2012年4月18日放送のホンマでっかTVでは、汗でわかる病気の兆候を紹介していました。
【目次】
1位 緑色の汗が出ると危険
by Simon Thalmann(画像:Creative Commons)
→ 「緑膿菌感染症(りょくのうきんかんせんしょう)」 の恐れ
緑膿菌は、どこにでも存在する常在菌で、緑膿菌を発症すると菌に浸食され、緑膿菌が身体中にまわると菌血症になり死に至る場合もあるそうです。
緑膿菌は非常に弱い菌の為、通常の免疫力があれば感染しない。
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2位 オシッコのニオイの汗が出ると危険
→ 「肝硬変(かんこうへん)」・「腎不全(じんふぜん)」 の恐れ
⇒毒素であるアンモニアが処理されず体中に回る病気
肝臓の仕組み
肝臓の中で毒素であるアンモニアを解毒してしますが、肝硬変などになると、うまく解毒できずにアンモニアが処理されないままになる。
血中アンモニア濃度の上昇し過ぎで意識不明になる場合もある。
→ 肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・特徴 についてはこちら
腎臓の仕組み
腎臓に入ってきたアンモニアが尿として排出されている。
腎不全などになると、アンモニアが毛細血管から再吸収され、体の中を回るようになる。
→ 腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査 についてはこちら
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3位 異常な寝汗を2週間以上かくと要注意
→ 「結核(けっかく)」 の恐れ
結核菌に身体を侵される病気
感染すると微熱が続く
- 現在でも日本で年間約2万3千人が結核を患っている。
- 結核は菌保有者の10人に1人しか発症しない。
風邪の初期症状に似ているが長期間続く場合は結核の可能性がある。
寝室の環境や寝具の状態で寝汗をかく場合もある。
※汗よりも尿から排出したほうが体から早くアルコールが抜けやすい。
→ せきとたんが止まらない時の原因とは?病気を見分ける方法・ポイント について詳しくはこちら
4位 突然汗っかきになると要注意
→ 「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」 の恐れ
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺の働きが急激に活発化し代謝がよくなり過ぎて手の震えや動悸を引き起こす病気。
- 甲状腺からホルモンが分泌されている。
- 甲状腺ホルモンは人間の代謝に関わっている。
代謝の上がり過ぎは体重減少・下痢・手の震え・動悸等を起こす場合がある。
また代謝の上がり過ぎで最悪の場合死に至るケースもある。
突然の発汗は糖尿病や痛風などの可能性もあるので、病院で検査をおすすめしますとのことです。
反対に、無汗症・乏汗症というのもあり、普段汗をかく生活を送っていない人に多い。
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5位 緊張する場ではないのに手汗をかくと要注意
【汗の種類】
- 温熱性発汗
気温の上昇などで体温が上がるのを防ぐ汗 - 味覚性発汗
辛いものを食べた時などに発汗神経が刺激されかく汗
辛い物を見ただけで汗が出てくる人もいる - 精神性発汗
精神的な緊張や焦りから刺激されかく汗
緊張する場ではないのに手汗をかくというのは、精神性発汗に当てはまります。
緊張する場ではないのに手汗をかく
→ 「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」 の恐れ
本人は認識が無くても身体が緊張状態の反応をし、手汗をかく
全身性多汗症 → 全身から大量の汗
局所性多汗症 → 一部分から大量の汗
手のひら以外にも額や鼻の先などから出る場合もある
●ボトックス注射により脇の汗を止めることが出来る
⇒少量のボツリヌス菌を注射する事で汗腺を麻痺させる
汗は必要な物なのでボトックス注射を打っていないところから汗をかくようになることもある。
●汗を気にし過ぎて精神的に破綻してしまう可能性もある
精神面の要因が多いので気になる場合は病院に相談を
→ 「手汗がひどい」「足汗で悩む」というコンプレックスの人もいる について詳しくはこちら