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普段のおやつをピーカンナッツに置き換えるとコレステロール値がよくなる!




ある研究によれば、普段のおやつをピーカンナッツに置き換えることでコレステロール値がよくなることがわかりました。

【参考リンク】

■実験内容

心臓病や2型糖尿病は持っていないけど、メタボリックシンドロームの基準(例:高血圧や高コレステロールなど)を1つ以上持つ人たち、つまり、心臓や代謝に関する病気(心臓代謝疾患)のリスクが高い138人(平均46歳、BMI約29.8)の参加者を1日57g(約一把)のピーカンナッツを間食として食べるグループといつも通りの食事を続けるグループの2つに分けて、12週間実験を行いました。

■結果

1)脂質の改善:

ピーカンナッツを食べたグループでは、血液中の「悪い」脂質が減ったため、心臓病リスクを下げる良い変化といえます。

総コレステロール:約8.1 mg/dL減

LDLコレステロール(悪玉):約7.2 mg/dL減

非HDLコレステロール:約9.5 mg/dL減

トリグリセリド(中性脂肪):約16.4 mg/dL減

2)食事の質の向上

ピーカンナッツグループの食事の質(HEI-2020スコア;Healthy Eating Index-2020という指標で評価)が、通常食グループより9.4ポイントアップしたことから、ピーカンナッツが栄養価の高い選択肢であると考えられます。

※Healthy Eating Index-2020(HEI-2020)は、アメリカ人の食事ガイドラインの順守度を評価する指標です。食事の栄養学的質を100点満点で評価し、高い点数ほど健康的な食事と判断されます。

3)血管の健康

血管の柔らかさや血流(FMDやcf-PWV)に変化は見られないという結果が出たため、ピーカンナッツを食べても血管そのものには影響しないと考えられます。

4)体重

ピーカンナッツグループは平均0.7kg体重が増える傾向がありましたが、統計的には大きな差ではありませんでした。

■まとめ

12週間、毎日57gのピーカンナッツを間食として食べると、心臓代謝疾患のリスクがある人の血液中の脂質が減り、食事の質が向上したことから、ポテチやクッキーよりピーカンナッツを選ぶと、コレステロールが減り、栄養バランスが良くなる可能性があるということがわかりました。

ただ食べすぎには注意!

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タウリンが動脈硬化症の原因になるコレステロールを下げる遺伝子を発見! アンチエイジング機能のメカニズムの解明に役立つ!




タウリンの直接の標的遺伝子と血中コレステロール低下作用
タウリンの直接の標的遺伝子と血中コレステロール低下作用

タウリンが作用しコレステロールを下げる遺伝子を発見! アンチエイジング機能など、メカニズムの全容解明へ――(2025年3月12日、名古屋大学)によれば、動脈硬化症などの原因になる血中コレステロールをタウリンが効果的に低下させる分子的な作用メカニズムを明らかにし、またタウリンが高コレステロール血症を改善するメカニズムに関する標的遺伝子を発見しました。

※高コレステロール血症:
血中コレステロール濃度が高い状態を指す。LDL-コレステロール(悪玉コレステロールと言われる)が多く、HDL-コレステロール(善玉コレステロールと言われる)が少ないと動脈硬化が進みやすいことがわかっている。本実験においても、ラットで悪いコレステロールのVLDL-コレステロール(超低密度リポタンパク質)の増加をタウリンが抑えることを示されました。

タウリンは脳、心臓、筋肉、肝臓の健康に重要なことが分かっており、動脈硬化症、脳卒中などの予防に効果的なことがよく知られていて、最近ではアンチエイジング機能があることが分かり、全身の健康に重要なアミノ酸であることが注目されるようになってきましたが、タウリンがどのようにして全身の健康に関与するのかそのメカニズムは明らかにされていませんでした。

これまでの研究では、タウリンが血中コレステロールを効果的に低下させることがわかっています。

今回の研究では、タウリンが直接作用する遺伝子を探索した結果、BHMT(メチル化などに関与する酵素)とOATP2(イオンの輸送体)がタウリンのターゲットであることが判明し、これら2つの遺伝子の変化がコレステロール異化代謝(コレステロールが胆汁酸に変わって体外に排出されやすくなる)を促進して血中コレステロールを低下させたと考えられます。

※BHMT:ベタイン・ホモシステイン・S-メチルトランスフェラーゼと呼ばれる酵素の略号。心筋梗塞や脳梗塞の原因と考えられているホモシステインをメチオニンに変換する酵素。メチオニンはタンパク質に取り込まれたり、システインになる。そして、メチオニンのメチル基が遺伝子のエピジェネティックな制御に利用される。

※OATP2:有機陰イオン輸送体2の略号。マイナスイオンを保つ有機物を血液から肝細胞へ取り込む役割をしている。胆汁酸や薬剤などの肝細胞への取り込みを制御することが知られている。

【参考リンク】

■まとめ

イカ、タコ、貝類など魚介類に含まれるタウリンがコレステロールを下げる仕組みが遺伝子レベルでわかり、これがアンチエイジングにもつながる可能性があるので、動脈硬化などの将来の健康リスクを減らしたい人は、タウリンを含む食べ物を意識しながら、普段の食事に取り入れたいですね。

⇒ タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら







【関連記事】

食事中のコレステロール摂取量が1日あたり300mgを超えると心筋梗塞のリスクが15%増加する!




アメリカ心臓協会(American Heart Association)の機関誌JAHAに掲載された論文によれば、食事中のコレステロール心筋梗塞リスクの関連について180,156人の退役軍人のデータを分析したところ、食事中のコレステロール摂取量が1日あたり300 mg を超えると、心筋梗塞のリスクが15%増加し、コレステロール摂取量が1日あたり100mg増えるごとに、心筋梗塞のリスクが5%増加することがわかったそうです。

この結果によれば、食事中のコレステロール摂取量を減らすことにより、心筋梗塞の発症リスクを減らすことができるということができます。

具体的に言えば、DASH食に沿った食生活の変更と、肉や卵の摂取量を減らすことで、心筋梗塞の発症リスクを軽減する可能性があります。

【参考リンク】

■まとめ

これまでにもコレステロールと心筋梗塞の関連性について紹介してきました。

【関連記事】

コレステロールの摂取制限は必要ないと言ったり、必要あると言ったりと答えが変わってしまうと混乱しますよね。

女性は閉経後に血中コレステロールが高くなる場合があるので、注意してくださいね。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら。

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら。







モーニングサージ予防法!寒い冬の朝に急激に血圧が上がる人は心筋梗塞や脳卒中が2.47倍高い!【めざまし8】




2025年2月4日のめざまし8では「モーニングサージ」について特集しました。

日本人2万1千人を対象にしたある研究によれば、日中は血圧値が正常にもかかわらず、早朝高血圧が145mmHg以上かつ診療所血圧が130mmHg未満の患者では、早朝高血圧が125mmHg未満かつ診療所血圧が130mmHg未満の患者と比較すると、心筋梗塞脳卒中などの心血管疾患リスクが2・47倍高いそうです。

【参考リンク】

血圧が瞬間的に急上昇することを「血圧サージ」といいます。

血圧は1日のうちでも朝の起床前後に上昇しやすくなり、この目覚めの前後で急激に血圧が上昇することを「モーニングサージ」「早朝高血圧」と呼びます。

■モーニングサージが起きやすい人の特徴

・高齢者(65歳以上)
・血糖値が高い人
・コレステロール値が高い人
・アルコール多く飲む人

動脈硬化の危険因子が、高血圧脂質異常症高脂血症)、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事(動物性脂肪の多い高カロリー食など)、アルコール、加齢、ストレスの有無と言われていますので、モーニングサージに特に気を付けるというよりも、動脈硬化にならないようにいかに予防していくかが重要になりますね。

■モーニングサージ予防法

■室温を保つ

番組では、起床時の室温は20~22℃程度が最適で、WHOによると、室温が18℃未満だと高血圧のリスクが高くなると紹介しました。

よく血圧が高い人は寒暖差に注意が必要といわれますよね。

冬(1月・2月)は心筋梗塞・脳梗塞が起こりやすい季節!?で紹介した死亡月別にみた心疾患-脳血管疾患死亡(厚生労働省)によれば、月別の死亡者数を比較すると、心筋梗塞などの心疾患、脳卒中・脳梗塞などの脳血管疾患による死亡は冬(1月・2月)に多いことがわかります。

また、家の中の温度差や熱い風呂で心筋梗塞|たけしのみんなの家庭の医学 1月25日によれば、温度の高い場所では熱を放出しようと広がり、温度の低い場所に移動すると、今度は熱を逃がさぬよう収縮するため、血圧が急激に上昇し、この温度差が大きいほど血圧は上がり、危険度が増してしまうのです。

断熱改修等で室温を安定させることが高血圧予防につながる!によれば、室温が年間を通じて安定している住宅では、居住者の血圧(最高血圧、最低血圧ともに)の季節差が顕著に小さく、安定しているということがわかってきているそうです。

局所暖房(例:居間のみを暖める暖房)よりも、住宅全体を暖房する方が高血圧予防の観点から見ると好ましいということも示唆されています。

つまり、住宅全体を暖房することにより室温を安定させることが血圧の安定、高血圧予防につながるということですよね。

●スルフォラファン(ブロッコリースプラウト)

番組ではブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンが動脈硬化予防に役立つと紹介していましたが、アブラナ科の野菜を定期的に摂取すると、心血管疾患のリスクを減らす予防的な食事療法になる可能性があるそうです。

【参考リンク】







EPAを摂ると、赤血球がしなやかになり、顔色が良くなり、目の下のクマがなくなる!摂取量の目安【美と若さの新常識】

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【目次】

■EPAを摂ると、赤血球がしなやかになり、顔色が良くなり、目の下のクマがなくなる!【美と若さの新常識】

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by Illusive Photography(画像:Creative Commons)

2018年7月31日放送のBSプレミアムと2018年11月7日放送のNHK「美と若さの新常識」では「増やせ!元気でかわいい赤血球」がテーマでした。

今回の番組で一番気になったのは「EPAを摂ることで顔色が良くなり、目の下のクマが少しなくなったりする」ということです。

九州大学の丸山徹教授によれば、EPAを豊富にとっていると、4か月後ぐらいにはしなやかな赤血球ができてくることで、血の巡りが良くなるため、顔色が良くなったり、目の下のくまが少しなくなったりするそうです。

なぜEPAをふんだんに摂ると、4か月後にしなやかな赤血球ができて、そして、顔色が良くなったり、目の下のクマがなくなってしまうのでしょうか?

それでは、一つ一つ見ていきたいと思います。

■赤血球の膜が硬くなり、しなやかさが失われてしまう原因

まずは、赤血球の膜が硬くなり、しなやかさが失われてしまう原因についてです。

酸素を受け渡す役割がある赤血球が正常な場合には、毛細血管のような自分のサイズよりも狭い場所を通ることができるほどしなやかさを持っているのですが、硬くなった赤血球は摩擦が増えてしまい、毛細血管をスムーズに通ることができなくなってしまいます。

なぜ赤血球の膜が硬くなってしまうのでしょうか?

赤血球が硬くなる原因はコレステロールにあるのですが、なぜコレステロールが増えると赤血球のしなやかさが失われてしまうのでしょうか?

血液中にコレステロールが増えると、赤血球の細胞膜に取り込まれるのですが、コレステロールは硬い構造をしているため、増えてしまうと細胞膜が硬くなってしまうそうです。

赤血球の細胞膜が硬くなると、体にはどんな影響が出てくるのでしょうか?

赤血球が硬くなってしまうと、毛細血管がスムーズに入ることができずに、酸素が運ばれにくくなってしまうため、体が疲れやすくなってしまいます。




■EPAを摂ると赤血球の細胞膜がしなやかになる!

そこで、赤血球の細胞膜をしなやかにしてくれるのが「EPA」です!

なぜEPAを摂ると赤血球の細胞膜がしなやかになるのでしょうか?

体の中に入ったEPAは、血中から赤血球の細胞膜に取り込まれるのですが、EPAは柔らかい構造をしているため、EPAが増えると細胞膜が柔らかくなるそうです。

赤血球の細胞膜が柔らかくなることで、血の巡りが良くなり、顔色が良くなったり、目の下のクマが少しなくなったりするそうです。

→ オメガ3の美肌効果|オメガ3を摂取するとなぜ美肌になるのか? についてくわしくはこちら

■どのくらいEPAを摂取すればいいの?

それでは、どのくらいEPAを摂取すればよいのでしょうか?

40代・50代で目の下のクマが気になっている方はぜひEPAを豊富に含むサバなどの青魚を積極的に摂りましょう!

→ 目の下のクマを取る方法 原因と解消方法  について詳しくはこちら

→ DHA・EPAとは|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら







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