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iPS細胞から作った腎前駆細胞をマウスに移植したところ、急性腎不全の症状を抑制することに成功

Travail en laboratoire

by Campus France(画像:Creative Commons)




iPS由来細胞、腎不全に効果=急性症状抑制、マウスで確認―京大など

(2015/7/21、時事通信)

人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した、腎臓のさまざまな細胞の基になる腎前駆細胞をマウスに移植し、急性腎不全の症状を抑制させることに京都大iPS研究所とアステラス製薬などの研究グループが成功した。

iPS細胞から作った腎前駆細胞をマウスに移植したところ、急性腎不全の症状を抑制することに成功したそうで、人の急性腎不全にも効果が期待できるそうです。

■急性腎不全とは?

急性腎不全は、血液の不足や薬の副作用などで、数時間~数日の間に急激に腎機能が低下する病気で、急性腎障害とも呼ばれる。日本では入院患者の約5%が発症。死亡率が50%超と高い上、腎臓がダメージを受け、慢性腎臓病となるケースも多い。

腎臓の病気によれば、慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

国民のほぼ1割、1,100万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、 “新たな国民病”として注目されています。

※今回の記事でコメントしている京大iPS研の長船健二教授によれば、慢性腎臓病の患者は日本に1300万人以上患者がいるそうです。

腎機能が低下すると、むくみ・だるさ・疲れ・多尿・頻尿などの症状が現れますが、慢性腎臓病は、早期では症状はありません。

慢性腎臓病がさらに重症化した状態を慢性腎不全といい、慢性腎不全とは、腎臓の機能が低下し、血中の老廃物が排泄できなくなる状態です。

今回の研究が進めば、急性腎不全の抑制だけでなく、慢性腎臓病の進行抑制も期待できるそうなので、注目ですね。

→ 腎臓の病気 について詳しくはこちら







人間ドック・健康診断(鉄欠乏性貧血 ・脂質異常症・脂肪肝・腎臓・境界型糖尿病・若年性脳梗塞・乳がん・胃炎・胃がん)|駆け込みドクター 11月2日

Checking in with a Patient

by Myfuture.com(画像:Creative Commons)




2014年11月2日放送予定の駆け込みドクター!では芸能人の人を人間ドック・健康診断するそうです。

Yahoo!テレビ番組予告

□血液の異常…鉄欠乏性貧血  原因は無理なダイエット □脂質異常症&脂肪肝を防げ □高カリウム血症…腎臓を気を付けよう □境界型糖尿病とは… □プチ不調…鼻づまりから耳の不全 □若年性脳梗塞を防げ □乳がんの自己検診法 □頸椎ヘルニアの恐怖 □食道炎から食道がん…胃炎から胃がんの恐怖

気になるワードがたくさんありますので、興味がある方は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。

【関連ワード】

鉄欠乏性貧血

脂質異常症

脂肪肝

■高カリウム血症…腎臓

高カリウム血症とは、何らかの原因で、血中のカリウムの濃度が上がってしまう症状のこと。

■境界型糖尿病とは

境界型糖尿病とは、血糖値が糖尿病と正常の間にある、いわゆる糖尿病予備軍とよばれるもの。

■若年性脳梗塞

乳がん

■食道炎から食道がん

胃炎から胃がん







3Dプリンターで動脈作製|佐賀大など開発

佐賀大学などが開発した3次元(3D)プリンター活用の新技術=2014年1月5日現在

参考画像:産経新聞




3Dプリンターで動脈 佐賀大など開発 患者の皮膚使用

(2014/1/6、産経新聞)

データをもとに立体造形物を複製できる3D(3次元)プリンターを活用し、患者本人の皮膚などから動脈を作製する技術を、佐賀大学と東京のバイオベンチャー企業が共同で開発したことが5日、分かった。

現在、3Dプリンタ技術を活用したさまざまなものが作られていますが、佐賀大学と東京のバイオベンチャー企業の研究によれば、3Dプリンターを活用し、患者本人の皮膚などから動脈を作製する技術が開発されたそうです。

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腎臓機能が低下する「慢性腎不全」となった患者は血液を透析機に送り、体外で血中の老廃物や毒素などを除く人工透析治療が必要だが、大量の血液を透析機に供給するため、樹脂製の人工血管を移植することが多い。ただ、樹脂製の人工血管は、体内で菌の感染を拡大させる恐れがあるのが課題だった。患者本人の細胞からできた人工血管は自己免疫が働きやすく、抗感染性に優れるとされる。

今回開発された技術であれば、患者本人の皮膚細胞からできた人工血管であるため、移植での菌の感染を防げる可能性が高いそうです。

今後心臓の冠動脈バイパス手術の移植などにも活用される技術になるということで期待されますね。







寒いとトイレに行きたくなる理由とは?

Restroom

by Mike Licht(画像:Creative Commons)




なぜ?「寒いとトイレに行きたくなっちゃう」科学的な理由

(2012/12/1、美レンジャー)

体外へ排出される水分の割合は、尿・便・汗・呼気とわかれます。つまり、夏には汗として放出される水分が、すべて尿にまわされるためにお手洗いが近くなることに。
入ってくる水分量と、出ていく水分量はほぼ同じです。つまり夏と同じ量の水分補給をしていると、汗をかかないぶん、尿意が増す仕組みになっているのです。

寒くなると、トイレが近くなりがちですよね。

その理由は、夏には汗として放出される水分が、すべて尿にまわされるためなのだそうです。

ただ、トイレに近くなるのがイヤという理由で水分を補給しないと、かくれ脱水になるおそれがあるので注意が必要です。

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また、次のような場合もあるので、尿意が頻繁に感じる(頻尿)場合には注意が必要かもしれません。

血中の老廃物が増えれば、腎臓はそれをろ過し、体外へ出そうとします。放出したい老廃物が増えることも、尿意を頻繁に感じる理由になっているかもしれません。

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腎臓売ってiPad2購入 中国の高校生、体調悪化

iPad

by PROTatsuo Yamashita(画像:Creative Commons)




腎臓売ってiPad2購入 中国の高校生、体調悪化

(2011/6/8、47ニュース)

米アップルの多機能端末「iPad2」を買うため、中国安徽省の高校1年の男子生徒(17)が臓器ブローカーに自分の腎臓を売っていたことが分かった。広東省の深セン衛星テレビが8日までに報じた。生徒の体調は少しずつ悪化しているという。

iPad2がどうしても欲しくなった生徒は4月下旬、腎臓が高く売れると知り、ネット広告を出していたブローカーに連絡を取った。湖南省の病院に連れていかれ、腎臓を片方摘出された。

3日間の入院の後、2万2千元(約27万円)を受け取り、iPad2や携帯電話iPhoneを購入。高価な持ち物を母親に問い詰められて発覚した。

iPad2がほしいために、自分の腎臓を売った中国の高校生の話。

物欲しさに、自分の腎臓を売ってしまうだなんて・・・。

腎臓が自分の体にとってどんな働きがあるかということを知らなかったのでしょうか。

腎臓 について詳しくはこちら。

腎臓は、肝腎かなめといわれるように、肝臓と同様に重要な臓器の一つで、

血液を濾過し、余分な老廃物や塩分を取り除くという、重要な役割を担っています。

さらに、赤血球を作るホルモンを作り、全身に酸素を行き渡らせたり、血圧を調整したりするなど、生命を維持する上で欠かすことのできない臓器です。

27万円と引き換えにその後一生悩まされるであろう体調不良というリスクをかかえてしまったこの高校生は今どんな気持ちでいるんでしょうか。

気になるのは、普通の高校生がネット広告を通じて臓器ブローカーと簡単に(?)連絡がとれるというのには驚きです。







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