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hitomiさん、握力低下でハンドグリップ購入!握力は健康のサインって知ってましたか?/血管年齢/2型糖尿病/認知症




hitomiさん、握力低下でハンドグリップ購入!握力は健康のサインって知ってましたか?/血管年齢/2型糖尿病/認知症
hitomiさん、握力低下でハンドグリップ購入!握力は健康のサインって知ってましたか?/血管年齢/2型糖尿病/認知症

Kelly Sikkema|unsplash

握力低下(2022/4/11、hitomiオフィシャルブログ)では、hitomiさんが病院で握力を計ったところ、握力が下がっていたので、ハンドグリップを購入したという記事が紹介されていました。

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たかが握力、されど握力。

握力は健康のサインになっているって知ってましたか?

■血管年齢/循環器(心臓病や脳卒中)

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り!NO分泌入浴法のやり方!によれば、握力を維持できていない人は心血管疾患による死亡リスクが高いと考えられ、反対に握力が維持できている人は心血管疾患による死亡リスクが低いそうです。

【補足】

握力が強いほど長生き?|循環器病の発症リスクも低い|厚生労働省研究班(2012/2/20)

厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中といった循環器病の発症リスクも下がっていたことがわかったことで、健康状態を表す指標として、握力が使える可能性があるそうです。

握力は健康のバロメーター!?|握力低下は心臓発作・脳卒中リスク増加に関連(2015/5/15)

カナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

具体的には、握力が5キロ低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加する関連性が認められ、この握力低下は、心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にそれぞれ関連していたそうです。

ここで注目される物質が「NO(一酸化窒素)」です。

NOは血管の内側の内皮細胞から分泌され、血管壁に作用することで、血管を拡張させて、しなやかにする働きがあります。

かたい瓶のふたを開けられない人(開けるのに時間がかかった人)=握力を維持できていない人は、手と腕の筋肉が衰えていて、血管年齢が高い可能性があるそうです。

握力を鍛える方法は「NO分泌入浴法」でした。

NO分泌入浴法とは、お風呂に浸かり、体を温めながら、ビニール製のボールを握るだけ。

お風呂に入ることで、血流がよくなり、NOが分泌され、また握力を鍛えることでNOが分泌されると考えられます。

●ハンドグリップ法

(準備)フェイスタオルを3回たたんで正方形にして棒状に(握った時に親指が他の指につかない程度の太さに)巻きます。

1.タオルを2分間軽く握り1分間休む

2.これを左右2回ずつ繰り返す

※週3回以上続けることで効果が得られる。

※カナダの医師が考案し米国心臓協会(AHA)が血圧改善法として挙げているのは、握力計を使い最大握力の30%の力で2分握り一回休むを左右2回ずつ行なうというもの。

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

これまでにも、一酸化窒素によって動脈硬化を予防するという記事をいくつか紹介してきました。

血栓の原因は心房細動や動脈硬化でフィブリンが固まってしまうことにあった!?|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、有酸素運動をすると、血管の内側の内皮細胞が整列して血流が良くなり、血管を広げる作用がある「NO(一酸化窒素)」という物質がより多く出るようになって広がりやすさがアップすると考えられているそうです。

ヒートショックプロテイン(熱ショックたんぱく質)の効果|体温アップする方法|#ためしてガッテンによれば、1日30分週3回の鼻歌ウォーキングをしたところ、3週間で血管弾力15%UPしたそうです。

→ 血管年齢を若くする方法|血管年齢を下げるために効果的な食べ物・飲み物・運動 について詳しくはこちら

■2型糖尿病

握力や閉眼片足立ちの成績が悪いと2型糖尿病リスクは高くなる|簡単な体力テストで糖尿病のチェックができる!|東北大学【論文・エビデンス】によれば、握力の成績が悪ければ悪いほど、2 型糖尿病の症状の発症リスクは高いことがわかりました。

心肺持久力と握力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高い!|心肺持久力が低いと血圧やNON-HDLコレステロールは高い!|新潟大学で取り上げた新潟大学と新潟県阿賀野市による共同研究によれば、体力テストで心肺持久力を測るシャトルランと上肢筋力を測る握力の両方が低い中学生は代謝異常(メタボまたは生活習慣病)リスクが高いことがわかっています。

痩せた女性で筋肉量が少ない人ほど高血糖のリスクが高い|糖尿病予防には食事と運動で筋肉の量と質を高めよう!|順天堂大学によれば、痩せた閉経後女性で、どのような人がより高血糖になりやすいかを詳しく解析したところ、インスリン分泌が低いことに加え、除脂肪体重(全身の筋肉の量を反映)が少ない人、筋細胞内に脂肪が蓄積(脂肪筋)している人ほど、血糖値が高いことが明らかになっています。

隠れ糖尿病の原因は脂肪肝と脂肪筋|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、体の中には、肝臓と同じように糖(ブドウ糖)を取り込んでくれるものがあります。

それは「筋肉」です。

筋肉は、体を動かすために必要なエネルギーとして糖や脂肪を取り込んでいるのですが、脂肪が多くなりすぎると、脂肪筋となってしまいます。

脂肪筋も脂肪肝と同じで、糖を取り込むスペースがなくなってしまい、高血糖の原因、つまり糖尿病の原因となります。

つまり、今回のことを参考にすれば、やせた女性で筋肉量が少ない人は、ブドウ糖を筋肉に取り込むことができず高血糖を生じやすいと考えられます。

また、筋肉への脂肪蓄積は骨格筋の質の低下(インスリン抵抗性)を引き起こし、ブドウ糖を筋肉に上手く取り込めず高血糖となる可能性があるそうです。

【関連記事】

筋肉の量と質が糖尿病の発症リスクと関連していると考えれば、今後握力の数値が糖尿病のような病気を判断するサインとして重要になっていくのではないでしょうか?

■認知症

認知症の発症リスクが高いのは、脳卒中の経験がある人、糖尿病や心臓病の持病がある人、握力が弱い人、うつ傾向がある人で紹介した国立長寿医療研究センターなどのチームによれば、握力が弱い人は認知症を発症するリスクが高いそうです。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

■まとめ

握力が低下すると、血管年齢(心臓病や脳卒中などの循環器疾患)が高くなり、2型糖尿病のリスクが高くなり、認知症の発症リスクが高くなると考えられます。

hitomiさんのように、握力低下を一つの健康のサインとして、ハンドグリップなどで鍛えるきっかけにするというのはとてもいいことですね。







歩き方でわかる認知症になりやすい(認知機能が低下している)人の特徴とは?




歩き方でわかる認知症になりやすい(認知機能が低下している)人の特徴とは?
歩き方でわかる認知症になりやすい(認知機能が低下している)人の特徴とは?

Tyler Nix|unsplash

実は歩き方で認知症になりやすい(認知機能が低下している)人の特徴があることを知っていましたか?

その特徴は「歩幅」と「歩行速度」に現れてきます。

■歩幅

歩幅が狭い人は要注意 認知機能が低下しやすい人の特徴|東京都健康長寿医療センター研究所

血液の成分よりも、歩幅の方が認知機能との関係が強かったのです。さらに詳細な分析を行なったところ、男性では早く歩いた時の歩幅が、女性では通常歩いているときの歩幅がそれぞれ狭い群の認知機能低下のリスクが約4倍、5倍ととても大きくなることがわかりました。

歩幅の狭い人は認知機能が低下しやすい人の特徴なのだそうですが、歩幅の狭さと認知機能の低下にはどのような関係があると考えられるのでしょうか?

歩幅広げて認知症を予防狭いと高まる発症リスク(国立環境研究所 谷口優主任研究員)

歩く速度は歩幅と歩調(テンポ)で決まるが、認知機能と関連するのは歩幅で、歩調は関連がなかった。理由について谷口主任研究員は「歩幅の調整は、脳の中で多くの部位が関係しています。そのため、歩幅が狭くなっている場合は、脳のどこかで異変が起こっている可能性が考えられます」と指摘する。

 歩幅を広げることは単純なようだが、足腰の筋肉を適切に使い、転ばないようバランスを保つ必要がある。逆に言えば、歩幅を広げることができれば脳が正常に機能しているとも考えられるという。

歩幅の調整と脳には関連があり、そのことが認知機能と関連しているのではないかと考えられるそうです。

ここから考えられるもう一つの可能性は、意識的に歩幅を広げることにより、認知機能を取り戻せる可能性があるのではないかという点です。

つまり、体の動かし方を意識的に変えることで、脳に何らかの影響を与えて、認知機能を回復させることができるかもしれないというわけですね。

MCI(軽度認知障害)の14%が認知症に進み、46%は正常に戻る|国立長寿医療研究センターによれば、「MCI(軽度認知障害)」の65歳以上の愛知県大府市の住民を4年間追跡調査したところ、14%が認知症に進んだ一方、46%は正常に戻ったそうです。

うつ病性仮性認知症対策|前頭葉の血流を増やす方法は有酸素運動(散歩など)+知的刺激(川柳など)|たけしのみんなの家庭の医学によれば、国立長寿医療研究センターでは、暗算やクイズなどの課題を解きながら速足で歩いたりするような、頭を使いながら有酸素運動する、「コグニション」(認知)と「エクササイズ」(運動)を組み合わせ「コグニサイズ」を勧めており、週1回90分の運動プログラムを10か月間参加したグループでは、認知機能や言語機能が維持されており、また脳の特定部位の萎縮傾向がなかったそうです。

■歩行速度

歩行速度は認知機能低下を予測|長寿科学振興財団

歩行速度は認知機能の低下および認知症の優れた予測因子である。本研究では、こうした知見を報告した17の縦断研究についてメタ分析を行い、歩行速度が速い群に比べて遅い群のリスク比が、認知機能低下で1.89(95%CI=1.54-2.31)、認知症で1.66(1.43-1.92)であることを報告した。

「認知症予防アプリ」|歩行速度を測定し認知症・MCI(軽度認知障害)のリスクが高い場合に通知する|太陽生命によれば、『認知症予防アプリ』は、東京都健康長寿医療センターの大渕修一医学博士監修のもと、歩行速度を継続的に測定し、将来の認知症・MCI(軽度認知障害)のリスク予兆が発見された場合に本人と家族に通知するアプリとなっており、歩行速度の低下をきっかけとして運動習慣を見直し、認知症・MCIを予防することを目指しているものです。

日頃から歩行速度を計測することにより、歩行速度の低下→認知症のサインとなるということなんですね。

【補足】

猛暑で外出減り 高まる“フレイル”のリスク 心身活力低下のおそれ…その対策は(2024/7/21、テレ朝ニュース)

専門家によりますと、急な体重の減少や筋力の低下、疲労感、歩行速度の低下、運動習慣などの5項目で3つ以上当てはまるとフレイルの可能性があるといいます。

「フレイル(高齢者の虚弱)」の段階で対策を行ない、要介護状態の高齢者を減らそう!で紹介した厚生労働省によれば、多くの高齢者が中間的な段階(フレイル)を経て、徐々に要介護状態に陥るそうです。

高齢者は健康な状態から急に要介護状態になるわけではなく、食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れ、要介護状態になると考えられます。

歩行速度の低下はフレイルのサインであり、認知症のサインでもあり、フレイルにより認知症を発症するリスクが高い!身体活動と認知機能は互いに影響を及ぼし合っている!によれば、フレイルにより認知症を発症するリスクが高いことから、歩行速度の低下は重要なサインになるわけですね。

【補足】下り坂・階段を下る

もう一つ認知症とは関係ないのですが、下り坂・階段を下ることが怖くなってくることが筋量が落ちているサインとして知られています。

老化のスピードが速い大腿筋を鍛える方法によれば、階段を「降りる」動作は、大腿筋にとって比較的強い刺激になると同時に、前の筋肉がブレーキとして機能していることを認識できるそうで、階段を降りることが怖くなってきたら、筋量が落ち非常に危険な状態なのだそうです。

■まとめ|歩くことは認知症予防につながる

運動不足の成人、世界で14億人余り|運動する人を増やすために考え方をアップデートしよう!で紹介した世界保健機関(WHO)が世界168か国・地域の190万人を対象に2016年の運動量を追跡調査し、英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文によれば、運動不足が原因で心臓病や糖尿病などの病気にかかるリスクが高まっている成人が世界で14億人あまりいるそうです。

また、健康づくりには歩行「1日60分以上」、筋トレ「週2~3回」を国が推奨へで紹介した厚生労働省の専門家検討会は、健康づくりのために推奨される身体活動・運動の目安となるガイド案をまとめ、歩行については成人は「1日60分(1日約8千歩)以上」、高齢者は「1日40分(1日約6千歩)以上」を推奨しました。

歩行は、なぜ認知症予防につながるのか?|東京都健康長寿医療センター

70~80歳の女性の認知機能テストの成績と日頃の運動習慣の関係を調べた研究によると、日頃よく歩く人はテストの成績が良く、少なくとも1週間に90分(1日あたりにすると15分程度)歩く人は、週に40分未満の人より認知機能が良いことがわかっています

一日に歩く時間が長い人ほど認知症になりにくい!40代・50代は認知症予防のためにも運動する時間を増やそう!|東北大で紹介した東北大の遠又靖丈講師の研究グループの研究によれば、一日に歩く時間が長い人ほど認知症になりにくく、仮に「30分未満」「30分~1時間」のグループが歩行時間を増やして、一段階上のグループに移ると、認知症になる割合が低く抑えられることが分かったそうです。

日頃から「歩幅」と「歩行速度」を意識して、歩行時間を増やし、認知症を予防していきましょう!

→ 認知症の症状・改善・予防に良い食べ物 について詳しくはこちら







若い時によく勉強した人はアルツハイマー型認知症になりにくい?

健康・美容チェック > 認知症 > 若い時によく勉強した人はアルツハイマー型認知症になりにくい?




若い時によく勉強した人はアルツハイマー型認知症になりにくい?
若い時によく勉強した人はアルツハイマー型認知症になりにくい?

Vlad Sargu|unsplash

「症状が出ないアルツハイマー」:脳と言語技能の関係を研究(2009/7/14、WIRED)

「10代の頃に高い言語技能を習得していると、50〜60年後に認知症になる確率を下げることができる可能性がある」と語るのは、神経病理学者のDiego Iacono氏だ。

<中略>

研究者たちは、高い言語技能を持っていることが、認知機能の低下を防ぐことにつながっているように見える理由を理解できていないが、若い頃にシナプスがより多く形成されていることと何か関係があるのではないかと考えている。

ジョンズ・ホプキンス医科大学の研究によれば、高齢になっても認知機能にまったく問題がない修道女は、脳にアルツハイマー型認知症と同じ変化が確認されているにも関わらず、病気の症状が表れにくいことが分かったそうです。

そのポイントは、10代の頃に高い言語技能を習得していること。

なぜ高い言語技能を習得していることが認知機能の低下を防いでくれるのかはわかっていないものの、結果として認知症を防ぐことにつながっているというのはすごいことです。

よく「生まれ(Nature、DNA)」か「育ち(Nurture、家庭環境)」かが論争の種になりますが、今回のケースで興味深いのが、遺伝子の影響も大きいと思うのですが、修道女たちは同じ環境に暮らしているにもかかわらず、認知症のなりやすさに差が生まれているということ。

考え方のヒントになると思ったのは「エピジェネティクス」です。

エピジェネティクスとは?意味|簡単にわかりやすくまとめました【入門編】【動画・論文・エビデンス】で紹介した「エピジェネティクス」の考え方によれば、遺伝子の影響は大きいから変えられないという考えは間違いであり、自分自身のライフスタイルによって自身の健康は選択できるのです。

若い頃にたくさん勉強したことでシナプスがより多く形成されていることにより認知症によるダメージを軽減したともいえますが、若いころにたくさん学ぶ人は好奇心旺盛だったり、積極的に行動するタイプだったりするのではないでしょうか?

積極的に計画・実行する人はがん・脳卒中・心筋梗塞の死亡リスクが低い|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによれば、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の行動をとる人は、そうでない人に比べて、がんで死亡するリスクが15%低く、また、脳卒中リスクが15%低く、脳卒中心筋梗塞などで死亡するリスクが26%低いという結果が出たそうです。

その理由としては、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の人は、がん検診や健康診断を受診するため、病気の早期発見につながり、病気による死亡リスクが低下して可能性があるようです。

何事にも好奇心を持って積極的に一つ一つの行動が結果的に認知症のような病気を防いでくれるのかもしれませんね。

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【関連記事】

えごま油摂取+脳トレ=認知症予防効果がある!?

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【目次】

■エゴマ油摂取+脳トレ=認知症予防効果がある!?

Continuing Studies

by Simon Fraser University – University Communications(画像:Creative Commons)

エゴマ油摂取+脳トレ=認知症予防効果…プログラム事業化へ

(2016/5/17、読売新聞)

実験は、県内の65~80歳代の約160人が参加し、昨秋から実施。〈1〉何もしない〈2〉毎日スプーン1杯分のエゴマ油を摂取する〈3〉週に1回、計算や読み書きなどの脳トレを実施〈4〉エゴマ油を摂取し、脳トレも実施――の4グループに分け、毎日の健康状態を記録した。

<中略>

その結果、前頭葉の機能のうち、記憶力や論理的思考力などの知的柔軟性の評価項目で、半年後、〈1〉のグループより〈4〉のグループの平均値が0・43ポイント上がった。〈2〉は0・08ポイント上昇、〈3〉は0・38ポイント上昇した。

公益財団法人しまね産業振興財団、しちだ・教育研究所、島根えごま振興会、島根大、島根県立大の研究チームが行なった実験によれば、毎日スプーン1杯分のエゴマ油を摂取し、週に1回、計算や読み書きなどの脳トレを実施したグループは何もしないグループよりも記憶力や論理的思考力などの知的柔軟性の評価項目が高くなったという結果が出たそうです。

これらの数値から研究チームは、血流の改善につながるα―リノレン酸を増加させるエゴマ油の摂取と脳トレの組み合わせが、前頭葉の機能改善に効果をもたらすと結論づけた。

研究チームがコメントしているとおり、今回の数値の変化は半年間のもので、認知症予防に直接的な効果があるかどうかはわかりませんが、エゴマ油の摂取と脳トレを続けることによって、何らかの効果が期待できると考えられます。

→ エゴマの健康効果 について詳しくはこちら




■エゴマ油と認知症

オメガ3を含むエゴマ油で脳活(認知機能アップ)|世界ふしぎ発見 12月5日によれば、えごま油には、α-リノレン酸(体内では作ることができない必須の脂肪酸)が含まれていて、体内に入ると脳に大切な栄養素であるEPA・DHAに変化し、弱った「神経細胞」に刺激が与えて活発になるそうです。

ただし、魚油のオメガ3脂肪酸、頭を良くする効果ない=英研究(2010/4/30)で紹介したロンドン大学の研究者らによれば、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究者らは、70歳代の男女748人を対象に2年間かけて行った調査で、エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を摂取したグループとしなかったグループに、認識機能の差は確認できなかったそうですが、より長期間にわたり摂取した場合の効果については、可能性を排除していないとしています。

■脳トレと認知症

うつ病性仮性認知症|たけしのみんなの家庭の医学 9月1日によれば、前頭葉の血流を増やすためには、有酸素運動(散歩など)+知的刺激(川柳など)という組み合わせを進めていました。

国立長寿医療研究センターは頭を使いながら有酸素運動することを勧めており、週1回90分の運動プログラムを10か月間参加したグループでは、認知機能や言語機能が維持されており、また脳の特定部位の萎縮傾向がなかったそうです。

ただ、脳トレは認知機能を高める効果がない!?|英ロンドン大学など1万人実験(2010/4/21)で紹介したロンドン大学などの1万人以上を対象にした実験によれば、コンピューターを利用した脳トレは認知機能を高める効果がなかったことから、どんな脳トレをすべきか、脳トレの方法もポイントになりそうです。

【関連記事】

■まとめ

血流の改善につながるα―リノレン酸を増加させるエゴマ油の摂取と脳トレの組み合わせが、前頭葉の機能改善に効果をもたらすと考えられるそうです。

→ エゴマの健康効果 について詳しくはこちら

→ 認知症の症状|認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

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一日に歩く時間が長い人ほど認知症になりにくい!40代・50代は認知症予防のためにも運動する時間を増やそう!|東北大

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【目次】

■一日に歩く時間が長い人ほど認知症になりにくい|東北大

「長く歩く人、認知症になりにくい」東北大の研究グループが発表(2018/12/10、読売新聞)に紹介されている東北大の遠又靖丈講師の研究グループの研究によれば、一日に歩く時間が長い人ほど認知症になりにくく、仮に「30分未満」「30分~1時間」のグループが歩行時間を増やして、一段階上のグループに移ると、認知症になる割合が低く抑えられることが分かったそうです。

■運動と認知症(認知機能)の関係

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by Mike Baird(画像:Creative Commons)

認知症の予防につながる9つのリスク要因|中年期の聴力低下・中等教育の未修了・喫煙・うつ・運動不足・社会的孤立・高血圧・肥満・2型糖尿病によれば、認知症のリスク要因の一つに運動不足が挙げられています。

中年期の運動によって脳の萎縮や認知機能の低下を予防できる!?によれば、米ボストン大学などの研究チームによるランニングマシンで運動してもらうテストによれば、運動成績が悪かった人は脳が萎縮していることがわかったそうです。

軽い運動でも脳の認知機能は向上する!?によれば、筑波大学体育系の征矢英昭教授らの研究で、ジョギングに相当する運動を短時間行うと脳の中の判断力や注意力を支配する部分の活動が活発になることがわかっており、またウォーキング程度の軽い運動を短時間行なっても脳の認知機能が高まることがわかったそうです。

【関連記事】

有酸素運動をすると頭も体もスマートになる?によれば、運動の結果、脳の最大酸素摂取量が上がり、被験者たちの認知能力に大幅な改善が見られたそうです。

うつ病性仮性認知症対策|前頭葉の血流を増やす方法は有酸素運動(散歩など)+知的刺激(川柳など)を行う「コグニサイズ」|たけしの家庭の医学で紹介した国立長寿医療研究センターでは、頭を使いながら有酸素運動すること、例えば、暗算やクイズなどを解きながら速足で歩いたりすることを勧めているそうです。

このことを「コグニション」(認知)と「エクササイズ」(運動)を組み合わせ「コグニサイズ」と呼んでいるそうです。

週1回90分の運動プログラムを10か月間参加したグループでは、認知機能や言語機能が維持されており、また脳の特定部位の萎縮傾向がなかったそうです。

■中年期以降の歩行時間が継続して多いグループでのみ認知症発生リスクが低い

遠又靖丈講師らの研究によれば、中年期以降の歩行時間が継続して多いグループでのみ認知症発生リスクが低く、また、高齢期になってからの認知症を予防するためにも、中年期から高い水準の身体活動量を維持することの重要性が示唆されています。

【参考リンク】

認知症を予防するためにも、40代・50代の方はぜひ今のうちから運動に取り組んでいきましょう!

→ 認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







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