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レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある|県立広島大

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【目次】

■レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある

citrus fruit

by Jennifer Chait(画像:Creative Commons)

レモンの継続摂取で健康に 県立広島大などが共同研究

(2016/5/12、産経ニュース)

カルシウムを強化したレモン果汁飲料を半年間毎日飲んでもらい、カルシウムの吸収を調べた。

 この結果、骨密度の変化は3カ月後に平均で1・3%増、6カ月後は1%増で推移し継続摂取することで、骨密度上昇の維持ができた。また、骨破壊の抑制効果もあったほか、血圧の低下も確認されたという。

県立安芸津病院と県立広島大学、ポッカサッポロフード&ビバレッジによる共同研究によれば、平均年齢63・8歳の中高年女性44人を対象に、カルシウムを強化したレモン果汁飲料を6か月間毎日200ml飲んでもらったところ、骨密度の上昇や血圧改善に効果があることがわかったそうです。

上腕骨密度の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響
上腕骨密度の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響

参考画像:~県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料※の長期摂取による骨の健康に関する影響を確認(2016/4/21、ポッカサッポロ)|スクリーンショット

収縮期(最高)血圧の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響
収縮期(最高)血圧の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響

参考画像:~県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料※の長期摂取による骨の健康に関する影響を確認(2016/4/21、ポッカサッポロ)|スクリーンショット

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら




■なぜレモンを食べると骨粗しょう症予防になるのか?

カルシウムは人体に吸収されにくく、食物から摂取したカルシウムの70%は体外に排出され、骨密度は年齢が上がるにつれて下がる傾向にある。

カルシウムには体に吸収されにくい性質があり、そのため骨密度は年齢が上がるにつれて下がる傾向にあるそうです。

レモン食べると骨が丈夫に!? 骨密度UPで骨粗しょう症予防に効果

(2016/5/16、グッディ!)

カルシウムは吸収されにくい栄養素ですが、レモンの酸味の主成分「クエン酸」が吸収されにくいカルシウムを包み込んでくれるので、同時に摂取すると吸収効果が高まるのだそう。

レモンにはクエン酸が含まれていますが、そのクエン酸にはカルシウムを体に吸収する働きがある「キレート作用」があることで、カルシウムとクエン酸を同時に摂取すると、吸収されやすいと考えられるそうです。

→ 骨粗鬆症とは|骨粗しょう症の症状・原因・予防する方法(食べ物・運動) について詳しくはこちら

■なぜレモンを食べると高血圧に効果があるのか?

レモン摂取すると骨密度上昇、血圧下がる効果も

(2016/5/11、読売新聞)

平均134.6だった最高血圧も、1か月で125.6まで下がり、半年後まで効果は継続したという。

レモン食べると骨が丈夫に!? 骨密度UPで骨粗しょう症予防に効果

(2016/5/16、グッディ!)

理由はレモンの中にあるクエン酸とポリフェノールが血管の弾力を改善し、血流を良くするからなのだとか。

LDLコレステロールを下げるための食品(青魚・大豆・食物繊維・酢)によれば、酢に含まれるクエン酸やアミノ酸には、血液がドロドロになるのを防ぎ、血流をよくする働きがあり、血液中の中性脂肪を抑える働きがあるそうです。

【関連記事】

レモンに含まれるクエン酸とポリフェノールが血管の弾力を改善し、血流を良くすることから高血圧改善が期待できると考えられそうです。

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら







【骨粗しょう症関連記事】
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めまい・ふらつき・吐き気|高血圧でめまいがなぜ起こるのか?その原因

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高血圧の症状には、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、動悸、息切れなどの症状がありますが、なぜ高血圧の症状に「めまい」があるのでしょうか? 




【目次】

■めまいのメカニズム

Oh my...

by Quinn Dombrowski(画像:Creative Commons)

めまいとは|めまいが起こる仕組み・めまいが起こる病気によれば、姿勢や動きに関する情報を、目(視覚)、内耳(耳の奥の三半規管)、足の裏の感覚などを通じて、脳で情報を統合し、目(眼球)、首、手足を動かし、バランスをとっていますが、この仕組みのどこかで異常があるとめまいが起こるそうです。

■高血圧とめまいの関係

高血圧とめまいにはどのような関係があるのですか?|めまいナビで解説している岡田 智幸 先生(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 耳鼻咽喉科)によれば、高血圧とめまいについて次のように解説しています。

脳の血液循環は、血液灌流圧(けつえきかんりゅうあつ:脳が正常な機能を営み、維持するための圧)のもとで、自動調節能により一定に保たれています。しかしながら、過度の高血圧が持続したり、血圧が急激に上昇したりすると、この自動調節能の破綻が起こり、脳内の圧力が上昇し、その結果、血液の流れが乱れて循環障害を来します。

通常は、人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、高血圧が長く続いたり、血圧が急激に上昇すると、この自動調節能の働きに異常が起こり、脳内の圧力が上昇した結果、血液循環が乱れてしまいます。

そして、血液量が乱れることによって、高血圧脳症、浮動性めまい(ふわふわする)、吐き気、嘔吐といった症状を起こすと考えられるそうです。




■血圧の薬で血圧が下がりすぎてめまい・ふらつきが起こることもある

また、高血圧の治療中で降圧剤を服用している患者さんの中には、「めまいがある」「ふらふらする」といた症状を訴える人がいます。

人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、降圧剤(血圧の薬)によって血圧が下がり過ぎてしまうと、脳循環障害を起こして、血液が不足し、平衡中枢が働かなくなって、めまいやふらつきを起こすことがあります。

ちなみに、低血圧の症状に、めまいや立ちくらみ、ふらつきがありますが、めまい・立ちくらみ・ふらつき|低血圧の症状によれば、血圧調節中枢の指令が遅れると、脳の血液が不足して立ちくらみやめまいなどの低血圧の症状を起こしていると考えられています。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら




→ めまい・ふらつき・耳鳴りの原因|更年期(更年期障害)の症状 について詳しくはこちら




【高血圧関連記事】
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ED(勃起不全)|なぜ更年期になると勃起機能障害が起きるのか|男性更年期の症状

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男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因です。

男性ホルモンの分泌量のピークは20代から30代で、その後、年をとるにつれて、40代後半あたりから減少していきます。

男性ホルモン(テストステロン)の減少によって、身体的・精神的不調が起こるのですが、その一つに「ED(勃起不全)」ということがあります。




【目次】

■男性が更年期になるとなぜED(勃起不全)になるのか?

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by See-ming Lee(画像:Creative Commons)

男性更年期の症状として「ED(勃起不全)」がありますが、その理由としては、動脈硬化がかかわっています。

→ 動脈硬化 について詳しくはこちら

男性ホルモン(テストステロン)が低下すると、動脈硬化が進みます。

心筋梗塞リスクが4倍に? 発症率と男性ホルモンの関係

(2013/10/14、.dot)

アンドロゲンと男性の疾患との関係を研究している東京大学医学部附属病院老年病科教授の秋下雅弘さんは、生活習慣病をもっている人のテストステロン値を調べた。その結果、テストステロンの低いグループは、高いグループと比べて、心筋梗塞発症の確率が4倍だったという。研究結果から、テストステロンには血管を拡張して、それを維持する働きがあり、テストステロンが低下すると動脈硬化が進行することがわかったという。

血管の細い陰茎の血管は細いため、動脈硬化の症状が最も早く表れます。

働き盛り世代を襲う男性更年期障害 男性ホルモン低下が招く多様な症状|日本新薬株式会社

メタボであると診断された人々のIIEF(国際勃起障害機能スコア)を調べた結果、メタボとEDにも相関関係が認められるという。そのうえ、衝撃的ともいえるデータを明かす。
 「狭心症や心筋梗塞など心血管疾患を患った男性のうち67%は、発症の平均3年9ヵ月前にEDを自覚していたとの調査結果が、2003年に発表されました。また06年には、心血管疾患の男性患者はほとんど全員が、2~3年前からEDだったとも報告されました。このように、EDを自覚して3年ほどの間に心血管疾患が発症する可能性は高いといわざるを得ないのです」

つまり、ED(勃起不全)という症状は、男性更年期障害の症状であり、動脈硬化(狭心症や心筋梗塞など)のサインの一つでもあるのです。




更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

  • 食生活の見直しをする
  • ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。
    亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがあります。
    → 亜鉛を多く含む食品 についてはこちら
  • 軽いウォーキング・筋トレなどの適度な運動
  • ご自身にあったリラックス方法
  • 家族との会話をする機会を増やす
  • 相性の合う医師・病院を見つけておく

「がんや認知症も!?コワ~い“男の更年期障害”」|#クロ現プラスでは、テストステロンアップ術を紹介していました。

  • 適度な運動(例:早歩き)
    消費と分泌の繰り返しでホルモンが出やすい体質に
  • キャッチボール
    ポジティブな刺激を脳に
  • 夫婦で腕を組んで歩く
    ワクワクやドキドキを脳に
  • 寝る前はリラックス(例:ホットミルク)
  • 褒めてもらったり認めてもらう
  • 飲み過ぎに注意!
  • 仲間とともに行動する
  • 学生時代の友達と会う
  • 海に入る
  • 好きな香りをかぐ
  • ゲームをする

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→ 男性のED(勃起不全)は動脈硬化のサイン!?|EDを自覚して3年ほどの間に心血管疾患が発症する可能性が高い!? について詳しくはこちら

■まとめ

男性ホルモン(テストステロン)の低下→動脈硬化→ED(勃起不全)

→ 男性更年期障害の症状・原因 について詳しくはこちら

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

→ 男性のED(勃起不全)は動脈硬化のサイン!?|EDを自覚して3年ほどの間に心血管疾患が発症する可能性が高い!? について詳しくはこちら

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■男性更年期障害の症状

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頻尿(おしっこが近い・夜の尿の回数が多い)|男性更年期の症状

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男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因です。

男性ホルモンの分泌量のピークは20代から30代で、その後、年をとるにつれて、40代後半あたりから減少していきます。

男性ホルモン(テストステロン)の減少によって、身体的・精神的不調が起こるのですが、その一つに「頻尿(おしっこが近い・夜の尿の回数が多い)」ということがあります。




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■男性が更年期になるとなぜ頻尿(おしっこが近い・夜の尿の回数が多い)になるのか?

Man on a Bed

by Daniel(画像:Creative Commons)

男性更年期の症状として「頻尿(おしっこが近い・夜の尿の回数が多い)」がありますが、その理由としては、動脈硬化がかかわっています。

→ 動脈硬化 について詳しくはこちら

男性ホルモン(テストステロン)が低下すると、動脈硬化が進みます。

心筋梗塞リスクが4倍に? 発症率と男性ホルモンの関係

(2013/10/14、.dot)

アンドロゲンと男性の疾患との関係を研究している東京大学医学部附属病院老年病科教授の秋下雅弘さんは、生活習慣病をもっている人のテストステロン値を調べた。その結果、テストステロンの低いグループは、高いグループと比べて、心筋梗塞発症の確率が4倍だったという。研究結果から、テストステロンには血管を拡張して、それを維持する働きがあり、テストステロンが低下すると動脈硬化が進行することがわかったという。

血管の細い陰茎の血管は細いため、動脈硬化の症状が最も早く表れます。

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メタボであると診断された人々のIIEF(国際勃起障害機能スコア)を調べた結果、メタボとEDにも相関関係が認められるという。そのうえ、衝撃的ともいえるデータを明かす。
 「狭心症や心筋梗塞など心血管疾患を患った男性のうち67%は、発症の平均3年9ヵ月前にEDを自覚していたとの調査結果が、2003年に発表されました。また06年には、心血管疾患の男性患者はほとんど全員が、2~3年前からEDだったとも報告されました。このように、EDを自覚して3年ほどの間に心血管疾患が発症する可能性は高いといわざるを得ないのです」

つまり、おしっこが近い(尿が近い)という症状は、男性更年期障害の症状であり、動脈硬化(狭心症や心筋梗塞など)のサインの一つでもあるのです。




更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

  • 食生活の見直しをする
  • ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。
    亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがあります。
    → 亜鉛を多く含む食品 についてはこちら
  • 軽いウォーキング・筋トレなどの適度な運動
  • ご自身にあったリラックス方法
  • 家族との会話をする機会を増やす
  • 相性の合う医師・病院を見つけておく

「がんや認知症も!?コワ~い“男の更年期障害”」|#クロ現プラスでは、テストステロンアップ術を紹介していました。

  • 適度な運動(例:早歩き)
    消費と分泌の繰り返しでホルモンが出やすい体質に
  • キャッチボール
    ポジティブな刺激を脳に
  • 夫婦で腕を組んで歩く
    ワクワクやドキドキを脳に
  • 寝る前はリラックス(例:ホットミルク)
  • 褒めてもらったり認めてもらう
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■まとめ

男性ホルモン(テストステロン)の低下→動脈硬化→頻尿(おしっこが近い・夜の尿の回数が多い)

→ 男性更年期障害の症状・原因 について詳しくはこちら

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

ただ、頻尿の場合は、糖尿病や腎機能低下によるものなど様々な可能性が考えられますので、頻尿の症状が気になる方は一度病院で相談してみることをおすすめいたします。

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■男性更年期障害の症状

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hitomiさん、握力低下でハンドグリップ購入!握力は健康のサインって知ってましたか?/血管年齢/2型糖尿病/認知症




hitomiさん、握力低下でハンドグリップ購入!握力は健康のサインって知ってましたか?/血管年齢/2型糖尿病/認知症
hitomiさん、握力低下でハンドグリップ購入!握力は健康のサインって知ってましたか?/血管年齢/2型糖尿病/認知症

Kelly Sikkema|unsplash

握力低下(2022/4/11、hitomiオフィシャルブログ)では、hitomiさんが病院で握力を計ったところ、握力が下がっていたので、ハンドグリップを購入したという記事が紹介されていました。

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感想(50件)

たかが握力、されど握力。

握力は健康のサインになっているって知ってましたか?

■血管年齢/循環器(心臓病や脳卒中)

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り!NO分泌入浴法のやり方!によれば、握力を維持できていない人は心血管疾患による死亡リスクが高いと考えられ、反対に握力が維持できている人は心血管疾患による死亡リスクが低いそうです。

【補足】

握力が強いほど長生き?|循環器病の発症リスクも低い|厚生労働省研究班(2012/2/20)

厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中といった循環器病の発症リスクも下がっていたことがわかったことで、健康状態を表す指標として、握力が使える可能性があるそうです。

握力は健康のバロメーター!?|握力低下は心臓発作・脳卒中リスク増加に関連(2015/5/15)

カナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

具体的には、握力が5キロ低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加する関連性が認められ、この握力低下は、心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にそれぞれ関連していたそうです。

ここで注目される物質が「NO(一酸化窒素)」です。

NOは血管の内側の内皮細胞から分泌され、血管壁に作用することで、血管を拡張させて、しなやかにする働きがあります。

かたい瓶のふたを開けられない人(開けるのに時間がかかった人)=握力を維持できていない人は、手と腕の筋肉が衰えていて、血管年齢が高い可能性があるそうです。

握力を鍛える方法は「NO分泌入浴法」でした。

NO分泌入浴法とは、お風呂に浸かり、体を温めながら、ビニール製のボールを握るだけ。

お風呂に入ることで、血流がよくなり、NOが分泌され、また握力を鍛えることでNOが分泌されると考えられます。

●ハンドグリップ法

(準備)フェイスタオルを3回たたんで正方形にして棒状に(握った時に親指が他の指につかない程度の太さに)巻きます。

1.タオルを2分間軽く握り1分間休む

2.これを左右2回ずつ繰り返す

※週3回以上続けることで効果が得られる。

※カナダの医師が考案し米国心臓協会(AHA)が血圧改善法として挙げているのは、握力計を使い最大握力の30%の力で2分握り一回休むを左右2回ずつ行なうというもの。

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

これまでにも、一酸化窒素によって動脈硬化を予防するという記事をいくつか紹介してきました。

血栓の原因は心房細動や動脈硬化でフィブリンが固まってしまうことにあった!?|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、有酸素運動をすると、血管の内側の内皮細胞が整列して血流が良くなり、血管を広げる作用がある「NO(一酸化窒素)」という物質がより多く出るようになって広がりやすさがアップすると考えられているそうです。

ヒートショックプロテイン(熱ショックたんぱく質)の効果|体温アップする方法|#ためしてガッテンによれば、1日30分週3回の鼻歌ウォーキングをしたところ、3週間で血管弾力15%UPしたそうです。

→ 血管年齢を若くする方法|血管年齢を下げるために効果的な食べ物・飲み物・運動 について詳しくはこちら

■2型糖尿病

握力や閉眼片足立ちの成績が悪いと2型糖尿病リスクは高くなる|簡単な体力テストで糖尿病のチェックができる!|東北大学【論文・エビデンス】によれば、握力の成績が悪ければ悪いほど、2 型糖尿病の症状の発症リスクは高いことがわかりました。

心肺持久力と握力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高い!|心肺持久力が低いと血圧やNON-HDLコレステロールは高い!|新潟大学で取り上げた新潟大学と新潟県阿賀野市による共同研究によれば、体力テストで心肺持久力を測るシャトルランと上肢筋力を測る握力の両方が低い中学生は代謝異常(メタボまたは生活習慣病)リスクが高いことがわかっています。

痩せた女性で筋肉量が少ない人ほど高血糖のリスクが高い|糖尿病予防には食事と運動で筋肉の量と質を高めよう!|順天堂大学によれば、痩せた閉経後女性で、どのような人がより高血糖になりやすいかを詳しく解析したところ、インスリン分泌が低いことに加え、除脂肪体重(全身の筋肉の量を反映)が少ない人、筋細胞内に脂肪が蓄積(脂肪筋)している人ほど、血糖値が高いことが明らかになっています。

隠れ糖尿病の原因は脂肪肝と脂肪筋|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、体の中には、肝臓と同じように糖(ブドウ糖)を取り込んでくれるものがあります。

それは「筋肉」です。

筋肉は、体を動かすために必要なエネルギーとして糖や脂肪を取り込んでいるのですが、脂肪が多くなりすぎると、脂肪筋となってしまいます。

脂肪筋も脂肪肝と同じで、糖を取り込むスペースがなくなってしまい、高血糖の原因、つまり糖尿病の原因となります。

つまり、今回のことを参考にすれば、やせた女性で筋肉量が少ない人は、ブドウ糖を筋肉に取り込むことができず高血糖を生じやすいと考えられます。

また、筋肉への脂肪蓄積は骨格筋の質の低下(インスリン抵抗性)を引き起こし、ブドウ糖を筋肉に上手く取り込めず高血糖となる可能性があるそうです。

【関連記事】

筋肉の量と質が糖尿病の発症リスクと関連していると考えれば、今後握力の数値が糖尿病のような病気を判断するサインとして重要になっていくのではないでしょうか?

■認知症

認知症の発症リスクが高いのは、脳卒中の経験がある人、糖尿病や心臓病の持病がある人、握力が弱い人、うつ傾向がある人で紹介した国立長寿医療研究センターなどのチームによれば、握力が弱い人は認知症を発症するリスクが高いそうです。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

■まとめ

握力が低下すると、血管年齢(心臓病や脳卒中などの循環器疾患)が高くなり、2型糖尿病のリスクが高くなり、認知症の発症リスクが高くなると考えられます。

hitomiさんのように、握力低下を一つの健康のサインとして、ハンドグリップなどで鍛えるきっかけにするというのはとてもいいことですね。