> 健康・美容チェック > 冷え性 > 薄着になる夏こそ悪化しやすい内臓型冷え性とは・チェック・予防する方法|世界一受けたい授業
2010年8月7日放送の世界一受けたい授業では、「冷えは万病の元だった!?現代病“内臓型冷え性”の恐怖」を取り上げました。
講師は、伊藤剛先生(北里大学)
→ 内臓型冷え性
by Candida.Performa(画像:Creative Commons)
●人間は運動や食事で熱を産み出しており、温まった血液を巡らせ体温を維持しているのですが、冷え性の人の多くは、ストレスや不規則な生活で体温コントロールが乱れ、冷えているそうです。
●冷え性には、四肢末端型冷え性や下半身型冷え性、内臓型冷え性などがあります。
●内臓型冷え性になると、便秘・下痢・風邪を引きやすくなる・膀胱炎になりやすい。
●薄着になる夏こそ内臓型冷え性を悪化させやすい。
●四肢末端型冷え性は、手足が冷えるタイプ。このタイプの冷え性は若い女性に多く、その原因としては、食事が足りない・特にダイエット志向がある。体の中で熱がうまくできなくなる。
●下半身型冷え性は、腰から下または下だけが冷えるタイプ。このタイプの冷え性は、女性にも多いのですが、中高年の男性にも多いそうです。一番の原因は、腰の骨が変形してきて神経を圧迫、動脈硬化で足に行く血流が落ちること。
●内臓型冷え性は、体の中が冷えている状態。人間の体は寒くなると、手足の表面の血管を細めます。血液の流れを減らし、温かい血液をできるだけ内臓に集めようとするのですが、体質的な問題やストレス、不規則な生活等で体温のコントロールが上手くできなくなると、寒くても血管が開いて、そこから熱が逃げていってしまう。そうすると、体の中心部の温度が冷えて、内臓型冷え性になってしまう。
腸が冷えると、ガスがたまる、便秘、下痢(水分を吸収する機能が落ちる)の原因にも。
膀胱が冷えると、細菌が繁殖しやすく、膀胱炎になる危険性もあるそうです。
内臓が冷えるということは、体全体の抵抗力の低下にもつながるため、風邪を引きやすい・治りにくいといった体の不調の原因にもなるそうです。
●夏は暑いため、熱が逃げやすい体になっている。しかし、冷房などで直接的に肌を露出しているところが冷やされるため、余計熱が奪われやすい。そのため、夏は内臓型冷え性の人には注意が必要。
●内臓型冷え性チェック
1) 涼しいところにいるとお腹が冷えつらい
2)二の腕・ももが冷える
3)手の先・足の先は温かいのに冷えを感じる
1つでも当てはまれば内臓型冷え性の可能性あり。
1が当てはまる人は、元々冷えている内臓がさらに冷やされるため、症状が悪化したり、痛みが出たりなどする。
2が当てはまる人は、中心部の冷えが広がっているから。
3が当てはまる人は、手足の血管が開いたままで、血液の流れが良いため、熱が奪われていってしまう。同時に表面の血液の流れが良いので汗をかく。
自覚症状があるのはまだよいほう。中には内臓が冷えていても自覚していない方もおり、そちらの方が危険。
●体温を脇の下に挟み、10分間測ると、体の芯(内臓)の温度がわかる。
36度3分以下の場合、内臓型冷え性の可能性があるそうです。
※女性の方は低温期を避けて計測してください。
●内臓臓型冷え性の特徴は、仲は冷えているけど、外が温かいので、火照ったり、汗をかいたりする。
●内臓型冷え性が進むと、脳が冷える。
脳の機能も全般的に落ちるので、例えば、体がだるい、思考がまとまらないといった症状が出てくる。
耳型体温計で計測すると脳の温度がわかるそうです。(鼓膜の温度が脳温とほぼ同じ)
●内臓型冷え性を防ぐには、体の芯を温めることが一番。
・汗をかかない程度に厚着を心がける。
・お風呂にじっくり浸かる。
・ウォーキング(第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなる。また筋肉を使うことで体温が上がる。)
●冷え性に効果的なウォーキング
背筋を伸ばして、腕は曲げずに伸ばした状態でよく手を振って、大股で歩く。
※肩の位置で水平になるくらいにまで振る。血液を巡らせるのと肩の関節をよく動かすため。腕を曲げると肩がよく動かない。肩甲骨も動くため、肩こりにもいい。
※大股で歩くと、ふくらはぎの筋肉をよく使う。
※10から15分でも良い。
※止まった状態で、腕をぐるぐる回すのもよい。
●内臓型冷え性を防ぐ食生活
基本的に温かい食べ物が良い。
より効果的な食べ物としては、とろみのある料理。
片栗粉などを使うと、熱の保温力が高まる。食べたときに温かいままであり、熱を保有したままいの中に入っていき、お腹に入っても温かいので、効率的に体を温めることができる。
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