> 健康・美容チェック > 目の病気 > 紫外線と目の病気 > 肌と目を紫外線から守るには4月からのUV対策が大事!
【目次】
■紫外線を注意すべきは4月から
by micadew(画像:Creative Commons)
【紫外線】日焼けから身を守る 白内障の原因、免疫低下も/日焼け止めは十分な量をで紹介した化粧品メーカー「資生堂」の元学術室長で、日焼けについて研究している長沼雅子・武蔵野大看護学部非常勤講師によれば、紫外線が強いのは、春分から秋分にかけての期間で、注意すべきなのは、真夏の暑い日より、気候がよく屋外で遊ぶ機会の多い4~5月と梅雨の晴れ間なのだそうです。
■紫外線と日焼け
皮膚の細胞はメラニンという黒い色素をたくさん作り、紫外線から肌を守ろうとします。
このため、日焼けは最初は赤っぽくなり、その後に黒っぽくなります。
DNAに障害を受けた皮膚細胞は1週間ほどではがれ落ち、皮がむけます。
■日焼け止めによる紫外線対策
紫外線対策には、紫外線を吸収したり散乱させる日焼け止めが効果的です。
日焼け止めには、波長の異なる2種類の紫外線によって、SPF値とPA値の二つの防止効果指標があります。
SPF値は数字が大きいほど、PA値は+の数が多いほど防止効果が高く、生活場面によって使い分けましょう。
●日焼け止めの目安(日本化粧品工業連合会)
- 散歩や買い物などではSPF20以下でPA+
- 炎天下でのレジャーやスポーツではSPF40~50でPA++~+++
●日焼け止めの塗り方のポイント
日焼け止めを塗っている人は多くても、塗り方を間違えていたり、量が足りない人がいます。
SPF値やPA値は、皮膚1平方センチ当たり2ミリグラムの薬剤を塗った場合の目安となっています。
- 手のひらに1円玉大の日焼け止めをとる
- 額、鼻、あご、両ほおの5カ所に分けて日焼け止めを置き、そこから周囲に伸ばす
- 少し乾いたら、これをもう一度繰り返す
→ 活性酸素や紫外線(UVA・UVB)の種類、紫外線防止効果(SPF・PA)の目安、正しい日焼け止めのやり方 について詳しくはこちら
■紫外線と目の病気
紫外線による肌の日焼けを気にしている人は多く、日焼け止めを塗ったり、日傘をさす人は増えていますが、紫外線による目への影響を気にしている人は少ないですよね。
オフィス街では、ビルや路面での反射によって、目はあらゆる角度から有害な紫外線を浴びている恐れのあるという結果も出ており、紫外線対策が必要になっています。
→ 紫外線と目の病気 について詳しくはこちら
●翼状片
翼状片は、白目の組織の細胞が異常に増殖して黒目に食い込んでしまって起こる目の病気です。
→ 翼状片の症状・原因・予防 について詳しくはこちら
●白内障
白内障は水晶体のたんぱく質が変性し、次第ににごってくる目の病気です。
→ 白内障とは|白内障の症状・原因・治療・予防 について詳しくはこちら
●瞼裂斑
たんぱく質が変性し、白目の一部が変色・盛り上がる目の病気です。
→ 瞼裂斑の症状・原因・予防・対策 について詳しくはこちら
■目を守る紫外線対策
●サングラスやUV(紫外線)カットのコンタクトレンズ
仕事をしていてサングラスは不適切と考えている人もいるかもしれません。
しかし、オフィス街ではビルや路面の反射で、方向や時間帯に関係なく紫外線を浴びているようです。
自分の目を紫外線による目の病気から守るためにも、ぜひサングラスを利用しましょう。
サングラスは薄い色のサングラスがよい。
濃い色のサングラスの場合、瞳孔が開き、紫外線を受けやすい。
薄い色のサングラスの場合、瞳孔が開かず、紫外線が入って来ても、目の奥まで届きにくい。
また、サングラスは大きい方が効果的です。
●つばのある帽子も紫外線対策によい
●ビタミンCを摂る
厚生労働省によると、ビタミンCを多く摂ると白内障が40%減少したという結果が出ているそうです。
●ルテインを摂る
紫外線を浴びると目の中に活性酸素が発生しますが、活性酸素を取り除くには、抗酸化作用の高いルテインを多く含む食品がオススメです。
→ ルテインの健康効果 についてはこちら
■まとめ
紫外線から肌・目を守るためにも4月からしっかりと対策を行ないましょう。