アメリカ心臓協会(American Heart Association)の機関誌JAHAに掲載された論文によれば、食事中のコレステロールと心筋梗塞リスクの関連について180,156人の退役軍人のデータを分析したところ、食事中のコレステロール摂取量が1日あたり300 mg を超えると、心筋梗塞のリスクが15%増加し、コレステロール摂取量が1日あたり100mg増えるごとに、心筋梗塞のリスクが5%増加することがわかったそうです。
この結果によれば、食事中のコレステロール摂取量を減らすことにより、心筋梗塞の発症リスクを減らすことができるということができます。
具体的に言えば、DASH食に沿った食生活の変更と、肉や卵の摂取量を減らすことで、心筋梗塞の発症リスクを軽減する可能性があります。
【参考リンク】
- Nguyen XT, Li Y, Nyaeme MS, Panigrahy N, Houghton S, Ivey KL, Shiekh S, Willett WC, Hu FB, Gaziano JM, Wilson PWF, Cho K, Djousse L; VA Million Veteran Program. Dietary Cholesterol and Myocardial Infarction in the Million Veteran Program. J Am Heart Assoc. 2025 Feb 18;14(4):e036819. doi: 10.1161/JAHA.124.036819. Epub 2025 Feb 8. PMID: 39921525.
■まとめ
これまでにもコレステロールと心筋梗塞の関連性について紹介してきました。
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コレステロールの摂取制限は必要ないと言ったり、必要あると言ったりと答えが変わってしまうと混乱しますよね。
女性は閉経後に血中コレステロールが高くなる場合があるので、注意してくださいね。
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