「こじらせ男子」が結婚する上で本当に必要なこととは?

株式会社パートナーエージェントが行なった「アラフォー未婚男性(こじらせ男子)の結婚観」に関するアンケート調査結果について考えてみました。




■こじらせ男子とは?「こじらせ」とはどんな意味?

maybe baby

by in transition(画像:Creative Commons)

その前に、こじらせ男子の「こじらせ」とはどんな言葉の意味で使っているのかを確認します。

こじらせ女子|はてなキーワード

流行のファッションや恋愛に疎く、自らの女子力に満足しきれていない女子のこと。

雨宮まみの著書『女子をこじらせて』から話題になった。

アラフォー未婚男性の5人に1人は“こじらせ”気味!?

(2016/7/6、PRTIMES)

「こじらせ(る)」とはもともと、物事をもつれさせて面倒にすることを指します。

最近になって、未婚で交際相手がおらず、必ずしもモテる素養がないわけではないのに自己評価が低く、
それでいて「認められたい」と望んでいる女性のことを”こじらせ女子”と呼ぶようになってきています。

一部では、“こじらせ女子”の男性版として、“こじらせ男子”という呼び方も使われるようになってきました。

はてなキーワードで紹介されている意味とプレスリリースで使われている意味とでは、言葉のニュアンスが違うようで、今回の記事はプレスリリースを元に作られているので、今回における「こじらせ男子」とは、未婚で交際相手がおらず、必ずしもモテる素養がないわけではないのに自己評価が低く、それでいて「認められたい」と望んでいる男子のこととして読んでいきたいと思います。

■アラフォー未婚男子、結婚「したくない」は2割未満。しかし、交際「していない」が7割、婚活「していない」が9割

結婚したいと考えている人は38.4%いるのですが、約7割が交際していないという結果になっています。

また、婚活に関しては約9割の人がしていないそうです。




■「こじらせ」たのは理想の出会いに恵まれないから?未婚でいる理由1位は「理想的な相手に出会えていない」

●現在未婚である理由

現在未婚である理由として最も多く挙げられたのは「理想的な相手に出会えていないから」(55.9%)、
次に「経済的な事情があるから」(45.2%)でした。

結婚したいと思えるほどの理想的な相手に出会っていないことと経済的に養うことができないと考えているからというのが主な理由なようです。

●どんな条件を満たせば「結婚しよう」と考えるようになるのか?

尋ねてみたところ、「心の底から好きになれる相手と出会えたら」(57.4%)、「自分と価値観・金銭観がまったく同じでストレスなく同じ時間を過ごせる相手と出会えたら」(50.0%)、「自分と結婚観・家庭観がまったく同じで安心して結婚できそうな相手と出会えたら」(39.3%)と、上位3位までを理想的な相手との出会いを条件とする回答が占めました。

先ほどの結果と違うのは、経済的な理由が満たされれば結婚したいと思うのではなく、理想的な相手に出会えれば結婚すると考えている点です。

つまり、経済的な理由というのは結婚できない理由としてのいいわけであって、やはり理想の相手にいつかであるかもしれないという願望こそが本当の理由ということではないでしょうか。

■結婚するなら「妥協はしたくない」(61.5%)のに、「自分に自信が持てない」(58.5%)

理想の相手にこだわる傾向はここでも強く表れ、「結婚に妥協はしたくない/理想の相手と結婚したい」という考え方に関して、「当てはまる」という回答が6割を超えました。

<中略>

その一方で「恋愛や結婚をしたいが自分に自信が持てない」に「当てはまる」との回答も58.5%と6割近くに。

結婚相手に妥協はしたくないと6割の人が答えた一方で、自分に自信が持てないと回答した人も約6割いたそうです。

これは、自信が持てない自分を受け入れてくれる理想の相手を求めているのかもしれません。

ただ自信というのは他人が付けてくれるものではなくて、自分でつけていくものです。

つまり、大事なことは、自信がない自分を受け入れることであったり、自信を自分自身でつけていくことなのではないでしょうか。

■自信がない、弱い自分さえも受け入れる

「自信がない、弱い自分さえも受け入れてくれる理想の相手がいてくれたら結婚するのに」というのが心の奥底にある本音なのではないかというのが一つの仮説です。

失敗の許されない、常に正解を出し続けなければならない生き方を選んできてしまうと、恋愛や結婚においてもそういう選択の仕方をしてしまうのではないでしょうか。

時に恋愛をすると、嫉妬や妬みといった自分の一番嫌いな自分や醜い部分が現れることがあります。

そういう経験を若いうちに経験してくると、自分の弱いところを知り、それを治していったり、また「恋愛するとバカになることもあるよね」と人に対して理解できるようになったりするものだと思います。

しかし、それを経験してこなかったり、経験してもそんな自分を受け入れてこなかった人は、そんな弱い自分は相手に受け入れられないんじゃないかと自信がなくなってしまうのではないでしょうか。

完璧な人なんていないはずです。

誰もが何かしらの失敗をして、そこに立っているのです。

「心の思春期は生きてる限り続く。他人の間違いを許せる大人になろう」|ゆとりですがなにか

体と違って心の思春期は生きてる限り続きます。

だから大人も間違える。

怠ける。

逃げる。

道に迷う。

言い訳する。

泣く。

他人のせいにする。

好きになっちゃいけない人を好きになる。

それは全て思春期のせい。

大人も間違える、間違えちゃうんだよ。

だから、他人の間違いを許せる大人になってください。

失敗したって、間違えたっていいのです。

またやり直したらいいのですから。

自分の失敗を受け入れられると、他人の間違えも許せるようになるはずです。

自信のない人はコミュニケーションよりも尊敬を求める

コミュニケーションではなく尊敬を求める人、つまり自分に自信がない人の尊敬は、相手や自分に弱点があることを許さない。弱点は尊敬の障害になる。

<中略>

つまり、コミュニケーションを求める人同士の尊敬とは人間に対する尊敬なのである。自分に自信がない人は弱点を拒否する。

自分に自信がない人は、相手や自分に弱点があることを許さず、コミュニケーションを取ろうとせずに、尊敬を求めてしまうのです。

■好きな人にしてあげたいと思うことと同じくらい自分自身を大事にする

 

自分に自信のある人にとって、尊敬は自分を偽るという犠牲を払ってまで得る価値のあるものではない。自分に自信のある人は、相手がどんなに素晴らしい異性でも、ありのままの自分で付き合えないのなら付きあおうとしない。
それは自己実現の喜びを体験しているからである。自己実現の喜びに比べれば、尊敬の喜びは大きいものではない。

自分に自信のある人とは自己実現の喜びを知っている人のことである。
『自信と劣等感の心理学』(著:加藤諦三)より

相手の異性がどんなに素晴らしい人であっても、自分を偽ってまでその素晴らしい異性と付き合う価値はないのです。

それほど自分自身というのは大事なのです。

幸せな恋愛をするために大事なことは、好きな人にしてあげたいと思うことと同じくらい自分自身を大事にすることなのだと思います。







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的中率91%!?家族療法士が明かす『6つの離婚の兆候』




Divorce

by Billie Grace Ward(画像:Creative Commons)

【的中率91%】これが現れたらまず離婚は免れない!?家族療法士が明かす『6つの離婚の兆候』

(2012/10/30、IRORIO)

結婚&家族療法士のJohn Gottman氏が、40年間に渡りおこなってきた家族に関する調査から、91%の的中率を誇る「6つの離婚の兆候」をご紹介しよう。これらの兆候が見えたら、離婚はまず免れないという。

以前、「別れが近いカップル」にみられる5つのサインを紹介しましたが、今回は、的中率91%を誇る「6つの離婚の兆候」についてご紹介します。

1. 会話の始まりがドぎつい

会話のスタートから喧嘩腰だと最後も結論が出ずに同じような状態が続いてしまうようです。

2. 会話に現れる4つの悪

Gottman氏が示唆する4つの悪は、侮辱、批判、防御性、妨害。

夫婦間の中で尊敬がなくなってしまい、それがコミュニケーションに現れると、離婚する確率が高くなるようです。

3. 負の感情の大放出

負の感情やネガティブな気持ちというものは生きていると現れてしまうものは仕方のないことだと思いますが、ただ、その気持ちだけを相手に浴びせてしまうと、相手もコミュニケーションをとりたくなくなってしまうはずです。

4. ボディランゲージ

夫婦のどちらか、もしくは両方が負の感情を大放出してしまうと、体にも変化が表れる。心拍数は早まり、アドレナリンが分泌され、血圧も上がる。

夫婦仲が悪いと、寿命が縮まる?によれば、夫婦が互いに「否定的・敵対的な行動をとる頻度」が多いほど、「身体の免疫機能」が低下することが判明しているそうで、さらには、「心拍」や「血圧」も急激な変化を起こすことが分かったそうです。

5. 修復不可能なケンカ

ケンカの答えを出すことは、健康的な夫婦関係になくてはならない要素。

争いを解決しようとしないという姿勢は離婚の確率が高まるそうです。

ただ、男性はケンカがエスカレートし、怒りが沸点を超えてしまうと、コミュニケーションをしない状態(=「無視」)になってしまうようです。

ケンカがエスカレートすると、なぜ男性は「無視」をするのか?で紹介したワシントン州立大学のジョン・ゴッドマン博士の調査によると、男性は、ケンカがエスカレートし、心拍数が100を超えると、アドレナリンが出て、非常に攻撃的な感情を抱くようになります。

そこで、男性は、ギリギリのところで女性に手を出すのを回避するために、「無視」という行動に出るそうです。

つまり、男性が「無視」の状態になったということは、「これ以上のケンカは危険」というサインを出しているということになります。

そのため、女性はこの時には追い詰めることなく、あとで冷静になってから話し合う機会を設けたほうが良いようです。

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6. 悪い記憶

否定的なレンズを通してしかお互いの関係を見られなくなってしまうと、知らず知らずのうちに過去の思い出までもネガティブな記憶に書き替えてしまうもの。悲観的な見解は、過去・現在・未来の認識に強い影響を与え、それがゆくゆくは婚姻関係の消滅につながる。

お互いの関係を否定的な目で見てしまうと、これまでの思い出がネガティブな記憶に書き換えられてしまい、そのことが、将来の関係にも影響してしまうようです。







「男は健康な女の前で話し方を変える」研究で証明される




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by Bailey Weaver(画像:Creative Commons)

「男は健康な女の前で話し方を変える」研究で証明される

(2012/2/26、Menjoy)

大学や研究セクターからの分析や解説を紹介するオーストラリアのサイト『THE CONVERSATION』によると、健康な女性のそばにいる男性は生殖能力を示すために、文章構造に様々な工夫をこらすようになるよることが研究でわかりました。

男性は健康な女性の前では話し方を変えることが研究で証明されたそうです。

■男性は健康な女性の前では、豊かな言語表現ができるようになる

研究者は、健康な月経周期をもつ女性の顔の皮膚や声の高さ、香りなど微妙な変化に若い男性が気づくことを発見しました。

そしてこうした女性の変化で、男性の話し方も変化することがわかりました。

会話をしていると通常は、共感を示すために相手と言葉を揃える傾向があります。

しかし、健康な女性のそばにいる男性は、目立つために同じようなことを言わないようにすることが研究によって明らかになったのです。

実験では、123人の男性被験者に対し、異なる月経周期の5人の女性とひとりずつ面談を行いました。

そして親しくなった後、男女のペアは示された絵に関して感想を述べるように指示されました。

すると、月経から最も遠い周期にある女性といる場合、男性は会話のうち62%を模倣しました。しかし月経中の女性と一緒にいるときは、模倣する率が49.7%に下落したのです。

つまり男性は、結婚をする可能性がある相手と一緒にいるときは“不適合な言動”をすることで目立とうとすると研究者は分析しています。

また、こうした文章構造の反復は無意識のものであり、参加者はまったく気づかないままに相手の文章構造を繰り返しているそうです。

この研究ってすごく面白いですよね。

できるかぎり相手に合わせて会話をするとおもいきや、健康な女性のそばにいる男性は、目立つために同じようなことを言わないようにするとは驚きです。

健康な女性(≒この記事の場合結婚をする可能性がある相手)に対して少しでも目立つためにあえて違うことを言って目立とうとするんですね。それも無意識に。

あなたの周りの男性が、あなたと違うコメントをしたとしたら、相手は無意識にあなたにアピールしているかもしれませんね。

【まとめ】

この実験結果からわかることは、男性が相手の女性に好意があるというわけではなく、健康な月経周期をもつ女性の顔の皮膚や声の高さ、香りなど微妙な変化に若い男性が気づくということであり、結婚・出産に適した健康な女性に対して男性が無意識に目立つ言動をするということです。







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60歳以上の人が現在欲しいものは、「お金」 が 「幸せ」 を上回る|博報堂生活総合研究所




■ 欲しいものは、「お金」 が 「幸せ」 を上回る

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by Damian Gadal(画像:Creative Commons)

「シルバー30年変化」 調査結果を発表

(2016/6/24、ひらけ、みらい。生活総研)

- 現在欲しいもの「お金」:1986年 28% → 2016年 41% (+13pt)
- 現在欲しいもの「幸せ」:1986年 31% → 2016年 16% (-15pt)

博報堂生活総合研究所が、1986年から30年間にわたり60歳~74歳を対象に行った調査によれば、現在欲しいものは、「お金」 が 「幸せ」 を上回るという結果が出たそうです。

このような結果が出た理由には、そのほかのアンケート結果が参考になります。

■ 約半数が、「先の見通しは暗い」 と回答

- 「先の見通しは暗いと思う」:1986年 32% → 2016年 47% (+15pt)

貯金を切り崩しつつ、年金で生活する生活を行なうということを考えた上で、先の見通しは暗いと考える人が多くなっているのではないでしょうか。

■ 1カ月のお小遣いも、30年前以下の水準に

- 1カ月のお小遣い(平均)の推移:1986年 28,830円 → 1996年 33,450円 → 2006年 31,620円 → 2016年 26,820円

デフレ傾向が続いていたことも関係するかもしれませんが、1か月に使えるお小遣いは30年前よりも低いそうです。

これは、先の見通しの暗さから、節約していこうという傾向があるのではないでしょうか。




■まとめ💰

『40・50 代の不安と備えに関する調査』

(2014/7/24、第一生命)

お金や就労に関する不安についてたずねたところ、図表4の通り、不安(「非常に不安」+「やや不安」)を感じる割合は、「自分の給与が下がること」(71.5%)や「自分が失業すること」(67.6%)、「子どもの学費が支払えなくなること」(54.4%)といった、現在の生活が営めなくなることへの不安よりも、「老後、生活費用が支払えなくなること」(79.3%)、「老後、生計維持のために必要な就労ができなくなること」(78.7%)といった老後生活について多くの人が不安に感じています。

40・50 代の経済的な不安は、現在の生活に対する不安よりも将来老後に対する不安のほうが大きいことがわかります。これは、年金支給開始年齢の引上げなどから生じる公的年金生活に対する不安や、老後の経済的準備が必要と思うほどには進んでいないという認識から生まれる不安によるところが大きいと考えられます。

第一生命が全国の40代・50代の男女3,376名を対象に行なったアンケート調査によれば、現在の生活に対する不安よりも、老後に対する不安の方が大きいようです。

その理由には、「公的年金だけでは生活できない」(64.7%)と答えていることや老後の資産形成の準備ができていないことがうかがえます。

老後保障と介護保障の十分な準備ができておらず老後生活の不安を抱えている|平成28年度生活保障に関する調査によれば、老後を夫婦2人で暮らしていく上で、「ゆとりある老後生活費」は月額34.9万円となっているのですが、老後保障・介護保障に関しては「充足感なし」と答えた人が7割を超えており、準備手段である個人年金保険の加入率や介護保険・介護特約の加入率をみても低水準であり、十分な準備ができていないことがうかがえます。

また、金融リテラシーが低い人は老後の不安が多い!2つの理由|健康・お金のことを学ぶことが幸せな老後の秘訣|広島大学で紹介した広島大学大学院社会科学研究科の角谷快彦准教授とムスタファ・サイドゥ・ラヒム・カン研究助手が、大阪大学が約4,500人を対象としてアンケート調査から、複利や金利、リスク回避、国債などの質問の正答率で算出される金融リテラシーが、被験者の老後の生活不安の度合いにどのような影響を及ぼしているかを分析したところ、金融に詳しい人は老後に対する心配が少ない傾向があることがわかったそうです。

老後に対する不安は、やはり金融や保険、投資に関する知識不足が原因にあるのではないでしょうか?

「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」

(2016/9/20、生命保険文化センター)

今回調査では、自分自身の金融や保険に関する知識がどの程度かを尋ねたが、「詳しい」の割合は、「金融に関する知識」で9.3%、「保険に関する知識」で9.2%となっており、いずれの知識についても「詳しくない」が7割強となっている。

金融・保険に関するいずれの知識についても「詳しくない」と答えた人が7割強となっています。

現役世代にとっては、金融・保険・投資に関する知識を若いうちから身につけていくことが自分の身を守る手段となるので、少しずつ勉強していきましょう。







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「日本再興戦略」(落合陽一)レビュー|NewsPicksのLive Picks「Weekly Ochiai」(動画)を合わせて見ると理解が高まる!




「日本再興戦略」(落合陽一)レビュー

by hakuraidou

「日本再興戦略」(著:落合陽一)の目次を参考にまとめてみたいと思います。

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

第1章 欧米とは何か

「欧米」というユートピア/「西洋的な個人」の時代不適合性/「わかりやすさ」の対極にある東洋思想 /日本というブロックチェーン的な国家/平成という破壊の時代を超えて 

ここで気になったのは2つで、一つは西洋的と東洋的の違い、もう一つは翻訳語についてです。

●西洋的と東洋的の違い

「魔法の世紀」(#落合陽一)を読んで考えたこと|西洋と東洋の考え方の違いでは「魔法の世紀」(著:落合陽一)を読んだ際に、世界が西洋的な分析する思考習慣から東洋的な包括する思考習慣を取り入れて、バランスよいものになることが必要ではないかと書きました。

「頭のでき」(著:リチャード・E・ニスベット)を参考にそれぞれの考え方の違いを簡単にまとめます。

頭のでき―決めるのは遺伝か、環境か

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●西洋的

西洋人の知覚や志向は分析的で、身の回りのうち比較的小さな部分、何らかの方法で影響を与えたいと思う物事や人に意識を集中させる。

そして、その小さな部分の属性に注意を向け、それを分類したりその振る舞いをモデル化しようとしたりする。

また、形式的な論理規則を使って推論することが多い。

●東洋的

東洋人は幅広い物事や出来事に注意を払い、物事や出来事同士の関係や類似性に関心を持つ。

また、対立する考え方の「中庸」を探すなど、弁証法的な考え方を使って思考する。

東洋人は他者に注意をはらう必要があるため、外部の幅広い社会環境に目を向け、その結果として物理的環境にも意識を注ぐ。

「アースダイバー」(著:中沢新一)では、このように書かれています。

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人間の心は、本質的に都市的な作られ方をしているのだけれど、そこには「無意識」という釣り堀があって、暗い生命の欲望がへら鮒のように見えない水中を泳ぎまわっている。この「無意識」とコミュニケーションを交わし合うことによって、人間の心は「自然」の豊かさを失わずにすんでいる。

夢を見たり、妄想を抱いたり、ときには今まで現実世界の中には出現していなかった新しいアイディアのイメージを思いついたりするのも僕達が知らず知らずのうちに行なっている「心のへらぶな釣り」のおかげなのである。

アジア人にとって世界はすべての要素が切れ目なく連なりあった複雑な場所である。それを理解するには部分を見るのではなく全体を見なければならない。

2冊の本を私なり解釈によれば、西洋人から見た世界はすべての要素が切れ間があり、隔たりがある世界であり、東洋人から見た世界はすべての要素が切れ間なく連なりあった世界です。

西洋的なものがよい、東洋的なものがよいというのではなく、考え方のバランスがあまりにも西洋的なものにバランスが傾き過ぎていたために起きている現状のひずみを少し東洋的なものにバランスを移行することができれば、世界はもっとバランスよくなるのではないかと思うのです。

●翻訳語

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『NHK「100分de名著」ブックス 荘子』で翻訳について書かれているのですが、外国語を翻訳する際にはどうしても自国に元々あった言葉で訳す必要があるため、どうしても言葉の意味が入り込んでしまうということがあり、よくよく考えると、外国語と翻訳語とではニュアンスが違う言葉というのが見受けられます。

また、時代が変わっていく中で、ある言葉の意味が変わっているにもかかわらず、同じように使っていることで違和感を感じる言葉もできてきています。

つまり、現代に合わせた言葉のアップデートの必要性です。

私たちは明治以降に作られた明治翻訳語をベースに物事を考えているのですが、この言葉が現代とそぐわなくなってきているのではないかと思うのです。

【参考文献】

近代に生まれた言葉はたくさんあり、その言葉を基に私たちはモノを考えているのですが、例えば自然という言葉には「翻訳語成立事情」(1982、岩波新書、柳父章)を参考にすると、「おのずからそうなっているさま。天然のままで人為の加わらぬさま」とあります。

つまり、自然とは「手つかずのもの」という意味です。

しかし、もし「自然」が人為的なものであってもそれが気付かないものであったら、それは自然であるでしょうし、また、山や森を守るために人の手を入れていることは果たして自然ではないと言い切れるでしょうか。

つまり、自然の意味もとらえようによってはアップデートできるのです。

自然とは観察の対象ではなく「我々自身も、自然の一部である」という考え方をベースに、自然という言葉の意味をアップデートすることができれば、自然のとらえ方もアップデートされます。

これから、「情報社会(Society4.0)」に続く、AI(人工知能)や IoT といったテクノロジーによる未来社会を目指すのであれば、明治以降に生まれた近代語をそのまま使うのではなくて、この時代にあった言葉の意味にアップデートをする必要があるのです。

荘子の胡蝶の夢-物化の構造と意味-(橋本敬司)

万物が我と一体である荘子において、言語によって一だと説くこと自体が、言語によって世界を分断し、世界が一つである世界を破壊してしまう行為であった。つまり、現実世界は、言語的に作り出された幻想にすぎなかったのである。




第2章 日本とは何か

日本の統治構造を考える/イノベーティブな日本の宗教/日本にはカーストが向いている /百姓という「多動力」/中流マスメディアの罪日本は超拝金主義/日本を蝕むトレンディードラマ的世界観/「ものづくり」へのリスペクトを回復せよ 

「アート×テクノロジーの時代」(著:宮津大輔)

アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス (光文社新書)

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日本では、古来、神や精霊、霊魂を、身の回りのあらゆるものに見るアニミズム思想が存在し、それらを八百万の神と呼んで敬っています。山や巨木をはじめ、トイレや台所、はては米粒の中にまで神様がいると考えられているのです。また、長い年月を経た道具にも付喪神として神や精霊が宿るといわれています。p269

ただ技術が大きな社会変革を起こすときこそ、世の中全体が同じ方向を目指すのではなく、そこに「他との違いを認め許容・共存する」考え方や「複眼的、多視点」であることが何よりも重要である p278

日本で根付いていた身の回りのものに、神様や精霊などが宿るという考え方が大事にされてきました。

妖怪や幽霊もある種この考えに近く、だからこそ妖怪や幽霊に関するマンガやアニメを受け入れやすかったのではないでしょうか。

そして、この考え方は、ブロックチェーンやIoTというような現在注目されているテクノロジーについて考えるときに役立つと思います。

→ 「アップデート・シティ(更新都市)」|既存の言葉・価値観をアップデートし、シームレス・インタラクティブ・非言語のレイヤーを重ねる について詳しくはこちら

第3章 テクノロジーは世界をどう変えるか

コンビニに行かなくなる日/「人工知能と呼ばれているもの」の本質/最適化・統計・創発/東洋のイメージをブランディングする/人と機械が融合する自然/テクノロジー恐怖症との折り合い 

第三章ではテクノロジーについて取り上げていますが、最も教務深かったのが「5G」でこのブログでもよく取り上げています。

【5G 関連記事】

5Gのようなテクノロジーの恩恵でワクワクするような未来が見れそうだと感じる人がいる一方で、テクノロジー恐怖症ともいえるようにテクノロジーに否定的な人もいます。

大事となってくるのは、新しいテクノロジーが生まれていく中で、例えばスマホネイティブでない世代もスマホを持つようになったように、新しいテクノロジーに適用していくのですが、誰でも使えるようなインターフェースにすることであり、それが新しい自然であるとしていくことです。

「SOCIETY5.0」というコンセプトをアップデートしよう!|キーワードは「超主観空間」「計算機自然(デジタルネイチャー)」「無限概念」「東洋的」「融け合う」

第4章 日本再興のグランドデザイン

人口減少・高齢化がチャンスである3つの理由/ゲートのない世界へ/ブロックチェーンと日本再興/日本はトークンエコノミー先進国/地方自治体によるICOの可能性/シリコンバレーによる搾取の終わり /ビットコインの未来を占う「3つの問い」 

第4章が最も勇気が出る章ですよね。

高齢化社会をイメージする図としてよく紹介されるのがこのような図です。

参考画像: [将来の税はどうなるの?] 少子・高齢化|国税庁スクリーンショット

高齢者が増えて子供が少なくなってしまう少子高齢化になると、その生活を支えることができなくなるとしてよくこのような図が紹介されます。

確かに、高齢者が増えると、税金が使われる医療、年金、介護などに必要なお金が増えます。

このブログでも、医療費が増加傾向にあることや国民皆保険が持続不能だと医師が答えたというニュース、75歳以上同士の「老老介護」初の30%超のニュース、老後のお金に対する不安のニュースなどに高齢化社会のネガティブな面についてこれまで取り上げてきました。

しかし、高齢化社会をチャンスととらえようという動きも出ています。

例えば、大人用紙オムツの売上が子供用オムツの売上を追い抜いた!?|日本の紙おむつが国際規格化|高齢化社会がビジネスチャンスに変わる!?によれば、大人用紙おむつの評価方法に関する規格「ISO15621尿吸収用具―評価に関する一般的指針」が改訂し、欧米の「テープ止め型(体にテープで固定するタイプ)」ではなく、日本が提案する装着車の症状や生活環境に合わせたきめ細かい高齢者介護学科脳になるパンツ型やテープ止め型のおむつに吸着パッドを挿入するタイプなどを規格化されました。

つまり、世界に先行して高齢化社会に突入している日本は、医療費削減のアイデアやよりよい介護の方法を実行できる立場にあり、それらのやり方をスタンダードにすることができるというビジネスチャンスがあるのではないでしょうか?

https://twitter.com/ochyai/status/863280246140698624で落合陽一さんはAIやロボットなど自動化技術によって、高齢化社会で成長する方法を提案しています。

参考画像:新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、患者のQOLの最⼤化に向けて、⾼齢となっても⾃分らしく⽣きることの出来る「⽣涯現役社会」の実現に向けて、⾃⽴⽀援に向けた介護や質・⽣産性の⾼い介護の提供の実現が必要であるとして、ケアプラン作成を⽀援するAI(人工知能)や介護現場のニーズに基づいた介護ロボット(センサー含む)を開発・活⽤が必要になるとあります。

高齢化社会をベースにすると発想を転換すると、それに合わせたテクノロジーが生まれることによって、もしかすると、若者にとっても過ごしやすい社会になるかもしれませんし、すでにそうした兆しも見えています。

→ 「少子高齢化による高齢化社会は日本にとってのビジネスチャンス(医療・介護など)になる!」と発想を転換してみない? について詳しくはこちら

仮想通貨・ブロックチェーン・トークンエコノミー・ICOが日本が新しい成長をするための力になってくれるといいですね。

【関連記事】

第5章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)

日本だからこそ持てる機械化自衛軍/インド・中国・北朝鮮/揺らぐ民主主義

第6章 教育

新しい日本で必要な2つの能力/幼稚園には行かなくてもいい/センター試験をやめよ /MBA よりもアート 

第6章では、ポートフォリオマネジメントと金融的投資能力の2つの教育が重要であり、また、アートを学ぶこともすすめています。

アートはなぜ価値が高いのか?|なぜバスキアの作品は高額で落札されたのか?

ZOZOTOWN(ゾゾタウン)を運営するスタートトゥデイ代表前澤友作さんがジャン・ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の作品を約62億と約123億で落札したというニュースを聞いたことがある人も多いと思います。

【参考リンク】

ただ、ふと疑問に思った人もいるのではないでしょうか、なぜバスキアの作品はこんなに高額なのだろうか?、と。

堀江貴文さんがこの疑問をチームラボ代表の猪子さんがぶつけて解説をしてくれています。

【対談】堀江貴文×チームラボ代表・猪子寿之が語る「アートが変える未来」

(2017/8/29、スタディサプリ進路)

猪子:結局世紀を語る時に、大量消費社会がきて、マスメディアが出てきて、人類の価値観がどう変わっていったかをちゃんと説明しようと思ったら、ウォーホル抜きには説明できないんですよ。現代の工業製品をニュートン抜きには語れないのと同じように。

<中略>

猪子:ウォーホルにとって、バスキアは影響の大きな人物だったんです。共同制作もしていました。ウォーホルのある時代を説明するには、バスキアも外せないわけです。

産業革命が起き、物を大量生産できるようになり、いいものを安く手に入れられるようになりました。

アンディ・ウォーホルが出てきたことによって、「みんなが知っているものがかっこいい」という概念が生まれ、それ以降ラグジュアリーブランドが生まれ、巨大な産業が生まれていきました。

歴史において、ウォーホル抜きでは美の価値観が変わったことを説明することができず、また、すでに亡くなっているため作品が増えることがないので、価値が下がることはないそうです。

バスキアはそのウォーホルにとって影響力のある人物であり、ウォーホルを語るうえで欠かせない人物でもあるため、バスキアの作品は高額で取引されているのだそうです。

→ 『#落合陽一「日本人とお金」を語る』まとめ|日本人はお金が大好き(拝金主義)!?|お金ではなく価値を見るとよい!?|研究・リサーチになぜお金が集まるのか?|知名度は価値に変換できる?|金融教育は小学生からやるべき|人間に投資するのが一番価値が高い! について詳しくはこちら

第7章 会社・仕事・コミュニティ

「ワークアズライフ」の時代/兼業解禁と解雇緩和をセットにせよ/士農工商を復活させよ/「ホワイトカラーおじさん」の生かし方/年功序列との決別/「近代的人間」からの卒業/「自分探し」より「自分ができること」から始める/モチベーション格差の時代

なぜ企業はジェンダーダイバーシティ(男女の多様性)を重要視するようになったのか?|AccentureやGoogleは社内男女比「50対50」を目指すによれば、最近のトレンドとしては、企業の社員における男女比を50対50にしましょうというのがトレンドであり、記事を最初に書いた当初は良い考え方だと思っていました。

しかし、落合陽一さんの講演を聞いた後、考え方が変わりました。

【SoftBank World 2017】特別講演 落合 陽一 氏

男女比をフィフティフィフティにしようという考え方は標準化しようという考え方であり、あるところでは男女比が9:1のところがあったほうがよいところもあるはずです。

重要なのは、その時々によってその割合のバランスを変えられるということです。

問題をフィフティフィフティで解決しようとすると、無駄が多い社会になってしまう可能性があるというのが落合陽一さんの意見です。

企業を評価する人たちは「社員の男女比50対50」というような数字はわかりやすくて評価しやすいのだと思いますし、私もそのうちの一人でした。

多様性(ダイバーシティ)を考える際には、何が標準かを決める考え方(この場合には「社員の男女比50対50」)によって多様化を目指すのではなく、その時々によってその割合のバランスを常に変え続けるようにすることで、本来の意味での多様性が実現するのではないでしょうか。

落合陽一×猪瀬直樹 異色対談「激論! 近代の超克」

(2017/5/19、クーリエ・ジャポン)

落合 対して日本には、「適材適所」という考え方があります。聖徳太子の時代からおこなわれていたことで、たとえば会社は必ずしも男女半々じゃなくてもいい、女性が9割の会社があってもいいじゃないかと考える。それを無理やり対等にもっていこうとすると、むしろ多方面に歪みが出てくる。

「平等」にロジカルに対抗しうる唯一の概念が「適材適所」だと僕は考えていて、しかもそれは、日本人の多くが納得できる考え方だと思うんです。だから「適材適所」は一つの突破口になる概念じゃないでしょうか。

恣意的にではなく、”自然と”男女比が50:50になったとしたら、それは問題ないことだと思いますが、男女比が50:50であることが平等だから制度としてやらなければならないというのはゆがみが出てきてしまうのではないでしょうか。

企業側は適材適所でその人を選んだことをしっかりと説明できるようにすることのほうが重要なのかもしれません。

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まとめ

NewsPicksのLive Picks「Weekly Ochiai」(毎週水曜22時~)では毎週1つのテーマについて落合陽一さんがトークをしてくれるのですが、「日本再興戦略」をベースにトークテーマが選ばれていたようで、今回の内容は実にわかりやすいものでした。

もし、あなたが「日本再興戦略」が難しいなと思っていたり、もっと理解を深めたいと思っている人はぜひNewsPicksのLive Picks「Weekly Ochiai」の動画を見てみることをおすすめします。







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