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竹内智香選手は食物アレルギー(卵・乳製品・小麦)を断食と血液検査で突き止めた!|どんなトレーニングをしているの?【動画】|スノーボード女子パラレル大回転

Park Air 2018.

by MIKI Yoshihito(画像:Creative Commons)




■竹内智香選手は食物アレルギー(卵・乳製品・小麦)を断食と血液検査で突き止めた!|スノーボード女子パラレル大回転

竹内智香は「人として」金を目指す。自分でボードを作り、感覚で滑る。

(2018/2/21、Number Web)

ソチ五輪後に欧州を転戦している最中、突然食物アレルギーになり競技どころではなくなった。初めは理由がわからず、ひどい時は陽に当たるだけでも皮膚が腫れ上がった。

 そのまま原因が特定できず、半年ほどが過ぎた。外出する際は帽子にサングラスに日傘。薬も選手生活のことを考え無闇に飲めない中、断食をしたことで症状が止まり、食べ物が主因であることを突き止めた。その後、アメリカの先進的な方法で血液検査をしたところ、卵と乳製品と小麦のレルギーであることがわかった。

ソチ五輪で銀メダルを獲得したスノーボード女子パラレル大回転日本代表の竹内智香さんは欧州転戦中にアレルギー症状に襲われ競技ができない時期があったそうです。

選手生活を考えると薬が安易に飲めない状況の中で、断食をしたところ、症状が止まったため、食物アレルギーではないかと原因を突き止めたそうです。

その後、血液検査を行なったところ、卵と乳製品と小麦のアレルギーであることがわかったそうです。

以前、FODMAPの食品を最小限のものにして、少しずつ摂取していき、おなかの不調の原因となる食品を見分けて「低FODMAP(Fermentable、Oligo-、Di-、Mono-saccaharides and Polyols:フォドマップ)食」について紹介しました。

つらいおなかの悩みを救う「低FODMAP」食事療法って?

(2016/12/10、Newsweek)

ミシガン大学病院の研究者が学術誌ガストロエンテロロジーに発表した論文によると、50%以上の患者に症状の改善が見られた。61%の患者は6週間の食事療法で生活の質が全面的に改善した。

ミシガン大学の研究によれば、低FODMAP食によって、過敏性腸症候群(IBS)患者の50%以上でIBSに関連した腹痛の症状の改善が見られ、6週間の食事療法で61%の患者のQOLが改善したそうです。

低FODMAP食は過敏性腸症候群の症状改善に用いられている食事療法ですが、竹内智香さんがとった断食もこの考え方に近いものですよね。

特にアスリートの場合ドーピングになる恐れがあるため、簡単に薬を飲んだりつけたりすることができないことも大変だったことでしょう。

【ドーピング 関連記事】

竹内智香は「人として」金を目指す。自分でボードを作り、感覚で滑る。

(2018/2/21、Number Web)

「それ以降は食材にものすごく気を使うようになった。海外生活が長い中でも、スーパーに行ってはその食べ物の成分表をじっくり見て選んで。体づくりの根幹から見直しました」

アスリートは体が資本なわけで、特にどんな食事・栄養で体作りを行なうかは重要なのですが、今までと同じような食事ができなくなったわけですから、この点も大変だったと思います。

ただこうした苦労がアスリート人生の後の人生にきっと役立つことでしょうね。




■どんなトレーニングをしているの?【動画】

tomoka takeuchi RoadToPyeongChang 2018

【NHK】15歳の銀メダリストが大人に成長!平野歩夢、5大会連続出場・竹内智香ほか<ピョンチャン>

【竹内智香 インタビュー】スノーボード&フリースタイルスキー世界選手権2017

2017年4月10日放送のGET SPORTSでは予期せぬ大怪我を襲った竹内選手の道のりを特集しました。

左ひざ前十字靭帯断裂という全治10か月のケガをし、手術を受けた後、リハビリを行い、手術から三か月で本格的なトレーニングを再開。

上半身や体幹を徹底的に鍛えて、以前よりも格段にパワーアップした肉体を作り上げたそうです。







【参考リンク】

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青森市に個人が20億円寄付!「短命県」の返上へ

ねぶた

by POHAN CHEN(画像:Creative Commons)




■青森市に個人が20億円寄付!「短命県」の返上へ

「短命」返上に使って=個人が20億円寄付-青森市

(2018/1/17、時事通信)

青森県の平均寿命が男女とも全国最下位にあることから、寄付者は「短命」の汚名返上を目指して市民の健康づくりやスポーツ振興に使ってほしいと申し出たという。

青森市は、昨年末に市内在住の個人から「短命」の汚名返上を目指して20億円の寄付があったことを明らかにし、20億円を体育施設整備と食育事業に使う方針なのだそうです。

青森県は短命県というのをご存知でしたか?

参考画像:都道府県別にみた平均余命|平成27年都道府県別生命表の概況|厚生労働省|スクリーンショット

都道府県別にみた平均余命|平成27年都道府県別生命表の概況|厚生労働省によれば、青森県は男女とも最下位で、男性が78.67歳、女性が85.93歳でした。

そこで、青森県では全国との健康における差を縮めるように対策を進めており、改善の兆しが見えてきています。

今回の寄付者は市民の健康づくりやスポーツ振興に使ってほしいと寄付を行なったそうですが、おそらく「冬は雪が降って運動する機会が減るため運動する機会を増やしたほうがよい」と考えたのではないでしょうか?

青森市側は、塩分の摂りすぎや野菜摂取量不足を考えて、食育事業に使う方針なのだと思います。

少しずつ改善に向かっていくといいですね。

→ なぜ、青森県が平均寿命最下位なのか?その理由・原因|短命県の青森県を長寿県にするための方法とは? について詳しくはこちら







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2016年度(平成28年度)の医療費は41.3兆円|診療報酬改定で薬価が引き下げられたことやジェネリック医薬品の使用割合が増えたことが医療費減少の要因

Numbers And Finance

by Ken Teegardin(画像:Creative Commons)

■2016年度(平成28年度)の医療費は41.3兆円

平成28年度 医療費の動向-MEDIAS-|厚生労働省

厚生労働省が発表した2016年度の概算医療費は41.3兆円と、前年度と比べて0.4%減少し、久々の減少に転じました。

【関連記事】

医療費が減少に転じたのは「調剤」分野での医療費の減少が影響しています。

昨年度の医療費 14年ぶりに減少に転じる

(2017/9/15、NHK)

医療費が減少に転じたのは平成14年度以来14年ぶりで、厚生労働省は「診療報酬改定で薬価が引き下げられたことなどから減少したものの、高齢化や医療技術の高度化は年々進んでおり、医療費の減少は一時的なものとみられる」としています。

<中略>

厚生労働省が使用の推進に取り組んでいる価格の安い後発医薬品、いわゆるジェネリックの昨年度の使用割合は、数量ベースで66.8%と、前の年度より6.8ポイント増えました。

診療報酬改定で薬価が引き下げられたことやジェネリック医薬品の使用割合が増えたことが医療費減少の要因ですが、厚生労働省によれば、高齢化や医療技術の高度化は年々進んでいるため、医療費の減少は一時的なものとみた方がよいようです。




■【補足】医療費の動向

参考画像:医療費の動向|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

平成28年版厚生白書

国民医療費とは、医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したものであり、具体的には、医療保険制度等による給付、後期高齢者医療制度や公費負担医療制度による給付、これに伴う患者の一部負担などによって支払われた医療費を合算したものである。

国民医療費は増加傾向が続いています。

■どのくらいの人がジェネリック医薬品を使用しているの?

参考画像:ジェネリック医薬品使用割合(数量ベース)(調剤分)|協会けんぽ|スクリーンショット

全国健康保険協会(協会けんぽ)によれば、平成29年3月に医療機関などにかかられた協会けんぽ加入者1548万人のうち、1010万人の方がジェネリック医薬品を使用している、つまり、約7割の人がジェネリック医薬品を使用しているそうです。

参考画像:協会けんぽ

参考画像:協会けんぽ

参考画像:協会けんぽ

参考画像:協会けんぽ




■まとめ

参考画像:不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~|経済産業省PDF

国民皆保険による医療、医師の半数「持続不能」|「#健康格差」を広げないために私たちができることにで紹介した厚生労働省「人口動態調査」, 「医療給付実態調査報告」, OECD Health Data 2014 OECD Stat Extractsによれば、国全体医療費の23%(9.2兆円)が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めているそうです。

「フレイル(高齢者の虚弱)」の段階で対策を行ない、要介護状態の高齢者を減らそう!で紹介した厚生労働省によれば、多くの高齢者が中間的な段階(フレイル)を経て、徐々に要介護状態に陥るそうです。

高齢者は健康な状態から急に要介護状態になるわけではなく、食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れ、要介護状態になると考えられます。

そこで、フレイルの段階で、適切な介入・支援を行なうことができれば、要介護状態に至らず、生活機能の維持・向上が期待できるというのが今注目されている考え方です。

ただライフスタイルを自分一人で変えていくのは難しいものですので、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことによって脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したように、また、東京都足立区の取り組みで足立区の1人当たりの野菜消費量は年間で5kg増えたように、アメリカでは鉄欠乏症を予防するためにも鉄分を加えた強化小麦粉を義務付けているように、普段のライフスタイルの中で自然と健康に良い取り組みに変わっているというのが良いのではないでしょうか?

●イギリス食品基準庁、食品に塩分量の目標値を設定

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルによれば、イギリスでは脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したそうですが、その理由としては、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことにあるそうです。

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

2006年に85品目の食品に塩分量の目標値を設定し、メーカーに自主的達成を求めた。その理由は、主食であるパンが国民の最大の塩分摂取源となっていたためだが、メーカー側は売れ行き減を懸念。見かねた医学や栄養学などを専門とする科学者団体「CASH(塩と健康国民運動)」がメーカー側に徐々に塩分を下げるように提言した。

この提言に大手パンメーカーによる業界団体も納得し、7年でパンを20%も減塩。こういった取り組みの結果、国民1人当たりの塩分摂取量を15%減らすことにつながり、年間で2,000億円の医療費削減につながったと考えられている。

現在、日本人の一日の塩分摂取量として推奨されているのは、10g未満です。

ただし、高血圧患者ではさらに基準が厳しく、1日6g未満となっています。(日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインより)

減塩のための食事を自分で作るのは大変ですが、食品メーカーが減塩に取り組むことによって、全体的に塩分摂取量が減らすことができるというのは大変いい取り組みだと思います。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

●糖尿病患者を減らした東京都足立区の事例

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

まず実行したのは飲食店巡り。お客のお通しに野菜を提供するようにお願いし、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうように店側にお願いした。

その理由は血糖値の変化にある。野菜を炭水化物よりも先に摂取することにより、食物繊維が糖の吸収を遅らせて血糖値の変化量を約30%抑えられる。

東京都足立区の平均年収は23区で最も低い300万円台前半(港区の3分の1程度)で、健康寿命は23区の平均よりも2歳短く、糖尿病の治療件数が最も多いそうです。

そこで足立区は区民が「自然と」健康になるようにする対策として行なったのが、飲食店にはお客のお通しに野菜を提供すること、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうようにお願いをし、また、区立のすべての保育園で野菜を食べる日を設け、調理は子ども自身が担当することで、楽しみながら野菜を摂取してもらうようにしたそうです。

この取り組みによって、足立区の1人当たりの野菜消費量は年間で5kg増えたそうです。

●鉄欠乏症を予防するアメリカの事例

鉄分を強化した小麦粉で鉄欠乏症・貧血を予防している国がある!【#みんなの家庭の医学】

鉄欠乏症を予防するためにも、鉄分を加えた強化小麦粉を義務付けている国があり、アメリカもそのうちの一国。

番組で紹介したアメリカのシリアルの中にはFDA(アメリカ食品医薬品局)が推奨する一日の鉄分摂取量を100%満たすものがあるなど、ほとんどのシリアルに鉄分が豊富に含まれているそうです。

その他の食品も日本と比べると鉄分が多く含まれているそうです。

●鉄分不足による貧血を予防するカンボジアの事例

カンボジアではサプリメントとして鉄分を補給したり、強化小麦粉を義務付けるのではない別の方法によって、鉄欠乏性貧血が50%減少したそうです。

デザインとアイデアでカンボジアの人を貧血から救った鉄製の魚「LUCKY IRON FISH」によれば、カンボジアでは鉄分不足による貧血によって極度の倦怠感やめまいで悩まされている人が多かったのですが、カンボジアの食生活は魚と米から成り立っていて、鉄分の摂取が不足していたそうです。

そこで、「Lucky Iron Fish」という鉄の塊を鍋に入れることにより、摂取する鉄分を増やすことができたそうです。

ある業界だけ、自治体だけが医療費の減少のために取り組むのではなく、社会全体で医療費の減少に取り組む時が来ていると思います。

『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(著:スティーブ・ケース)では、第三の波(あらゆるモノのインターネット)によって、あらゆるモノ・ヒト・場所が接続可能となり、従来の基幹産業を変革していく中で、企業や政府とのパートナーシップが重要になると書かれています。

サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

第二の波では、インターネットとスマートフォンの急速な普及によってソーシャルメディアが激増し、盛況なアプリ経済が誕生した。その中でもっとも成功を収めたスナップチャットやツイッターのような企業は、小規模なエンジニアリング・チームからスタートして一夜にして有名になり、第一の波の特徴であったパートナーシップをまったく必要としなかった。しかし、こうしたモデルは現在がピークであり、新たな時代は第二の波とはまったく違う―そして最初の波とよく似た―ものになることを示す証拠が増えている

この第三の波には「インパクト投資」も含まれているそうです。

社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド)とヘルスケア分野(認知症・がん)の可能性|#サキドリ↑(NHK)によれば、「社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド、SIB)」とは、障がい者支援や低所得者(貧困)支援、難民、失業、引きこもりの人の就労支援などの社会問題の解決と収益の両立を目指す社会貢献型の投資のことです。

「IoT」や「インパクト投資」といった「第三の波」で社会は大きく変化をしていきますが、社会問題を解決する手段として、一人の力ではなく、これからますますいろんな人たちとのパートナーシップが重要になってくるでしょう。

P.S.

最後にこの言葉をご紹介したいと思います。(アフリカのことわざなのだそうです)

別所哲也(俳優)|有名人の英語ライフ|TOEIC SQUARE

「If you go fast, go alone. If you go further, go together. (早く行きたければ、一人で行きなさい。より遠くへ行きたいのであれば、みんなで行きなさい)」







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英国で「孤独担当相」を任命|孤独は健康に影響を与えているの?孤独問題をどう解決したらいいの?

Theresa May

by EU2017EE Estonian Presidency(画像:Creative Commons)

■英国で「孤独担当相」を任命

英国で「孤独担当相」新設、現代社会の「悲しい現実」に対処

(2018/1/17、AFPBB)

メイ首相は「わが国の社会、そしてわれわれ全員が抱える孤独という問題に向き合い、高齢者や介護者、愛する人を失った人々──話をする相手や自分の思いや体験を分かち合う相手がいない人々が直面している孤独に対し、行動を起こしていきたい」と述べた。

英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相は「孤独担当相」を任命し、英国の孤独問題に取り組むそうです。

英赤十字社(British Red Cross)によると、英国の人口6560万人のうち900万人以上が常に、もしくはしばしば、孤独を感じているという。

そこで、孤独には健康にどのような影響を与えているか?孤独問題をどのようにしたら解決に導くことができるのか?について考えてみたいと思います。




■孤独は健康に影響を与えているの?

リア充こそが長生きする秘訣!?現実世界で友人との関係が深く、オンライン上の友人も適度に多いグループが最も長生きするによれば、ソーシャルメディアに費やす時間が多い、正確には、現実世界で友人との関係が深く、オンライン上の友人も適度に多いグループが最も長生きすることがわかったそうです。

WHO(世界保健機関)が掲げる「#健康」の定義から考えたことによれば、健康といえば、体が丈夫であるとか、病気にかかっていないというように、医療に限定してとらえていましたが、WHOによる健康の定義によれば、精神面の健康だけでなく、社会的にも安心安全な生活を送ることができているという広い意味で捉えられているようです。

なぜ農業者は長寿なのか?|「農業者の後期高齢者医療費は非農業者の7割」を証明|早稲田大学では、自営農業者は定年年齢が高いことによって社会交流が減少しづらいことも長寿に関わっているかもしれないと書きました。

人は一人では生きていけないとよく言いますが、どんなに金銭的に恵まれていたとしても、孤独は老化を促進し心臓病のリスクを上げる?によれば、孤独は人の老化を促進し、心臓病のリスクを上げるそうで、コーネル大学の人類生態学教授・アンソニー氏らは、孤独はその機能が衰えるスピードを加速させるとしています。

<脳卒中>「孤独な酒」 リスク2倍|厚労省調査で紹介した厚生労働省研究班の調査によれば、親友がおらず、お酒好きな人が脳卒中になる危険性は飲まない人に比べて、約2倍高いことがわかったそうです。

頼れる人がいる人が適量に飲酒していると脳卒中が少なかったそうです。

飲酒と循環器疾患発症との関連への社会的な支えの影響|多目的コホート研究|国立がん研究センター

脳卒中の発症リスクに関して、少量~中等量のグループ(エタノール換算で週に1~299g)において、支えが多い場合はリスクが低いのですが、支えが少ない場合には、約1.2~1.8倍と高いこと、またその一方で、大量飲酒のグループ(週に300g以上)では、社会的な支えが多い場合でもリスクが高い傾向があることがわかりました(図2)。

この研究では、社会的な支えによる好影響は、週にエタノール換算で1-299gの少量~中等量の飲酒の場合でのみ認められました。週に300g以上になると社会的な支えの多少に関わらず脳卒中の発症リスクが増加する傾向となりました。

国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、脳卒中のリスクに関して、社会的な支えが多い場合には、週にエタノール換算で1-299gの少量~中等量の飲酒のグループの場合はリスクが低いという結果が出たそうです。

ただし、週に300g以上になると、社会的な支えに関係なく、脳卒中のリスクが増加する傾向があることがわかったそうです。

生活を楽しんでいる意識が高い男性は脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患の発症、死亡リスクが低い|厚生労働省研究班によれば、生活を楽しんでいる意識が高い男性は脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患の発症、死亡リスクが低いと発表したそうです。

意識の高いグループは、運動習慣のある人が多く喫煙者が少ないなど生活習慣の違いもあったそうです。

社交的な生活が認知症のリスクを減らす可能性=研究によれば、社会的に活発な人はストレスにさらされにくく、孤独で悩みがちな人に比べて、認知症になるリスクは50%低いそうです。

また、一人暮らしの高齢男性、孤食でうつ発症が2・7倍出やすい!?で紹介した千葉大や東京大などのグループによれば、一人暮らしの高齢者の男性で孤食が多いひとは、だれかと一緒に食事をする人に比べて、うつ症状が出やすいそうです。

その他にも、社会的孤立が認知症のリスク要因になっていることがわかってきています。

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■孤独問題をどのようにしたら解決できるの?

「圏」を持つ人の76.8%が「幸せだ」と感じているによれば、「圏(目的のある自発的な人のつながり)」を持つ人の76.8%が自分を「幸せだ」と感じているそうです。

つまり、答えはシンプルで、「人と人同士がつながりを持つこと」なのです。

きっとこれって誰もが思いつく答えなのですが、実際には難しいのがコミュニケーションであり、人間関係です。

ネットワーク格差が機会の格差、健康格差、収入格差を生む!?|貧困や社会の不平等を減らすには、いかにネットワークにつないでいくかが重要!では、「ネットワーク格差」が機会の格差、健康の格差、収入の格差を生んでいると紹介しました。

「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著:ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)

つながり 社会的ネットワークの驚くべき力

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マサチューセッツ州フレーミングハム出身の12万67人からサンプル集団を作り、その内の1020人を人間関係のつながりと本人の幸福度を比較した。

第1に、ネットワーク内では幸福な人は幸福な人同士で、不幸な人は不幸な人同士で群れを作っていた。

第2に、不幸な人はネットワークの周縁に位置するようだ。つまり、社会関係の連鎖の末端、ネットワークの外れに存在する傾向が高いのである。

人間関係と本人の幸福度の比較によれば、1.幸福な人は幸福な人同士で、不幸な人は不幸な人同士で群れを作る、2.不幸な人はネットワークの端っこに位置することが高いということがわかったそうです。

孤独である人というのは、ネットワークの端っこに存在している可能性が高いです。

「インクルージョン」という考え方を知れば、あなたの周りの世界はやさしくなる!?で紹介した「インクルージョン(Inclusion)」には、包含・含有・包括性・包摂・受け入れるといった意味を持ち、誰も排除せず、様々な人を受け入れるという考え方がありますが、この考え方のように、社会の中でいろんな人たちがつながることができる環境が必要なのだと思います。

■まとめ

もう一つ気になるのは、ネットワークにつながっていても孤独を感じている人がいることです。

シェリー・タークル 「つながっていても孤独?」というTED TALKを見て、目の前にいる人とのコミュニケーションを大事にしよう。では次の動画を思い出しました。

このショートムービーはスマートフォンを持っていない女性とその周りにいる人の生活を映し出しています。

大事なのは今目の前にいる人のはずなのに、周りの人はムービーをとったり、写真を撮ったり、SNSをしたりして、目の前にいる人をないがしろにしています。

目の前にいる人を楽しませることをしないでおいて、「現代は孤独だ」と嘆くのはなんだか矛盾しています。

【関連記事】

「錯覚の科学」(著:クリストファー・チャブリス ダニエル・シモンズ)にはこう書かれています。

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テクノロジーのおかげで、人は能力の限界を超えることができる。だが、どんな機械にも限界がある。それを私たちが認識して、はじめて機械は役に立つ。テクノロジーの限界を誤解すると、機械のせいで私たちは周りのものに気づきにくくなってしまう。

LINE、Facebook、Twitterといったコミュニケーションツールというテクノロジーの進歩によって、人間は遠くにいる人といつでもどこでもつながることができ、いわば能力の限界を超えることができました。

しかし、遠くにいる人といつでもどこでもつながることができるというのに、現代人は孤独で悩んでいます。

それは、コミュニケーションの本質を見失っているからです。

楽しいことを共有するだけの友人が何百人いるよりも、悩んだときに相談でき、困ったときには駆けつけてくれる親友が一人いる方が大事だとは思いませんか。

あの時は大変だったけど、今思うと何だったんだろうねーと泣きながら笑いあえる関係はどんなに素晴らしいことでしょう。

浅くて広い人間関係は社会生活を送る上で必要だとは思いますが、深くて狭い人間関係はその人の幹となる欠かせないものです。

どんなにささいなことでも、つまらないことでも、口ごもってしまうことでも、会話をしましょう。

→ 【仮説】テキストメッセージが増え、触れ合い(直接会う・スキンシップ)や電話で話すことが減ったことで世界は不安定になっている!? について詳しくはこちら







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【ネットワーク格差 関連記事】

【#大河ドラマ】【#西郷どん】#鈴木亮平 さんは人間ドックに行き、すこぶる健康と診断される

Arm Curls

by Eric Astrauskas(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > 糖尿病 > 鈴木亮平さんは人間ドックに行き、すこぶる健康と診断される




半年で20kg減量した鈴木亮平が「最近怖いもの」とは?

(2016/2/13、Webザテレビジョン)

撮影の前に、さすがに不安になって人間ドックに行ったんですが、すこぶる健康でしたね

鈴木亮平さんの身体作りについて振り返ってみます。

映画『HK/変態仮面』(2013年)のときには、1年をかけて体作りを行ない、その後の映画『TOKYO TRIBE』(2014年)でも身体作りが必要だったため、ストイックなトレーニングを行なっていたそうです。

その後、鈴木亮平、役作りで20キロ減量(2015/4/13)によれば、「天皇の料理番」では、病気の進行に合わせて少しずつやせていく役だったため、クランクインの2カ月前から8キロ、撮影(4か月)の間に12キロ、合計20キロの減量を行なっています。

そして、鈴木亮平さん、役作りで体重30キロの増量に成功!(2015年5月26日)によれば、映画「俺物語!」のために、体重30キロの増量をしています。

そうした体作りを行なうと、さすがに不安になって人間ドックに行ったそうですが、異常はなかったそうです。

トム・ハンクス、糖尿病と診断されたことを告白によれば、トム・ハンクスさんも役作りのために体重の増減を行なったそうですが、その影響からか糖尿病になったと告白しています。

トムは、これまで役作りのために、『プリティ・リーグ』(92)でコーチのジミー・ドゥーガンを演じるために30ポンド(約13.5キロ)増量し、『キャスト・アウェイ』(00)では225ポンドから170ポンドと55ポンド(約25キロ)も減量しているが、「役作りのために体重を激減させたり急激に増やしたりすることが、一因になるみたいだね。

激ヤセしたマシュー・マコノヒー、糖尿病になる危険性もでも紹介しましたが、体重を戻す時に慎重にしないと、糖尿病になるリスクが高くなるそうです。

→ 糖尿病 について詳しくはこちら







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