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<乳がん>毎日ビール大瓶を1本以上飲むような飲酒量の多い女性はリスクが高い!?|厚労省調査

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■<乳がん>毎日ビール大瓶を1本以上飲むような飲酒量の多い女性はリスクが高い!?|厚労省調査

folsom street fair, san francisco (2012)

by torbakhopper(画像:Creative Commons)

<乳がん>飲酒量多い女性は注意を 厚労省調査

(2009/12/25、毎日新聞)

毎日ビール大瓶を1本以上飲むような飲酒量の多い女性は乳がんになる可能性が高いことが25日、厚生労働省研究班の大規模調査で分かった。

欧米でも同様の結果があり、研究班は「酒を飲みすぎないことが乳がん予防につながる」と提言する。

<中略>

その結果、最も飲酒量が多い群が乳がんを発症する割合は、飲まない群の1.75倍になることが分かった。

また、肥満や飲酒によって赤くなる傾向、喫煙の有無とは関係なく、飲酒量が多い群の発症率が最も高かった。

厚生労働省研究班の大規模調査によれば、飲酒量の多い女性は乳がんになる可能性が飲まない人に比べて高いそうです。

最も飲酒量が多い群が乳がんを発症する割合は、飲まない群の1.75倍になるそうです。

お酒に強い・弱いが関係あるのではなく、飲酒量が多い方ががんになる可能性が高くなるそうです。

酒を飲むと体内に発がん性物質が生成されるといわれる。

国内の調査では、男性は飲酒量が多いと、がんの発症率が高くなることが知られているが、女性のがんと飲酒の関係は不明だった。

飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなるによれば、国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

ただ、欧米の研究では飲酒によって乳がんリスクは確実に高くなるという結果が出ていますが、日本人の女性の場合には科学的根拠が不十分という理由で飲酒と乳がんとの関係に結論は出ていません。

飲酒と乳がんリスク|科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究|国立がん研究センター

日本人女性の乳がんに飲酒がどの程度影響しているのかはわかっていません。

【関連記事】

飲酒と乳がん罹患との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

飲酒量が多い、つまり「エタノ-ル換算で週150gより多く飲酒」するグル-プでは、「飲んだことがない」グル-プに比べて、乳がんリスクが1.75倍(約75%)高いことがわかりました(図1)。

<中略>

対象者を閉経前と閉経後に分けて調べたところ、閉経前では、飲んだことのないグループと比べて、飲酒量の最も多いグループで1.78倍の乳がんリスク上昇が統計的有意に認められました。閉経後では、グループごとのリスクの高さは明確ではありませんでしたが、飲酒量が増えるにつれて統計学的に有意なリスク上昇の傾向が認められました。

国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、飲酒量が多い(エタノール換算で週150gより多く飲酒)グループは、飲んだことがないグループに比べて、乳がんリスクが高くなることがわかっています。

また、閉経前、閉経後にかかわらず、飲酒によって乳がんリスクが高くなることも分かっています。

飲酒によってなぜ乳がんリスクが高くなるのでしょうか?

飲酒と乳がん罹患との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

生物学的機序として、お酒に含まれているエタノールが分解されてできるアセトアルデヒドがもつ発がん性、アセトアルデヒドによるDNA合成・修復に必要とされている葉酸の破壊、また、アルコールによる乳がんリスク要因である女性ホルモンなどへ影響、などの可能性があげられますが、はっきりとわかっておらず今後の研究が必要とされています。

国立がん研究センターによれば、アセトアルデヒドの持つ発がん性やアセトアルデヒドによる葉酸の破壊、アルコールによる女性ホルモンの影響など乳がんリスクを高くする理由として挙げられていますが、はっきりとはわかっていないのが現状なのだそうです。

日本人女性への飲酒による乳がんリスクの影響についてははっきりとはわかっていないものの、欧米の研究では飲酒によって乳がんリスクは確実に高くなるという結果が出ていますので、乳がんを予防するためにも、大酒を控えるようにしてくださいね。

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がん光治療(近赤外線でがんを壊す新治療法)の治験が始まる|米国立保健研究所など

【目次】




■がん光治療(近赤外線でがんを壊す新治療法)

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by Martin Fisch (画像:Creative Commons)

がん光治療:夏にも治験 米で承認 舌、咽頭対象

(2015/5/7、毎日新聞)

がん細胞だけが持つたんぱく質に結びつく性質がある「抗体」に、特定の波長の近赤外光を当てると化学反応を起こす化学物質を付けて患者に注射する。体外や口腔(こうくう)内から患部に近赤外光を照射すると化学反応が起き、がん細胞を破壊できる。マウスなどの実験で安全性と効果を確認した。

米医薬ベンチャーと小林久隆・米国立衛生研究所(NIH)主任研究員らのチームが、体の外から光(近赤外線)を当てて、がん細胞を破壊する新たながん治療の治験を始めるそうです。

計画によると、手術や放射線治療、抗がん剤などの治療法で治らなかった舌がん、咽頭(いんとう)がんなどの患者が対象。

近赤外光自体は体に害はないので、患者への負担が少ない新しい治療法になることが期待されています。

■がん光治療の仕組み

Killing Cancer Cells with the Help of Infrared Light – Photoimmunotherapy

Near-infrared photoimmunotherapy uses an antibody–photoabsorber conjugate that binds to cancer cells. When near-infrared light is applied, the cells swell and then burst, causing the cancer cell to die. Photoimmunotherapy is in clinical trials in patients with inoperable tumors.

日本でも治験が始まる!#がん光免疫療法(#近赤外線光免疫療法)とは?簡単にわかりやすく!によれば、「がん光免疫療法(近赤外線光免疫療法:Near Infrared Photoimmunotherapy, NIR-PIT)」は、がん細胞に結合する抗体と近赤外光を吸収して化学反応する特殊な色素を組み合わせた抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate, ADC)を使用し、近赤外光が照射されると、がん細胞が膨潤して破裂し、がん細胞が死滅するという治療法です。

  1. がん細胞だけが持つたんぱく質に結びつく性質がある「抗体」に、特定の波長の近赤外光を当てると化学反応を起こす化学物質を付けて患者に注射する。
  2. 体外から患部に近赤外光を照射。
  3. 化学物質の化学反応によって、がん細胞を破壊する。

■がん光治療の動物実験に成功

がん光治療 転移に効果 免疫機能を活性化 

(2016/8/18、毎日新聞)

がんが生体で増殖し続けるのは、がんの周りに「制御性T細胞」という細胞が集まり、異物を攻撃する免疫細胞の活動にブレーキをかけて守っているためだ。

 チームは、制御性T細胞に結びつく性質を持つ「抗体」に、特定の波長の近赤外光を当てると化学反応を起こす化学物質を付け、肺がん、大腸がん、甲状腺がんをそれぞれ発症させた計70匹のマウスに注射。体外から近赤外光を当てた結果、約1日で全てのマウスでがんが消えた。光を当てた約10分後には制御性T細胞が大幅に減り、免疫細胞「リンパ球」のブレーキが外れて、がんへの攻撃が始まったためとみられる。

小林久隆・米国立衛生研究所(NIH)主任研究員らの研究チームによれば、がん細胞を免疫の攻撃から守っている仕組みを壊し、がんを治す動物実験に成功したそうです。

■がん光治療、アメリカで効果確認

<がん光治療>国内で治験へ 舌・咽頭など 米で効果確認

(2017/10/18、毎日新聞)

光を当ててがん細胞を破壊する新たながん治療法について、米ラッシュ大などが米国内で実施した最初の治験の結果がまとまり、頭頸(とうけい)部がんの患者8人中7人でがんが縮小したことが分かった。

欧州臨床腫瘍学会で発表された治験の結果によれば、近赤外光を患部に当てると、薬剤が結びついたがん細胞の細胞膜を破壊するがん光治療で患者8人中7人でがん縮小したことがわかったそうです。

日本でも年内の治験の実施を目指すそうです。




■がん光免疫療法の治験が日本でも3月に始まる

がん光免疫療法将来、がんの8~9割の治療が可能に/確実に効果が期待できる仕組み――開発・治験の2氏に聞く

(2018/1/13、毎日新聞)

近赤外光と新たに開発した薬剤を使ってがんを治療する「がん光免疫療法」の治験が、日本で3月に始まることになった。

島津製作所、がん光免疫療法に関する計測技術について米国国立がん研究所と共同研究契約を締結

がん光免疫療法に関する計測技術について米国国立がん研究所と共同研究契約を締結

(2018/1/15、島津製作所)

「NIR-PIT」は、NCIの小林久隆主任研究員が中心となって開発している治療手法で、正常細胞を傷つけることなくがん細胞のみを狙い撃ちし、短時間でがんを破壊するための手法です。がん細胞のみに結合する抗体と近赤外光を吸収して化学反応する特殊な色素を組み合わせた抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate, ADC)を注射し、近赤外光を照射してがん細胞のみに集積したADCを反応させることで、がん細胞を選択的に破壊することができます。

島津製作所は、米国国立衛生研究所に所属する米国国立がん研究所(National Cancer Institute, NCI)と5年間のCRADA(Collaborative Research and Development Agreement、NIHなどの米連邦政府研究機関と民間企業等の共同研究契約)を締結し、「がん光免疫療法(Near Infrared Photoimmunotherapy, NIR-PIT)」の安全性や治療効果を評価・改善するための計測技術の研究開発を共同で実施すると発表しました。

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■まとめ

がんの治療法には、1)外科、2)抗がん剤、3)放射線、そして第4の治療法として期待されている「がんペプチドワクチン療法」がありますが、今回の光(近赤外線)を使った治療法も今後注目を集めるかもしれません。

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舌の汚れとガンの関係|舌苔の取り方(除去・ケア)|駆け込みドクター

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■舌の汚れとガンの関係|舌苔の取り方(除去・ケア)|駆け込みドクター

Sarah Stambaugh - boring tongue

by Mike Burns(画像:Creative Commons)

2015年4月19日放送の駆け込みドクターでは、「舌の汚れとガンの関係」について取り上げるそうです。

舌の汚れを清掃をすることがガン予防につながる!?によれば、舌の上に付く白い汚れ「舌苔(ぜったい)」の面積が大きいほど、呼気に含まれる発がん性物質アセトアルデヒドの濃度が高いことがわかったそうです。

また、舌苔を取り除くと呼気に含まれるアセトアルデヒドの濃度が減少することから、舌の清掃をすることががん予防につながる可能性がありそうです。

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そこで、今回は舌苔の取り方(除去・ケア)についてまとめました。




■舌苔の取り方

歯磨きを使って舌苔をとっている方もいると思いますが、誤って使うと、舌の粘膜を傷つけやすいので、「舌クリーナー(ゼツクリーナー)」を使うとよいそうです。

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1.口の中が乾燥しているときは、専用の保湿剤で舌を湿らせておきます。

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2.舌クリーナーは、軽い力でなでるように奥から手前へ数回動かします。

3.口をよくゆすいで舌の清掃は終了です♪

【参考リンク】

【江田島市】歯科衛生士のマル秘テクニック 舌の清掃編 にき歯科チャンネル006(口腔ケアチャンネル)

Bad Breath Test – How to Tell When Your Breath Stinks|YouTube







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鳥越俊太郎さん、大腸がんのステージ4だったことを告白

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■鳥越俊太郎さん、大腸がんのステージ4だったことを告白

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by Ben Freedman(画像:Creative Commons)

鳥越俊太郎氏 大腸がんのステージ4だったことを明かす

(2016/7/12、デイリースポーツ)

体調面について問われた鳥越氏は「大腸がんから始まって肺、肝臓と4回手術しました。大腸がんはステージ4でした。4期のがんを経験しました」とはっきり述べた。

 その上で、「しかし、大腸がんからは11年、最後の肝臓の手術から7年たっています。5年生存率は完全にクリアしています。10年生存率にはあと2年くらいありますが、がんになる前より、今は元気なんです。健康です。今は人生の中で一番健康だと自分では思っています」と問題ないとの考えを示した。

東京都知事選への立候補を表明した鳥越俊太郎(76)さんですが、体調面について質問されると、ステージ4の大腸がんを経験したことを告白しました。

しかし、大腸がんからは11年、肝臓の手術からは7年たっており、健康であることをアピールしました。

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鳥越俊太郎さん、肝臓にがん転移 手術へ(2009/2/9)

鳥越氏は2005年10月に直腸がんを手術。

その時医師からがんが肺と肝臓に転移することを予測されていたが、07年に肺に転移。

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大腸がんのステージ分類(0・1・2・3・4)の基準とは|大腸がんの症状

【大腸がんのステージ分類】

ステージ0 がんが粘膜の中にとどまっている

ステージ1 がんが筋肉の層にとどまっている

ステージ2 がんが筋肉の層を越えている

ステージ3 リンパ節転移している

ステージ4 肝臓・腹膜・肺などの違う臓器に転移

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

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■有名人と大腸がん

豆腐や納豆などの大豆食品に含まれる大豆イソフラボンで肺がんリスクが減る たばこ吸わない男性|厚労省調査

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■豆腐や納豆などの大豆食品に含まれる大豆イソフラボンで肺がんリスクが減る たばこ吸わない男性|厚労省調査

fermented soybeans / 納豆

by Yumi Kimura(画像:Creative Commons)

豆腐・納豆食べる人 肺がんリスク減ります たばこ吸わない男性 厚労省調査

(2010/2/5、産経新聞)

たばこを吸わない男性では、豆腐や納豆などの大豆食品に含まれるイソフラボンの摂取量が多い人が肺がんになるリスクは、摂取量が少ない人の半分以下だとの研究結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)がまとめ、5日公表した。

厚生労働省研究班の研究によれば、タバコを吸わない男性の場合、豆腐や納豆などに含まれる大豆イソフラボンの摂取量が多いと肺がんになるリスクが減るそうです。

→ 肺がんの症状・原因・予防するための検査 について詳しくはこちら







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公開日時: 2010年2月5日 @ 10:03