がんと肺がんの悪化に「Dkk1」と「CKAP4」と呼ばれるたんぱく質が関与していることを発見|大阪大

【目次】




■すい臓がんと肺がんの悪化に「Dkk1」と「CKAP4」と呼ばれるたんぱく質が関与していることを発見|大阪大

Labo zoo

by Sam Verhaert(画像:Creative Commons)

がん悪化させるたんぱく質発見=診断薬の開発期待-大阪大

(2016/6/21、時事通信社)

膵臓(すいぞう)がんと肺がんの悪化に「Dkk1」と「CKAP4」と呼ばれるたんぱく質が関与していることを、大阪大の菊池章教授らの研究グループが発見した。

<中略>

これまで、Dkk1ががん細胞の増殖に関わっているという指摘はあったがCKAP4と結合して作用することが初めて分かったという。

大阪大学の菊地明教授らの研究グループによれば、すい臓がん肺がんの悪化に「Dickkopf1(Dkk1)」と「Cytoskeleton-associated protein 4 (CKAP4)」と呼ばれるたんぱく質が関与していることがわかったそうです。




■Dkk1(Dickkopf1)

死亡率の高い膵がんと肺がんを促進するタンパク質を発見

(2016/6/21、リソウ|大阪大学)

細胞の外に分泌されるタンパク質。脊椎動物の胎生期の神経系の発生に重要なタンパク質として同定されました。成体における機能は不明ですが、Dkk1が増えたり、減ったりすることにより、がんが生じることが知られていました。しかし、Dkk1がどのようにしてがんを誘導するかは不明でした。

■CKAP4(Cytoskeleton-associated protein 4)

死亡率の高い膵がんと肺がんを促進するタンパク質を発見

(2016/6/21、リソウ|大阪大学)

細胞表面に存在するタンパク質。もともとは、細胞内の小胞体に存在するタンパク質として同定されました。その後、細胞表面にも存在することが示されましたが、その機能やがんとの関連は不明でした。

■まとめ

Dkk1とCKAP4がすい臓がんと肺がんを診断する際のバイオマーカー(指標)になる可能性があり、また、CKAP4に対する抗体が将来治療に応用できる可能性がでてきたことになるそうです。

今回の発見により、すい臓がんと肺がんの早期発見につながる診断薬や治療薬の開発が期待されます。







【参考リンク】
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