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女性特有の健康課題による経済損失は3.4兆円!最も大きい健康問題は「更年期症状」!




女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について(2024年2月、経済産業省)によれば、女性特有の健康課題による労働損失等の経済損失は、社会全体で約3.4兆円と推計されてします。

女性特有の健康課題には、「月経随伴症(月経前や月経中に現れる身体的・精神的・社会的な不快な症状で、月経困難症や月経前症候群(PMS)などが含まれる)」と「更年期症状」、「婦人科がん」「不妊治療」の4項目が含まれますが、その中でも損失額が最も大きかったのが更年期症状の1.9兆円です。

女性の半数、特に50代は7割以上が更年期症状に悩んでいる!|更年期障害の対処法「なにもしない」が5割!で紹介した日本ヘルスケアアドバイザーズによる36~55歳の女性1358名を対象に行なったアンケート調査によれば、「更年期障害のような症状を持っているか?」という質問に対して、52.3%が「はい」と回答したことから、半数以上の女性が更年期症状を抱えており、特に50代女性については72.2%が更年期の症状を抱えているということがわかりました。

更年期の症状を抱える女性の中で日常生活に支障があると回答したのは77.3%であり、その中でも10人に1人が「非常にある」と答えています。

更年期障害の症状がひどくなると感じる時期を尋ねたところ、48%の方が「通年」、34.5%の方が「季節の変わり目」に症状がひどくなると答えました。

【更年期障害 関連記事】

「更年期離職」による経済損失6,300億円!40代・50代で推計57万人が更年期症状が原因で仕事をやめざるを得なくなった経験があるによれば、日本女子大学の周燕飛教授がNHKと専門機関が共同で行ったアンケートをもとに算出したところ、更年期症状が原因で仕事を辞めざるを得なくなる、いわゆる「更年期離職」を経験した人は、今の40代と50代で57万人に上るとみられ、それに伴う経済損失は年間でおよそ6300億円に達すると推計されるそうです。

「更年期離職」は個人にとっても大変なことですが、社会にとっても大きな損失です。

だからこそ更年期についてみんなの理解が深め、個人でどう対処するか、社会としてどうサポートするかが大事になってきます。

■個人でどう対処するか?

40~50代の頑張りすぎる女性は更年期症状などの体調不良の自覚率が高い!自分でできるケアのやり方!で紹介した「ホルモンケア推進プロジェクト」が40~50代の女性333名を対象に行なった「更年期世代女性の体調変化と心理状態」調査によれば、ここ5年で、身体や体調の変化を感じていると答えたのは77.6%で、がむしゃらだと言われた経験がある女性の方がそうでない女性に比べて、体調不良の自覚率が高いという結果が出たそうです。

また不調に対してどのような対処を行なっているのかという質問に対しては「安静もしくは休養する」(56.2%)、「我慢してやりすごす」(41.5%)といった対処法をする女性が多く、「病院に行く」(26.8%)、「薬局に行く」(18.8%)といった具体的に対処する傾向は低いという結果が出ています。

性別(男性・女性)・年齢階級別にみる悩みやストレスの原因からわかることで紹介した厚生労働省の平成13年 国民生活基礎調査の概況にある「性・年齢階級別にみた上位5位までの悩みやストレスの原因」によれば、25歳から34歳までは「自分の健康・病気」に対して男女とも悩むことはないのですが、男性の場合は35歳以降に「自分の健康・病気」(第3位)について悩むようになり、女性も同様に35歳からに「自分の健康・病気」(第4位)について悩みはじめ、45歳以降は「自分の健康・病気」が悩みの原因の第1位となっていきます。

このように35歳以降から「自分の健康・病気」が悩みの原因となっていくのですが、実際の行動としては、具体的な行動をとらない傾向にあるようです。

日本の女性は更年期症状やPMSなどの女性特有の症状に対しての自覚率が低いによれば、日本の女性はアメリカの女性と比較すると、女性特有の症状に対する関心が低く、そうした症状に対する行動(婦人科を受診するなど)をしない傾向にありましたが、今回のアンケート調査はその結果を裏付けるものとなっています。

これらの記事から一つの仮説を立てると、働き盛り世代の女性は体調不良の自覚率が高いものの、具体的に対処する傾向は低く、その結果更年期症状が原因で仕事をやめざるを得なくなっているのではないでしょうか?

健康を維持する方法については個人の考え方に違いはあると思いますが、大事なのは「積極的に取り組むかどうか」です。

例えば、積極的に計画・実行する人はがん・脳卒中・心筋梗塞の死亡リスクが低い|国立がん研究センター国立がん研究センターによれば、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の行動をとる人は、そうでない人に比べて、がんで死亡するリスクが15%低く、また、脳卒中リスクが15%低く、脳卒中心筋梗塞などで死亡するリスクが26%低いという結果が出たそうです。

その理由としては、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の人は、がん検診や健康診断を受診するため、病気の早期発見につながり、病気による死亡リスクが低下する可能性があるようです。

つまり、病気のリスクを低くするためには、積極的に検診を受診するなどをした人のほうが病気に対する死亡リスクが低下するということです。

女性が大きな病気への備えを考え始める年齢の平均は40.5歳|「病気への備えとして重要だと思うこと」ランキングベスト10によれば、病気への備えとして重要だと思うことを優先順位の高い順に並べると、

  • 病気の予防や早期発見のための検査
  • 貯蓄や医療保険、健康保険、公的年金など病気による治療費の出費への備え
  • 自身で行う日常的な健康管理
  • 入院・通院に関連した情報収集
  • 万が一の備え

という順になっています。

更年期離職を防ぐためにも、まずは自身の身体のサインに耳を傾けること。

そして、日ごろから食事の見直しや運動をするように心がけたり、定期的に健康診断などで身体のチェックを行なうことが重要です。

また、心配性な方など人によっては病気の治療費に対する備えも検討したほうがいいでしょう。

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■社会のサポート

これからの企業の目標は「#健康経営」!?|「健康経営」のために企業はどのように取り組んだらいいの?によれば、生産年齢人口の減少や生活習慣病患者・メンタルヘルス不調者の増加といった社会情勢の変化によって、労働力の確保が困難になったり、従業員の健康悪化が企業経営に大きく影響を及ぼすことがわかってきていることから、企業が従業員の健康づくりを支援して、健康悪化による経営リスクを引き下げようという動きが健康経営に注目が集まっている背景にあります。

健康と生産性の関係|出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっているによれば、出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっており、それが企業の生産性損失コストの多くを占めているようです。

ダウ・ケミカルのCEOアンドリュー・リバリスによれば「我々が使う機械と同様に、社員も十分にケアすれば、有病率が減り、医療費、業務遂行障害、生産量低下によるコスト(=損失)が削減できる」と語っています。

つまり、企業側が積極的に従業員の健康づくりを支援することが企業の生産性を上げることにもつながり、医療費負担の軽減、労災発生を未然に防ぐ、そして今回のケースのように更年期による離職を防ぐことにもつながります。

■まとめ

アメリカのプライム世代の女性の36%が「介護」を理由に仕事に就けない!?|働き盛り世代が無償の介護をしなければならない問題を解決するアイデアで紹介した米ブルッキングス研究所(Brookings Institution)のハミルトン・プロジェクト(The Hamilton Project)が発表した報告書によれば、アメリカでは2016年、成人の3分の1(37.2%)以上が仕事に就いておらず、そのうち「働き盛り世代」(25~54歳)に当たる人たちの5分の1近くが就業していないそうです。

なぜ25~54歳の「プライムエイジ(働き盛り世代)」の人々が仕事に就いていないのでしょうか?

それは、仕事に就いていないのではなくて、女性の36%が介護を理由に仕事に就けないというのが正確な理由です。

女性が無償の介護を行なわずに就労していた場合の収入や年金を考えると、大きな損失を生んでいることがわかります。

「更年期離職」も同様に、更年期に対する理解があり、その状態に合わせた働き方があれば辞めずに済んだ人が働けずにいることは社会の大きな損失を生んでしまいます。

更年期に対しては、個人だけの自己責任という問題ではなく、社会全体でサポートすることが結果として自分達にとってもいい社会になるわけです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら







更年期の症状を経験したと答えた40代・50代の女性のうち病院を受診した人は31%!65%の人は更年期症状があっても医療機関を受診していない!

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JonathanBorba|unsplash

小島慶子さんが語る更年期 ”悪口にするのはおかしいよね”(2022/3/3、NHK)で紹介されているNHKがインターネットで行ったアンケート(「更年期と仕事に関する調査2021」)によれば、更年期の症状を経験したと答えた40代と50代の女性のうち病院を受診した人は31%で、65%の人は更年期症状があっても医療機関を受診していないそうです。

あなたの更年期障害の症状を教えてください
あなたの更年期障害の症状を教えてください

参考画像:“更年期の実態”調査発表 女性の半数以上が悩む更年期症状! 50代は7割以上が更年期症状を抱えている! 症状悪化は、季節の変わり目にあり!?(2017/12/12、日本ヘルスケアアドバイザーズプレスリリース)|スクリーンショット

女性の半数、特に50代は7割以上が更年期症状に悩んでいる!|更年期障害の対処法「なにもしない」が5割!で紹介した日本ヘルスケアアドバイザーズによる36~55歳の女性1358名を対象に行なったアンケート調査によれば、「更年期障害のような症状を持っているか?」という質問に対して、52.3%が「はい」と回答したことから、半数以上の女性が更年期症状を抱えており、特に50代女性については72.2%が更年期の症状を抱えているということがわかりました。

日本の女性はアメリカに比べて更年期症状やPMSなどの女性特有の症状に対しての自覚率が低い!によれば、日本とアメリカの20~50代の有職女性それぞれ300名ずつを対象にインターネットで調査したところ、アメリカの女性の方が日本の女性よりも更年期症状やPMS(月経前症候群)、月経痛、子宮内膜症といった自覚している女性特有の症状に対しての自覚率が高かったそうです。

→ 生理痛の症状・原因・緩和する方法 について詳しくはこちら

また、婦人科受診の頻度の質問では、日本とアメリカで女性特有の症状に対する関心の度合いの違いがさらにはっきりとします。

アメリカの女性

  • 婦人科受診の頻度 年に1回程度 65.7%
  • 婦人科に行ったことがない 6.3%

日本の女性

  • 婦人科受診の頻度 年に1回程度 29.0%
  • 婦人科に行ったことがない 33.0%

つまり、日本の女性はアメリカの女性と比較すると、女性特有の症状に対する行動(婦人科を受診するなど)をしない傾向にあります。

女性の半数、特に50代は7割以上が更年期症状に悩んでいる!|更年期障害の対処法「なにもしない」が5割!によれば、更年期症状の相談相手についての質問では、実に半数が誰にも相談しておらず、更年期症状に苦しみながらも人に言えず我慢している人が多いことがうかがえます。

意外!? 女性でも約24%が「更年期がいつか」をまちがって認識 自称「まじめ」&「心配性」さんは更年期もつらく感じる!? 更年期は「自分ファースト」で、我慢しない、落ち込まない(2019/2/19、株式会社オレンジページ)を参考にすると、更年期という言葉自体に対する偏見や誤解があり、「恥ずかしい」という気持ちがあり、また身内にも理解してもらえないから辛さを我慢して、医療機関を受診しないという方が多いのではないでしょうか?

こうしたことを総合的に判断すると、日本の女性はアメリカの女性と比較すると、体調不良について自覚していつつも、更年期症状やPMSというような女性特有の症状に対しては、恥ずかしいことのように思ってしまって、人に相談せずに我慢して、婦人科を受診しない傾向にあるのではないかと考えられます。

最近では芸能人の方が更年期障害に対してどんな対処法を行なったかを告白することが増えてきました。

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こうした告白をすることは、更年期について話すことは恥ずかしいことじゃないですよというメッセージを送っているんだと思います。

少しずつ理解が進んで、かかりつけの婦人科で年に一回見てもらい、花粉症対策のように事前に更年期に差し掛かる時期から適切な治療を行っていくというのが一般的になっていくといいですね。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら







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血流アップする血管ほぐしポカポカ体操のやり方|血流が悪いとセルライトが増える?(赤澤純代)|#世界一受けたい授業

2011年4月23日放送の世界一受けたい授業では、「血流美人の作り方~美の秘訣は血の流れにあった!~」を取り上げました。

○赤澤 純代 (あかざわ すみよ) 先生 金沢医科大学




■春は、新生活が始まる季節

Jump!

by Simon Yeo(画像:Creative Commons)

しかし、周りの環境が変わることによってストレスを受けやすい季節でもあるのです。

ストレスが溜まると血管が収縮して血流が悪くなり、その結果、シミ・しわ・たるみなどお肌のトラブルになりやすくなるのです。

さらに、子どもの血流も悪くなっており、20年前に比べ低体温・ぜんそく・花粉症になる子どもが増えているのです!

 

■半身浴と血流

半身浴は、下半身の末梢の血流が温めることによってよくなる。全身の血流もよくなるのでとても良い。

 

■自分の血流を感じる方法

自分の血流を感じてみるには、両腕を上げ、30秒間振ってみましょう。

腕がジーンと感じない人には、血流が悪い可能性があるそうです。

※また、不眠症の方がいらっしゃるそうです。

 

■鏡を使った血流チェック

舌の裏側に2本の静脈がある。その静脈の色によって体調がわかる。

紫色っぽいと瘀血があるという状態なのだそうです。

2本の静脈の部分が瘀血(おけつ:古くなった血)だと、毛細血管の血流も悪くなっているということを間接的にみることができる。

末梢神経の流れがちゃんとしていないと、一つ一つの細胞に栄養素と酸素がいかず、老廃物も戻ってきてくれないので、体調が悪くなることがある。

甘いものの摂り過ぎや油物の摂り過ぎでもなるそうです。

 

■血流が悪いとセルライトが増える?

セルライトとは、落としにくい脂肪のこと。

血流が悪いと、栄養素と酸素がいかず、セルライトができてしまうそうです。

脂肪のある方やむくみのある方にも出るそうです。

【セルライトの仕組み】

肥満になると、肥大した脂肪から悪玉ホルモンが分泌され炎症を起こす。

すると、コラーゲンが異常に増え、カチコチに硬くなるそうです。

このような状態がセルライトなのだそうです。

コラーゲンは、軟骨の衝撃を抑える・皮ふの若さを保つ働きを持つ重要なたんぱく質ですが、肥満によって大きくなった脂肪細胞の周りのコラーゲンは増えすぎるとカチカチになってしまうそうです。

セルライトをつけないようにするためには、毛細血管・静脈・リンパ管の働きが正常でなければいけないので、塩分の多い食事や脂肪の多い食事を控えて、運動をすることが大切。

セルライトができてしまうと、食事制限や運動では簡単に減らないそうです。

なぜなら、大きくなった脂肪に血管が押されてしまい、血管が狭くなっているので、脂肪を燃やそうとしても、脂肪自体が運ばれにくくなっているためです。

セルライトができてしまうと、エステなどに行って、ラジオ波(高周波の電波)などをつかわないととれない。

そのため、日頃のマッサージで流れを良くするケアが大切。

 

■血流が悪いと、顔のシワが増える?

●海外の研究によれば、生活習慣の違う双子の肌の老化を比較すると、生活習慣の悪い方はシワが多く見られたそうです。

●血流のためにも心臓に戻るようにマッサージするのが良い。

脚も全部心臓に戻るようにするとよい。

 

■血流美人になりたいなら、心臓の肥大化を防げ!

急性心筋梗塞など心疾患の最後には、心臓が肥大化して正常に働かなくなり、心不全になってしまう。

心不全=心臓のポンプが十分に働かない状態

心不全は日本人の死因の中でガンの次に多い。

心臓の肥大は、誰にでも起こる老化の一種。

心臓の肥大化予防に最も効果が高いのは、ウコン。

クルクミンという成分が心臓の肥大化を抑えてくれることがラットの実験で分かってきたそうです。人間でも効果があるか確かめられている最中で、5年後にはクルクミンの原理を利用した心不全の薬が出るかもしれないそうです。

 

■血流をアップするためにはどうしたら良いいのか?

血流をアップするには血液中の一酸化窒素を増やさないと駄目なのだそうです。

一酸化窒素は血管を刺激することで作られ血液中にはとても重要なもの。

血管の筋肉を柔らかくして広げることで血流をスムーズにしたり、血管が詰まるのを抑える働きもあるそうです。

●一酸化窒素を増やす血管ほぐしポカポカ体操

動脈を刺激することによって、一酸化窒素が出来易くなる。

監修:大阪市立大学 井上正康教授

手のひらを膝において、もうひとつの手を上から挟むようにして重ねます。

これを縦にこするようにしてください。

片手30秒間ずつ行います。

また、縦だけでなく、横もこするようにします。

【追記(2017/11/10)】

2017年11月9日放送の主治医が見つかる診療所では、血管を柔らかくする極意として、井上正康 大阪市立大学医学部 名誉教授が「血管しごき」のやり方についてアドバイスをされていました。

●手

  1. 両手を組んで指を締めつける
  2. 片方の手を引き抜く
  3. 両手を2~3回ずつ行う

●腕

  1. 手首から肩に向かってしごく

※脇の下は掘り起こすように刺激するのがポイント

●こめかみ

  1. 手のひらをこめかみに押しつける
  2. ゴシゴシと手のひらでしごくようにする

※空いた時に好きなだけ行なってよいそうです。

●頭のてっぺん

  1. 百会(ひゃくえ)と呼ばれる経絡のツボに両手を置いて上下左右にしごく

●顔

  1. 手のひらか指先で(額・眉・頬・顎など)顔の皮膚をしごく

【感想】

「肌への摩擦がよくないので、洗顔するときは泡立てて行いましょう」というアドバイスがありますが、この動きが良いのかどうか気になるところです。

シミ対策をするなら冬がよい?|赤いシミの原因は「肝斑(かんぱん)」|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、赤いシミの原因とは、スキンケアを行う際の摩擦なのだそうで、番組での実験によれば、2週間、化粧と化粧落としで肌を擦り続けると、赤いシミができたそうです。

この赤いシミは、肌をこすった際の摩擦でできた「炎症」で、炎症が起きている場所では、活性酸素が発生しており、メラニン色素には、活性酸素を還元する働きがあり、過剰な、または間違ったスキンケアで慢性的に炎症が起きていると、皮膚にメラニン色素がたまってシミになってしまうそうなのです。

体温を上げる方法 についてはこちら。

低体温|低体温の改善・原因・症状 についてはこちら。

冷え性改善・冷え症対策 についてはこちら。







続きを読む 血流アップする血管ほぐしポカポカ体操のやり方|血流が悪いとセルライトが増える?(赤澤純代)|#世界一受けたい授業

熱ショックタンパク質(ヒートショックプロテイン)の効果|体温アップする方法・温め健康法の注意点|#ためしてガッテン

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2011年5月11日放送のためしてガッテンでは、「大検証!体温アップで超健康の真実」を取り上げました。




【目次】

■体温を1~2度上げれば・・・

体温め健康法の本の帯などに書かれているのは、体を温めると病気が治る、免疫力アップ、がん細胞消滅、インフルエンザ予防、美肌になる、アトピー改善、体温1度上昇で免疫力5倍、便秘解消、うつが治る、ダイエット効果、アンチエイジングなどです。

■HSP(ヒートショックプロテイン・熱ショックたんぱく質)

熱ショックタンパク質は、ほぼすべての細胞に存在し、体温上昇で増えるそうです。

熱ショックタンパク質は、細胞を強化する働きがあるそうです。

札幌医科大学鳥越俊彦教授によれば、熱ショックたんぱく質が免疫機能の制御に重要な役割を果たしているということが分かってきたそうです。

試験管レベルでは、35度のT細胞と39度まで温めたT細胞を比較すると、ヒートショックプロテインは2倍以上に増え、12時間の間にやっつけたガンの割合は14%と44%となったそうです。

熱ショックタンパク質は一定以上の温度変化により増えるそうです。

かぜなどで発熱している時も熱ショックタンパク質は増えるそうです。

■熱ショックタンパク質はどうやって細胞を強化しているの?

熱ショックタンパク質は細胞のタンパク質を修復して強化してくれるそうです。

細胞は、圧力・精神的ストレス・放射線・紫外線・熱・pH・活性酸素などで傷ついています。

■体温を1~2度上げるにはどうしたら良いか?

bathe

by Bea Serendipity(画像:Creative Commons)

番組スタッフの実験によれば、36.2度の女性が38度まで体温を上げるのにかかった時間は、40分だったそうです。

人間は恒温動物なので、体温を一定に保つシステムを持っています。

変温動物とは違い、体温が急激に上がらないように身体が戦っているわけです。

しかし、ある一定の段階を超えると、体温は上がりだします。

そのポイントは汗です。

汗は気化熱で体温を下げるので、水滴状態では効率が大幅にダウンします。

玉のような汗が出ているのは、体温調整の限界といえます。




■温め健康法の注意点

中山健夫教授(京都大学)

「HSPは理論的には事実。ただ人間に効果があるかどうか慎重に検証する必要がある。」

体温をむやみにあげると

  • 「のぼせ」でふらつく。
    のぼせると転倒事故につながることも。高齢者の方は長湯し過ぎに注意。
  • 血栓ができやすくなる
    高温(42度~)で長湯した場合
    熱い湯で体温を2度以上あげると、血小板に偽足(血小板の形が変わり、脚のように飛び出した形になり、ひっかかりやすくなる)ができ、詰まりやすくなる。
  • 熱中症
    高齢者や子どもは体温調整がうまくいかない時があるので要注意。

のおそれがあるそうです。

■和温療法とは

鹿児島大学医学部 鄭忠和教授

「心臓の筋肉にかなりのダメージが来てもう元に戻らない患者さんもいるんです。」

慢性心不全の人の心臓を見ると健康な人の心臓に比べて動きが小さい。

血液循環が滞ってしまい、症状が重くなると、心臓移植が必要になることも。

しかし、和温療法を継続することで日常生活を普通にできるそうです。

【和温療法の方法】

60度のサウナに入り体温を約1度上昇させたあと、保温30分

和温療法の目的は心臓の完治ではなく、血流を良くして症状を改善すること

血管若返り=血管が柔らかくなること

血管が硬くなると、高血圧になり、心筋梗塞や脳梗塞の危険があるそうです。

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

●血管が若返る仕組み

体を温めて深部体温が上がると、熱を逃がそうとして血流が良くなります。

この時血管の内壁からNO(一酸化窒素)という物質が出てきます。

この一酸化窒素には血管を広げようとする働きがあります。

このことによって、内部の筋肉がほぐれて、血管が柔らかくなる、つまり血管が若返るそうです。

■和温療法と同じ+1℃はお風呂では何分くらいかかる?

湯温40度の状態(安全な温度)

さら湯の場合、+1℃になるまでに13分

入浴剤を入れた場合、+1℃になるまでに9分半、

※炭酸が肌から吸収されると血管が広がってその結果温まりやすくなると考えられるそうです。

※個人差があります。

体温を上げる方法 についてはこちら







【関連記事】
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高齢者の4割が低体温!?|低体温になるとどうなるの?|熱不足の原因|高齢者向け低体温対策|#ためしてガッテン(#NHK)

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2010年2月3日放送のためしてガッテンのテーマは「低体温」でした。

ある調査によれば、子供の3割、高齢者の4割が低体温なのだそうです。




【目次】

□低体温になるとどうなるか?

体温が1度低下すると、以下のようなことが起こるそうです。

1.免疫機能の低下

2.出血量の増加

3.心臓疾患の増加(重篤な心臓疾患のリスクが2~3倍に増加)

※手術時は、1.5℃の体温低下で感染症の危険性が3倍になるそうです。

リンパ球:37度の時は活発ですが、35度になると不活発になる=免疫力の低下

□なぜ!?室内で凍死の危険

体温が低くなっている時に突然死が増えているという数字も出ているそうです。

寝ている時に体温が低下することもあるそうです。

それは、室内の温度が低くなっていることから、冷たい空気を吸うことによって、肺や心臓が直接冷やされている可能性があるそうです。

冷え性と低体温の違い

冷え性

なぜ体温が下がってしまうのか。

熱は生命を維持するために必要不可欠。

寒くても体温が下がってしまわないようにする仕組みを体自身が備えている。

その体温低下を防ぐメカニズムとは、冷え性なのだそうです。

体の中心になる重要な体の臓器を守るために、手足をわざと冷やしている(=冷え性)そうです。

手足の末梢血管を収縮させ、熱を体の中心部分に集めて、体温低下を防いでいるそうです。

低体温=熱が作れないタイプの人

●熱不足の原因

  • 極端なダイエット(少食)
  • 筋力不足
  • 甲状腺ホルモンの減少
    あらゆる細胞の働きが低下して熱が生み出される量が減る。

熱放出タイプの低体温(手足ぽかぽかなのに低体温の人)

寒いところに行けば起こらなければならない血管の収縮が起きなくなっている。

交感神経が命令⇒血管が収縮する

交感神経の機能が低下⇒血管が収縮しない

【交感神経機能低下の原因】

・体質

・ストレス

・不規則な生活リズムなど

ただし、交感神経が正常でもなる場合がある。

【交感神経の関連記事】

運動は、筋肉を鍛える、カロリーを消費するだけでなく、自律神経(交感神経・副交感神経を活性化)を鍛える効果があるそうです。

不活発で便利な生活に安住していると、交感神経の働きが鈍くなって体脂肪を燃やすマキに火がつかなくなる。

老化で血管が硬くなる⇒血管が収縮しない

↑ 高齢者の方に低体温の人が多い理由だと考えられるようです。

寒くても放熱しているので本人は温かいと感じているのですが、体の内部の熱が逃げてしまっている。




□海女さんに学ぶ!熱放出タイプ血管トレーニング方法

海女さんの体温維持能力の秘密とは

1 体を動かす

血流量が増え、血管の拡張・収縮力が高まる。

2 冷たい海にくり返し浸かる(顔を出して水につけること)

顔はセンサーで、冷たい水につけることで、交感神経の活動が高まり、血管収縮のトレーニングになっている。

1 運動(20分ほどのウォーキング)

20~30分ほどの運動をすると、交感神経の働きが上手になってくる。

皮膚の血管を締めて、熱を逃がさない能力も獲得されてくる。

2 寒さにあたる(1枚薄着で)

寒さにあたることで、血管収縮のトレーニングになる。

ただし、高齢の方にとっては、寒いところで急な運動をするのは危険です。

硬くなってしまった血管が収縮する力を取り戻せるのかというのは、可能性があるそうです。

しかし、高齢者の場合は、老化した血管の部分的な保温も大事になってくるそうです。

血管の老化の順番

足 ⇒ 背中 ⇒ 胸 ⇒ 腕 ⇒ 頭

ももひきをはくなど部分的に保温することが寒さ対策としては良いそうです。

●正しい体温の測り方

体温の測り方にも注意が必要。

電子体温計も10分間計測

□冷え性&熱が作れないタイプ 簡単対策法

体の中の熱自体が足りていない人は厚着をしてもあまり効果はないそうです。

そこでおすすめしたのが、タンパク質を多く摂ること。

タンパク質を摂ると他の栄養素よりも多くの熱を放出するそうです。

肉や魚介類を多く取り入れ、総カロリー数の40%以上をタンパク質でとれば体温アップ効果があるそうです。

※この食事法は1週間を目安に行ってください。

この食事法は冷え性にも効果的なのだそうです。

⇒ 低体温|低体温の改善・原因・症状 についてはこちら

⇒ 体温を上げる方法 についてはこちら

⇒ 冷え性改善方法 についてはこちら




【冷え性・低体温関連記事】

■低体温改善方法

冷たい食べ物や甘い食べ物をあまり食べないようにする

糖分には体を冷やす作用があり、低体温の原因となるので、できるだけ食べないようにする。

温かい飲み物を飲んで低体温改善!

旬の野菜や果物を摂取して低体温改善!

食べない系ダイエットは避ける

食事をすると、体内に吸収・分解される際に、熱が発生します。

食事誘発性熱産生といいます。

たんぱく質は熱に変わりやすいので、たんぱく質の摂取を忘れない

基礎代謝をアップして痩せやすい身体を作る4つの方法によれば、筋肉をつけるためには、運動することだけではなく、筋肉を作る材料となるたんぱく質を摂取することが大事です。

低体温の人が増えている理由の一つには、デスクワークが増えたり、運動する機会が減るなどして、筋肉量が減少していることが挙げられます。

たんぱく質を摂取し、運動する機会を増やして、熱のもととなる筋肉を付けたいですね。

運動で低体温改善!

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、低体温の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また筋肉を使うことで体温が上がります。

ウォーキングやスクワット・スロトレなどがオススメ。

お風呂にゆっくり浸かる

お湯に浸かると、身体が温まり、血液の循環がよくなり、疲れもとれ、健康にもダイエットにも効果的。

また、ストレスがかかりやすい現代人の生活の中ではリラックスする方法としてもお風呂の時間を大事にしたいものです。

お風呂にゆっくりつかることで体が温まるだけではなく、リラックスすることで自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが整うことが期待されます。

さらには、低体温になると、血流が悪くなり、肌に栄養がいきわたらず、老廃物の代謝が低下してしまうため、肌の不調が出てくるので、美容のためにも、お風呂にゆっくりつかるのはよいのではないでしょうか。

●オススメ入浴法:ストレッチ入浴法

40度~42度のちょっと熱いと感じる程度のお湯を用意し、入浴時間は10分間。

最初の5分は寝るようにして首までしっかり浸かり、残りの5分は起き上がり座った姿勢で胸元を出してリラックス。

※入浴前は足元からかけ湯を行うこと。

1.お湯は40~42℃で2分間首まで浸かる。

2.2分経ったら上半身のストレッチ

両肘を後ろに突っ張り胸をはる

左右の肩甲骨をくっつけるように背筋を伸ばし5つ数える(2回)

(思いっきり力を入れて背筋を伸ばすのがポイント)

3.下半身のストレッチ

入浴から5分後起き上がり胸元まで体を出す

坐禅のように脚を組む

足の指先を手で握り引き寄せるように足指を伸ばす

5つ数えたら手を離し足を伸ばす。(2~3回)

(足を伸ばすことで血液がしっかり流れる)

4.10分たつまでゆっくり浸かる

【参考記事】

お酒の飲みすぎに気をつける

タバコを控える

タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くするともに基礎代謝も低下させてしまうためです。

 ヘスペリジン

グリコ健康科学研究所によれば、冷えを感じる女性が「ヘスペリジン」に糖を結合させた「糖転移ヘスペリジン」を摂取すると冷水で冷やした手の皮膚表面温度の回復を早めることが分かったそうです。

また、あらかじめ糖転移ヘスペリジンを摂取しておくと、冷房が効き過ぎていても、手足の冷えが抑えられるそうです。

【関連記事】

冷え性のツボ

足の冷え解消のツボ:築賓(ちくひん)

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マッサージ

冷えと肌荒れに共通するのが、血行不良。

冷えは血行不良が原因の一つであり、血行が悪いと新陳代謝が落ちるため、肌荒れが起きやすくなるそうです。

また、ユースキン製薬が男女約800人に調査したところ、かかと荒れがある人のうち約8割が「冷えの自覚がある」と答えています。

冷えと肌荒れ防止のために、マッサージクリームを使ってマッサージをすると、冷え対策・肌荒れ対策になり一石二鳥ですよね。

特に、ふくらはぎのマッサージを入念にやるとよいそうです。

ふくらはぎは血液を送るポンプの役割を果たしていて、ふくらはぎをマッサージをするとその機能を補うことが出来ます。

【参考記事】

→ 体温を上げる方法!温活・低体温改善方法(食事・運動) について詳しくはこちら。




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