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赤血球の値が低いといわれたばあちゃん(母)はもしかするとガンかもしれないということで検査を受けてきました。その結果とは?




皮膚科に通っているばあちゃん(母)がアレルギー検査(血液検査)を受けたところ、先生がそのデータを見て「赤血球の数値が気になる。年齢的に生理による貧血とは考えられないので、こういう数値がある場合で最悪頭に浮かぶのが「がん」の可能性がある」とおっしゃいました。

先生から内科でもう一度詳しく検査してもらうようにと紹介状を書いていただき、翌週に胃カメラの検査を受けることになりました。

※より詳しく説明すると、その先生は、ほかの先生によってはそのまま様子を見たりとか気にしないという人もいるけど、(気づいちゃったので)自分はそれができないので、一度詳しく診てもらうことをおすすめします」といわれて、紹介状を書いていただきました。

胃カメラ検査の前日は夜9時以降はご飯を食べないように、朝からもご飯を食べないように、というような説明を受けましたが、皮膚科を受診し突然このようなことを言われたばあちゃんは最初はあまりこのことを理解できていないようでしたが、次第に事態を飲み込み、ショックを受け、涙を流していました。

なんとなく検査のことを心配する日々が続き、訪れた検査日の当日。

検査についての説明を受け、検査を受けたところ、検査結果は「何もなし」でした。

今後は定期的に検査(血液検査を含む)をして変化がないかをチェックしていきましょうということになりました。

ばあちゃん(母)はほっとした様子でした。

■まとめ

今回一つ勉強になったのは赤血球の値ががんの恐れがあるかもしれないサインの一つだということ。

赤血球の値が低いとまず浮かぶのが貧血、そして生理によるものなのですが、この年齢では考えられないので、体の中に何らかの出血があり、そのうちの一つにガンが考えられるということなんですね。

結果的に何もなかったのですが、一つのデータがサインとなって病気の恐れがあると判断してくれる先生が身近にいたのは心強いですね。







微量血液でアルツハイマー病を早期診断|国立長寿医療研究センター、島津製作所のノーベル賞・田中耕一さんらと開発




【目次】

■微量血液でアルツハイマー病を早期診断|国立長寿医療研究センター、島津製作所のノーベル賞・田中耕一さんらと開発

Checking Blood Sample

by National Eye Institute(画像:Creative Commons)

アルツハイマー、血液で早期検査=治療薬開発に貢献へ―長寿医療研など

(2018/2/1、時事通信)

研究グループは、アミロイドベータに関連し、脳から血液中にわずかに漏れ出した3種類の物質を調べ、異常な蓄積の有無を判断する方法を確立した。この方法で日本とオーストラリアの計232人を調べたところ、PETの結果と9割が一致した。

 検査する物質3種類のうち1種類は脳に蓄積しやすいため、異常な蓄積が起きると血中に出る量が減る。他の2種類は蓄積しにくく、血中の量はあまり変わらない。これらの比率を調べ、異常な蓄積の有無を判断する。

国立長寿医療研究センターと島津製作所などの研究グループによれば、アルツハイマー病の原因とされる物質を早い時期に血液を使って検査する方法を開発したそうです。

以前、血液検査で認知症の兆候を精度80%で識別することに成功―筑波大など(2015/6/29)によれば、内田和彦筑波大学医学医療系准教授らのグループが正常な認知機能と、認知症予備軍とされる軽度認知障害(MCI)を血液検査でバイオマーカーを使って識別できる方法の第一歩となる技術を開発したと紹介しましたが、アルツハイマー病の早期発見に向けての研究が進んでいるようですね。

 研究グループによると、アルツハイマー病患者の脳には、認知症が現れる20年以上前から異常なたんぱく質「アミロイドベータ」が蓄積され始める。蓄積を検出するには陽電子放射断層撮影(PET)などが必要だが、高額の費用などが問題だった。

これまでにもアミロイドβとアルツハイマー型認知症の関係について取り上げてきました。

しかし、アミロイドβの蓄積がアルツハイマー病の原因の一つと考えられていても、その蓄積を検出するには陽電子放射断層撮影(PET)などが必要だったのですが、高額の費用など問題がありました。

今回の研究では、脳から血液中に出た3種類の物質を調べ、一種類は脳に蓄積しやすく、他の2種類は蓄積しにくいということを基に、これらの比率を調べ、異常な蓄積の有無を判断したところ、PETの結果と9割が一致することがわかったことから、アルツハイマー病を早期発見する方法に一歩近づいたといえるようです。




■質量分析が医療研究に欠かせない!

田中耕一さんの技術、アルツハイマー早期診断への道開く

(2018/2/1、朝日新聞)

今回開発された手法は、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの技術を活用し、代表的な認知症であるアルツハイマー病を「超早期に診断」する技術につながる。

ノーベル賞と質量分析 10の質問|島津製作所

2002年のノーベル化学賞は、タンパク質などの生体高分子を調べる技術に焦点が当てられました。そして、田中さんの受賞理由は、質量分析のための「ソフトレーザー脱離イオン化法」を開発したことです。田中さんを含む5人の研究チームが、1985年2月に、それまで不可能とされていた、「タンパク質を壊さないでイオン化すること」に世界で初めて成功しました。つまり、質量分析でタンパク質を研究する道を開いたのです。その後、多くの研究者の努力によりその技術が発展して、今では病気の診断や薬の開発になくてはならない技術となりました。

タンパク質の構造のわずかな違いが病気を引き起こすことがあります。ですから、からだの中のタンパク質を調べることによりかなりの病気の診断ができます。最近では、質量分析で細胞や血液の中のタンパク質を調べることにより、「がん」の早期発見もできるようになってきました。

今回の研究では血液中のたんぱく質を調べることにより、アルツハイマー病を早期発見することを目指す研究ですが、その研究も2002年のノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの質量分析でたんぱく質を研究するということがわからなければ、現在の研究には至っていないわけですから、すごいことですよね。

この記事を読むと、質量分析は医療の研究にとって欠かせないものとなっていますが、以前日経デジタルヘルスが行なった田中耕一さんへのインタビューを読むと、そうでなかったことを知り、さらに驚かされます。

機は熟した、今こそ医療に飛び込もう 田中 耕一氏 島津製作所 フェロー 田中最先端研究所 所長

(2012/3/15、日経デジタルヘルス)

電子の性質を利用する技術であるエレクトロニクス技術が進歩したことによって、より高精度に、高感度に観察することができるようになり、それを医療に活かすことによって信頼性を高めることにつながっているそうです。

■病気の超早期発見がキーワード

そして、2012年のインタビューで今回の研究にもつながるキーワードが挙げられています。

ターゲットとなるキーワードは、やはり病気の超早期発見です。

病気の超早期発見によって、生活習慣を少し改善したりするだけで治る可能性があり、そしてそのことは医療費の削減にもつながることが期待されます。

さらに、遺伝子情報などをベースにした個別化医療(テーラーメイド医療)に注目が集まり始めています。

【未来予測】遺伝子検査+健康・医学関連情報を詳しく書き込んだ家系図を作る方法で自分自身の健康を守る|#遺伝子は変えられる

遺伝的に特定の病気になりやすい体質、よくいわれるのが、家族歴とかある病気になりやすい家系というものは存在していて、そうした遺伝情報がゲノムに書かれており、ゲノムを解析することによって病気の原因を知ったり、私たち一人一人の体質にあったオーダーメードの医療・治療法を選んでいくことを「ゲノム医療」と呼ぶそうですが、こうした分野での活躍も期待されます。

■まとめ

一滴の血液から、がんや認知症を早期に発見できる、低侵襲な早期診断技術を確立すれば、患者の満足度が高い医療の実現につながることから、こうした先制医療の実用化・産業化に向けた研究開発等が必要。
一滴の血液から、がんや認知症を早期に発見できる、低侵襲な早期診断技術を確立すれば、患者の満足度が高い医療の実現につながることから、こうした先制医療の実用化・産業化に向けた研究開発等が必要。

参考画像:新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、患者のQOLの最⼤化に向けて、個⼈の健康・医療データを活かす新たなシステムが必要であるとして、患者⾃らが納得して選択できる医療、患者の満⾜度の⾼い医療、時間・場所を問わず、必要な医療が提供される環境の実現が必要とあり、その中でも、より早く、より効果的で、より優しい医療の実現に資する、先制・個別化・再⽣医療等の先進医療や、先端技術を⽤いた医療機器の開発等取り組みが重要となるとあります。

その一つが、今回取り上げた、血液一滴から病気を早期発見できる診断技術です。

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、1滴の⾎液から、がんや認知症を早期に発⾒できる、低侵襲な早期診断技術を確⽴すれば、患者の満⾜度が⾼い医療の実現につながることから、こうした先制医療の実⽤化・産業化に向けた研究開発等が必要とあります。

今後ますます「先制医療」への注目が集まるのではないでしょうか?







【アミロイドβ 関連記事】
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KDDIの自宅でできる血液検査「スマホ de ドック」|動脈硬化・糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞など病気のリスクがわかる

【目次】




■KDDIの自宅でできる血液検査「スマホ de ドック」

KDDIの自宅でできる血液検査「スマホ de ドック」
KDDIの自宅でできる血液検査「スマホ de ドック」

参考画像:おウチでできる血液検査 スマホ de ドック|スクリーンショット

KDDI、自宅で“健康診断”ができる「スマホ de ドック」を夏から–第1弾は血液検査

(2015/3/16、cnet)

KDDIは3月16日、自宅にいながら自分の健康状態を調べられる「スマホ de ドック」を夏に提供することを発表した。

KDDIは自宅で血液検査を行ない健康診断ができるサービスの提供を始めるそうです。

価格は1回4980円(税別)で、ターゲットは、子育て中の専業主婦や自営業の人など、健康診断へなかなか行くことができない人のようです。

■サービスの仕組み

スマホ de ドックは、ほんのわずかな血液(0.065ml)で検査できます。
スマホ de ドックは、ほんのわずかな血液(0.065ml)で検査できます。

参考画像:おウチでできる血液検査 スマホ de ドック|スクリーンショット

どのような仕組みなのでしょうか?

スマホ de ドックを利用するには、ウェブサイトから検査サービスを申し込む。自宅に届いた検査キットを使って微量の血液を採取し検査センターに郵送すると、1週間ほどでサイト内のマイページで結果を確認できる。脂質や肝機能、血糖、痛風など14検査項目の結果を閲覧できるという。

血液検査キットを使って、血液を採取し、検査センターへ郵送すると、1週間ほどで脂質や肝機能血糖痛風など結果が確認できるそうです。

従来の血液検査の約200分の1の血液、わずか0.065mlの血液で、同等の検査結果が得られる「即時血漿分離技術」を採用しているそうです。




■血液検査でわかること

 脂質代謝

これらの数値が悪化すると、血管内の炎症が起こりやすくなり、動脈硬化などのリスクが高まります。

動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

 肝機能

これらの数値が悪化すると、肝機能が悪化し、急性肝炎・慢性肝炎肝硬変などの肝臓の病気(肝臓病)のリスクが高まります。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP について詳しくはこちら

 糖代謝

これらの数値が悪化すると、糖尿病が進み、合併症である心筋梗塞脳梗塞糖尿病網膜症糖尿病性腎症糖尿病性神経障害などのリスクが高まります。

→ 糖尿病の診断基準|血糖値・HbA1c(ヘモグロビンA1c) について詳しくはこちら

 腎機能

  • クレアチニン
  • 尿素窒素

これらの数値が悪化すると、腎臓の機能(腎機能)の悪化が進むことで、急性腎炎、慢性腎炎、腎不全などのリスクが高まります。

→ 腎臓の病気 について詳しくはこちら

→ 腎機能の数値|尿たんぱく・クレアチニン・糸球体ろ過量(eGFR) について詳しくはこちら

 栄養状態

  • 総タンパク
  • アルブミン

これらの数値が悪化すると、栄養不良状態となり、体力の低下や免疫力低下などのリスクが高まります。

 尿酸

  • 尿酸

これらの数値が悪化すると、高尿酸血症や痛風発作などのリスクが高まります。

→ 痛風の目安となる尿酸値の数値 について詳しくはこちら

■感想

Person looking at smartphone in the dark

by Japanexperterna.se(画像:Creative Commons)

遺伝子検査をするユーザーのような健康に関心が高い人はこうした自宅で健康診断ができるサービスに対して関心がありそうです。

糖尿病の発見につながる血糖値への意識が低い!?によれば、糖尿病診断アクセス革命事務局が30~60代の主婦300人を対象に行った「主婦の健診受診状況調査」によれば、5割以上の主婦が検診を受けていないということで、子育て中の専業主婦は今回のサービスのターゲットとしてふさわしいと思います。

ただ、健康診断を受けてほしいというサービス提供側の思いと、実際健康診断に関心があるかどうかについてはギャップがあるかもしれません。

自分の健康で心配なことについての質問では、乳がんや子宮がんなどの「女性特有の病気」が71.3%、「血糖値」は27.3%、「コレステロール」が45.0%となっており、糖尿病の発見に繫がる血糖値への意識が低い結果となっています。

女性特有の病気については関心が高いものの、糖尿病に関連する血糖値への関心は低かったそうです。

そう考えると、血液検査で女性特有の病気が発見できるかどうかについてはわかりませんが、総合的な健康診断サービスというよりも女性特有の病気に絞ったサービスのほうが関心が高まりそうな気がします。







【関連記事】
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【激痩せ】#タカアンドトシ タカさん、血液検査で糖尿病予備軍といわれ、17キロダイエット!痩せた方法とは?

健康・美容チェック > 糖尿病 > タカアンドトシのタカさん、血液検査で糖尿病予備軍といわれ、17キロダイエット




【目次】

■タカアンドトシのタカさん、血液検査で糖尿病予備軍といわれ、1か月で8キロダイエット

タカトシのタカ、1カ月8キロ減 糖尿病寸前で決意

(2017/6/22、日刊スポーツ)

イベント後の囲み取材で、タカは「番組(の企画)とかじゃなくて、自分で…年に1回の人間ドックで、血液検査で糖尿病予備軍と言われて。子どもの顔を見ていたら、こいつが大人になるまでは生きたいと思って。

タカアンドトシのタカさんがイベント後の囲み取材でのコメントによれば、血液検査で糖尿病予備軍といわれ、自身の子供が大人になるまではいきたいと思い、1か月で8キロやせたそうです。

タカトシ・タカ、3ヶ月で17キロ減量 原因不明でトシ「笑えないよ!」

(2018/4/2、オリコン)

見るからにほっそりしたタカが「私もね、3ヶ月で17キロ痩せました」と負けじと宣言。

タカトシ・タカ 17キロ減量 秘訣は「毎日体重計に乗ること」

(2018/4/12、オリコン)

「やはりポイントは毎日体重計に乗ること。だと。」と体重計で毎日測ることが、減量の秘訣であることを伝えた。

この記事から考えたことは2つです。

1つは、健康を取り戻すために本気でダイエットをするためには、自分にとっての大事なきっかけが必要なこと。

もう一つは、急激なダイエットを行なった際にはリバウンドの恐れがあり、そのリバウンドは糖尿病になるリスクを高めてしまう可能性があることです。

→ こんな生活をしていると「糖尿病(糖尿病予備群)」になるかも!?|ある社会人男性の生活 について詳しくはこちら




■行動を変えるにはきっかけが大事

「#Noom」|人工知能(AI)と専門コーチが行動変容をサポートするヘルスケアアプリ|特定保健指導プログラムも開始によれば、行動変容を促すためのプログラムをステージごとに分けて考えているようです。

ステージ1 意識を変えよう

まず、今の自分の状態を知り、正しい食事・運動・睡眠などの知識を知るのが最初のステップです。

ステージ2 行動を変えよう

課題を見つけ、動機づけを行いながら、具体的な行動を実行に移していきます。

ステージ3 習慣を変えよう

健康習慣を身につけて、プログラム終了後も継続できるようにしていきます。

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、

デューク大学の学者が2006年に発表した論文によると、毎日の人の行動の、じつに40%がその場の決定ではなく習慣

なのだそうです。

習慣の力 The Power of Habit

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また、「スイッチ 変われないを変える方法」(著:チップ・ハース ダン・ハース)によれば、セルフ・コントロールは消耗資源であり、例が挙げられています。

スイッチ! ──「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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例:ウェディングレジストリ(アメリカで結婚時に新郎新婦が作る結婚祝儀のほしいものリスト)の作成やコンピュータの購入など複雑な選択や検討をさせられた人々はさせられていない人々よりも集中力や問題解決能力が落ちる事が分かっている。

例:ある研究によると、感情を抑えるように支持された被験者は、自由に涙を流した被験者と比べて、その後の身体持久力が低下することがわかった。

私たちはあらゆる場面でセルフ・コントロールを消耗するものであり、一つ一つの行動をいちいち決定してしまうと疲れてしまうため、人は習慣として自動化された行動をしてしまうのです。

つまり、反対に考えると、変化を起こしたいときには、自動化された行動=習慣を変えなくてはならないのです。

では、どのようにすれば習慣を変えることができるのでしょうか?

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、人間の心理には、2つの基本原則があるそうです。

1.シンプルでわかりやすいきっかけを見つけること

2.具体的な報酬を設定すること

新しい習慣作りには、「きっかけ」と「報酬」が重要です。

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)では、「きっかけ」と「報酬」についての具体的な例が紹介されています。

新しい運動習慣を身につけるのに成功した人々の研究では、職場から帰宅した直後にジョギングに行くといった特定のきっかけと、罪悪感から解放された夜のテレビ鑑賞やビールといった具体的な報酬を設定した人のほうが続きやすいことがわかっている。

食餌療法についての研究では、挫折せずに新しい食習慣をつくり上げるのには、前もってメニューを作成しておくなど、事前にきっかけを決め、シンプルな報酬を設定する必要が有ることも判明した。

あるグループでは、92%の人が、気持ちが良いから習慣的に運動すると話している。運動で分泌されるエンドルフィン等の神経伝達物質を期待し、求めるようになるのだ。

毎朝、走りたければ、シンプルなきっかけと明確な報酬を選ぶ必要がある。

しかし、その後の無数の研究によって、きっかけと報酬そのものには新しい習慣を長続きさせる力はないとわかった。脳が報酬を期待するようになってはじめて、つまりエンドルフィンや達成感を求めるようになってはじめて、毎朝、ジョギングシューズのヒモを無意識のうちに結ぶようになるのだ。きっかけはルーチンを生み出すだけでなく、その先の報酬への欲求を生み出すものでなくてはならない。

「きっかけ」と「報酬」は新しい習慣を作るうえで欠かせないものですが、「きっかけ」と「報酬」そのものには新しい習慣を長続きさせる力はなく、「〇〇したい」「〇〇がほしい」というような明確な欲求が習慣のための原動力となるのです。

そのため、このプログラムにおいては、変わりたいという感情をいかに生み出すのか=「動機づけ」をいかに行うかがポイントになってくるのではないでしょうか?

タカさんのケースでは「子供のために長生きをしたい」という「動機づけ」によりダイエットに成功したと考えられます。

今後はその状態(生活習慣)をいかに維持していくかです。

■正しい食事・運動・睡眠などの知識を知るのが重要

蕎麦

by hiro(画像:Creative Commons)

ただ、記事の中からダイエットのやり方を判断すると、心配な点もあります。

炭水化物や脂ものを抜くダイエット

今日もマネジャーに『サラダ、買ってきてくれないか?』と言ったり、そばしか食べなかったり、やってますね」と相方の努力を明かした。

食事のバランスを変えたダイエットではなく、食事の量を減らしたことによるダイエットであるため、ストレスによるリバウンドが気になります。

激ヤセしたマシュー・マコノヒー、糖尿病になる危険性もで紹介した映画『ザ・ダラス・バイヤーズ・クラブ』で演じるHIV患者の役作りのため、約17kgの減量を行なったマシュー・マコノヒーのインタビューによれば、激ヤセした人は体重を正しい方法で増やさないと糖尿病になるおそれがあることを懸念しているそうです。

先程紹介した行動変容を促すためのプログラムでも、「ステージ1 意識を変えよう」が最初のステップにあるように、まず、今の自分の状態を知り、正しい食事・運動・睡眠などの知識を知るのが重要です。

そうしなければ、体重だけ落とせばいいという間違ったダイエットをしてしまう恐れがあり、続けることができず、リバウンドをしてしまう恐れがあります。

■まとめ

糖尿病予備軍の段階でダイエットに取り組んだことは素晴らしいことです。

ただ、今の自分の状態を知って、正しい食事・運動・睡眠の知識を知り、その知識に従ってダイエットしているといいのですが。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







■糖尿病の症状の例

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すい臓がんを血液検査で早期発見する方法を開発 RNAに着目|東大

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■すい臓がんを血液検査で早期発見する方法を開発 RNAに着目|東大

Test tube

by Vall d’Hebron Institut de Recerca VHIR(画像:Creative Commons)

早期発見が難しい膵臓がんの血液検査法を開発…東大

(2016/6/4、読売新聞)

東大病院の岸川孝弘医師(消化器内科)らは、膵臓がん患者の血液に特定のRNA(リボ核酸)が健康な人より多く含まれていることに着目。このRNAだけにくっつく特殊な物質を開発し、わずかな血液でも量を測定できるようにした。

東京大学のチームによれば、すい臓がん患者の血液に特定のRNAが健康な人より多く含まれていることに着目し、膵臓がんを血液検査で見つけ出す技術を開発したそうです。

採血1回で13種のがんが診断できるようになる!?によれば、がんによって、患者の血液中のマイクロRNAの種類や量が変動することがわかっており、マイクロRNAを目印として活用し、胃がんや食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫の13種類のがんを発見するシステムの開発を開始しているそうです。

血液1滴でがんの早期診断|2015年夏、乳がんと大腸がんの早期診断の試みを始めるによれば、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が国立がん研究センターや東レ、東芝など9機関と共同で実施している「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」プロジェクトでは、血液一滴または尿や唾液からがんを早期診断する技術を2018年末までに開発することを目指しているそうです。

今まで早期発見するのが難しい病気が早期発見できることによって救われる人が増えてくるのではないでしょうか。

→ 膵臓がんの症状(初期症状)・原因・予防 について詳しくはこちら







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