「クエン酸」タグアーカイブ

クエン酸には疲労をとる効果があるの?「翌朝が楽になる」という体験談を論文から検証

「たくさん歩いた日やライブ・遠征の夜にクエン酸飲料を飲むと、翌朝の体が全然違う」

そんな投稿がSNSで話題になっています。

紹介されていたのは、クエン酸を2,700mg含む機能性表示食品のレモン飲料。投稿者は、よく歩いた日の寝る前に飲む習慣を続けたところ、翌日の疲労感がかなり違うと感じているそうです。

では、本当にクエン酸には「疲労をとる」働きがあるのでしょうか。

論文や機能性表示食品の科学的根拠をもとに、現在わかっていることを整理します。

■クエン酸とは?

クエン酸は、レモンや梅などに含まれる酸味成分です。

また、私たちの細胞が糖質や脂質などからエネルギーを取り出す過程には「クエン酸回路」という仕組みがあり、クエン酸はその代謝経路に登場する物質の一つです。

ただし、

クエン酸回路にクエン酸が登場する
=クエン酸を飲めばエネルギーがどんどん作られる

と単純に説明することはできません。

食べたクエン酸が、そのまま細胞内のクエン酸回路を加速させると考えるのは単純化しすぎです。「クエン酸回路に必要だから疲労回復に効く」という説明だけでは、効果の根拠として不十分です。

一方、クエン酸とエネルギー代謝の関係については研究されており、クエン酸摂取による疲労感への影響を調べたヒト試験もあります。そのため、「クエン酸回路とは無関係」ということでもありません。

重要なのは、「クエン酸回路にクエン酸が登場する」という生化学的な説明と、「クエン酸を摂取すると人の疲労感が軽減する」という臨床的な効果を分けて考えることです。

■ヒトを対象とした研究ではどうだった?

1.軽い運動前にクエン酸1,000mgを摂取した研究

2017年に発表された研究では、21~34歳の成人男性11人を対象に、軽い運動の前にクエン酸1,000mgを摂取する場合と、水を飲む場合が比較されました。

その結果、クエン酸を摂取した条件では、運動後の疲労感が低く、利き手の握力が高い結果となりました。また、体調アンケートでは「眠い」「全身がだるい」という回答も少なくなりました。

一方で、翌朝の疲労感については、クエン酸と水の間に有意差がありませんでした。今回のSNS投稿を考えるうえで、この点は重要です。

この研究からは「運動後すぐの疲労感を抑える可能性」は示唆されますが、「寝る前に飲めば翌朝の疲れが取れる」とまではいえません。

2.運動後のレモン果汁・クエン酸を調べた研究

2001年の研究では、運動経験のある健康な成人男性6人が、1時間の自転車運動をした後に、次のいずれかを摂取しました。

レモン果汁+グルコース
クエン酸+グルコース
グルコースのみ

・クエン酸は体重1kg当たり0.4gと、市販品1本よりかなり多い量だった
・クエン酸群、レモン果汁群、対照群のいずれも体重1kg当たり1.5gのグルコースを含む条件だった
・市販のクエン酸飲料をそのまま検証した試験ではない

レモン果汁またはクエン酸を摂取した場合、運動後に上昇した血中乳酸濃度の低下が早くなりました。

ただし、この研究には注意点があります。

・対象者が6人と非常に少ない
・市販品1本よりかなり多い量のクエン酸を使用している
・クエン酸だけでなく、多量のグルコースも一緒に摂取している
・調べたのは運動後60分までの血液成分である
・主観的な疲労感や翌朝の回復を中心に調べた試験ではない

そのため、「血中乳酸が早く低下した」という結果を、そのまま「翌日の疲労が取れた」と読み替えることはできません。

3.クエン酸2,700mgを継続摂取した研究

クエン酸の「継続摂取」について調べた研究もあります。

2007年に『薬理と治療』に掲載された研究では、疲労を自覚する人を対象として、レモンクエン酸を含む飲料を継続して摂取した場合の疲労感などへの影響が調べられました。

この研究について紹介する二次資料では、疲労を自覚している24人がレモンクエン酸2,700mgを含む飲料を8日間継続摂取し、主観的な疲労感の軽減傾向がみられたほか、作業効率に関する評価にも変化が認められたとされています。

ただし、対象者数が24人と小規模な研究であることには注意が必要です。また、この研究は「疲れた日の寝る前に1回飲んだら、翌朝どうなるか」を調べたものではありません。

むしろ、現在の機能性表示食品の届出表示にある「継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減する」という考え方に近い研究です。

したがって、この研究も「寝る前にクエン酸を飲めば翌朝の疲れが取れる」というSNS上の体験談を直接証明するものではありません。

4.625人を対象にしたプラセボ対照WEB調査もある

同じ2007年には、より多くの人を対象にした研究も報告されています。

『薬理と治療』35巻7号には、「レモンクエン酸の疲労感軽減効果―疲労感を自覚する625名を解析対象としたプラセボ対照WEB調査―」という研究が掲載されています。疲労感を自覚する625人を解析対象としたプラセボ対照WEB調査です。

なお、この研究には大阪市立大学大学院医学研究科の研究者に加え、ポッカコーポレーションなどに所属する研究者も参加しています。研究結果を読む際には、研究規模や試験方法とともに、こうした研究者の所属についても確認しておくことが大切です。

J-GLOBALの文献情報では、この研究の目的として、レモンクエン酸による疲労感軽減作用の再現性などを検討したことが確認できます。

ただし、今回確認できた公開情報では抄録の全文が表示されておらず、摂取したクエン酸量、摂取期間、具体的な疲労感の変化や統計解析結果までは確認できませんでした。したがって、公開情報だけから「625人を対象とした研究でクエン酸の疲労感軽減効果が確認された」と断定することはできません。

また、この研究も「疲れた日の寝る前にクエン酸を1回飲むと、翌朝の疲労が軽減する」というSNS上の体験談を直接検証した研究とは確認できません。

■乳酸は「疲労物質」なの?

以前は、運動で乳酸がたまることが疲労の原因だと説明されることがありました。

しかし現在では、乳酸を単純な「疲労物質」とみなす説明は適切ではありません。乳酸は運動時のエネルギー代謝によって生じ、別の組織でエネルギー源として再利用される物質でもあります。

2001年研究では「血中乳酸濃度の低下が促進された」と報告されています。しかし、血液中の乳酸濃度が早く低下することと、本人が感じる疲労や翌朝の回復が改善することは同じではありません。

「血中乳酸の変化」と、本人が感じる「疲労感」、筋肉の損傷、睡眠不足、脱水、エネルギー不足は、それぞれ分けて考える必要があります。

【クロ現プラス】乳酸革命|乳酸は”エネルギー源”|乳酸トレーニングを取り入れた競泳・萩野公介選手の肉体の秘密とは?【論文・エビデンス】

■機能性表示食品ではどう評価されている?

SNS投稿で紹介されていた「キレートレモン クエン酸2700(155ml)」は、クエン酸2,700mgを含む機能性表示食品です。なお、この155mlびんの商品はメーカー公式サイトでは2026年8月の終了商品と案内されています。

公式の届出表示は、

クエン酸は継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減することが報告されています

という内容です。1本にはクエン酸2,700mg、ビタミンC1,350mgが含まれています。

ここで注目したいのが、「継続的な飲用」という部分です。

商品の表示は「疲れた日の寝る前に1回飲めば、翌朝の疲れが取れる」とするものではありません。したがって、「よく歩いた日の就寝前に1本だけ飲み、翌朝の疲労感を軽くする」というSNS上の飲み方は、届出表示が直接示している摂取条件・効果とは異なります。

届出資料の研究レビューでは、無作為化比較試験4報が評価され、4報中3報でVAS(Visual Analog Scale:視覚的アナログスケール)による疲労感への肯定的な結果が認められました。このうち、クエン酸2,700mgを継続摂取したヒト試験も報告されています。

一方、評価対象が4報と少ないこと、研究方法に偏りが生じる可能性、VAS以外の評価指標が十分でないことなども限界として記載されています。

また、機能性表示食品は国が個別に効果を審査して認定する制度ではありません。事業者が安全性と機能性の根拠を消費者庁へ届け出て、自らの責任で表示する制度です。

なお、この商品の機能性は、商品そのものを使った臨床試験ではなく、機能性関与成分であるクエン酸に関する研究レビューによって評価されています。

■「翌朝が楽」という体感は否定すべき?

体感を「気のせい」と切り捨てる必要はありません。

今回の体験談について、次の要因が実際にどの程度影響したかはわかりません。ただし、クエン酸以外にも、体感に影響し得る条件があります。

・水分を補給した
・糖質を摂取した
・酸味や炭酸でリフレッシュした
・「これを飲めば回復できる」という期待があった
・飲んだ後にしっかり睡眠を取った
・その日の運動量や疲れ方が普段と違った

実際、「キレートレモン クエン酸2700」にはクエン酸だけでなく、砂糖、レモン果汁、ビタミンC、炭酸なども含まれています。1本のエネルギーは35kcal、炭水化物は9.5gです。

したがって、製品を飲んだ体験と「純粋なクエン酸単独の作用」は分けて考える必要があります。

■梅干しやサプリでも代用できる?

「クエン酸が含まれていれば、梅干しやサプリでも同じ」とは限りません。

研究や機能性表示食品では、

クエン酸の摂取量
飲む期間
飲むタイミング
対象者
運動条件
一緒に含まれる成分

などが決められています。

梅干しの場合は製品ごとにクエン酸量が異なるうえ、塩分も含まれます。サプリメントやゼリーについても、クエン酸量と摂取目安を確認する必要があります。

「梅干し1個なら同じ」「どのレモン飲料でも同じ」とは断定できません。

■以前の「梅に疲労軽減効果」という研究との関係は?

以前のハクライドウ記事では、2010年の報道をもとに、和歌山県の産学官共同研究で梅果実成分の肉体疲労軽減効果が示され、梅由来のクエン酸と梅酢ポリフェノールを併用すると効果が高まったと発表されたことを紹介しています。

ただし、過去記事には試験方法や対象人数、摂取量、原著論文などの詳細が掲載されていないため、今回取り上げたクエン酸単独の臨床試験と同列には扱えません。

参考: 梅に疲労軽減効果|和歌山県が産学官の共同研究で実証

■寝る前にクエン酸飲料を飲む場合に注意したいこと

機能性表示食品は、商品に書かれた1日の摂取目安量を守ることが基本です。

ただし、酸味の強い飲料を寝る直前に飲む習慣には別の注意点があります。

・酸性飲料を口の中に長時間残さない
・飲んだ後は水で口をすすぐ
・酸味で胃に不快感が出る人は、空腹時を避けるなど自分の体調に合わせる
・糖質やカロリーも確認する
・疲労感が長期間続く場合は、飲料だけで対処しない

特に、強い疲労が続く、休んでも改善しない、発熱、息切れ、動悸、体重減少などを伴う場合は、単なる運動後の疲労とは限りません。

■まとめ

現時点では、クエン酸の継続摂取や運動前の摂取によって、日常生活や運動後に感じる主観的な疲労感が軽減する可能性はあります。

ただし、研究数は少なく、小規模な試験も含まれています。

また、「たくさん歩いた日の就寝前に1回飲めば、翌朝の疲れが大きく軽減する」という摂取方法と効果は、今回確認した研究からは判断できません。

SNSの体験談は、クエン酸を試すきっかけにはなります。しかし、その体感がクエン酸そのものによるものか、水分、糖質、睡眠、期待感なども含めた結果なのかは、体験談だけでは判断できません。

疲れた日の基本は、食事、水分、睡眠、休養です。クエン酸についても、「飲めば疲労そのものが取れる」と考えるのではなく、疲労感を軽減する可能性のある選択肢の一つとして捉えるのがよさそうです。

【参考文献・資料】

河野良平ほか「低負荷運動直前のクエン酸摂取が血中乳酸値および疲労感へ及ぼす効果:無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験」薬理と治療 45巻3号、395-403、2017年。成人男性11人の試験で、運動後の疲労感には差が認められた一方、翌朝の疲労感には有意差が認められませんでした。
三宅義明ほか「ヒトにおけるレモン果汁およびクエン酸摂取が運動後の血中乳酸濃度に及ぼす影響」日本栄養・食糧学会誌 54巻1号、29-33、2001年。成人男性6人を対象とした運動試験です。なお、この研究には当時のポッカコーポレーションの研究者が参加しています。
消費者庁「https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/」届出番号D591
「届出番号D591の機能性・研究レビュー要約」
ポッカサッポロフード&ビバレッジ「キレートレモン クエン酸2700」。紹介されていたのは、クエン酸を2,700mg含む機能性表示食品「キレートレモン クエン酸2700」です。なお、今回参照した155mlびんの商品は、メーカー公式サイトで2026年8月の終了商品と案内されています。
消費者庁届出番号D591に関する研究レビュー。無作為化比較試験4報のうち3報でVASによる肯定的結果が報告される一方、論文数の少なさなどが限界として挙げられています。
梶本修身ほか「『レモンクエン酸配合飲料』の疲労を感じやすい健常者における抗疲労作用」『薬理と治療』35巻7号、809-819、2007年。
梶本修身ほか「レモンクエン酸の疲労感軽減効果―疲労感を自覚する625名を解析対象としたプラセボ対照WEB調査―」『薬理と治療』35巻7号、821-828、2007年。疲労感を自覚する625人を解析対象としたプラセボ対照WEB調査。







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
この街の歩き方をまとめたページがあります。

▶ はじめての方は
👉 この街の歩き方ガイドから全体を見渡すのがおすすめです。

▶ この街の地図を見る(全体像を把握したい方へ)

※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

▶ 料理から見る健康

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

▶ この街の中心に置いている憲法を読む

投稿日: 2026年10月11日 09:10

レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある|県立広島大

> 健康・美容チェック > 骨粗しょう症 > レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある|県立広島大




【目次】

■レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある

citrus fruit

by Jennifer Chait(画像:Creative Commons)

レモンの継続摂取で健康に 県立広島大などが共同研究

(2016/5/12、産経ニュース)

カルシウムを強化したレモン果汁飲料を半年間毎日飲んでもらい、カルシウムの吸収を調べた。

 この結果、骨密度の変化は3カ月後に平均で1・3%増、6カ月後は1%増で推移し継続摂取することで、骨密度上昇の維持ができた。また、骨破壊の抑制効果もあったほか、血圧の低下も確認されたという。

県立安芸津病院と県立広島大学、ポッカサッポロフード&ビバレッジによる共同研究によれば、平均年齢63・8歳の中高年女性44人を対象に、カルシウムを強化したレモン果汁飲料を6か月間毎日200ml飲んでもらったところ、骨密度の上昇や血圧改善に効果があることがわかったそうです。

上腕骨密度の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響
上腕骨密度の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響

参考画像:~県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料※の長期摂取による骨の健康に関する影響を確認(2016/4/21、ポッカサッポロ)|スクリーンショット

収縮期(最高)血圧の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響
収縮期(最高)血圧の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響

参考画像:~県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料※の長期摂取による骨の健康に関する影響を確認(2016/4/21、ポッカサッポロ)|スクリーンショット

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら




■なぜレモンを食べると骨粗しょう症予防になるのか?

カルシウムは人体に吸収されにくく、食物から摂取したカルシウムの70%は体外に排出され、骨密度は年齢が上がるにつれて下がる傾向にある。

カルシウムには体に吸収されにくい性質があり、そのため骨密度は年齢が上がるにつれて下がる傾向にあるそうです。

レモン食べると骨が丈夫に!? 骨密度UPで骨粗しょう症予防に効果

(2016/5/16、グッディ!)

カルシウムは吸収されにくい栄養素ですが、レモンの酸味の主成分「クエン酸」が吸収されにくいカルシウムを包み込んでくれるので、同時に摂取すると吸収効果が高まるのだそう。

レモンにはクエン酸が含まれていますが、そのクエン酸にはカルシウムを体に吸収する働きがある「キレート作用」があることで、カルシウムとクエン酸を同時に摂取すると、吸収されやすいと考えられるそうです。

→ 骨粗鬆症とは|骨粗しょう症の症状・原因・予防する方法(食べ物・運動) について詳しくはこちら

■なぜレモンを食べると高血圧に効果があるのか?

レモン摂取すると骨密度上昇、血圧下がる効果も

(2016/5/11、読売新聞)

平均134.6だった最高血圧も、1か月で125.6まで下がり、半年後まで効果は継続したという。

レモン食べると骨が丈夫に!? 骨密度UPで骨粗しょう症予防に効果

(2016/5/16、グッディ!)

理由はレモンの中にあるクエン酸とポリフェノールが血管の弾力を改善し、血流を良くするからなのだとか。

LDLコレステロールを下げるための食品(青魚・大豆・食物繊維・酢)によれば、酢に含まれるクエン酸やアミノ酸には、血液がドロドロになるのを防ぎ、血流をよくする働きがあり、血液中の中性脂肪を抑える働きがあるそうです。

【関連記事】

レモンに含まれるクエン酸とポリフェノールが血管の弾力を改善し、血流を良くすることから高血圧改善が期待できると考えられそうです。

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら







【骨粗しょう症関連記事】
続きを読む レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある|県立広島大 →

【この差】鉄分補給にひじき…は間違い!高血圧なら味噌汁+レモン!唐辛子で汗をかく…は冷え性には逆効果!

2019年3月12日放送の「この差って何ですか?」は「最新健康常識」がテーマです。

番組予告を参考に予習をしてみたいと思います。

【出演者】

#加藤浩次 #川田裕美

#土田晃之 #上地雄輔 #菊池桃子 #小林由依(#欅坂46) #沢松奈生子




【目次】

■鉄分補給にひじき…は間違い

ひじきの煮物

by Machiko Sakai(画像:Creative Commons)

ヒジキの鉄分は鉄釜とステンレス釜で10倍の差がある!?によれば、鉄分が豊富な食品として「ひじき」を挙げる方も多いと思いますが、干しひじきは昔は鉄釜で作っていたため、鉄分が多かったのですが、現在の主流の製造方法はステンレス釜で作っているため、鉄分が減っています。

食品成分データベース|「日本食品標準成分表2015年版(七訂)で鉄分の量を調べてみたところ、ステンレス釜で作られたヒジキの鉄分は6.2mgで鉄釜58.2mgの約10倍の差があることがわかりました。

そこで、食品成分表、5年ぶり改訂|日本食や健康志向の食品の追加・糖尿病対策のため炭水化物の記載を充実・干しひじきの記載を見直しでも紹介しました通り、鉄分不足に良い食べ物や貧血(鉄欠乏性貧血)に良い食べ物として、ヒジキを紹介する場合は、干しひじき(鉄釜)という必要があります。

→ 鉄分の多い食品 について詳しくはこちら

→ 貧血によい食べ物・食事 について詳しくはこちら

■高血圧なら味噌汁+レモン

■高血圧とレモン

citrus fruit

by Jennifer Chait(画像:Creative Commons)

レモンを食べると骨粗しょう症予防や高血圧改善に効果がある|県立広島大で紹介した県立安芸津病院と県立広島大学、ポッカサッポロフード&ビバレッジによる共同研究によれば、平均年齢63・8歳の中高年女性44人を対象に、カルシウムを強化したレモン果汁飲料を6か月間毎日200ml飲んでもらったところ、血圧改善に効果があることがわかったそうです。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

収縮期(最高)血圧の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響
収縮期(最高)血圧の変化|県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料の長期摂取による骨の健康に関する影響

参考画像:~県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料※の長期摂取による骨の健康に関する影響を確認(2016/4/21、ポッカサッポロ)|スクリーンショット

なぜレモンを食べると高血圧に効果があるのでしょうか?

レモンに含まれるクエン酸とポリフェノールが血管の弾力を改善し、血流を良くすることから高血圧改善が期待できると考えられそうです。

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

■味噌と高血圧

●【#林修の今でしょ講座】心筋梗塞検定|血管の回復に良い食事・運動によれば、味噌にはLTP(ラクトトリペプチド)が含まれています。

LTPはアミノ酸の一種で血圧降下、動脈硬化予防が期待できるそうです。

●味噌と血圧の驚きの関係!(2018/5/1、美と若さの新常識~カラダのヒミツ)によれば、味噌の中には、発酵の過程で血圧を下げる成分が生まれているのではないかと考えられ、また、(味噌に含まれる)複数の物質で血圧が下がることが原因ではないかと考えるそうです。

適度の味噌摂取 高血圧になりにくく動脈硬化予防も 共立女子大 上原教授が研究成果発表で紹介されている共立女子大学家政学部臨床栄養研究室の上原誉志夫教授らの研究によれば、男性102人を対象に行った調査で、1日3回までの味噌汁摂取では食塩の過剰摂取時に比べ血圧への影響はなく、1日1杯味噌汁を飲んでいる場合はCAVI(動脈硬化指標)が低下する傾向がみられたことから、適度な味噌の摂取は血圧を下げ血管年齢を若く保つ作用があることがわかりました。

【参考リンク】

■唐辛子で汗をかく…は冷え性には逆効果

漢方薬における辛味生薬配合意義の科学的解明(上原記念生命科学財団研究報告集, 29 (2015))によれば、TRPV1 活性化物質であるカプサイシンやエボジアミンは、低用量では体熱産生の増強による体温上昇作用および末梢血管の拡張による末梢温度上昇作用を示しますが、高用量では逆に強い血管拡張作用による過度の熱放散を生じるために体温を低下させることがわかっているそうです。

【関連記事】







夏の疲れ解消には「L-システイン」「アミノ酸」「オルニチン」「クエン酸」を含む食品を摂ろう!




■夏の疲れにバランスの良い食事は欠かせない!|「L-システイン」「アミノ酸」「オルニチン」「クエン酸」を含む食品を摂ろう!

JOH_2243

by John(画像:Creative Commons)

食べるナビ:夏の疲れを撃退したい。

(2010/8/17、毎日新聞)

料理研究家、松見早枝子さんは「食欲がなくなりがちですが、疲れがたまるこの時期こそ、バランスのよい食事をとるようにしてください。特に良質なたんぱく質は必須です」と話す。

★「L-システイン」有効

疲れをとるには、肝機能を高めることが大切。肝臓の代謝をよくする働きを持つ「L-システイン」「オルニチン」「クエン酸」を含む食材がお薦めという。必須アミノ酸をバランスよく含むたんぱく質も欠かせない。

「L-システインはビタミンCとともに美白、美肌を促すと言われています。紫外線で疲れた肌にも効果的です」と松見さんは強調する。「L-システイン」を含む食材は大豆製品、鶏肉、穀類、全粒粉(ぜんりゅうふん)を使ったパン、柿、ハチミツなどだ。

「オルニチン」はシジミやキハダマグロ、ヒラメ、チーズ、パンに、「クエン酸」はオレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘(かんきつ)類、梅干し、酢などに多く含まれる。

夏の暑さで、夏バテしたり、食欲がなくなっている人も多いのではないでしょうか。

しかし、こうしたときこそ、バランスの良い食事をする必要があります。

記事によれば、

  • 必須アミノ酸を含む良質なタンパク質を摂ること
  • 肝臓の代謝をよくする働きを持つ「L-システイン」「オルニチン」「クエン酸」を含む食材

がオススメなのだそうです。




■アミノ酸

肝臓の解毒機能をサポートしてくれるのがアミノ酸で、肝障害を抑制してくれたり、疲労回復にも効果的なのだそうです。

例えば、卵や牡蠣には多くのアミノ酸が含まれています。

→ アミノ酸 について詳しくはこちら

【関連記事】

■L-システイン

肝臓の代謝促進に欠かせない「Lーシステイン」 必要量摂取、毎日心掛けてによれば、L-システインは肝臓の代謝促進に欠かせないそうで、また美肌やシミ対策など肌の代謝のためにも重要なのだそうです。

L-システインは、雑穀やハチミツ、柑橘類の皮などに多く含まれているそうです。

■オルニチン

肝臓には、様々な機能がありますが、その中のひとつに、アンモニアなどの解毒機能があります。

※アンモニアは、タンパク質が体内で分解されてできる有害物質です。

「オルニチン」には、肝臓でアンモニアを分解して解毒し、尿素に変える働きがあります。

これを、「オルニチンサイクル(尿素サイクル)」といいます。

そして、尿素は尿に含まれて排出されます。

アンモニアは細胞内でのエネルギー生産を妨げるため、疲労にも関係するとされており、肝臓で解毒機能が正常に働いていないと、アンモニアが解毒されず、疲労がたまってしまうと考えられます。

そこで、最近では、オルニチンを含む食品を食べることが注目を集めています。

γ-GTPが高い人にオルニチンを継続して摂取してもらうと、γ-GTPの数値が改善されたそうです。

例えば、γ-GTPが1000を超える41歳の男性に、粉末シジミエキス入りカプセル6錠(計約1・2グラム、シジミ約50個分)を20週間摂取してもらうという研究によれば、肝機能の数値であるγ-GTPの数値が改善されたそうです。

オルニチンはシジミに多く含まれています。

→ オルニチン について詳しくはこちら

【関連記事】

■クエン酸

トマトで疲労軽減=運動前が効果大によれば、運動前と運動途中にトマトジュースを飲むと、アミノ酸やクエン酸などのトマト中の水溶性成分により、運動後の血中の疲労物質の増加が抑えられるそうです。

→ クエン酸 について詳しくはこちら







肝臓関連ワード

続きを読む 夏の疲れ解消には「L-システイン」「アミノ酸」「オルニチン」「クエン酸」を含む食品を摂ろう! →

トマトジュースで疲労が軽減=運動前が効果大🍅|カゴメ




■トマトジュースで疲労が軽減=運動前が効果大|カゴメ

トマト
トマト

カゴメ、運動前と途中のトマトジュースの摂取が疲労を低減することを実証

(2012/7/2、マイナビニュース)

トマトジュースの運動前、または中間での投与により運動後の疲労が軽減されること、また、この作用はトマトジュースの上清のみによっても見られたことから、アミノ酸やクエン酸などのトマト中の水溶性成分が有効成分であることが示唆された。

運動前と運動途中にトマトジュースを飲むと、アミノ酸やクエン酸などのトマト中の水溶性成分により、運動後の血中の疲労物質の増加が抑えられるようです。

カゴメの過去のニュースリリースをチェックしてみると、トマト(トマトジュース)摂取による疲労軽減効果について様々な大学と共同研究を行っています。

トマトジュース飲用による運動疲労軽減作用を示唆-カゴメ、国際医療福祉大学の共同研究-

(2005/7/29、カゴメ)

カゴメ株式会社総合研究所は国際医療福祉大学樋渡正夫教授との共同研究によれば、運動の合間にトマトジュースを摂取すると、運動後の疲労を軽減する可能性があることがわかったそうです。

国際医療福祉大学樋渡正夫教授のコメントによれば、トマトジュースに含まれるクエン酸以外の成分が運動後の疲労を軽減する効果があると考えられます。

 今回トマトジュースの飲用により、運動直後の疲労感が軽減された。乳酸の代謝がスムーズに行われたことにより、エネルギー源を有効に利用できたことが、原因の一つとして考えられる。クエン酸摂取による乳酸代謝促進の報告があるが、トマトジュースに含まれるクエン酸量は、それよりも少ない量であるため、クエン酸以外の成分が関与していると考えられる。

トマト摂取で疲労軽減効果が期待~ カゴメ、大阪市立大学との共同研究 ~

(2010/9/6、カゴメ)

運動負荷後に、血中TGF-β濃度は顕著に増加しますが、トマト群ではその増加が抑制されました。一方、リコピン群では、血中TGF-β濃度の増加抑制は見られませんでした。この結果より、トマトを3ヶ月間の長期間摂取させることで、運動後の疲労が軽減されることが示唆されました。一方、リコピンにはそのような効果はないことが示唆されました。

<中略>

この結果より、トマトを5日間という短期間投与することでも運動後の疲労軽減効果があることが示唆されました。さらに、トマトの上清画分でその効果が強く見られることが示唆されました。

カゴメ株式会社と大阪市立大学医学部井上正康教授との共同研究で行った動物試験によれば、トマトを摂取することで運動後の疲労の度合いの指標(疲労バイオマーカー)の増加を抑制する、つまり、トマトには疲労軽減効果があることがわかったそうです。

今回の実験では、リコピンには運動後の疲労を軽減させる効果はなく、また、トマトの上清(わかりやすくいえば、上澄み液)にその効果が強くみられるという結果が出ているそうです。

運動前又は中間のトマトジュース摂取で疲労軽減が期待!―カゴメ、鈴鹿医療科学大学との共同研究―

(2012/7/2、カゴメ)

運動負荷後に、血中TGF-b濃度は顕著に増加しますが、トマトジュース、トマトジュース上清の運動前または運動中間での投与により、その増加が抑制されました。運動後の投与では、運動負荷後の血中TGF-b濃度はコントロール群と差がありませんでした。この結果より、トマトジュースの運動前又は中間での投与により運動後の疲労が軽減されること、また、この作用はトマトジュースの上清のみによっても見られることが示唆されました。

カゴメ株式会社総合研究所と鈴鹿医療科学大学薬学部佐藤英介教授との共同研究で行った動物試験によれば、運動前または中間でのトマトジュースの摂取で運動後の疲労の度合いの指標(疲労バイオマーカー)の増加を抑制する、つまり、運動前または中間でのトマトジュース摂取には疲労軽減効果が期待されることがわかったそうです。

夏の疲れを夏野菜のトマトで軽減できるということですね。







【トマト 関連記事】
続きを読む トマトジュースで疲労が軽減=運動前が効果大🍅|カゴメ →