■【子宮体がん】コーヒーを1日3杯以上飲む女性はリスクが6割低くなる!|厚労省研究班
by Camila Tamara Silva Sepúlveda(画像:Creative Commons)
コーヒー3杯で子宮体がん予防(2008/9/1、産経新聞)
(2008/9/1、日本経済新聞)
厚生労働省研究班によれば、コーヒーを1日3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、子宮がんの一種「子宮体がん」にかかるリスクが約6割低いそうです。
【仮説】コーヒーによって子宮体がんのリスクが低くなるメカニズム
コーヒーと子宮体がんの発生率との関係について|国立がん研究センター
子宮体がんは、子宮の袋状になった部分の内膜に発生するがんです。同じ子宮がんでも、入り口にできる子宮頸がんとは区別されます。子宮頸がんの主な原因はウイルスの持続感染であることが知られている一方、子宮体がんの発生にはホルモン環境が関与していると考えられています。
<中略>
子宮体がんのリスクを上げるメカニズムに、エストロゲンとインスリンが大きな役割をもっていると考えられています。あくまで仮説の域を出ませんが、コーヒーはこれらの要因、とくにインスリンの分泌に影響を与えて子宮体がんのリスクを低下させるのかもしれません。
疫学研究では、コーヒーを飲んでいる人では飲まない人より糖尿病の発症リスクが低いことが一致して示されています。また、糖尿病でない女性でもコーヒーを飲む人ほどインスリンの分泌が少ないというデータもあります。
子宮体がんは、肥満や糖尿病の人、女性ホルモンの働きの活発な人がなりやすいとされているそうです。
このことから、コーヒーを飲むことで血糖値が下がる、もしくはコーヒーを飲むと女性ホルモンなどの濃度が下がり、子宮体がんを予防する可能性があるということが考えられるようです。