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皮膚ガスを検知して疲労度やストレス度を測るデバイスの開発|皮膚ガス検査・分析による健康管理で病気診断・予防|東海大学

血液・呼気・光・尿・唾液・汗という方法以外に診断する方法はないだろうと思っていましたが、「皮膚ガス」によって病気を診断することができるというアイデアを見つけました。




【目次】

■皮膚ガスを検知して病気予防

Elbows

by Quinn Dombrowski(画像:Creative Commons)

【大学研究室Vol.8】皮膚から出るガスを疾病予防に役立てる

(2016/11/14、technologist’s magazine)

「アンモニア以外の物質を調べれば、例えば、糖尿病などの生活習慣病対策のほか、もしかすると、がんの早期発見に貢献できるかもしれません。用途はほかにも想定され、アセトアルデヒドで飲酒履歴を突き止めたり、食事制限時に出るアセトンで、脂肪の燃焼程度を判定し、過剰なダイエットによる健康被害を予防できる可能性もあります」

東海大学関根嘉香教授は皮膚から出るアンモニアに着目し、体の一部に貼るだけで疲労度やストレス度を測るデバイスを開発したそうです。

【参考リンク】

皮膚ガスには100種類以上の物質が含まれており、どの物質も生体の代謝産物であるため、皮膚ガスの物質を分析することで、糖尿病などの生活習慣病を予防するなど健康管理ができるようになるかもしれません。




■病気を診断する方法(血液・呼気・光・尿・唾液・汗)

病気を診断するアイデアには、採血による血液検査、呼気による検査、光による検査、尿による検査、唾液による検査、汗による検査などがあります。

●採血による血液検査

●呼気による検査

●光による検査

●尿による検査

●唾液による検査

●汗による検査

■まとめ

皮膚ガスによる健康管理のメリットは、負担が少ないこと。

採血による血液検査は精神的・肉体的負担を伴うため、注射嫌いな人がいるほどですし、その他の検査も何度も調べるのは大変ですよね。

それに比べて、皮膚ガスによる健康管理はウェアラブルデバイスをつけておくだけですので、負担が少ないです。

スマートウォッチと組み合わせられるようになると、面白そうです。

→ スマートウォッチは病気の早期発見に役立つ|正常値とベースライン値の確立が重要|スタンフォード大 について詳しくはこちら







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乳酸菌(ガセリ菌)が「脳腸相関」を介してストレス性の不調・腹痛(便秘・下痢症)・不眠の改善効果を実証|#カルピス #徳島大

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【目次】

■乳酸菌(ガセリ菌)が「脳腸相関」を介してストレス性の不調・腹痛(便秘・下痢症)・不眠の改善効果を実証|カルピス・徳島大

Stress

by fotologic(画像:Creative Commons)

乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認

(2014/9/8、カルピス)

「プレミアガセリ菌CP2305」は、整腸効果や安眠効果などの有益な生体機能調節作用を発現しますが、それらの効果は、脳腸相関を介した作用であることが実証されました。

カルピス株式会社発酵応用研究所は、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部ストレス制御医学分野 六反一仁教授との共同研究を行ない、乳酸菌Lactobacillusgasseri CP2305株(「プレミアガセリ菌CP2305」)が脳腸相関(腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経へ働きかけること)を介した作用により、整腸効果や安眠効果などの生体機能調節作用(薬剤や食事中の機能成分などが、体の構造や機能を変化させることで、体調を調節すること)をもたらすことが確認したそうです。




■脳腸相関とは?

過敏性腸症候群(IBS)は、大腸や小腸に原因となる異常が見られないのですが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う病気です。

過敏性腸症候群(IBS)は脳に原因があるストレス性の病気!?によれば、IBSは、大腸や小腸に原因となる異常がないため、ストレスが主な原因と考えられています。

そこで、病気の成り立ちを説明するのに「脳腸相関」というキーワードがよく使われます。

乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認

(2014/9/8、カルピス)

腸と脳は自律神経系を通じて双方向の情報伝達を行いながら、生体機能の恒常性を保っており、この仕組みを脳腸相関と言う。

腸管からのシグナル伝達により中枢神経系の機能が調節されることも徐々に明らかになっており、腸内細菌やプロバイオティクスは脳腸相関を通じて中枢神経系に影響を及ぼす因子として注目されはじめている。

セロトニンの97〜98%は消化管の中にあるそうで、腸のセロトニンはストレスがかかると働きが活発になるそうです。

そのことによって、内臓の知覚過敏と消化管の運動異常を引き起こし、内臓の知覚過敏からは腹痛や腹部膨満感、運動異常からは便秘や下痢などの便通異常が起こってしまうそうです。

■「プレミアガセリ菌CP2305」摂取で便秘・下痢症の改善

腸からの情報を脳に伝える腸迷走神経求心枝活動の上昇|腸機能をつかさどる骨盤神経活動の回復(ストレス負荷時)
腸からの情報を脳に伝える腸迷走神経求心枝活動の上昇|腸機能をつかさどる骨盤神経活動の回復(ストレス負荷時)

参考画像:乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認(2014/9/8、カルピス)|スクリーンショット

下痢モデルラットに「プレミアガセリ菌CP2305」を摂取させる実験によれば、腸からの情報を脳に伝える腸迷走神経求心枝活動の上昇を確認し、また、ストレス負荷時における腸機能を司る骨盤神経活動の回復を確認したことから、便秘・下痢症状を改善させていると考えられるそうです。

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら

■「プレミアガセリ菌CP2305」摂取でストレス感受性の低下・睡眠しやすい状態になる

基底核血流量画像|基底核血流量比較|「プレミアガセリ菌CP2305」菌末を3週間摂取
基底核血流量画像|基底核血流量比較|「プレミアガセリ菌CP2305」菌末を3週間摂取

参考画像:乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認(2014/9/8、カルピス)|スクリーンショット

ストレスを自覚している人に「プレミアガセリ菌CP2305」を摂取させる実験によれば、摂取後ではストレス応答や自律神経活動にかかわる脳の基底核の血流が抑制され、活動が相対的に低くなっていることからストレス感受性を低下させているのではないかと考えられるそうです。

急性ストレス応答に関する副腎交感神経抑制|血中コルチコステロン量の抑制
急性ストレス応答に関する副腎交感神経抑制|血中コルチコステロン量の抑制

参考画像:乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認(2014/9/8、カルピス)|スクリーンショット

下痢モデルラットに「プレミアガセリ菌CP2305」を摂取させる実験によれば、脳腸相関を通じて急性期のストレス応答に関わる副腎交感神経活動を抑制していること、また、ストレスホルモンのコルチコステロンを抑制していることがわかったそうです。

これらの抑制によってストレス感受性が低下し、精神的なストレスを感じにくくしていると考えられるそうです。

大脳第8領域血流量画像|大脳第8領域血流量比較|「プレミアガセリ菌CP2305」の菌末を3週間摂取
大脳第8領域血流量画像|大脳第8領域血流量比較|「プレミアガセリ菌CP2305」の菌末を3週間摂取

参考画像:乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、有益な生体機能調節を引き出すことを確認(2014/9/8、カルピス)|スクリーンショット

ストレスを自覚する人に「プレミアガセリ菌CP2305」を摂取させる実験によれば、摂取後、睡眠や行動を支配すると考えられる大脳第8領域の血流量が抑制されていることがわかったことから、「プレミアガセリ菌CP2305」の摂取により、睡眠しやすい状態となる可能性が考えられるそうです。

■まとめ

乳酸菌(「プレミアガセリ菌CP2305」)を摂ると、脳腸相関を介した作用によって、過敏性腸症候群の症状である便秘・下痢症が改善したり、精神的なストレスを感じにくくしてよく眠れるようになることができる。

→ 過敏性腸症候群(IBS)の症状・原因・チェック・治し方 について詳しくはこちら







【乳酸菌 関連記事】
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【#金スマ】キラーストレスチェック表|一年間に経験したイベント(出来事)を合計して、どれくらいストレスが蓄積しているか

2016年8月26日放送の「金スマ」では「キラーストレスチェック表」が紹介されました。




■ライフイベントストレスチェック

Depress

by Radzuan Jalil(画像:Creative Commons)

NHKスペシャル キラーストレス

一年間に経験したイベント(出来事)を合計して、どれくらいストレスが蓄積しているかを把握する方法です。大阪樟蔭女子大学の夏目誠さんたちのグループが、日本でおこなった調査を基に点数を定めました。

配偶者の死 83
会社の倒産74
親族の死 73
離婚 72

夫婦の別居 67
会社を変わる 64
自分の病気やケガ 62
多忙による心身の疲労 62

300万円以上の借金 61
仕事上のミス 61
転職 61
単身赴任 60

左遷 60
家族の健康や行動の大きな変化 59
会社の立て直し 59
友人の死59
会社が吸収合併される 59

収入の減少 58
人事異動58
労働条件の大きな変化 55
配置転換 54

同僚との人間関係 53
法律的トラブル 52
300万円以下の借金 51
上司とのトラブル 51

抜擢に伴う配置転換 51
息子・娘が家を離れる 50
結婚 50
性的問題・障害 49

夫婦喧嘩 48
家族が増える 47
睡眠習慣の大きな変化 47
同僚とのトラブル 47

引っ越し 47
住宅ローン 47
子供の受験勉強 46
妊娠 44
顧客との人間関係 44

仕事量が変わった 44
定年退職44
部下とのトラブル 43
仕事に打ち込む 43

住宅環境の大きな変化 42
職場の人員が減る 42
社会活動の大きな変化 42
職場のOA化 42

家族メンバーの変化 41
子供が新しい学校へ変わる 41
軽度の法律違反 41
同僚の昇進・昇格 40

技術革新の進歩 40
仕事のペース、活動の増加 40
自分の昇進・昇格 40
妻(夫)が仕事を辞める 40

技術の予算が足りない 38
自己の習慣の変化 38
個人的成功 38
妻(夫)が仕事を始める 38

食習慣の大きな変化 37
レクリエーションの減少 37
仕事の予算がつく 35
長期休暇 35

職場の人員が増える 32
レクリエーションの増加 28
収入の増加 25

合計点260点以上:ストレスが多い要注意

300点以上:病気を引き起こす可能性があるほどストレスが溜まっている可能性がある段階







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性別(男性・女性)・年齢階級別にみる悩みやストレスの原因からわかること|国民生活基礎調査




【目次】

■性別(男性・女性)・年齢階級別にみる悩みやストレスの原因からわかること

Man&Woman

by dmagarityjr(画像:Creative Commons)

厚生労働省の平成13年 国民生活基礎調査の概況にある「性・年齢階級別にみた上位5位までの悩みやストレスの原因」によれば、男性は仕事に関する悩みが多く、女性は自分の健康・病気に関する悩みが多いのですが、年齢階級別にみると、その年齢に応じて、悩みやストレスの原因が変わっていくのが興味深いです。

■男性の年齢階級別にみる悩みやストレスの原因

参考画像:表22 性・年齢階級別にみた上位5位までの悩みやストレスの原因|悩みやストレスの状況|平成13年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

男性は、25歳から54歳にかけては、1位「仕事に関すること」、2位「収入・家計・借金」と悩みの順位は変わらないのですが、55歳以上になると、「自分の健康・病気」や「老後(介護・収入)」への悩みが大きくなっていきます。

■女性の年齢階級別にみる悩みやストレスの原因

参考画像:表22 性・年齢階級別にみた上位5位までの悩みやストレスの原因|悩みやストレスの状況|平成13年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

女性は、男性のように年代に関わらず悩みの順位が変わらないわけではなく、「仕事のこと」、「収入・家計・借金のこと」、「人間関係のこと」、「子供のこと(育児・教育)」に関する悩みが入れ替わります。

ポイントとしては、女性の悩みには、男性の悩みにはなかった、「育児」・「子供の教育」があるというのが特徴です。

そして、女性は45歳以上になると、「自分の健康・病気」が悩みの原因1位となっています。

これは、更年期などによる体調の変化が大きく影響を与えているのか、もしくは、子供に関する悩みが少なくなってきたことによって、自分のことに対する悩みの順位が上がっているのかもしれません。

また、女性も男性と同様に、55歳以上になると、「自分の老後の介護」への悩みが大きくなっているのがわかります。




■お金の悩み(収入・家計・借金のこと)と健康の関係

最近では、「健康格差」に関心が高まっています。

#健康格差 とは|所得や学歴など社会経済的な地位が低いと不健康が多くなる!?によれば、健康格差とは、所得や学歴など社会的・経済的な地位が低いと不健康が多くなるといわれている格差のことです。

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるもの|厚生労働省調査によれば、所得が高い人は健康的な生活習慣を重視している(または健康的な生活習慣をしている人ほど所得が高い)ようです。

ただ、急激な経済成長のために、飽食になったことで肥満になり生活習慣病になった例もあるので、健康格差とは、健康に関する知識があったとしても、社会的・経済的な格差があることで、そうしたライフスタイルを選択できないために不健康になっていることを表わす言葉というのが適切かもしれません。

借金があったりしてお金がないと医療における選択肢も狭まりますし、治療費を節約しようとしたことでかえって入院する割合が高くなっているという調査結果もあります。

中年男性は低所得ほど医療機関に入院する割合が高くなっている!?その理由とは?|千葉大学で紹介した千葉大の研究チームによれば、治療費の節約で日ごろの通院を控えた結果、中年男性は低所得者ほど医療機関に入院する割合が高くなっているそうです。

老後保障と介護保障の十分な準備ができておらず老後生活の不安を抱えている|平成28年度生活保障に関する調査によれば、老後を夫婦2人で暮らしていく上で、「ゆとりある老後生活費」は月額34.9万円となっているのですが、老後保障・介護保障に関しては「充足感なし」と答えた人が7割を超えており、準備手段である個人年金保険の加入率や介護保険・介護特約の加入率をみても低水準であり、十分な準備ができていないことがうかがえます。

第一生命が全国の40代・50代の男女3,376名を対象に行なったアンケート調査によれば、現在の生活に対する不安よりも、老後に対する不安の方が大きいようです。

その理由には、「公的年金だけでは生活できない」(64.7%)と答えていることや老後の資産形成の準備ができていないことがうかがえます。

老後に対する不安は、やはり金融や保険に関する知識不足が原因にあるのではないでしょうか?

「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」

(2016/9/20、生命保険文化センター)

今回調査では、自分自身の金融や保険に関する知識がどの程度かを尋ねたが、「詳しい」の割合は、「金融に関する知識」で9.3%、「保険に関する知識」で9.2%となっており、いずれの知識についても「詳しくない」が7割強となっている。

金融・保険に関するいずれの知識についても「詳しくない」と答えた人が7割強となっています。

現役世代にとっては、金融・保険・投資に関する知識を若いうちから身につけていくことが自分の身を守る手段となるので、少しずつ勉強していきましょう。

■まとめ

人の悩みは変わらないものですので、あらかじめその悩みを解決するように、その悩みに対して知識を身につけていくといいのかもしれませんね。

女性の75歳以上の悩み、男性の85歳以上の悩みの中には「話相手がいない」というものが挙がってきます。

社会とつながりを持って、人と話すというのはすごく大事なことなのだと思います。







【健康格差 関連記事】
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冷え症・ストレッチ入浴法|ストレスで冷えがひどくなる「心の冷え症」チェック(20問)|#たけしの家庭の医学

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2010年12月7日放送のたけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学では、「冷え症」を取り上げました。




【目次】

■心の冷え症|#たけしの家庭の医学

Onsen Day

by azkin(画像:Creative Commons)

【追記】

●伊藤剛先生によれば、鼓膜の温度は脳に入る動脈の温度で脳温と考えられるそうです。

冷え性患者の場合、脳の温度を測ることが非常に重要。

脳(鼓膜)の温度は、37度前後が正常(女性の高温期)

●心の冷え性

ストレスや性格など精神的要因で冷えをひどくさせる状態のこと。

これまで冷え症の原因としてストレスが語られることがなかったが、現代のストレス社会では冷え症の原因として精神的要因が増えてきた。

【4つの冷えのタイプ】

四肢末端型冷え症:手足の先が冷える

下半身型冷え症:足腰など下半身が冷える

内臓型冷え症:体の中心が冷える

全身型冷え症:体全体が冷える

4つのタイプの冷え症は、何らかの身体的要因が関係している。

また、身体的要因による冷え症のうち約3割がストレス等の精神的要因が関係している。(北里大学 東洋医学研究所 伊藤剛先生調べ)

心の冷え症=身体的要因+精神的要因

※2重の原因で冷えている。そのため、治りにくく重い冷えの症状が出てしまう。

●ストレスが冷えをひどくする理由は?

そもそも人間は温まった血液を全身にめぐらし体温を保持している。

その働きを司るのが自律神経の一つ、交感神経。

人間は寒さを感じると、交感神経が働き、末梢血管が収縮し、放熱を抑え、体を温かい状態に保っている。

しかし、長期にストレスが加わると、交感神経を調節する脳が疲弊し、末梢血管が収縮できず、体温調節が出来なくなる。その結果、血管が開いたままの状態になり、熱が逃げてしまう。

これが、心の冷え症のいち原因なのだそうです。

常に体から熱が逃げ、脳にまで冷えが及ぶことがある。

精神的要因があった方も冷えのベースには必ず身体的要因があるそうです。




■心の冷え症チェック(20問)

当てはまる項目ナンバーを控えてください

1.人の意見に左右されやすい

2.ユーモアは理解できる方だ

3.人には逆らえない

4.人を笑わせるのは上手な方だ

5.自分の評価は気になってしまう

6.楽しいことには関心がある

7.人の顔色をうかがってしまう

8.どんな場でも打ち解けられる

9.他人の目が気になる

10.新しもの好きだ

11.人の意見が気になる

12.賑やかなのが好き

13.決心はぐらつきやすい

14.物怖じしない

15.優柔不断である

16.明るい性格だ

17.他人に指図されやすい

18.人見知りしない

19.決断が苦手である

20.よく笑う

奇数項目【周囲優先度】

・服従的

・消極的

・評価を気にする 等

偶数項目【自分優先度】

・個性的

・活動的

・自由奔放 等

周囲優先度に5つ以上該当し、自分優先度が周囲優先度よりも少ない場合、精神的要因による心の冷え症になりやすいと考えられるそうです。

●脳の温度が低い理由

1.脳の血流低下

2.耳あかがたまって温度計の赤外線が届かず正確に測れていないことがある

身体的要因

1.身体で熱が作れない

ダイエットによるカロリー摂取不足、運動不足で起きる筋肉量の低下など

四肢末端型や全身型に多い。

2.身体から熱が逃げやすい

皮下脂肪が薄い、皮膚血流が多く汗をかきやすいなど

内臓型、全身型に多い。

3.身体の熱を全身に運べない

うっ血や動脈硬化などから起きる血行障害により、体の隅々に血液が巡らず冷える

下半身型に多い。

●身体的要因チェック 該当数がもっとも多いところがあなたの身体的要因となる

1.身体で熱が作れない

  1. 身体はどちらかというと細めだ
  2. 手と足の先がいつも冷たい
  3. 汗はほとんどかかない
  4. 寒いと気分が憂鬱になる
  5. 食事の量は少なめである
  6. 冷えると頭痛がすることがある

2.身体から熱が逃げやすい

  1. 太ももや二の腕が冷える
  2. 自分では冷えを感じているのに手足を触ると温かい
  3. アレルギー体質である
  4. おなかが冷えやすい
  5. 冷えるとお腹が張ったり痛くなる
  6. 冷えると頭痛がすることがある

3.身体の熱を全身に運べない

  1. 足や下半身は冷えるが手や上半身はそれほどでもない
  2. 頭がのぼせたり顔や上半身がほてる
  3. 特に顔や上半身に汗をかきやすい
  4. イライラしやすい
  5. おなかが冷えやすい
  6. 冷えるとお腹が張ったり痛くなる

 

●熱が逃げやすい人は首や胸元にマフラーを巻く等風に当たらない保温が大切

■全ての冷え症の方に効く!万能入浴法・ストレッチ入浴法

●全ての冷え症の方に効く!万能入浴法

40度~42度のちょっと熱いと感じる程度のお湯を用意し、入浴時間は10分間。

最初の5分は寝るようにして首までしっかり浸かり、残りの5分は起き上がり座った姿勢で胸元を出してリラックス。

※入浴前は足元からかけ湯を行うこと。

●ストレッチ入浴法

万能入浴法の温かさの持続力をアップさせる入浴法が、ストレッチ入浴法なのだそうです。

1.お湯は40~42℃で2分間首まで浸かる。

2.2分経ったら上半身のストレッチ
両肘を後ろに突っ張り胸をはる
左右の肩甲骨をくっつけるように背筋を伸ばし5つ数える(2回)
(思いっきり力を入れて背筋を伸ばすのがポイント)

3.下半身のストレッチ
入浴から5分後起き上がり胸元まで体を出す
坐禅のように脚を組む
足の指先を手で握り引き寄せるように足指を伸ばす
5つ数えたら手を離し足を伸ばす。(2~3回)
(足を伸ばすことで血液がしっかり流れる)

4.10分たつまでゆっくり浸かる







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