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低体温で悩む女性が増加中!34度台、35度台も!体温が下がった原因とは?|体温33度台になると身体はどうなる?

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【目次】

■低体温で悩む女性が増加中!34度台、35度台も!

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by Mitya Ku(画像:Creative Commons)

34度台、35度台が増加中! 低体温による冷えが不調の原因に

(2013/1/10、オズモール)

石原結實さんによると、現代人は低体温化しているのだそう。

生理不順生理痛を訴える女性は、たいてい低体温ですね。平熱が35度台ということも多く、中には34度台と極端な低体温の人もいるほどです」(同)

平熱が34度台や35度台の人もいるというのは驚きですね。

→ 生理不順(月経不順)の原因・対策 について詳しくはこちら

→ 生理痛の症状・原因・緩和する方法 について詳しくはこちら

体の不調の原因は低体温? 平熱が下がる原因と影響は?

36.5℃ 免疫力や代謝が最も活発に働く、ベスト体温
36℃ 体はブルブルッと震えて熱を生産しようする
35.5℃ 代謝機能低下、排せつ機能低下、自律神経症失調症の発症、アレルギー症の発症など体の機能が狂い始める
35℃ 内臓機能は正常範囲で働くことができるけれど、ガン細胞が最も活発に増殖し始める
34℃ 生存ギリギリ
33℃ 凍死寸前の体温

■平均体温が下がった原因-筋肉量の減少

電車や車、エレベーターなどが普及した現代では、日常生活での運動量が減っているほか、仕事もデスクワークに就く人が多いため、筋肉量が減っています。さらに、もともと男性に比べて筋肉量が少ない女性は、低体温になりやすいのです

デスクワークについている人も多いですし、また運動する機会も少なくなってきています。

そうしたことが熱のもとである筋肉量の減少につながっているということですね。

【関連記事】

半袖外国人の謎|日本人より欧米人は体温が高い?「ミトコンドリア」「筋肉量」がキーワード

筋肉量が多い欧米人のほうが日本人よりも体温が高いということは、もしかすると、50年前に比べて日本人の筋肉量が少なくなっているということは考えられないでしょうか。

筋肉量の減少以外にも日本人に低体温の人が増えている原因には次のようなものが挙げられます。

日本人の体温が下がった理由とは

石原結實さん著書「体温力」によれば、日本人が低体温になった(体温が低下した)理由として、次のことを挙げています。

運動不足

塩分の控えすぎ

水分の摂りすぎ

食べ過ぎ

体を冷やす食べ物のとりすぎ

ストレス

化学薬品、化学調味料、食品添加物の摂取

シャワーで済ませる入浴習慣

夏のクーラー

現代人の生活は体を冷やすライフスタイルになっているのかもしれません。




【関連記事】

■低体温改善方法

バランスのとれた食事で亜鉛などのミネラルやビタミン補給

低体温改善に必要不可欠な栄養素は、亜鉛・鉄・セレンなどのミネラルと、ビタミンB1・B2などのビタミンです。

亜鉛などのミネラル補給は、女性ホルモンのバランスを保ち、冷え・生理不順・低体温を改善します。

→ 亜鉛が多い食品 について詳しくはこちら

→ 低体温の改善方法(温活の方法)(食事・運動) について詳しくはこちら

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→健やかに過ごしたい40代・50代の女性に亜鉛サプリ!まとめ買いで最大15%OFF!

冷たい食べ物や甘い食べ物をあまり食べないようにする

糖分には体を冷やす作用があり、低体温の原因となるので、できるだけ食べないようにする。

温かい飲み物を飲んで低体温改善!

旬の野菜や果物を摂取して低体温改善!

食べない系ダイエットは避ける

食事をすると、体内に吸収・分解される際に、熱が発生します。

食事誘発性熱産生といいます。

たんぱく質は熱に変わりやすいので、たんぱく質の摂取を忘れない

基礎代謝をアップして痩せやすい身体を作る4つの方法によれば、筋肉をつけるためには、運動することだけではなく、筋肉を作る材料となるたんぱく質を摂取することが大事です。

低体温の人が増えている理由の一つには、デスクワークが増えたり、運動する機会が減るなどして、筋肉量が減少していることが挙げられます。

たんぱく質を摂取し、運動する機会を増やして、熱のもととなる筋肉を付けたいですね。

運動で低体温改善!

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、低体温の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また筋肉を使うことで体温が上がります。

ウォーキングやスクワット・スロトレなどがオススメ。

お風呂にゆっくり浸かる

お湯に浸かると、身体が温まり、血液の循環がよくなり、疲れもとれ、健康にもダイエットにも効果的。

また、ストレスがかかりやすい現代人の生活の中ではリラックスする方法としてもお風呂の時間を大事にしたいものです。

お風呂にゆっくりつかることで体が温まるだけではなく、リラックスすることで自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが整うことが期待されます。

さらには、低体温になると、血流が悪くなり、肌に栄養がいきわたらず、老廃物の代謝が低下してしまうため、肌の不調が出てくるので、美容のためにも、お風呂にゆっくりつかるのはよいのではないでしょうか。

●オススメ入浴法:ストレッチ入浴法

40度~42度のちょっと熱いと感じる程度のお湯を用意し、入浴時間は10分間。

最初の5分は寝るようにして首までしっかり浸かり、残りの5分は起き上がり座った姿勢で胸元を出してリラックス。

※入浴前は足元からかけ湯を行うこと。

1.お湯は40~42℃で2分間首まで浸かる。

2.2分経ったら上半身のストレッチ

両肘を後ろに突っ張り胸をはる

左右の肩甲骨をくっつけるように背筋を伸ばし5つ数える(2回)

(思いっきり力を入れて背筋を伸ばすのがポイント)

3.下半身のストレッチ

入浴から5分後起き上がり胸元まで体を出す

坐禅のように脚を組む

足の指先を手で握り引き寄せるように足指を伸ばす

5つ数えたら手を離し足を伸ばす。(2~3回)

(足を伸ばすことで血液がしっかり流れる)

4.10分たつまでゆっくり浸かる

【参考記事】

冷え症・ストレッチ入浴法|みんなの家庭の医学 12月7日

お酒の飲みすぎに気をつける

タバコを控える

タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くするともに基礎代謝も低下させてしまうためです。

 ヘスペリジン

グリコ健康科学研究所によれば、冷えを感じる女性が「ヘスペリジン」に糖を結合させた「糖転移ヘスペリジン」を摂取すると冷水で冷やした手の皮膚表面温度の回復を早めることが分かったそうです。

また、あらかじめ糖転移ヘスペリジンを摂取しておくと、冷房が効き過ぎていても、手足の冷えが抑えられるそうです。

【関連記事】

 酒粕

月桂冠株式会社は、冷え性の症状がある男女8名に、アルコールを除いた酒粕の粉末を10g食べて、40分後に手を冷却することによって負荷をかける実験を行ったところ、酒粕を食べた人は手の表面温度に上昇傾向がみられたそうです。

【関連記事】

冷え性のツボ

足の冷え解消のツボ:築賓(ちくひん)の位置・押し方

足の冷えと腰痛解消のツボ:胞肓(ほうこう)の位置・押し方

下腹の冷え解消・更年期障害・月経不順のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方

足の冷え改善のツボ:八風(はちふう)の位置・押し方

下半身の血流改善のツボ:臀中(でんちゅう)の位置・押し方

マッサージ

冷えと肌荒れに共通するのが、血行不良。

冷えは血行不良が原因の一つであり、血行が悪いと新陳代謝が落ちるため、肌荒れが起きやすくなるそうです。

また、ユースキン製薬が男女約800人に調査したところ、かかと荒れがある人のうち約8割が「冷えの自覚がある」と答えています。

冷えと肌荒れ防止のために、マッサージクリームを使ってマッサージをすると、冷え対策・肌荒れ対策になり一石二鳥ですよね。

特に、ふくらはぎのマッサージを入念にやるとよいそうです。

ふくらはぎは血液を送るポンプの役割を果たしていて、ふくらはぎをマッサージをするとその機能を補うことが出来ます。

⇒ 体温を上げる方法 についてはこちら。

⇒ 低体温|低体温の改善・原因・症状 についてはこちら。

⇒ 冷え性改善・冷え症対策 についてはこちら。







ブラジル人の女性のような体型・お尻を手に入れる歩き方|歩き方の質を良くすることでヒップラインを維持しよう!

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■筋肉を維持することでお尻が垂れるのを防ぐことはできる!

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by Brazil Women’s Beach Volleyball Team(画像:Creative Commons)

以前、たれ尻の原因は日本人の歩き方にあった!?というニュースに関連した記事を見つけましたので、ご紹介したいと思います。

美尻を手に入れる歩き方&グッズ

(2011/11/29、日経ウーマンオンライン)

「残念ながら、ヒップの筋肉と脂肪を支える結合組織は、一度緩んでしまうと元に戻すことはできません。しかし、筋肉を維持することで今以上にヒップが垂れるのを防ぐことは可能です」と、理学療法士の山口光國さんは話します。

たれ尻の原因には、EMCLというたるみ物質が関わっているとためしてガッテンで取り上げていました。

たるみ解消・EMCL・スロトレ|ためしてガッテン 10月19日

筋肉は常にバネのように収縮しており、皮下脂肪や皮ふをつり上げています。

しかし、EMCLが筋肉の隙間に入り込むと、EMCLは筋繊維の収縮を妨げてしまいます。

その結果、たるんでしまうそうです。

体型を維持した人の特徴は、歩幅が広いこと。

お尻と腹回りを刺激するには、歩幅7cmアップの大股歩きがおすすめ。

スロトレ (スロースクワット・スロー腹筋・スロー腕立て伏せ)もおすすめ。

スロトレ について詳しくはこちら。

今回紹介した記事でも、歩くことを薦めています。

「気軽に毎日できて、しかも効果的なのは、“歩く”ことです。自己流や間違った方法のエクササイズでは、逆効果になる場合もありますが、歩くだけでも筋肉をしっかり使うことができればヒップ内部の組織をしっかりさせることにつながります」(山口さん)

平成21年国民健康・栄養調査によると、日本人女性の1日平均歩数は、6352歩。

たるみ解消・EMCL・スロトレ|ためしてガッテン 10月19日で解説されていた宮地元彦さん(国立健康栄養研究所)によれば、日本人女性は最近10年間の変化を見ると、一日の平均歩数が800歩減少しているそうです。

歩くことがたれ尻予防・美尻につながるのですが、歩数は明らかに減ってしまっています。




■ブラジル人の女性のような美尻を手に入れる歩き方|歩き方の質を良くすることでヒップラインを維持しよう!

ただ、今回紹介した記事では、歩き方の質を良くすることでヒップラインを維持することは可能なのだそうです。

あえてウオーキングなどしなくても、この歩数だけでヒップラインを維持することは可能とか。「日常の歩き方の“質”を良くするように心がけるといいでしょう。」と山口さん。では、どのような点に注意すればいいのでしょうか?

「よく、“後ろ足で地面を蹴るように”といいますが、“蹴る”ことを意識するのではなく、後ろに残った脚をしっかり膝から“伸ばす“よう意識したほうがいいでしょう。こうすることで太ももの裏側からお尻にかけての筋肉が効果的に刺激され、自然と蹴りだす力も強くなります」と山口さん。「また、運動効果を上げようと無理に歩幅を広げると、前傾姿勢になったり、前に出した足のかかとがブレーキの役割をして、かかとに衝撃がかかるので注意しましょう。かかとから着地することを意識しすぎず、まずは自然な歩行を心がけてください。」

ウオーキングの基本姿勢
・背筋を伸ばし、おなかを引っ込める
・ひざを曲げない
・後ろ脚を伸ばし、太ももの裏側を意識する
・頭を上下させない

美しい姿勢と歩き方を意識して歩くようにしましょう!

→ 美尻になるにはバーベルを使った「ヒップスラスト(hipthrust)」でお尻の筋肉(大殿筋)を鍛えてヒップアップ! について詳しくはこちら







【ヒップアップ関連記事】
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9割の女性が疲れている!?肝臓が疲れているのかもしれません!肝臓を守り中性脂肪を減らす方法!

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■9割の女性が疲れている

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by Sodanie Chea(画像:Creative Commons)

肝臓よわっていない? 9割の女子を襲うストレスの実態

(2012/8/6、マイスピ)

ナガセ ビューティケアが実施した「働く女性のストレスと健康に関する意識調査」によれば、9割が身体的な疲れを感じており、また、心の疲れも全体の8割が、そして20代では9割以上が心身ともに疲れてしまっているようです。

■体の疲れと肝臓の関係

なぜこれほど多くの女性が疲れてしまっているのでしょうか?

アンチエイジングサイエンスの第一人者・白澤卓二先生によると、こういった女性の日常的な悩みの原因のひとつとして、肝臓との関連性があるのではないか? とのこと。

体の疲れの主な原因としては「睡眠不足」「ストレス」「仕事が忙しい」「運動不足」というものが並んでいますが、こういった日常的な疲れは肝臓に負担をかけ、さらに疲れが増すという悪循環も引き起こすと言うのです!

肝臓には代謝や解毒といった身体にとって大事な機能があるのですが、体の疲れの原因である「睡眠不足」や「ストレス」といったものが、肝臓に負担をかけることにより、肝臓の機能が低下し、ますます疲れてしまうということが考えられるようです。

→ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) について詳しくはこちら

肝臓=お酒、というイメージが根強くありますが、アンケート結果によると疲労度のもっとも高い20代女子はあまりお酒を飲まず、飲んでも休日前だけ、という傾向に。

肝臓に負担をかける原因として多くの人が思っているのは「アルコール」だと思いますが、食べ過ぎや運動不足による肥満やストレスなど他の原因も肝臓に負担を与えています。

普段お酒を飲んでいる人に比べて飲まない人はあまり肝臓のことを意識せず、ついついおろそかにしがちなようですが、肝臓は自覚症状が出にくい「沈黙の臓器」と呼ばれているので、飲まない人こそ注意が必要なのかもしれません。

お酒を飲んでいないから肝臓に心配ないと思っている人ほど実は注意が必要なのかもしれませんね。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら

→ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら




■肝臓を守り、中性脂肪を減らす方法

肝臓に負担をかけないようにする方法は、低カロリー低脂肪の食事、腹八分目の食事の量にする、アルコールを控えめにする、運動する機会を作る、などです。

●まごわやさしい

肝臓を助ける食事としては、肝機能を助けるタウリンを含む食事や「まごわやさしい」をキーワードにした食事をすること。

さまざまな食材の組み合わせのキーワードは「まごわやさしい」。

  • 「ま」は、豆類
  • 「ご」は、ゴマ類
  • 「わ」は、わかめなど海藻類
  • 「や」は、野菜類
  • 「さ」は、魚(魚介類)
  • 「し」は、しいたけなどきのこ類
  • 「い」は、いも類

●肝機能の数値をチェック

できれば、定期的な血液検査で肝機能の数値をチェックしていきましょう!

肝臓の数値

ALT(GPT)

AST(GOT)

γ-GTP

●タウリン

肝臓(脂肪肝)に良い食事・食品は、タウリンを含む食品です。

肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがありますが、タウリンを含む食品を摂取するによって胆汁酸の分泌が増え、血液中のコレステロール値も下がります。

●タウリンには、酵素の働きを助ける働きがあるので、アルコールの分解を早め、肝臓への負担を軽くしてくれます。

また、タウリンには、腎臓や肝臓の有害ミネラルである毒素を濾過する機能をUPさせてくれます。

●カキに含まれるタウリンは、肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出してくれ、そして肝臓(脂肪肝)を良くする働きがあるのです。

つまり、タウリンが肝臓に入ると、まず肝臓内の中性脂肪を取り除きます。さらに肝臓から脂肪を外に排出する働きをしてくれます。

食事療法としては、タウリンを含むカキなどの魚介類を食事に取り入れましょう!

→ タウリンとは|タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら

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●不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸の油

不飽和脂肪酸は、HDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らす働きがあると言われています。

また、オメガ3脂肪酸は、中性脂肪を減らす効果が期待されています。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

■コレだけ覚えてやってみて!

「食べ過ぎ」「飲みすぎ」「睡眠不足」「ストレス」が、肝臓に負担をかけ、肝臓の機能が低下し、女性が疲れる原因となっています。

肝臓に負担をかけないようにするためにも、タウリンやオメガ3、「まごわやさしい」というキーワードをもとに肝臓を助ける栄養を含む食事をする、アルコールを控えめにする、運動する機会を作る、しっかりと休むということを心がけましょう!

→ 中性脂肪を下げる食事・運動・サプリメント について詳しくはこちら







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女性医師の治療を受けた患者は生存率が高い!?|医師の患者に対する共感・コミュニケーションが重要な役割を果たしている?




■女性医師の治療を受けた患者は生存率が高い!?|医師の患者に対する共感・コミュニケーションが重要な役割を果たしている?

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by SIM USA(画像:Creative Commons)

女性医師が担当の患者、生存率より高い 研究

(2016/12/20、AFPBB)

米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院(Harvard University T.H. Chan School of Public Health)医療政策学(Department of Health Policy and Management)リサーチアソシエイトの津川友介(Yusuke Tsugawa)氏が主執筆者を務めた論文によると、女性医師の治療を受けた患者は、入院してから30日以内に死亡する確率、あるいは退院後30日以内に再入院する確率が著しく低かった。

米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院の研究によれば、女性医師による治療を受けた患者は、男性医師の治療を受けた患者に比べて、入院してから30日以内に死亡する確率や退院後の再入院する確率が低かったそうです。

なぜこのような結果になったと考えられるのでしょうか?

ただ、これまでの研究では、女性医師が男性医師よりも臨床基準により詳細に沿う傾向があること、さらにはより患者中心のコミュニケーションを図ることなどが分かっている。

今回の研究では、その違いの原因はつかめていないようですが、これまでの研究によれば女性医師が男性医師よりも臨床基準により詳細に沿うがあることやより患者中心のコミュニケーションをとることなどがあることから、その点にヒントが隠されているのかもしれません。

医療における医師と患者のコミュニケーションの重要性は高まっています。

第6章 患者の視点に立ったコミュニケーション |国立保健医療科学院

主たる病気が感染症から生活習慣病へ移り、疾病構造は大きく変化した。キュア(cure)よりもケア(care)やマネジメント(management)が医師の業務で大きな位置を占めるようになった。医療情報も巷にあふれ、混乱している患者も増加した。患者の権利意識も増大し、医療への過度の期待を生んでいる。患者の自己決定権は重視されるべきであるが、患者の要望をそのまま受け入れれば、不必要な検査や治療を行うことになりかねない。医師は適切な情報を理解しやすい言葉で患者やその家族に伝える責務がある。

コミュニケーションの重要性が高まっているのには以下のような理由があります。

  • 主たる病気が生活習慣病へ移行したことで、ケア(care)やマネジメント(management)が大きな位置を占めるようになった
  • 患者が医療情報に触れる機会が増えたが、その情報に混乱している患者も増加
  • 医学の進歩により市民の一部は医学を万能と考えるようになり、医療への過度の期待を生んでいる

患者に対して適切な医療を行うためには、医師が患者の言葉に耳を傾け(傾聴)、気持ちを受け入れ(受容)、そのうえで医師として適切な情報を患者にわかりやすい言葉で伝えることが重要になります。

患者の解釈モデルや受療行動が医学的に間違っているからといって、すぐにそれを指摘してはならない。

面接の目的は言葉の上での情報のやり取りだけではなく、患者との間で信頼を得ることも大きな目的になる。

患者が悩み苦労したことを、まずは傾聴し受容したほうが、患者も医師を信頼し、医師の指導や説明を聞き入れたり、反省したりするとされている。

患者が持っている間違った医学的知識を訂正することは重要ですが、そのやり方が重要だということですよね。

まずは、患者がどのような悩み・苦労を抱えているのか、患者の声に耳を傾け、それを受け入れることによって、医師と患者間での信頼関係が生まれ、その後のケアやマネジメントが良好になると考えられます。

トーマスジェファーソン大学のM・ホジャット氏によれば、医師による共感が、患者の治療結果に影響を与えるそうです。

医師・患者間の共感が治療結果に影響 【M・ホジャット氏】

(2016/12/13、WEB医事新報)

ホジャット氏らの研究グループは、「ジェファーソン共感尺度(Jefferson Scale of Physician Empathy)」のスコアで医師29人の共感度を高、中、低に分け、医師らが診療していた糖尿病患者891人について、HbA1cやLDLコレステロールの値を比較。共感度が低い医師でHbA1cの値が7%未満の患者は40%だったのに対し、共感度が高い医師では56%だった。またLDLコレステロールの値が100未満の患者は、共感度が低い医師で44%、高い医師では59%だった。

女性医師だからと言って共感する力が高いとは言い切れませんが、医師と患者との間のコミュニケーションがより適切な医療を行うための力になっているのではないでしょうか。




→ 看護師が教える!相手に心を開いてもらう会話の方法とは? について詳しくはこちら




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「がん保険」に加入していない女性は58.2%|「がん保険」に加入している理由は「万が一や、いざという時の備えとして」が最多、「がん保険」に加入していない理由は「金銭的な理由」が最多。




【目次】

■「がん保険」に加入していない女性は58.2%|「がん保険」に加入している理由は「万が一や、いざという時の備えとして」が最多、「がん保険」に加入していない理由は「金銭的な理由」が最多。

「がん保険」に加入していない女性は58.2%|がん保険の加入状況|auのほけん調べ
「がん保険」に加入していない女性は58.2%|がん保険の加入状況|auのほけん調べ

参考画像:auのほけん調べ|スクリーンショット

女性が、大きな病気への備えを考え始める年齢の平均は40.5歳 8割超が、「がんになる確率」を実際よりも低く予想 6割が、「1年以内に乳がん検診を受診していない」

(2018/1/12、KDDI)

「auのほけん」を提供するKDDIは、全国の30歳~59歳の女性1,000名を対象に「女性の将来への備えに関する調査」を実施したところ、「がん保険」に加入しているか聞いたところ、「加入している」割合は41.8%、「加入していない」割合は58.2%でした。

がん保険に加入した理由を聞いたところ、次のような結果となりました。

1位「「万が一や、いざという時の備えとして」

2位「家族などのすすめ」

3位「身近な人の罹患」

4位「安心したい」

5位「罹患率の高さ」

がん保険に加入していない理由を聞いたところ、次のような結果となりました。

1位「金銭的な理由」

2位「必要性を感じないため」

3位「医療保険がある」

4位「保険料が高い」

5位「検討中」




■多くの人が自分が病気になるリスクを低く見積もりがち!?

女性の8割超が「がんの罹患率」を現実の数字よりも低く予想している!|リスク認知のバイアスによれば、日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性で62% (約2人に1人)、女性で46% (約2人に1人)なのですが、大多数の人が現実のがん罹患率よりも低く予想している傾向となっています。

私たちは高齢化に伴う健康や金融リスクを低く見積もりがち!?|英エコノミスト「リアリティ・チェック:健康・経済プラン・QOLが映し出す未来像と現実のギャップ」によれば、人びとは高齢化に伴う健康や金融リスクを低く見積もっているようです。

性別(男性・女性)・年齢階級別にみる悩みやストレスの原因からわかることで紹介した厚生労働省の平成13年 国民生活基礎調査の概況にある「性・年齢階級別にみた上位5位までの悩みやストレスの原因」によれば、25歳から34歳までは「自分の健康・病気」に対して男女とも悩むことはないのですが、男性の場合は35歳以降に「自分の健康・病気」(第3位)について悩むようになり、女性も同様に35歳からに「自分の健康・病気」(第4位)について悩みはじめ、45歳以降は「自分の健康・病気」が悩みの原因の第1位となっていきます。

■自分の健康・病気が悩みでも具体的な行動はとらない傾向にある!

このように35歳以降から「自分の健康・病気」が悩みの原因となっていくのですが、実際の行動としては、具体的な行動をとらない傾向にあるようです。

中年男性は低所得ほど医療機関に入院する割合が高くなっている!?その理由とは?で紹介した千葉大の研究チームによれば、働き盛りの中年男性は、低所得者ほど医療機関に入院する割合が高くなっているそうです。

このようなことになっている理由として、記事では、治療の節約のために日頃の通院を控えた結果、健康を悪化させているのではないかという意見や自分の健康状態を顧みずに仕事を頑張りすぎているのではないかという意見がありました。

40~50代の頑張りすぎる女性は更年期症状などの体調不良の自覚率が高い!で紹介した「ホルモンケア推進プロジェクト」が40~50代の女性333名を対象に行なった「更年期世代女性の体調変化と心理状態」調査によれば、ここ5年で、身体や体調の変化を感じていると答えたのは77.6%で、がむしゃらだと言われた経験がある女性の方がそうでない女性に比べて、体調不良の自覚率が高いという結果が出たそうです。

不調に対してどのような対処を行なっているかというアンケートに対しては、「安静もしくは休養する」(56.2%)、「我慢してやりすごす」(41.5%)といった対処法をする女性が多く、「病院に行く」(26.8%)、「薬局に行く」(18.8%)といった具体的に対処する傾向は低いという結果が出ています。

25~54歳の「働き盛り世代(プライムエイジ)」は、自身の健康状態を顧みずに仕事に打ち込んでいたり、治療費を節約しようと通院を控えたり、体調不良を自覚していながらも具体的に対処する傾向は低いようです。

■具体的にどう対処したらいいの?

具体的にどのような対処をしていけばよいのでしょうか?

大きく分けると2つ。

1.生活習慣を見直し、健康的なライフスタイルを意識する

2.病気になる前にお金の備えをし始める

リスクの見積もり方は人によって違いますが、自身の健康と将来のお金が心配な人は、病気になる前に、健康的なライフスタイルに改善したり、保険を検討したり、お金の備えをするようにしましょう!

→ 働き盛り世代こそ健康的なライフスタイルを意識して、病気になる前にお金の備え(入院保険・医療保険)をしておこう! について詳しくはこちら

→ 病気やケガが原因で就労不能になった場合の生活資金に対して約8割の人が「不安」|必要な生活資金はいくら?どんな経済的準備手段を用意している?|平成27年度生命保険に関する全国実態調査 について詳しくはこちら

→ 就業不能保険・収入保障保険・給与サポート保険とはどんな商品? について詳しくはこちら







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