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がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センター【2017/2/16】

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■がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センター

Health and Medical Research Showcase 2014

by University of Exeter(画像:Creative Commons)

全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について5年生存率、10年生存率データ更新 グラフを描画する生存率解析システムKapWebなどにて公開

(2017/2/16、国立がん研究センター)

国立がん研究センターによれば、がん患者全体の5年相対生存率は69.4%、10年相対生存率は58.5%だったとする調査結果を公表しました。

■5年相対生存率

(1) 90%以上 前立腺(100%)、(93.6%)、甲状腺(92.8%)
(2) 70%以上90%未満 子宮体(86.4%)、大腸(76.3%)、子宮頸(74.6%)、(74.5%)など
(3) 50%以上70%未満 卵巣(61.1%)
(4) 30%以上50%未満 (44.7.%)、食道(43.4%)、(36.2%)
(5) 30%未満 胆のう胆道(28.3%)、(9.2%)

■10年相対生存率

(1) 90%以上 前立腺(94.5%)
(2) 70%以上90%未満 甲状腺(89.3%)、子宮体(81.9%)、(81.7%)、子宮頸(71.4%)など
(3) 50%以上70%未満 大腸(69.2%)、(67.3%)、腎(66.0%)など
(4) 30%以上50%未満 卵巣(45.7%)、(32.6%)など
(5) 30%未満 食道(29.4%)、胆のう胆道(17.3%)、(16.4%)、(5.1%)など

肝臓がん・肺がんは厳しい結果|がん患者の5年後生存率(2015/10/5)によれば、全てのがんの5年生存率は64.3%であり、がんの10年生存率は58・2%|国立がん研究センター(2016/1/20)によれば、全てのがんの10年生存率は58.2%であるため、少しずつですが改善傾向にあるといえるようです。

がんの種類ごとの生存率で最も低いすい臓がんですが、早期発見をするための方法により5年生存率が大きく改善されたケースがあります。

すい臓がんを早期発見する「尾道方式」とは?|5年生存率、全国推計の3倍によれば、「尾道方式」とは、JA尾道総合病院の花田敬士診療部長(消化器内科)が尾道市医師会と連携して始めたもので、「糖尿病」「肥満」「喫煙」「家族に膵臓がん患者がいる」など膵臓がんのリスクの高い患者がいた場合に、膵臓の検診を受けてもらい、がんの疑いがある場合はすぐにJA尾道総合病院を紹介して、体内に内視鏡を入れるなどをしてがんの有無を調べるという仕組みです。

JA尾道総合病院の膵臓がんの5年生存率は全国推計の約3倍で、「尾道方式」として大阪市北区や熊本市、鹿児島市などで広がっているそうです。

こうした情報が共有化されていくことにより、がんの5年相対生存率・10年相対生存率は改善していくのではないでしょうか。







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がん患者の心の悩みが減る一方、体の痛み(脱毛・しびれ・後遺症・体力の低下)に悩む人が増えている




■がん患者の心の悩みが減る一方、体の痛み(脱毛・しびれ・後遺症・体力の低下)に悩む人が増えている

I'm sick.

by Amy Kellogg(画像:Creative Commons)

がん患者、体の痛み増え再発不安減る 10年前と比較

(2015/9/8、日本経済新聞)

山口建・静岡県立静岡がんセンター総長らの研究チームの調査によれば、10年前に比べて、再発の不安や残される子どもの心配などの「心の苦悩」の占める割合が53.0%から36.6%に減った一方、抗がん剤の副作用や手術の後遺症などの「身体の苦痛」は15.1%から22.8%に増加しているそうです。

「心の苦悩」が減っているのは、悩みを聴く体制が整備されているからなのだそうです。

しかし、経験者と交流したいという要望も多いようです。

「身体の苦痛」が増えているのは、薬物療法による副作用を経験している人が増えているからのようです。

女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援

がんの治療によって、患者さんの身体には、脱毛や手術跡、皮膚の変色といった様々な外見の変化が現れます。

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が脱毛を経験しているそうです。

がんを治療するためとはわかっていても、外見が変わってしまうのは、患者さんにとってショックなことだろうと思います。

特に、女性にとって外見の変化は大きなストレスとなっているそうです。

国立がん研究センターが実施した抗がん剤の副作用の苦痛度調査(09年)によれば、「頭髪の脱毛」は男性では18位だったが、女性では1位ということでした。

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参考画像:治療に伴う身体症状の苦痛TOP20|国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、抗がん剤投与を終えてから5年たった人の中にも、髪が十分に生えそろわずかつら(ウイッグ)を使用している人が約10%いるそうなのですが、通常のかつらより柔らかさや通気性に配慮した「医療用ウィッグ」は自然に見えるものほど高価格であるため、あきらめてしまう人もいるそうです。

■まとめ

こうした声を参考にがん治療に役立ててほしいと思いますし、がん患者の周囲の人たちが病気に対する理解をしていかないといけないと思います。







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青森県、死亡率改善率も全国ワースト|改善する方法について考えてみた




■青森県、死亡率改善率も全国ワースト|改善する方法について考えてみた

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by Forrest O.(画像:Creative Commons)

青森県、改善率も最下位/全国ワーストがん死亡率

(2015/11/14、Web東奥)

人口10万人当たりのがん死亡数を示すがん年齢調整死亡率(75歳未満)で2014年まで11年連続全国ワーストに低迷している青森県は、05年から14年までの10年間の死亡率改善率が5.0%にとどまり、全国ワーストとなったことが県のまとめで分かった。

青森県は短命県という汚名を返上するために、がん予防や生活習慣病予防対策に力を入れているはずなのですが、がんの死亡率改善率は全国ワーストなのだそうです。

表1 性、都道府県別年齢調整死亡率(人口 10 万対)の推移(全死因)|平成29年度人口動態統計特殊報告 平成27年都道府県別年齢調整死亡率の概況|厚生労働省によれば、都道府県別にみた2015年の死亡率は、青森の男性585・6人、青森の女性288・4人で男女ともに青森が最も高いという結果が出ています。

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■まとめ

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)では変化を起こす方法として3つの基本フレームワークが紹介されています。

スイッチ! ──「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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1 象使いに方向を教える(理性に訴えかける3つのコツ)

●ブライト・スポットを見つける-成功例を探して真似る方法

上手くいっている部分を探し、真似しよう。

●大事な一歩の台本を書く-全体像で考えるのではなく具体的な方法を定める方法

●目的地を指し示す-変化の目的や価値を理解させる方法

目的地はどこか、そこへ向かうメリットは何かを理解すれば、変化は楽になる

2 象にやる気を与える(感情に訴えかける3つのコツ)

●感情を芽生えさせる-変わりたいという感情を生み出す方法

知識だけでは変化を引き起こすには不十分。感情を芽生えさせよう。

●変化を細かくする-変化を細分化して少しずつ積み重ねていく方法

象が怯えないくらいまで、変化を細分化しよう。

●人を育てる-アイデンティティや柔軟な考え方を養う方法

アイデンティティを養い、しなやかマインドセットを育もう。

3 道筋を定める(変化しやすい環境を整える3つのコツ)

●環境を変える-環境を変えて行動の変化を促す方法

環境が変われば行動も変わる。環境を変えよう。

●習慣を生み出す-行動を習慣化させる方法

行動が習慣になれば、象使いの負担はなくなる。習慣を促す方法を探そう。

●仲間を集める-仲間を集めて行動を広める方法

行動は伝染する。行動を広めよう。

生活習慣を改善しようというのはもちろんのことなのですが、それだと漠然としてしまって取り組めない人もいるのではないでしょうか。

また、あまりにも改善項目が多すぎると多すぎて面倒だと思う人もいるかもしれません。

一つ一つに改善項目を絞って推進していくことが重要です。

例えば、香川県の糖尿病死亡率が大幅に下がっている|厚生労働省の人口動態統計によれば、12年の国民健康・栄養調査で野菜摂取量は男性は上から17位、女性が16位と大幅に改善したように、まず最初に野菜摂取量を増やすことを1年の目標としてみるというのはどうでしょうか。

→ なぜ、青森県が平均寿命最下位なのか?|青森県を長寿県にするための方法とは?







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肝臓がん・肺がんは厳しい結果|がん患者の5年後生存率

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by Phalinn Ooi(画像:Creative Commons)

肝臓と肺がん、厳しい生存率 治療5年後を集計

(2015/9/14、日本経済新聞)

国立がん研究センターが発表した2007年にがん診療連携拠点病院でがんと診断され治療を始めた患者の5年後の生存率は、すべてのがんを合わせると64.3%で、乳がん92.2%・大腸がん72.1%・胃がん71.2%は比較的高く、肝臓がん35.9%・肺がん39.4%は厳しい結果となっています。

→ 肝臓がん について詳しくはこちら

→ 肺がんの症状・原因・予防するための検査 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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なぜ喫煙率が下がっているのに肺がん死が増えているのか?

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■なぜ喫煙率が下がっているのに肺がん死が増えているのか?

たばこ消費と肺がん死亡との関係はあるが、20-25年のタイムラグ
たばこ消費と肺がん死亡との関係はあるが、20-25年のタイムラグ

参考画像:非感染性疾患と傷害による成人死亡の主要な2つの決定因子は喫煙と高血圧|厚生労働省スクリーンショット

肺がん死なぜ減らない?喫煙率下がってるけど

(2010/4/13、読売新聞)

たばこは多くの発がん物質を含み、がんの原因の3分の1を占めるとされる。

なかでも肺がんは、喫煙と強く関係しており、喫煙者の方が男性で4・4倍、女性で2・8倍なりやすい。

日本での肺がんによる死者は1960年に5000人余りだったのが、98年には5万人を超え、胃がんを抜いてがんの種類別死亡原因のワースト1になった。

その後も増え続け、2008年は約6万7000人が肺がんで亡くなっている。

肺がんによって亡くなっている人の数は、増え続けているそうです。

しかし、喫煙率は下がっているそうです。

世界でいち早く、たばこによる健康被害に警鐘を鳴らし、1960年代半ばから消費量が減り始めた米国でも、肺がん死亡率が低下に転じたのは90年代に入ってから。

約25年かかった。

日本人男性の喫煙率は60年代半ばから年々下がり、09年は39%にまで下がった。

だが、たばこ消費量全体の伸びに歯止めがかかったのは90年代半ばになってから。

日本人の喫煙率は2009年には39%まで下がったそうです。

【関連記事】

喫煙率が下がっているにも関わらず、なぜ肺がんによって亡くなっている人が増え続けているのでしょうか。

国立がん研究センターたばこ政策研究プロジェクトリーダーの望月友美子さんは

「がんは、正常細胞がゆっくりとがん化していく病気。

このため、喫煙率低下の影響が表れるのには、時間がかかる」と説明する。

<中略>

「米国の例をあてはめると、日本で肺がん死亡率が減るには、あと10年かかる計算になる」と、望月さん。

がんはゆっくりと進行していく病気であるため、喫煙低下の影響が現れ、肺がん死亡率が減るには時間がかかるそうです。

もう一つ、がんで亡くなっている人が増えている要因としては、寿命が延びていることが挙げられます。

全体で見ると、肺がんによる死亡率が増えていたとしても、禁煙による個人の健康への効果は早く現れるそうです。

禁煙の効果は、個人レベルではもっと早く表れる。

国際機関の研究では、禁煙後5~10年以内で肺がんの危険は減り、禁煙期間が長いほど危険度が下がる。

がんを予防するためにも、ぜひ禁煙をおすすめします。

■喫煙率の高さと健康の関係

喫煙が引き起こす疾患|WHO 世界のたばこの流行に関する報告書2009年版
喫煙が引き起こす疾患|WHO 世界のたばこの流行に関する報告書2009年版

参考画像:非感染性疾患と傷害による成人死亡の主要な2つの決定因子は喫煙と高血圧|厚生労働省スクリーンショット

岩手県、脳卒中の死亡率が全国でワースト1!その原因とは!?によれば、岩手県は脳卒中の死亡率が全国でワースト1なのですが、その原因の一つに喫煙率の高さがあります。

なぜ、青森県が平均寿命最下位なのか?|青森県を長寿県にするための方法とは?によれば、たばこに関しては厚労省の25年の国民生活基礎調査によると、青森県民の喫煙率は男性が40・3%で全国1位、女性は14・3%で同2位と、喫煙率は男女とも高いという結果が出ています。

たばこを吸う人は非喫煙者に比べてがんの再発リスクは2.5倍|山形大によれば、がん経験者でたばこをやめなかった人は、たばこを吸わない人に比べて、がんの発症リスクが約2.5倍になるそうです。

世界一受けたい授業 5月2日|エクオール|健康な血管を作る為の3つの習慣|最新のがん予防法によれば、喫煙は肺がん・食道がん・胃がん・すい臓がん・子宮頸がんのがんの発症リスクを上げるそうです。

国立がん研究センターが提供している「日本人のためのがん予防法|国立がん研究センター」でも禁煙をすすめています。

世界中からガンのリスクに関する論文を集め、徹底分析し、癌のリスクとなる要因を決定しようとする大規模プロジェクトです。

●喫煙

たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける。

■受動喫煙と肺がんの関係

受動喫煙が引き起こす疾患
受動喫煙が引き起こす疾患

参考画像:非感染性疾患と傷害による成人死亡の主要な2つの決定因子は喫煙と高血圧|厚生労働省スクリーンショット

受動喫煙による肺がんのリスク約1.3倍!|受動喫煙の肺がんリスク評価「確実」へ|国立がん研究センターによれば、たばこを吸わない日本人の受動喫煙による肺がんのリスクは、受動喫煙のない人に比べて約1.3倍高いという解析結果を発表し、肺がんに対する受動喫煙のリスク評価を「ほぼ確実」から「確実」に格上げしました。

受動喫煙が原因の死者数、年間1万5,000人|なぜ前回調査に比べて倍増したのか?|厚労省調査で紹介した厚生労働省研究班の調査によれば、受動喫煙が原因の死者数は、2010年の調査では、6800人と推定されていましたが、今回の調査ではほぼ倍増し、年間1万五千人と推計されるそうです。

受動喫煙が肺がん心筋梗塞だけでなく、脳卒中やSIDS(乳幼児突然死症候群)にも因果関係があるとされたため、大幅に増えたそうです。

受動喫煙を受けている女性は、受けていない女性より血圧が高い|東北大によれば、東北大学大学院薬学研究科の今井潤教授のグループによれば、受動喫煙を受けている女性は、受けていない女性より血圧が高いことがわかったそうです。

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■まとめ

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by cori kindred(画像:Creative Commons)

喫煙率が下がっているのに肺がんでなくなっている人が増えているという理由から疑問を感じている人もいるかと思います。

がんはゆっくりと進行していく病気であるため、喫煙低下の影響が現れ、肺がん死亡率が減るには時間がかかるため、長い目で見れば、喫煙率が下がることで肺がんで亡くなる方が減少していくでしょう。

個人のレベルでいえば、禁煙の効果は早く現れるので、健康が気になる方は、少しでも早く禁煙をしてくださいね。

→ 肺がんの症状・原因・予防するための検査 について詳しくはこちら







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