by Shardayyy(画像:Creative Commons)
砂糖は1日25gまで…炭酸飲料1缶でアウト
(2014/3/7、読売新聞)
世界保健機関(WHO)は5日、砂糖の摂取量について、これまでの上限目標をさらに半分にする新指針案を発表した。
<中略>
これにより成人では、1日に摂取できる砂糖の適量がこれまでの「50グラムまで」から「25グラムまで」に減る。砂糖25グラムは紅茶用スプーン6~7杯。炭酸飲料1缶には砂糖が約40グラム含まれ、軽く超してしまう。
農林水産省の資料によると日本人1人当たりの砂糖消費は1日45グラム程度で、ほぼ半減しないと新指針案を満たせない。
2011年に、炭酸飲料は肥満のもと? NYソーダ戦争、市長VS業界という記事でニューヨークのブルームバーグ市長が「肥満の原因とされる砂糖入り炭酸飲料などの消費量を抑えて、医療費を抑制しよう」という試みを打ち出しましたが、今回は、WHOが砂糖摂取量の上限目標の指針案を発表しました。
これまでは「塩」の過剰摂取に関して、特に取り上げられてきた印象があります。
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今回こうした指針案が発表されることとなったのは、体重の増加による肥満の数が増加傾向にあることや虫歯など健康上のリスクを防ぐためなのだそうです。
「1日の糖類摂取はティースプーン6杯まで」、WHOが指針案
(2014/3/7、ロイター)
WHOのディレクター、フランチェスコ・ブランカ氏は「現在、肥満の数は世界で5億人となっており、あらゆる年齢層で増加傾向にある。特に中低所得層で顕著だ」と指摘した。
世界全体で肥満の数は増加しており、また肥満は、糖尿病、脂肪肝、高血圧などの生活習慣病だけでなく、脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっています。
そして、医療費もそれに合わせて増加しています。
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こうした流れの中で、砂糖の摂取量の上限目標を提案したのだと思います。
■砂糖の摂取を気をつけるべきもう一つの理由
糖化・AGEsを知ってアンチエイジング・病気予防でも紹介しましたが、糖化は、私たちの体内にある大切なたんぱく質と、食事によって摂取した「糖」とが結びつくことで、糖化したたんぱく質が生成され、体内に蓄積してしまうことにより、老化を促進するだけでなく、肌のシミ、シワ、たるみだけでなく、骨、血管、脳にも影響を与えるそうです。