> 健康・美容チェック > 更年期 > 更年期と生理|生理周期・生理不順(月経不順)・不正出血
【目次】
■更年期と生理
by Alessandro Valli(画像:Creative Commons)
更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。
エストロゲンの分泌量が減ると、脳は、盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。
しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。
更年期には、ホルモンバランスの乱れから規則正しく起きていた生理(月経)が乱れてきます。
→ 生理(月経)のメカニズム・生理周期(月経周期) について詳しくはこちら
■更年期の生理周期(月経周期)は短い?長い?どう変化していくの?
「生理周期(月経周期)」とは、月経初日から次の月経がはじまる前日までの期間を指します。
生理周期(月経周期)は25~38日が正常といわれていますが、更年期には、卵巣機能の衰えによって、生理周期(月経周期)に変化があらわれます。
24日より短い周期で月経が起きたり、次の月経がはじまるまで39日以上あいたりするなど、これまで一定の周期で起こっていた生理周期が乱れたり、不正出血(生理前や生理が終わってすぐに出血する)が起こります。
また、月経の量が多くなったり、少なかったりするなど月経の量も変化をします。
閉経とは、月経が来なくなること(1年以上月経がない状態)を言いますが、次第に生理周期が長くなっていく場合や突然なくなる場合もあり、個人差があります。
■更年期と生理不順
「生理不順(月経不順)」とは、簡単に言えば、規則正しく月経が来ないことを言います。
生理不順(月経不順)と一口に言っても悩みは様々です。
- 生理周期が乱れていて、いつ始まるかわからない
- 生理が遅れている
- 生理が来ない
- 生理が月に2回もあった
- 生理が長引く
- 生理が止まらない
- 生理の周期が長い
- 生理周期が短い
- 不正出血
- 出血量が多い
- 出血量が少ない
- 出血している期間が長い
- 痛み(生理痛)がひどい
生理にはホルモンの分泌が深く関係しています。
ホルモンの分泌を促す脳の働きにトラブルが起きたり、血行不良によってホルモンが運べなくなることによって、ホルモンバランスが崩れ、生理不順が起こると考えられます。
更年期には、卵巣機能の衰えによって、生理周期(月経周期)に変化があらわれます。
これまで一定の周期で起こっていた生理周期が乱れたり、不正出血(生理前や生理が終わってすぐに出血する)が起こります。
→ 生理不順(月経不順)の原因・対策 について詳しくはこちら
→ 生理痛の症状・原因・緩和する方法 について詳しくはこちら
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■更年期と不正出血
不正出血とは、通常の月経(生理)の時期以外に起こる出血のことを言います。
【不正出血の例】
- 生理前に出血する
- 生理後すぐに出血する
- 大量の鮮血が出る
- おりものに少量の茶色の血液が混じる
不正出血には、「機能性出血(きのうせいしゅっけつ)」と「器質性出血(きしつせいしゅっけつ)」があります。
機能性出血とは、病気が原因ではなく、ホルモンバランスの乱れによって、通常の月経とは違う不規則な出血があるものを言います。
器質性出血とは、子宮や卵巣などに何らかの病気が原因で出血するものを言います。
器質性出血の場合には、病気が隠れている恐れがあるので、婦人科を受診してください。
■更年期の時期
更年期は、女性の場合、卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の期間」のことをいいます。
女性の更年期は40代半ば(月経異常・月経不順が続く方が多い)頃といわれています。
もちろん、更年期が始まる時期には個人差がありますが、閉経年齢で最も多いのが、50歳だといわれますので、45歳ぐらいがその目安といえます。
あなたはいつから?更年期を意識し始めたきっかけとは?によれば、閉経や生理周期の乱れなどがきっかけとなって更年期を意識しているようです。
→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら
■更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法
●食生活の見直しをする
●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。
亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。
女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。
特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。
→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら
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●軽いウォーキングなどの適度な運動
寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。
→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら
●ご自身にあったリラックス方法
更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?
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●家族との会話をする機会を増やす
●更年期障害のツボ
→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら
●エクオール
大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。
大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。
ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。
その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。
腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。
更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。
更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。
エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。
→ エクオール(EQUOL サプリ)が更年期(更年期障害)症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら
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●相性の合う医師・病院を見つけておく
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