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米国眼科学会(AAO)による加齢黄斑変性予防のポイントについてまとめました。
【目次】
1.眼科の包括的検査を受ける
by Luz Adriana Villa(画像:Creative Commons)
加齢黄斑変性予防に5つのヒント【米国眼科学会】
(2016/2/2、m3.com)
AMDは初期症状がないことが多いため、眼科専門医による定期的、包括的な検診が早期発見治療に不可欠。65歳以上には、たとえ眼疾患の徴候がなくても2年に1度検診の受診が推奨される
目には視野を補う性質があるため、加齢黄斑変性症になっても片目の場合、気づかないことが多いです。
そのため、定期的に検診を受けることが重要ですが、自分でも簡単な自己チェックする方法があります。
格子状の紙を目から30cmほどの距離から片目で見て、格子の線が歪んで見えたり、欠けて見えると加齢黄斑変性の可能性があるそうです。
日頃から、片眼をふさいでモノを見て、見え方に異常がないか確認しましょう。
2.禁煙する
喫煙によりAMDの発症リスクが高まり、加速度的に進行することが多くの研究で示されている。喫煙者は非喫煙者よりも黄斑変性を来す可能性が2倍高い
加齢黄斑変性は海外では女性に多いのですが、日本では男性の方が多いそうです。
その理由として、タバコが関係しているのではないかと考えられるそうです。
3.眼疾患の家族歴を知る
近親者にAMDがいる人が発症する可能性は50%にのぼる。
近親者に加齢黄斑変性がいる人が発症する可能性が高いため、家族歴を知ることは病気の予防に重要です。
4.オメガ3脂肪酸が多く、コレステロールや飽和脂肪の少ない食事を心がける
魚などオメガ3脂肪酸の豊富な食品を摂るとAMDリスクが下がることを示した研究は多い。AMD進行リスクが中等度の患者を対象にした研究では、オメガ3脂肪酸をサプリメントではない形で摂取することが多い人は、12年後に進行性AMDとなる可能性が30%低かった。
別の研究では、飽和脂肪やコレステロール摂取量が多い人やBMIが高い人はAMDリスクが上昇することが明らかになっている
オメガ3脂肪酸を食品として摂取していることが多い人は加齢黄斑変性となる可能性が低かったそうです。
厚生労働省の資料によれば、EPA 及び DHA 摂取量が多いと加齢黄斑変性症の発症リスクを下げることが大規模観察研究や症例対照比較研究により報告されており、また最近の3つのコホート研究でも、EPA 及び DHA 摂取量が多い群で加齢黄斑変性症の発症リスクが減少することが示されています。
オメガ3脂肪酸のDHA・EPAは、加齢黄斑変性症の引き金となるとも考えられる脂質異常症(高脂血症)や動脈硬化の予防に役立つと考えられます。
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5.定期的に運動する
定期的な運動が眼によい影響を与えることが、多くの研究で示されている。ある研究では、週3回の運動により、15年後の滲出型AMD発症リスクが70%低下することが確認された
運動をすると加齢黄斑変性に良いという情報は初めてみました。
この記事によれば、週三回の運動によって、加齢黄斑変性の発症リスクが低下するそうです。
加齢黄斑変性症の予防法としては、自分で出来るチェックを定期的に行なうことです。
格子状の紙を目から30cmほどの距離から片目で見て、格子の線が歪んで見えたり、欠けて見えると加齢黄斑変性の可能性があるそうです。
日頃から、片眼をふさいでモノを見て、見え方に異常がないか確認しましょう。
また、眼科への定期検診もおすすめします。
加齢黄斑変性症を予防するためにも、生活習慣の改善が重要です。
紫外線などの光刺激を極力避ける。
抗酸化作用のあるルテインやビタミンA、Cを積極的に摂取する。
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亜鉛の血中濃度の低下と加齢黄斑変性症の関連が研究されています。
年をとるにつれて、亜鉛が含まれている食品(魚介類、穀類など)の摂取量が少なくなるとともに、腸の亜鉛を吸収する力が低下してしまうことから、亜鉛不足になりやすいといわれます。
亜鉛が不足していると感じている方は、亜鉛を含む食品を摂るか亜鉛サプリを利用しましょう。
加齢黄斑変性症はカロテノイドの摂取量が少ないと発症しやすいという研究報告もあります。
加齢黄斑変性症には緑黄色野菜(カロテノイド)がよい!?|ためしてガッテン 11月19日によれば、緑黄色野菜に含まれるカロテノイドを摂取すると、黄斑色素が増え、加齢黄斑変性を予防することができるそうです。
カロテノイドを多く含んでいる緑黄色野菜を摂取するようにしましょう。
全身の健康を維持するためにも、バランスのとれた食事を心がけましょう。
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アスタキサンチン、抗酸化作用や抗炎症作用で加齢黄斑変性症を抑制によれば、アスタキサンチンを摂取することにより、滲出型の加齢黄斑変性で増殖する脈絡膜新生血管(CNV)の形成が抑制され,網膜の変性が抑えられることがわかったそうです。
これは、アスタキサンチンの抗酸化力により炎症が抑えられた結果ではないかと考えられるそうです。
オメガ3脂肪酸のDHA・EPAは、加齢黄斑変性症の引き金となるとも考えられる脂質異常症(高脂血症)や動脈硬化の予防に役立つと考えられます。
厚生労働省の資料によれば、EPAおよびDHAの摂取量が多いと加齢黄斑変性症の発症リスクが減少されれていることが報告されています。
加齢黄斑変性症は 60 歳以上の高齢者に多くみられる疾患で、視力低下をきたす。EPA 及びDHA 摂取量が多いと加齢黄斑変性症の発症リスクを下げることが大規模観察研究や症例対照比較研究により報告されていた84)。最近5年間に発表された3つのコホート研究110‒112)でも、EPA 及びDHA 摂取量が多い群で加齢黄斑変性症の発症リスクが減少することが示されている。例えば、週3回、魚を摂取する人は月に 1 回程度しか食べない人に比べて、晩期加齢黄斑変性症のオッズ比が0. 25 に低下する111)。
84) 江崎治,佐藤眞一,窄野昌信,他.n‒3系多価不飽和脂肪酸の摂取基準の考え方.日本栄養・食糧学会誌 2006; 59: 123‒58
110) Seddon JM, George S, Rosner B. Cigarette smoking, fi sh consumption, omega‒3 fatty acid intake, and associations with age‒related macular degeneration: the US Twin Study of Age‒Related Macular Degeneration. Arch Ophthalmol 2006; 124: 995‒1001.
111) Chua B, Flood V, Rochtchina E, et al. Dietary fatty acids and the 5‒year incidence of age‒related maculopathy. Arch Ophthalmol 2006; 124: 981‒6.
112) SanGiovanni JP, Chew EY, Clemons TE, et al. The relationship of dietary lipid intake and age‒related macular degeneration in a case‒control study: AREDS Report No. 20. Arch Ophthalmol 2007; 125: 671‒9