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女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援




【目次】

■女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援

Before & After

by Nicki Varkevisser(画像:Creative Commons)

アピアランス支援センター|国立がん研究センター中央病院

手術・抗がん剤・放射線などのがんの治療は、傷あと・脱毛・皮膚の変色・爪の変化など、患者さんの身体にさまざまな外見の変化をもたらします。病気を治すために仕方のないこととわかっていても、外見が変わってしまうのは、患者さんにとって大きなストレスになります。実際に、抗がん剤治療中の患者さん638名に、身体症状の苦痛度トップ20を尋ねたところ、外から見える身体症状が多く含まれていました。

がんの治療によって、患者さんの身体には、脱毛や手術跡、皮膚の変色といった様々な外見の変化が現れます。

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が脱毛を経験しているそうです。

がんを治療するためとはわかっていても、外見が変わってしまうのは、患者さんにとってショックなことだろうと思います。

特に、女性にとって外見の変化は大きなストレスとなっているそうです。

国立がん研究センターが実施した抗がん剤の副作用の苦痛度調査(09年)によれば、「頭髪の脱毛」は男性では18位だったが、女性では1位ということでした。

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参考画像:治療に伴う身体症状の苦痛TOP20|国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、抗がん剤投与を終えてから5年たった人の中にも、髪が十分に生えそろわずかつら(ウイッグ)を使用している人が約10%いるそうなのですが、通常のかつらより柔らかさや通気性に配慮した「医療用ウィッグ」は自然に見えるものほど高価格であるため、あきらめてしまう人もいるそうです。

そこで、社会参加を続けるためにはウィッグが欲しくても、高額であきらめる人もいるため、ウィッグの購入費の助成制度を設ける自治体が増えてきたそうです。

脱毛がん患者にウィッグ支援…自治体が費用の一部助成

(2016/9/7、読売新聞)

抗がん剤治療の副作用で脱毛した人が使うウィッグ(かつら)の入手を支援する動きが広がっている。自然に見える品質のものは高額なため、費用の一部を自治体が助成したり、寄付された髪の毛で作ったものをプレゼントしたりという取り組みが進んできた。

読売新聞によれば、山形県や鳥取県では購入費の2分の1(上限2万円)、横浜市では上限1万円など各自治体によって助成額は様々ですが、ウィッグの購入費の助成を行なっているそうです。

がんの治療に対する助成だけでなく、治療の後の社会復帰・心のケアまでを社会で温かく見守れるようになるといいですね。




■ヘアドネーションの輪が広がっている

また、最近では、小児がんの治療や無毛症、脱毛症などで髪を失った子どもに対するヘアドネーションの輪が広がっています。

三吉彩花さんが「ヘアドネーション(医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付する活動)」のために人生で初めてのショートボブ!によれば、三吉彩花さんは、病気や怪我などで髪の毛の悩みを抱えている子供たちの医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付するという活動を行なったそうです。

0. ”20歳の三吉彩花” ついに20歳になりました そしてとてもびっくりしている方も多いと思いますが 髪の毛をばっさり切りました 人生で初めてのショートボブ この髪型にしたかったのには 理由があって ひとつは 20歳のタイミングで 何か大きく変わりたかった 新しい私をみんなに見てもらいたくて ずっと温めていたことでした そしてもうひとつは ”ドネーション” 病気や怪我などで髪の毛の悩みを抱えている子供たちの 医療用ウィッグを作るため 髪の毛を寄付するという活動です 20歳になったらドネーションをやるというのは 実は誰にも言ってなかったのですが 前から決めていた大きな決断 この私を見て ロングヘアーの方が好きだったって言ってくれる方もいるかもしれません だけど 今までの10個の言葉のカウントダウン 20歳になる私と 大好きなみんなに向けての言葉 もう一度じっくり ゆっくり読んで それを踏まえて 新しい三吉彩花も 応援してくれたら嬉しいです いつもありがとうね みんな大好きです

三吉彩花さん(@miyoshi.aa)が投稿した写真 –

ヘアドネーションとは、病気やけがで髪の毛の悩みのある子供たちのために、寄付された髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動です。

寄付する髪は31センチ以上の長さがあればよいそうです。

切り方など条件を守れば、行きつけの美容室や自宅で切って郵送することもできるそうです。

柴咲コウさんや水野美紀さんが行なった「ヘアドネーション(医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付する活動)」とは?でも紹介しましたが、水野美紀さんや柴咲コウさんといった芸能人の方もヘアドネーションを行なっている方が増えています。

髪の毛の寄付をしました #ヘアドネーション #JapanHairDonationAndCharity

柴咲コウ Ko Shibasakiさん(@ko_shibasaki)が投稿した写真 –

『フルオーダーメイドの医療用ウィッグ』1体に必要な髪の毛は20~30人分で、髪の毛を長さ別に仕分け、髪質や髪色を均一にする化学処理だけで半年~1年かかるそうです。

また、頭の採寸をしてウィッグを製作するまでさらに50日かかるそうです。

現在医療用ウィッグを約90人の子供たちが待っているそうですが、全ての作業を数人で行なっているため、人手が足りておらず、出来上がるまで2~3年かかる状態なのだそうです。

■まとめ

最近は長い髪の女性で「髪を切りたいな」「ショートにしようかな」という人がいたら、「ヘアドネーション」という活動があるらしいよと伝えています。

それがポジティブな意味での髪を切る一つの後押しになればいいですし、ヘアドネーションや医療用ウィッグの考えが広まれば、将来的には、もし自身がそういう立場になった時でも、医療用ウィッグが自然と着けられる環境になり、また比較的手に取りやすい価格になると思います。

ヘアドネーションに関心がある方はぜひ美容室で尋ねてみてください。







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年間720億円分の抗がん剤が廃棄されている!?|廃棄される抗がん剤を減らすアイデアとは?




■年間720億円分の抗がん剤が廃棄されている!?|廃棄される抗がん剤を減らすアイデアとは?

Prescription Prices Ver3

by Chris Potter(画像:Creative Commons)

廃棄される抗がん剤、年間720億円分 慶大教授が試算

(2017/11/17、朝日新聞)

岩本さんは国立がん研究センターなどと共同で、薬の使用回数や瓶の数から1病院あたりの廃棄率を計算。国際的な医療情報データベースも使い、廃棄量を推定した。それによると、2016年度の抗がん剤の市場規模約9745億円の約7・4%にあたる約720億円分が捨てられていた。

慶應義塾大学の岩本隆・特任教授による試算によれば、年間720億円分の抗がん剤が廃棄されているそうです。

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なぜ使用量の約7%もの抗がん剤が使い切れずに残り、廃棄されてしまうのかがこの問題のポイントです。

2017年6月27日のNEWS23でも取り上げられたこの問題ですが、なぜ抗がん剤の廃棄が行なわれているのでしょうか?

その理由は、安全性の確保にあります。

余った薬剤には菌などが混入する恐れがあるため、余った薬剤を捨てることで安全性を確保しているそうです。

これまでにも残薬に関する問題についてこのブログでも取り上げてきました。

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余った薬剤を捨てることで安全性を確保することは理解できますが、そうなるときになるのが、なぜ薬剤が余ってしまうのかという点です。

抗がん剤の注射薬や点滴薬の多くは、瓶単位で売られている。患者ごとの使用量は体格によって違い、1回で使い切れないこともある。

抗がん剤の多くは瓶単位で売られていて、患者さんによって使用量が違うため、使いきれないこともあり、抗がん剤が残ってしまうそうです。

2017年6月27日のNEWS23でコメントした岩本特任教授によれば、日本では原則は使用量での保険請求なのですが、それが徹底されておらず、実際に使われていなくても全体量で請求できる仕組みとなっているという「医療界の暗黙のルール」があることも背景にはあるようです。

この問題を解決するために、厚生労働省も動きを始めています。

抗がん剤の残薬活用へ 厚生労働省が安全基準策定へ 数百億円単位の医療費削減も

(2017/8/12、産経ニュース)

ただ、1瓶から同時に複数の患者へ投与することは認められている。残薬を活用できるケースはあるものの、今のところ安全基準がなく、そのまま廃棄されることが多い。

残薬は一つの瓶に入った抗がん剤を複数の患者に使うことで減らすことができるため、欧米では、余った薬剤を複数回使用する取り組みが進んでいるそうですが、大事なポイントは複数回使用することで安全性を確保できるかどうかです。

そこで、厚生労働省は、使いきれなくなった抗がん剤の残薬を他の患者に活用できるよう安全基準づくりに乗り出す方針を固めたそうです。

安全基準を作ることで残った抗がん剤を複数回他の患者に有効活用するというのは良い方向だと思いますが、この問題を根本的に解決するできる限り使用量に合わせて抗がん剤を購入できる仕組みにするということではないでしょうか。

最近AI(人工知能)や IoT といったテクノロジーによる未来社会として掲げられた「超スマート社会」というコンセプト「Society5.0」について考えています。

Society5.0 Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」
Society5.0 Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」

参考画像:Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)|スクリーンショット

Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」
Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」

参考画像:Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)|スクリーンショット

Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)

「必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、あらゆる人が質の⾼いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、⾔語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会。」(第5期科学技術基本計画)

これまでの社会は、あらゆるものを標準化することによって、人間がその標準化された社会に合わせて生活をすることで問題を解決してきましたが、Society5.0では、多様な違いを持ったままで、必要なサービスを、必要な時に、必要な分だけ提供される社会になっていくことを目指しています。

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この必要なサービスを、必要な時に、必要な分だけ提供される社会という考え方をもとにすれば、標準化された規格品サイズの瓶での購入をするのではなく、必要な分量だけを購入しながらも安全に利用できるシステムが必要になってくるはずです。

そこで、思い出したのが、Matternet Station|自律型ドローン配達ネットワークが配備されることで医療に革命が起こる!?|スイスで取り上げた、自律型ドローン配達ネットワークで医療用アイテムを届けるシステムです。

The Matternet Station

Matternet Station|自律型ドローン配達ネットワークが配備されることで医療に革命が起こる!?|スイス

Matternet Stationは、ドックとドローンが装備されていて、医療サンプルなどを荷物を積載し、離陸し、ステーションに着陸する仕組みになっています。

Matternetシステムを使用して、技術者はQRコードをつけたボックスに血液サンプルなど医療に関するものを格納し、ドローンは信号で案内されたステーションに飛び立ちます。

受け取る側は荷物が届いたことがアプリで通知され、スマホでQRコードをスキャンしてロックを解除することで安全に医療用アイテムを受け取ることができます。

このネットワークシステムが全国だけでなく全世界につながれば、通信機能を持った端末同士が相互に通信を行うことにより、網の目状に作られる通信ネットワークであるメッシュネットワークのようにノードからノードへ転送を行うようにした医療用アイテムの配送が可能になるかもしれません。

How Mesh Networks Work

ROBIN CHASE ロビン・チェイスによるZipcarと更なるビッグアイデア

ただ、ドローンの医療応用に対しては、乗り越えなければならない法の壁がいくつもあるようですので、実証実験を続け問題を解決していく必要がありますが、検討に値するアイデアではないでしょうか?

【参考リンク】

世界初のデジタルメディスン「エビリファイ マイサイト(Abilify MyCite®)」 米国FDA承認|大塚製薬・プロテウスでは、薬の飲み忘れによって生じる治療効果が下がってしまうという問題をテクノロジー(今回の場合はセンサー)で解決しようというものでしたが、そもそも残薬が出ない仕組みにするというアイデアとして、自動的に薬を投与するインプラントというアイデアはどうでしょうか。

●自動的に薬を投与するインプラント

生体工学で健康管理|緑内障を調べるスマ―ト・コンタクトレンズという記事で、このブログでは、定期的にインシュリンを注射しなければならない糖尿病患者の皮膚に超薄型で伸縮自在の電子装置を貼り付け、自動的に注射できるような仕組みというアイデアを考えてみました。

妊娠をコントロールする避妊チップの開発に成功ービル・ゲイツ財団出資の企業によれば、海外では腕の内側などにホルモン剤を含んだ細長いプラスチック製の容器を埋め込む「避妊インプラント」が広く普及しているそうで、将来的には、糖尿病治療も同様の方法をとっていくことが予想されます。

糖尿病治療用「スマート・インスリンパッチ」が開発される(2015/6/24)によれば、米ノースカロライナ大学とノースカロライナ州立大学の研究チームは、血糖値の上昇を検知し、糖尿病患者に適量のインスリンを自動的に投与できるパッチ状の治療器具を開発したそうです。

糖尿病患者に朗報!?グラフェンを使った血糖値測定と薬の投与を行なう一体型アームバンドによれば、韓国の基礎科学研究院の研究者たちは、ユーザーの汗をモニターして、血糖値を測定し、血糖値が下がってきている場合には、極小の針で薬を注射するという血糖値の測定と薬の投与の一体型デバイスを糖尿病患者のためにデザインを行なったそうです。

「薬の飲み忘れ」を根本から解決!複数の薬を異なる速度で自在に放出できるゲルの開発に成功|東京農工大学によれば、東京農工大学大学院の村上義彦准教授の研究グループは、体内に薬を運ぶための入れ物である「薬物キャリア」として利用されている構造体(ミセル)に着目し、「物質の放出を制御できる機能」をゲルの内部に固定化するという新しい材料設計アプローチによって、「複数の薬を異なる速度で自在に放出できるゲル」の開発に成功しました。

自動的に必要なだけの量の薬を必要なタイミングで投与することができれば、残薬がなくなり、「残薬(飲み残しの薬)が減ることによって医療費削減」「認知症などの人が飲み忘れることがなくなる」「治療継続の負担がなくなる」といったことが期待されます。

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そして、最後にもう一つ気になる点があります。

それは、本当にその薬に効果があるかという問題です。

ゲノム解析が一般的なものになった時、AIが過去の文献や医学論文、データベースを探索するようになる!?では、抗がん剤は高価で、かつ副作用の生じることから、薬が効かない患者に副作用のリスクを負わせ、高額な医療を施す必要があるのかという問題があり、ゲノム情報を活用して、どの薬が効果を発揮できるのか、ということを事前に調べて投与する「プレシジョン・メディシン(Precision Medicine)」に注目が集まっているという話題を取り上げました。

薬の飲み忘れ問題、残薬の問題も大事ですが、そもそもその薬の効果があるかどうかがわからない場合もあり、今後は、遺伝子を調べて、その薬で対応できるのかを判断してから投与するということが常識となっていくのではないでしょうか?




■まとめ

医療費の動向|平成28年版厚生白書
医療費の動向|平成28年版厚生白書

参考画像:医療費の動向|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

平成28年版厚生白書

国民医療費とは、医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したものであり、具体的には、医療保険制度等による給付、後期高齢者医療制度や公費負担医療制度による給付、これに伴う患者の一部負担などによって支払われた医療費を合算したものである。

高齢化や医療の高度化により、国民医療費は増加傾向が続いています。

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医療の仕組みを抜本的に変えることは、医療費の増加という問題を解決するためには必要になるはずですので、廃棄される抗がん剤を減らすアイデアだけでなく、予防医療にもぜひとも積極的に取り組んでほしいものです。







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#高橋メアリージュン さんの病気は子宮頸がんだった!現在は克服し、女性に子宮頸がん検診にいってほしいという思いで著書で告白!

子宮の入口近くにできるがんである「子宮頸がん」を高橋メアリージュンさんが著書で告白したことが話題になっています。




【目次】

■高橋メアリージュンさんの病気は子宮頸がんだった!現在は克服し、女性に子宮頸がん検診にいってほしいという思いで著書で告白!

Writing

by Pedro Ribeiro Simões(画像:Creative Commons)

高橋メアリージュン、子宮頸がん罹患していた 現在は克服、著書で初告白

(2018/1/17、ORICON)

高橋は2016年秋、少しだけ体調に異変を感じ近所の婦人科へ診察に行った際に「ひとつ安心の担保を手に入れよう」という気持ちで、子宮頸がん検査を受診。29歳の誕生日の11月8日に検査結果を聞きに行ったところ、医師から「検査の結果、がんが見つかりました」と告げられた。転移していれば「抗がん剤治療」もしくは「子宮摘出」を考えなければいけない。

高橋メアリージュンさんが、著書『Difficult? Yes. Impossible? …NO. わたしの「不幸」がひとつ欠けたとして』で、29歳の時に子宮頸がんに罹患し、現在は克服したことを告白しているそうです。

抗がん剤についてや子宮を摘出することへの葛藤を含め、自身の経験をきっかけに女性に子宮頸がん検診にいってほしいという思いで書いたそうです。

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■子宮頸がんとは?

#平愛梨 さんの子宮頸がん検診の受診結果は「異常なし」|「子宮頸がん」とはどんな病気?によれば、子宮頸がんとは子宮の入口近くにできるがんです。

子宮頸がんは早期に発見できれば治療負担も軽いのですが、子宮頸がんのほとんどが無症状であるため、検診が早期発見において重要な役割を果たしています。

早期発見して治療を行なえば、妊娠も出産も可能ということですので、20歳以上の方は、2年に一度定期的に子宮頸がん検診を受けてくださいね。




■子宮頸がん検診の現状

日本のがん検診受診率は上昇傾向にあるものの、欧米に比べて低い!?|平成28年国民生活基礎調査によれば、米国では子宮頸がん検診の場合、85.9%の女性が検診を受診しているのに対して、日本では24.5%にとどまっているそうです。

以前と比べると子宮頸がん検診はアメリカでも日本でも増加傾向にあるのですが、それでも欧米と日本とでは検診受診率に大きな差があることがわかります。

<部位別死亡率>肝臓がんや胃がん大幅減少|子宮頸がんによる死亡率が高まっている原因とは?で紹介した厚生労働省のがん対策推進協議会がまとめた「がん対策推進基本計画」(2012〜16年度)の中間評価報告書にあるがん患者の部位別死亡率の推移によれば、子宮頸がんによる死亡率は増える見通しなのだそうです。

健康に対する意識が高まっているにもかかわらず、子宮頸がんによる死亡率が高まっているのには、何らかの原因があるのではないでしょうか。

●子宮頸がん検診へのハードルが高い

●「関心はあるが検診までは」と思っている人が多い

糖尿病の発見につながる血糖値への意識が低い!?で紹介した糖尿病診断アクセス革命事務局が30~60代の主婦300人を対象に行った「主婦の健診受診状況調査」によれば、自分の健康で心配なことについての質問では、乳がんや子宮がんなどの「女性特有の病気」が71.3%と、高い関心を示しています。

しかし、乳がんに9割関心、しかし乳がん検診を受けた人は約4割によれば、乳がんに対しては9割近くの女性が関心は持っていますが、乳がん検診を受けた人は約4割にとどまっているそうです。

仕事や子育てのために時間に追われてしまい、乳がん検診や子宮頸がん検診を受けてみたいけれども、その時間がないという人も多いのかもしれません。

子宮頸がん対策のための検診の重要性を呼びかけることや場合によっては子宮頸がんワクチンによる予防が必要になるかもしれません。

※子宮頸がんワクチンによる副作用・健康被害が出たことから、国が子宮頸がんワクチン接種の勧奨を中止して数年たちますが、この問題が解決しなければ子宮頸がんワクチンによるがん予防を積極的に推奨していくということも難しいですね。







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肝臓がんの増殖する仕組みの解明と抗がん剤の効果を高める新規化合物「K67」を同定|新潟大など

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■肝臓がんの増殖する仕組みの解明と抗がん剤の効果を高める新規化合物「K67」を同定

20160628niigata_univ

参考画像:肝臓がんを抑制する新規化合物を同定(PDF)|新潟大学

肝臓がんを抑制する新規化合物を同定

(2016/6/28、新潟大学)

肝細胞がん患者のがん細胞において、マロリー小体と呼ばれる構造体が大量に存在することが知られています。今回、この構造体の主成分である p62/SQSTM1 が、肝細胞がんの増殖や抗がん剤耐性に有利な状態へと誘導する仕組みがあること、さらに、その仕組みを打ち消す新規化合物が肝細胞がんの増殖を抑制し、抗がん剤に対する感受性を増加させることを見出しました。

肝細胞癌の患者のがん細胞には「マロリー小体」が大量に存在しており、この主成分である「p62/SQSTM1」が肝細胞がんの増殖や抗がん剤に対して抵抗性を引き起こすメカニズムがあることがわかったそうです。

今回の研究では、そのメカニズムを打ち消す新規化合物「K67」によって、肝細胞がんの増殖を抑制し、抗がん剤の有効性を増加させることができたそうです。




■さらに詳しく!

肝臓がんを抑制し抗がん剤の効果を高める新規化合物を同定 – 新潟大など

(2016/6/29、マイナビニュース)

原発性肝がんの約90%を占める肝細胞がんは、マロリー小体と呼ばれる構造体をその細胞内に蓄積することが知られているが、その機能はこれまで不明となっていた。

今回、同研究グループは、マロリー小体の主成分であるタンパク質p62/SQSTM1が、転写因子NRF2を分解へと導くタンパク質KEAP1と結合し、恒常的にNRF2を活性化する仕組みがあること、NRF2の活性化が肝細胞がんの増殖および抗がん剤耐性を引き起こすことを見出した。さらに、p62/SQSTM1によるNRF2活性化を防ぐ新規化合物K67を同定。K67が、肝細胞がん細胞の増殖を抑制するとともに、既存の抗がん剤の薬効を高めることを確認している。

新潟大学大学院 医歯学総合研究科 分子遺伝学 小松雅明教授、斎藤哲也特任助教、同研究科 消化器外科学 若井俊文教授、東京大学創薬機構 岡部隆義教授、慶應義塾大学先端生命科学研究所 曽我朋義教授らの研究グループによれば、肝細胞がん(肝臓がん)が増殖する仕組み(マロリー小体の主成分であるタンパク質p62/SQSTM1が、転写因子NRF2を分解へと導くタンパク質KEAP1と結合し、恒常的にNRF2を活性化する仕組みがあること、NRF2の活性化が肝細胞がんの増殖および抗がん剤耐性を引き起こす)を解明し、その仕組みを打ち消す新規化合物「K67」により肝細胞がんの悪性化を抑制することに成功したと発表しました。

→ 肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

→ 肝臓がん予防によい食事・食べ物 について詳しくはこちら







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体内時計を使った最新がん治療|抗がん剤を患者の体内時計に合わせて投与する時間治療とは?|#たけしの家庭の医学

2010年5月25日放送のたけしの家庭の医学では「体内時計」を特集しました。




■体内時計を使った最新がん治療

Female Holding Flowers Dancing in Field

by Image Catalog(画像:Creative Commons)

解説 横浜市立大学附属病院消化器・肝移植外科チーム(チームリーダー 遠藤格先生)

時間治療を取り入れて抗ガン剤治療を行なっている。

時間治療とは、最も優れた効果が期待できる時間を割り出して行う治療のこと。

時間治療は、抗がん剤の投与方法に秘訣がある。

一般的に、抗癌剤治療は、例えば24時間ずっと同じスピードで抗がん剤を点滴しているが、時間治療では、患者の体内時計に合わせて増減させる。

横浜市立大学附属病院では、時間治療を取り入れた抗癌剤治療によって、手術不可能な患者の80%が手術可能になったそうです。

時間治療の特徴は副作用がほとんどないこと。

※抗がん剤治療は、通常は吐き気や食欲不振等の副作用が出ることが多い。

夜10時に抗癌剤の投与がはじまることが時間治療最大のポイント。

夜10時から翌朝10時までの12時間だけ投与する。

そして、朝4時に最大値をとるように機械を設定する。

抗がん剤の総投与量が1.5倍を一気に投与する。

※通常の抗がん剤治療では一定量の薬を投与し続ける。

そもそも抗がん剤治療は、がん細胞が増えようと細胞分裂するときに攻撃し、増殖を防ぐという役割がある。

しかし、抗がん剤治療は、正常な細胞の分裂も攻撃し、その結果吐き気や倦怠感といった副作用が現れてしまう。

そこで、時間治療が注目したのは、正常な細胞の分裂活動。

がん細胞は一日中分裂しているが、正常な細胞の分裂は一日の中で大きく変化していることがわかったのです。

正常な細胞分裂の一日のリズムは、正午に最大になり、その後減少傾向に、そして午前4時前後に最も細胞分裂が減少する時間帯が訪れるようになっている。(出典:Smaaland R et al,Cancer Res,1993)

そのため、午前4時をピークに抗がん剤を投与するようにすれば、なるべく正常な細胞を傷つけずにガンを攻撃することができる。

通常の1.5倍の抗がん剤を投与しても副作用が少なかったのは、体内時計が司る細胞分裂のリズムを活用したおかげだったのです。

現在、横浜市立大学附属病院のがんの時間治療は、肝臓ガンのみ、転移がある場合に限る等様々な条件がある。

時間治療により、肝臓がんのがん細胞がすべて消えたケースもあるそうです。

時間治療を行った3割の方のがん細胞が全て消失したそうです。

※時間治療によるポイント

抗がん剤を排出させる酵素の活性率が最も高くなるのが午前4時。

→ 肝臓がんとは|肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら




→ 体内時計とダイエットの関係|たけしの家庭の医学 について詳しくはこちら




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