by German Tenorio(画像:Creative Commons)
(2015/10/8、NHK)
国民が医療機関で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額を示す、平成25年度の国民医療費は40兆610億円と、7年連続で過去最高を更新し、初めて40兆円を超えました。
高齢化や医療技術の高度化を背景に、2013年度の医療費が40兆円を超えたそうです。
医療費の伸びを抑制するためには予防医療が重要になるのではないでしょうか。
男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜きによれば、男女別がんの部位別症例数は次のようになっています。
<男性>
- 大腸がん
- 胃がん
- 前立腺がん
- 肺がん
<女性>
- 乳がん
- 大腸がん
- 肺がん
- 胃がん
■大腸がん予防
1975年型食事が健康によい!?|世界一受けたい授業 4月25日によれば、2000年代は脂質が多くなってくるのですが、肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いによれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかっています。
また、長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいで紹介したアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌に発表された研究によると、デスクワーク(長時間椅子に座ったままでの仕事など)は大腸がんのリスクを増加させる可能性があるそうです。
その他にも、糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会の報告では、糖尿病の人はそうでない人に比べて大腸がんになるリスクは1.4倍なのだそうです。
糖尿病の患者数の増加に伴い、大腸がんになる人も増えていると考えられないでしょうか。
→ 大腸がん について詳しくはこちら
→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら
■ピロリ菌除菌と胃がん検診で胃がん予防
胃がんの原因としては、最近の研究によって、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)が大きく関わっているのではないかと考えられています。
胃がん検診、内視鏡検査の追加を提言 厚労省検討会によれば、胃の内視鏡検査は胃がんの死亡率を減らす効果が認められているそうです。
早期の胃がんには、自覚症状はほとんどありません。
40歳を越えたら、自覚症状はなくても、年に一回は胃の定期検査を受けましょう。
→ 胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら
■肝臓がん予防のために「肝炎ウイルス」の検査
肝臓がんになるほとんどの原因はウイルス性肝炎から肝硬変になったものであるため、肝臓がんの予防するためには、肝硬変になる前に、肝炎を早期に発見し、治療を行うことが第一です。
→ 肝臓ガン について詳しくはこちら
■歯周病予防で生活習慣病予防
歯周病から糖尿病が悪化する?|そのメカニズムと歯周病予防のポイントによれば、歯周病菌の出す毒素が歯肉や歯を支える骨を侵す作用の研究が進むにつれて、これらの毒素は、全身をめぐって糖尿病や心臓血管系の疾患など生活習慣病にも影響を与えていることが明らかになってきています。
歯周病ケアをすることが生活習慣病予防につながります。
→ 歯周病の症状・歯周病とは・歯周病予防 について詳しくはこちら
■舌の汚れを清掃してがん予防
舌の汚れを清掃をすることがガン予防につながる!?によれば、舌の上に付く白い汚れ「舌苔(ぜったい)」の面積が大きいほど、呼気に含まれる発がん性物質アセトアルデヒドの濃度が高いことがわかったそうです。
■まとめ
医療費を削減するためには、予防医療に力を入れていく必要があると思います。
P.S.
40代からの眼科ドックで目の病気を予防しよう!によれば、緑内障は、40歳以上の17人に1人がかかる身近な目の病気であり、早期発見、早期治療が大切なので、40歳前後の方は、一度眼科での検査をおすすめしています。
→ 緑内障 について詳しくはこちら。
その他にも、加齢黄斑変性・飛蚊症など加齢が原因となる目の病気もあるので、定期的に診てもらいましょう。
また、網膜は、体の中で実際に血管を肉眼で見ることができる唯一の場所であるため、この血管から脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病などのリスクがわかるそうです。