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「超悪玉」コレステロール、分子の形に原因 英チーム
(2011/5/30、朝日新聞)
悪玉コレステロールよりも心筋梗塞(こうそく)を起こしやすい「超悪玉」として注目される新種のコレステロールが、悪さをする仕組みを英ウォリック大チームが突き止めた。米糖尿病学会誌の最新号に論文を発表した。
超悪玉コレステロールが悪さをする仕組みがわかったそうです。
超悪玉は、生活習慣病である2型糖尿病の患者や高齢者の血中に最近見つかった。
悪玉であるLDLコレステロールより、分子が小さく、比重がやや高いのが特徴だった。
詳しく調べたところ、LDLコレステロールに糖が結び付いて表面の形が変化すると「超悪玉」になり、血管の壁につきやすくなる性質を持つことがわかった。
血管が詰まると心筋梗塞などの原因となる。
超悪玉コレステロールは、LDLコレステロールより分子が小さく、比重がやや高いのが特徴で、LDLコレステロールに糖が結びついて表面の形が変化すると、超悪玉コレステロールになるそうです。
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■超悪玉コレステロールとは
●悪玉コレステロールと超悪玉コレステロールの違いとは?
悪玉コレステロール:直径26~27nm
超悪玉コレステロール:直径25.5nm以下
超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールよりも小さい。
●では、サイズが小さいと何が起こるのか?
血管は、高血圧や加齢等の要因で少しずつ傷ついていきます。
その傷が大きいと、悪玉コレステロールも超悪玉コレステロールも血管壁の内側に入り込んできます。
しかし、超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールが入ることのできないわずかな傷の隙間でも侵入可能であるため、動脈硬化を進行させてしまうのです。
超悪玉コレステロールは、誰でも持っているので、数を増やさないようにすることが大切です。
心筋梗塞の発症率は、超悪玉コレステロールは悪玉コレステロールに比べて3倍高くなるという報告もあるそうです。(Stampfer MJ JAMA 276:882,1996)
●なぜ、超悪玉コレステロールは作られたのか?
糖分の過剰摂取で血液中のブドウ糖が増加
⇒余ったブドウ糖は肝臓で中性脂肪に作り変えられた
肝臓で作られた中性脂肪とコレステロールは、同じ器に乗って、血液に流されます。
※通常の器の中の分量:中性脂肪4 コレステロール1
中性脂肪は、エネルギーとして消費され残ったコレステロールが悪玉コレステロールとなります。
⇒大量の中性脂肪が超悪玉コレステロールを生み出した
器の大きさは一定なので、コレステロールのスペースが減る。
この時に起こるのが、コレステロールの小型化。
つまり、超悪玉コレステロールが生まれることになるわけです。
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