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■肝臓に蓄積した脂肪が多いほど、他の臓器におけるインスリン抵抗性が強い!?|金沢大学
by Pete (画像:Creative Commons)
肝臓脂肪がメタボ招く 金大教授ら関連性確認
(2014/3/22、北國新聞社)
金大医薬保健研究域の篁(たかむら)俊成教授と金子周一教授らの研究グループは21日までに、肝臓に付いた脂肪が、血糖値を下げるインスリンの働きを、筋肉など肝臓以外の部位でも妨げることを確認した。肝臓と全身をつなぐ何らかのネットワークが存在すると考えられ、そのメカニズムを解明できれば、糖尿病やメタボリック症候群(メタボ)の新たな治療につながることが期待されるという。
今回の研究のポイントは、肝臓 に蓄積した脂肪が多いほど、肝臓と離れた場所に存在する骨格筋でインスリン抵抗性 が強いということです。
※インスリン抵抗性とは、肝臓 や筋肉、脂肪などでのインスリンの働きが低下する状態で、インスリン抵抗性が強いと、糖尿病 ・脂肪肝 ・メタボリックシンドローム ・高血圧 ・脂質異常症 (高脂血症 )・動脈硬化 を招く原因となります。
逆に、骨格筋に付いた脂肪は、肝臓など他の臓器におけるインスリン抵抗性とは関連していなかった。
骨格筋についた脂肪は他の臓器におけるインスリン抵抗性とは関連しておらず、肝臓に蓄積した脂肪が多いほど他の臓器におけるインスリン抵抗性が強いことから、肝臓と全身をつなぐ何らかのネットワークが存在すると考えられるそうです。
このメカニズムが解明されれば、様々な病気の治療に役立つと考えられます。
■まとめ
日本人脂肪肝患者において、肝臓の脂肪量が多いほど、肝臓のインスリン抵抗性が高く、骨格筋のインスリン抵抗性も高かった
参考画像:脂肪肝がメタボ体質の司令塔!?臓器ごとの脂肪化とメタボ体質の関連を解明 (2014/3/21、金沢大学)|スクリーンショット
脂肪肝がメタボ体質の司令塔!?臓器ごとの脂肪化とメタボ体質の関連を解明
(2014/3/21、金沢大学)
1. 肝臓の脂肪蓄積が多いほど,肝臓及び骨格筋のインスリン抵抗性が強い(表 1,図 1)。
2. 骨格筋の脂肪量は,骨格筋,肝臓,脂肪組織,いずれの臓器のインスリン抵抗性とも関連しない(表 1)。
3. 体脂肪量は,脂肪組織のインスリン抵抗性と関連しない(表 1)。
1.肝臓の脂肪量は、肝臓だけでなく、骨格筋のインスリン抵抗性と強く関連する
肝臓に蓄積する脂肪量が多いほど、肝臓および肝臓と離れて存在する骨格筋のインスリン抵抗性が強いそうです。
2.骨格筋についた脂肪は、肝臓などのほかの臓器のインスリン抵抗性と関連しない
3.体脂肪量は、脂肪組織のインスリン抵抗性と関連しない
以上のことから、脂肪肝の悪化は、肝臓だけでなく、全身のインスリン抵抗性の悪化において中心的な役割を果たしており、また肝臓と骨格筋を結ぶ何らかのネットワークの存在があることが考えられます。
肝臓から血液へと流れ出たヘパトカインが全身をめぐって様々な病気の原因となる
参考画像:脂肪肝がメタボ体質の司令塔!?臓器ごとの脂肪化とメタボ体質の関連を解明 (2014/3/21、金沢大学)|スクリーンショット
我々の研究グループは,これまでに同定した二つの肝臓由来分泌タンパク「ヘパトカイン」(※7)が骨格筋のインスリン抵抗性をはじめとする様々な疾患の原因になっているのではないかと考えて研究をすすめています(図 3)。ヒトにおいても,肝臓から分泌されるヘパトカインが骨格筋のインスリン抵抗性の原因となっている可能性があります。
今回の研究ではどのようなメカニズムがあるかはわかっていませんが、研究グループによれば、肝臓から分泌される「ヘパトカイン」が骨格筋のインスリン抵抗性の原因になっている可能性があると考えて研究を進めているそうです。
【追記(2016/12/8)】
血糖値上げる肝臓ホルモン「ヘパトカイン・セレノプロテイン P」発見=糖尿病の新たな治療法に期待|金沢大 (2010/11/6)で紹介した金沢大の金子周一教授らの研究チームによれば、
肝臓 で作られるホルモンで抗酸化物質セレンを運ぶ役割を持つ「セレノプロテインP」が血糖値を上げ、インスリン による糖尿病 治療を邪魔していることがわかったそうです。
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