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注意すべき病気の可能性もある!?めまいが起こる原因とは?

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【目次】

■めまいの種類

Vertigo st petersburg 2011

by Ville Hyvönen(画像:Creative Commons)

めまい、脳・耳…原因は?

(2015/10/6、アピタル)

めまいにもいくつか種類がある。女性が経験したような、周囲がぐるぐる回る感覚の「回転性めまい」やふわふわする「浮動性めまい」、気が遠くなる「失神感」などが知られる。

●回転性めまい

周囲がぐるぐる回る感覚がある症状

●浮動性めまい

ふわふわする

●失神感

気が遠くなる

■めまいが起こる仕組み

めまい、脳・耳…原因は?

(2015/10/6、アピタル)

体の位置や姿勢、動きに関する情報は、主として目、内耳、足の裏を通じて脳に伝わり、入力された情報に応じて、目や首、手足を動かしてバランスを保つ。この仕組みのどこかに異常があると、めまいが起こる。

姿勢や動きに関する情報を、目(視覚)、内耳(耳の奥の三半規管)、足の裏の感覚などを通じて、脳で情報を統合し、目(眼球)、首、手足を動かし、バランスをとっていますが、この仕組みのどこかで異常があるとめまいが起こるそうです。




■めまいが起こる病気

【耳】

●良性発作性頭位めまい症

最もよく見られる一つが「良性発作性頭位めまい症」だ。起き上がろうとした時など頭を動かす時にぐるぐる回転するめまいが起こる。通常1分以内におさまるが、再び頭を動かすとめまいをぶりかえす。三半規管の奥で加速度や重力をとらえている「耳石」のかけらが何らかの理由ではがれ落ち、動いたり別の場所に沈着したりすることが原因と考えられている。

澤穂希選手の病気は「良性発作性頭位めまい症」によれば、耳の奥にある三半規管内のリンパ流が乱れたことで起こるめまいがあるそうです。

●メニエール病

メニエール病に新治療法 有酸素運動が効果的によれば、メニエール病は、内耳の内リンパ液が過剰になって内リンパ水腫になることで、回転するようなめまいや難聴、耳鳴り、耳の閉塞感がひどくなったりします。

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●突発性難聴

スガシカオさんは2012年10月に右耳に突発性難聴を発症したことを発表しています。

●前庭神経炎

【脳】

脳梗塞

●脳出血

●脊髄小脳変性症

●パーキンソン病

【その他】

●自律神経調整障害

例えば、斜視によって、なぜ頭痛やめまいが起きるのか?によれば、外眼筋に疲労が蓄積した状態が続くと、目の中の自律神経に混乱が生じてしまいます。

その自律神経の混乱が、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感といった自律神経失調症の症状を引き起こしてしますのです。

●起立性低血圧

低血圧とはによれば、低血圧には、急に立ち上がった時に立ちくらみを起こす「起立性低血圧」というものもあります。

原因は、「心臓のポンプの働きが弱いのではなく、血圧を調節している脳の視床下部にある血圧調節中枢の応答が悪いこと」です。

食事をすると血液が胃に集まり、脳の血液が不足してクラクラしてしまうのだそうです。

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●低血糖、高血糖

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●不整脈

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●貧血

貧血とは、酸素を運ぶ赤血球か、赤血球の中で酸素と結合するヘモグロビンが少なく、体内が酸素不足になった状態のことです。

酸素不足は体全体に症状が現れますが、それが脳に及ぶと、脳が酸欠になることで、立ちくらみがして立っていられなくなったり、めまいが起きたり、頭痛がしたり、場合によっては、失神を起こしてしまいます。

→ 貧血の症状 について詳しくはこちら

【関連記事】

●猫背

日本人は猫背になりやすい!?|猫背が引き起こす体の不調・1秒で猫背が改善する方法によれば、猫背が原因となって、肩こり頭痛腰痛・疲れやすい・便秘・めまい・不眠といった症状を引き起こします。

●ストレートネック

スマホ症候群チェック|あなたは「スマホ症候群」かもしれませんによれば、ストレートネックによって、肩こりや首痛はもちろんのこと、頭痛やめまい、腕のしびれや肩が上がらないなどの症状を引き起こします。

●眼精疲労

脳には大量の血液が必要なため、首には左右で4本もの動脈が通っています。

ひどい肩こり(肩の筋肉の緊張)になると、首の動脈を圧迫するようになってしまい、血流が悪化します。

その結果、脳に対して十分な血液が届かなくなったり、静脈に血がたまってしまい「うっ血」を起こしたりします。

そして、酸素不足が起こり、めまいの原因となってしまうのです。

人によっては、めまいだけでなく、頭痛や吐き気、目の奥の痛みなどの症状を訴える人もいるようです。

→ 肩こり頭痛解消法 について詳しくはこちら

【関連記事】

●更年期障害

更年期障害の場合は、エストロゲン(女性ホルモン)が減少によって、脳の視床下部が混乱し、自律神経が乱れてしまい、めまい・耳鳴り・ふらつきの症状を起こしていると考えられます。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

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●斜視

隠れ斜視・隠れ遠視チェック(目の疲れの原因)|たけしの本当は怖い家庭の医学によれば、隠れ斜視の人は、目がわずかにですが、外を向いていることが多く、物を見るときは、目を内側に動かしています。

この時に、外眼筋(がいがんきん、眼球の外側にある筋肉)を使って動かしています。

長時間近い距離のものを見続けると、外眼筋は常に目のずれを正常な位置に保ち続けなければならず、疲労がたまってしまいます。

外眼筋に疲労が蓄積した状態が続くと、目の中の自律神経に混乱が生じてしまいます。

その自律神経の混乱が、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感といった自律神経失調症の症状を引き起こしてしまっているのです。

【関連記事】

●熱中症

大量に汗をかくことによって、水分と電解質が失われ、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり、「めまい」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「倦怠感」「虚脱感」という症状を起こします。

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら

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●高血圧

通常は、人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、高血圧が長く続いたり、血圧が急激に上昇すると、この自動調節能の働きに異常が起こり、脳内の圧力が上昇した結果、血液循環が乱れてしまいます。

そして、血液量が乱れることによって、高血圧脳症、浮動性めまい(ふわふわする)、吐き気、嘔吐といった症状を起こすと考えられるそうです。

また、高血圧の治療中で降圧剤を服用している患者さんの中には、「めまいがある」「ふらふらする」といた症状を訴える人がいます。

人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、降圧剤(血圧の薬)によって血圧が下がり過ぎてしまうと、脳循環障害を起こして、血液が不足し、平衡中枢が働かなくなって、めまいやふらつきを起こすことがあります。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

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●冷え

冷えや低体温は血行不良が原因となって起こりますが、血行不良によってエストロゲン(女性ホルモン)が運べなくなることによって、脳の視床下部が混乱し、自律神経が乱れてしまい、めまい・耳鳴り・ふらつきの症状を起こしていると考えられます。

→ 冷え性改善方法|冷え症の症状・原因・末端冷え性(手足の冷え) について詳しくはこちら

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●冷えのぼせ

冷えのぼせの状態は、交感神経と副交換神経が通常よりも頻繁に働くため、「自律神経失調症型の冷え」とも言えるそうです。

冷えのぼせの状態が続くと、生理痛やめまい、むくみなどが起こります。

→ 冷えのぼせの症状・原因・改善・対策・解消法・やってはいけないこと について詳しくはこちら

●うつ

不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなるによれば、2週間以上眠れない日が続く、食欲がなく体重が減っている、だるくて意欲がわかない、頭痛、めまいというのが鬱の自己チェック方法となっています。

このように様々な要因によってめまいという症状があるため、検査をしないとわからないようです。

【参考リンク】




■正確な診断には検査前の問診が重要

めまい、脳・耳…原因は?

(2015/10/6、アピタル)

□めまいが起こった時刻

□どこで何をしていたときか

□体の姿勢や動きはどうだったか

□体や頭の動きに伴って生じたのか、じっとしていて生じたのか

□景色が回ったのか、自分の回転感覚だけか

□持続時間

□しびれや頭痛はあったか

□耳鳴りや耳が詰まったような感覚があったか

□吐き気や嘔吐があったか

□落ち着いていった時間

□繰り返すめまいか単発か

□過労やストレスの程度

□肩こりや首のこりの程度

□睡眠の具合

□既往症や服薬の有無

日本大医学部付属板橋病院の野村泰之診療准教授(耳鼻咽喉科)による

こちらの項目を参考に、症状をメモしておくことが治療に役立ちます。







女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」

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■陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多い!

Antwerp International School Meet

by Roman Boed(画像:Creative Commons)

貧血や骨折の原因は月経にあるかも

(2015/11/24、毎日新聞)

陸上競技の選手では、貧血症状で走れなくなって診察を受け、月経不順や無月経と診断されることが多いです。

順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

→ 貧血に良い食べ物・食事 について詳しくはこちら

→ 鉄分|鉄分の多い食品・鉄分不足からくる症状 についてはこちら

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■女性アスリートが陥りやすい三つの障害は、「栄養不足」「月経」「骨」

「女性アスリートの三主徴」(摂食障害の有無によらないエネルギー不足・無月経・骨粗しょう症)(female athlete triad; FAT)
「女性アスリートの三主徴」(摂食障害の有無によらないエネルギー不足・無月経・骨粗しょう症)(female athlete triad; FAT)

参考画像:女性アスリートの三主徴(FAT)等|男女共同参画白書(概要版) 平成30年版|スクリーンショット

女性アスリート外来にくる選手はどのような悩みがあるのでしょうか?

1.栄養不足

10代選手の低体重と無月経、一生を左右=東大病院「アスリート外来」の能瀬さやか医師

(2017/10/2、時事ドットコム)

無月経にはさまざまな原因があるが、能瀬医師は「アスリートの場合、運動量に見合った食事が摂取されていないというエネルギー不足が一番多い」と話す。

カロリーは摂れていても食事内容がよくなかったり、栄養バランスが悪かったり、体重制限などで食事を減らしていることによって、栄養不足になっていると考えられます。

2.月経

大会や合宿中に月経になると集中できない、月経前にイライラするなど、一人一人悩みは違います。月経周期が不順の人や、3カ月以上ない「続発性無月経」の人もいます。足に痛みが出たので外来で診察を受けたら月経がなかったとか、初潮がこないまま18歳や20歳になり、ない方が楽だからとそのままにしていたケースもあります。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いによれば、日本産科婦人科学会などが、大学などでスポーツに取り組む女子アスリート1600人を対象に調査したところ、月経が3か月以上ない「無月経」の状態の人も多いことが分かっているそうです。

→ 生理不順(月経不順) について詳しくはこちら

3.骨

年間に身長が8cm以上伸びるような時期があって、その1〜2年後に初潮がくるのが一般的です。この時期に十分に栄養が取れていないと、骨の成長のピークがこないままになります。

<中略>

骨密度は、初潮後1〜2年の間に20%増加するといわれています。

身長が8センチ以上伸びる時期の1から2年後に初潮がくるこの時期に十分に栄養がとれていないと骨が成長しないそうです。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いによれば、女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験しているそうです。

やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響によれば、過度なダイエットをすると月経が止まり、低血圧疲れやすくなったり、便秘になったり、思考や記憶力も低下するそうです。

女性のやせすぎは、骨粗しょう症など自身の健康だけでなく、不妊症など将来の子供の健康にも影響する恐れがあるので、そのことは心配ですね。

→ 骨粗しょう症 について詳しくはこちら

女性アスリートの三主徴(FAT)等|男女共同参画白書(概要版) 平成30年版によれば、女性アスリートの選手生命に大きな影響を及ぼす徴候として、摂食障害の有無によらないエネルギー不足・無月経・骨粗しょう症)が挙げられており、新体操や体操,フィギュアスケート等の「審美系」競技など、体重管理の重要性の高い競技で多く見られるそうです。

■まとめ

初潮がきていない「原発性無月経」になると、オリンピックを目指すようなアスリートでは、骨の成長の面でも競技成績の伸びの面でも、厳しくなる可能性があります。

身体の成長を視野に入れたうえで、アスリートのトレーニングについて考えてほしいと思います。







【関連記事】
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デザインとアイデアでカンボジアの人を鉄分不足・貧血から救った鉄製の魚「ラッキーアイアンフィッシュ」

健康・美容チェック > 貧血 > 鉄分 > デザインとアイデアでカンボジアの人を鉄分不足・貧血から救った鉄製の魚「Lucky Iron Fish」




【目次】

■デザインとアイデアでカンボジアの人を貧血から救った鉄製の魚「Lucky Iron Fish」

デザインとアイデアでカンボジアの人を貧血から救った鉄製の魚「Lucky Iron Fish(ラッキーアイアンフィッシュ))」
デザインとアイデアでカンボジアの人を貧血から救った鉄製の魚「Lucky Iron Fish(ラッキーアイアンフィッシュ))」

参考画像:Lucky Iron Fish: A simple solution for a global problem|YouTubeスクリーンショット

カンボジアの人を貧血から守る鉄製の魚「Lucky Iron Fish」

(2015/7/4、WIRED)

Lucky Iron Fishは、飲み込むのではなく、沸騰した鍋に10分間入れて使用する。カンボジアでは、Lucky Iron Fishを使用し始めるまで、人口の約半数が鉄欠乏による貧血で苦しんでいたが、これによって摂取する鉄分を増やすことができた。

Lucky Iron Fish(ラッキーアイアンフィッシュ)は、健康問題をアイデアとデザインの力で解決に導いたすごいいい例です。




■【起】カンボジアでは貧血による健康問題が起きていた

伝染病を研究しているクリストファー・チャールズは、2008年にカンボジアに滞在した際、貧血の社会的な影響を目の当たりにした。酸素を体中に運ぶのに十分な量の赤血球が血液中にないために、極度の倦怠感やめまい、出産時の合併症が引き起こされる。その原因は鉄分不足だ。鉄は特定の食品やサプリメントによって簡単に摂取できるが、主に魚と米からなっているカンボジアの地方の食生活ではそれは難しかった。

カンボジアでは鉄分不足による貧血によって極度の倦怠感やめまいで悩まされている人が多かったそうです。

しかし、カンボジアの食生活は魚と米から成り立っていて、鉄分の摂取が不足していたそうです。

■【承】調理中の料理に鉄を入れると、食品に混ざることで、鉄分不足が解消されるというアイデア

調理中の料理に鉄の塊を入れるというものだ。熱によって人体が吸収可能な鉄が60~300mg放出され、それが食品や水分に混ざる。

アイデアとしては簡単ですばらしいものでしたが、見た目が悪く、食欲をそそらないという理由で誰もつかわなかったそうです。

■【転】「魚は幸運の印である」という俗説を利用した

彼らがよく食べている魚「カントロップ」は、幸運のシンボルでもあったのだ。そこで、小さな鉄塊をカントロップの形に成形してみたところ、これが“当たった”。

「魚は幸運の印である」という地元の俗説を利用して、カントロップという魚の形に成形したところ、これがヒットしたそうです。

■【結】鉄欠乏性貧血が50パーセント減少

Lucky Iron Fishは現在、3度目の試行段階で、この鉄製の魚を使っている地域では鉄欠乏性貧血が50パーセント減少したということが証明されている。

Lucky Iron Fishを使っている地域では鉄欠乏性貧血が50%減少したそうです。

■まとめ

Lucky Iron Fish: A simple solution for a global problem

「Lucky Iron Fish」は問題をアイデアとデザインで乗り越えていて、ストーリーとしてもすばらしいですよね。

→ 鉄分|鉄分の多い食品・鉄分不足からくる症状 についてはこちら

→ 貧血に良い食べ物・食事 についてはこちら







【参考リンク】
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要介護者の4割が低栄養傾向|家族の7割は「低栄養」の意味知らない




【目次】

  1. 要介護者の4割が低栄養傾向
  2. 低栄養とは?
  3. 家族の約7割は低栄養の意味を知らない
  4. 低栄養対策
  5. 10食品群チェックシート

■要介護者の4割が低栄養傾向

The Coopers

by Ted Van Pelt(画像:Creative Commons)

4割の要介護者が低栄養傾向も、家族の7割は「低栄養」の意味知らず

(2016/4/17、マイナビニュース)

要介護者100名の体重と身長を測ってもらい、BMIを計算したところ、低栄養傾向を示す数値である20以下の人が40%いたことがわかった。BMIは肥満度だけでなく、低栄養傾向にあるかどうかを判断する指標の1つにも使われており、要介護者の40%が低栄養傾向にあることが明らかとなった。

日清オイリオグループが60歳以上の要介護者(要介護度1~3)を在宅で介護しており、介護食を作っている100名を対象に実施した「低栄養に関する実態調査」によれば、要介護者の4割が低栄養傾向にあることがわかったそうです。

■低栄養とは?

適切な食物摂取ができず、栄養状態が悪化していることを「低栄養」と呼びます。

低栄養になると、免疫が低下したり、筋肉が減少したり、骨が弱くなったりすることで、感染症に掛かりやすくなったり、骨折するおそれが高くなるようです。

■家族の約7割は低栄養の意味を知らない

低栄養という言葉とその意味を知っているか尋ねたところ、38%が「低栄養という言葉だけは知っていたが、その意味は知らなかった」、36%が「低栄養という言葉さえ知らなかった」と回答しており、74%が低栄養の意味を知らないでいることがわかった。

介護をする側の約7割が低栄養の意味を知らなかったそうです。

低栄養は、血液中の「アルブミン」が不足することによって起こります。

アルブミンとはタンパク質の一種で、血液を流れている血清タンパク質のおよそ6割を占めています。

つまり低栄養とは「タンパク質不足」のことなのです。

アルブミンが不足すると、次のようなことが起こると考えられます。

赤血球の材料が少ない→貧血

血管を作る材料が少ない→脳卒中(脳出血)」

免疫細胞を作る材料が少ない→「肺炎」「結核」

筋肉を作る材料が少ない→「転倒」→「骨折」

つまり、要介護者が低栄養になってしまうと、さらに介護に負担がかかる恐れが高くなってしまうと考えられます。




■低栄養対策

●アルブミン不足を予防するには、肉を食べましょう。

アルブミンを上げる食事|肉を食べてアルブミンを上げたグループは死亡リスクが低い!?で紹介した熊谷修教授(人間総合科学大学人間科学部)によれば、肉をよく食べてアルブミンを上げたグループはほとんど食べないグループに比べて死亡リスクが低いそうです。

また、アルブミン値を上げるためには、鶏のささみよりも牛肉のほうが良いそうです。

それは、牛肉に含まれる「飽和脂肪酸(アルブミンを作り出すエネルギーとなる)」を一緒に摂ることができるからなのだそうです。

お肉を選ぶ場合には、脂身のある肉(豚肉やもも肉)のほうが良いそうです。

アルブミンを上げる食事|肉を食べてアルブミンを上げたグループは死亡リスクが低い!?によれば、「15の食生活指針」に沿った食生活を実践してもらったところ、アルブミンは増加し、血色素の低下も見られなり、つまり、栄養改善の効果があらわれたそうです。

  1. 3食のバランスをよくとり、食事を抜かずにきちんと食べましょう。
  2. 油脂類の摂取が不足しないようにしましょう。
  3. 肉、魚、乳製品、卵などの動物性たんぱく質を十分に食べましょう。
  4. 肉と魚の摂取は1:1の割合にしましょう。
  5. いろいろな種類の肉を食べましょう。
  6. 牛乳は毎日200ml以上飲むようにしましょう。
  7. 野菜は緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など)や根菜(大根、ごぼう、いもなど)など、いろいろな種類を毎日食べるようにしましょう。
  8. 食欲がないときは、おかずを先に食べ、ご飯の量を減らしましょう。
  9. いろいろな調理のしかたや、食品の正しい保存法を覚えましょう。
  10. 酢、香辛料、香り野菜(ねぎ、にんにくなど)を十分に取り入れましょう。
  11. 調味料を上手に使い、おいしく食べましょう。
  12. 和風、中華風、洋風といろいろな料理を食べましょう。
  13. 家族や友人との会食の機会をたくさんつくりましょう。
  14. 噛む力を維持するために、義歯は定期的に点検をしましょう。
  15. 「元気」のための健康情報をすすんで取り入れましょう。

※2から6までの5項目が、低栄養を防ぐための動物性食品や油脂類の摂り方に関する項目です。

お肉はタンパク質が豊富で、実はバランス栄養食品です。

野菜よりも鉄分が豊富で、かつ肉は野菜より鉄分の吸収率が5から10倍高い。

またビタミンも豊富で、特にビタミンB1は豚ヒレ肉100gでレモンの17倍含んでいるそうです。

さらにミネラルも豊富なのだそうです。

野菜不足が気になる方に!

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■10食品群チェックシート

「10食品群チェックシート」は、様々な種類の食材が摂れているかをチェックするシートです。

  • 牛乳(チーズなど乳製品)
  • 大豆
  • 緑黄色野菜
  • 果物
  • 海藻

10食品群チェックシート|PDF(NHKチョイス@病気になった時)

http://www.nhk.or.jp/kenko/choice/pdf/160430.pdf

10品目チェックシート|PDF(NHKためしてガッテン)

http://www9.nhk.or.jp/gatten/pdf/10hinmoku.pdf

■まとめ

多くの高齢者がフレイル(虚弱状態)を経て徐々に要介護状態に陥る|厚生労働省
多くの高齢者がフレイル(虚弱状態)を経て徐々に要介護状態に陥ります。加齢に伴う変化(食欲の低下・活動量の低下・社会交流の低下・筋力低下・認知機能低下・多くの病気をかかえている)→危険な加齢の兆候(低栄養・転倒・サルコペニア・尿失禁・軽度認知障害(MCI))

参考画像:高齢者の低栄養防止・重症化予防等の推進について|厚生労働省スクリーンショット

高齢者の低栄養防止・重症化予防等の推進について|厚生労働省

「フレイル」とは加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態。

「フレイル(高齢者の虚弱)」の段階で対策を行ない、要介護状態の高齢者を減らそう!で紹介した厚生労働省によれば、多くの高齢者が中間的な段階(フレイル)を経て徐々に要介護状態に陥るそうです。

食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れますが、このタイミングで適切な介入・支援を行うことができれば、要介護状態に至らず、生活機能の維持・向上が期待できると考えられます。

低栄養になる理由の一つとして、メタボ対策からフレイル対応への移行ができていないことが考えられます。

フレイルという考え方を知り、生活習慣を変えることによって、要介護になる人が減っていくといいですね。







【低栄養 関連記事】
続きを読む 要介護者の4割が低栄養傾向|家族の7割は「低栄養」の意味知らない

大橋悠依選手は極度の貧血を食事改善で乗り越え金メダル2冠獲得!競泳女子200m/400m個人メドレー

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大橋悠依選手は極度の貧血を食事改善で乗り越え金メダル獲得!競泳女子400メートル個人メドレー
大橋悠依選手は極度の貧血を食事改善で乗り越え金メダル獲得!競泳女子400メートル個人メドレー

ブライアンMatangelo|unsplash

競泳・大橋悠依が闘った「貧血」の体験談 今、SOSを出せない次世代のために贈る助言(2021/5/29、THE ANSWER)によれば、競泳女子400メートル個人メドレーで見事金メダルを獲得した大橋悠依選手は19歳のころ原因不明の不振に悩まされていたそうです。

体に原因があるのか、泳ぎに原因があるのか、努力が足りないから、メンタルのせいなどいろんなことを考えたそうですが、病院で検査を受けた結果わかったのは重度の貧血。

「ヘモグロビンの値も凄く低かったんですけど、鉄を貯蔵するために必要な『フェリチン』が本当に底をつきそうな値だった」。

女性アスリートに多い「鉄欠乏性貧血」ですが、元々体力があるせいで人並みに動けてしまうことから貧血だと気づきにくく、また大橋選手自身甲殻類アレルギーを持っていたことから食が限られていたこと、大学に入ってから練習量が一気に増えたことに対してその分の食事が不足していたことが原因だと考えられます。

原因がわかった後は食事を改善し、寮で出されるものに加え、実家の母が冷凍で送ってくれるヒジキやアサリ、シジミを食べるようにしたり、鉄分やビタミン補給のため、最初の1か月は毎食後に薬を服用するようにして、ハードな練習に耐えられるようになったそうです。

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→ 鉄分|鉄分の多い食品・鉄分不足からくる症状 についてはこちら

■フェリチンとは?

血液中のフェリチン値が低い「貧血」と診断されたスポーツ選手は、入賞の可能性が低くなる|愛媛県体育協会で紹介した愛媛県体育協会が行なった調査結果によれば、血液中のフェリチン値が低い、貧血と診断された選手は、入賞の可能性が低くなるそうです。

フェリチン値とは、血液中に貯蔵されている鉄の量のことをいいます。

フェリチンが不足すると、うつや睡眠障害だけでなく肌荒れ、イライラ、疲労感などが起こることがあるそうです。

新型鉄不足(フェリチン不足)で肌荒れ、不眠、うつ状態、疲労感?|#あさイチ ・ためしてガッテン(NHK)によれば、鉄分が体に吸収されると、身体の中の様々なところでフェリチン(鉄入りの倉庫をイメージ)に貯蔵されるのですが、フェリチンの鉄が不足していると、細胞増殖などの身体における様々な反応を手助けすることができずに、肌荒れしても新しい細胞に入れ変わらなかったり、免疫細胞が減少してしまったり、脳の働きに欠かせないセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が不足してしまったりするそうです。

→ フェリチンの多い食品・食べ物・サプリ について詳しくはこちら

■まとめ

スピードスケートの高木美帆選手も貧血に悩まされていたそうです。

高木美帆選手、貧血の症状として立ちくらみに悩まされたが食事の改善で体が変わってきた実感がある!|スピードスケート女子団体パシュート金メダル、1500M銀メダル、1000M銅メダル獲得!によれば、スピードスケート女子1500mで銀メダル、1000mで銅メダル、団体パシュートで金メダルを獲得した高木美帆選手ですが、以前は貧血の症状として立ちくらみに悩まされることがあったそうです。

そこで、栄養面でのアドバイスを受け、食事やサプリメントをとるタイミングや量を調整したり、自炊の時には貧血に良いとされるシジミを味噌汁に入れるなどして体が変わってきている実感があるそうです。

スポーツにおいて月経について語ることはタブー?|生理による鉄欠乏症がスポーツでのパフォーマンスに影響している!?で紹介した1800人以上の女性競技者を調査してきたブルインベルスさんによれば、生理による鉄欠乏症がスポーツでのパフォーマンスに影響しているのではないかと考えられるそうです。

女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」で紹介した順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

アスリートの場合は、運動量に見合った食事が摂取されていないというエネルギー不足が一番多いと考えられます。

女性アスリートに限らず、男性アスリートも過度の練習と栄養不足によって不調になったケースがあります。

瀬戸大也選手の不調の原因は栄養不足だった!?|水泳によれば、不調の原因を栄養士に相談すると、原因は単なる栄養不足だったことが判明したそうです。

その後、朝、練習前後、練習中にサプリメントを必ず摂取したり、食事もどんぶり飯大盛りから、どんぶり飯2杯とハーフ麺と炭水化物を増やし、豆類などのミネラルも欠かさず食べるようになったことで調子が上がってきたそうです。

プロを目指すスポーツ選手になりたい子供たちは「栄養」について学びましょう!によれば、仙台の佐々木匠(18)選手は過度の練習と鉄分不足から貧血低血圧の状態に陥り、練習に参加できないこともあったそうですが、どのように食事をとれば栄養になるのかなどの勉強をしたことで、アクシデントを乗り越えたそうです。

なぜ、リオネル・メッシは、今シーズン、ケガしなくなったのか?(2009/3/2)では、チームによるメッシの体質を改善するための特別プログラムを行なったことで、ケガしやすかった体質を食事やマッサージによって改善したそうです。

  1. 魚・野菜・果物を多く摂ること

  2. 練習後、クラブハウスで昼食をとること(チームによる食事の管理)

  3. フィジオテラピスト(理学療法士)によるマッサージや疲労度を測る定期的な検査を受けること

しかし、メッシが好調だったのは肉体改造・ダイエットに成功したから?(2015/6/5)によれば、メッシのようなすごい選手であっても、数年たつと、ピザを食べて太ってしまいコンディションが落ちてしまったそうです。

どんなに優れた選手であってもコンディションが落ちてしまえば、試合で活躍することができなくなってしまうというわかりやすい例だと思います。

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錦織圭選手のコンディショニング戦略(栄養管理・ピリオダイゼーション・ケガの予防)によれば、アスリートにとって最も重要なのは、試合や練習までに、いかに多くのエネルギー源=糖質を蓄えておけるかであり、運動で空になった糖質と、筋肉の材料となるたんぱく質をいかに素早く摂取できるかという点にあるそうです。

そして、特に気を付けたのが、運動直後の栄養補給

身体に備わっている回復力が最も発揮されるこのタイミングで、十分な糖質とタンパク質を取れていれば確実な回復ができますが、そうでなければ回復できる幅が狭くなってしまうそうです。

 「たとえば練習と試合では、特別なドリンクを用意している。もちろん選手ごとの好みがあるので、すべて強要するわけではない。話し合いのうえで水のみを飲む選手もいる。だが、科学的見地から、何を口にすべきかはある程度のスタンダードができつつあるんだ」

マンチェスター・シティでは血液検査をして選手に食品のアドバイスや栄養ドリンクを準備しているによれば、マンチェスター・シティでは、血液検査を行なって、必要な食品のアドバイスを行ったり、選手一人ひとりに合わせて作られた栄養ドリンクを用意しているそうです。

「練習・試合における栄養補給」はパフォーマンスを維持する・高めるだけでなく、ケガをしづらい体を作るためにも重要であり、そのスタンダードができつつあるそうです。

プロを目指すスポーツ選手になりたい子供たちは「栄養」について学びましょう!