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なぜ悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値が高くなると、動脈硬化になりやすいのか?

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悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値が高くなると、なぜ動脈硬化になりやすいといわれるのでしょうか?




【目次】

■悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の働き

コレステロールには、次のような働きがあります。

細胞膜を作る

細胞は、細胞膜におおわれていて、細胞膜を通じて物質の出し入れを行なっているのですが、細胞膜は細胞内部を保護しながら、なおかつ細胞外にある物質やエネルギーの出入りをさせなければならないという実に繊細な作業を行う必要があります。

コレステロールはその膜の流動性を調節する働きを果たしています。

ホルモンの原材料

コレステロールは副腎で作られる副腎皮質ホルモンや睾丸で作られる男性ホルモンのアンドロゲン、卵巣で作られる女性ホルモンのエストロゲン、胎盤で作られる黄体ホルモンのプロゲステロンなどのホルモンの原材料になります。

栄養分の分解・栄養を吸収する胆汁酸の原材料

胆汁酸は肝臓でコレステロールから作られており、また、膵臓から出る消化酵素リパーゼを活性化し、脂肪の消化吸収を助ける働きをしています。

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)はこれらの役割を持つコレステロールを体内に供給する役割があり、「悪玉」という悪いイメージがありますが、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は決して欠かすことができないものなのです。

【参考リンク】

■なぜ悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値が高くなると、動脈硬化になりやすいの?

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by Matt Ritchie(画像:Creative Commons)

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は、コレステロールを体内に供給する役割をしていますが、増加しすぎると血管に溜まって、血管壁に付着してしまう恐れがあり、動脈硬化を進行させてしまいます。

動脈硬化とは、動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなります。

食生活のバランスが崩れたりして、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が血液中に増え過ぎると、血管の壁の中にコレステロールが入り込んでしまいます。

すると、白血球の一種であるマクロファージがやってきてコレステロールを食べ、掃除しようとします。

しかし、マクロファージにはコレステロールを分解する力がなく、食べ過ぎたマクロファージは死んでしまい、どんどん血管の壁の中にたまっていきます。

こうしてできるのがプラークなのです。

動脈硬化や血管内のプラークが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなったりすると心筋梗塞になったり、血栓がはがれ、血流にのって、脳の血管で詰まると、脳梗塞になります。




【補足】アテローム性動脈硬化症

アテローム性動脈硬化症とは、高血圧や高血糖などの理由により血管内膜が傷つき、その隙間から血管内膜の下に入り込んだコレステロールが白血球の一種であるマクロファージに捕食され、その死骸が溜まり、アテローム(粥状の塊)と呼ばれる沈着物(血液中の脂肪、コレステロール、カルシウムおよびその他の物質)が動脈の内側に蓄積した状態で、血管のしなやかさが失った状態です。

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■動脈硬化の目安となる「LH比」とは

最近の研究で、LDLコレステロールが140未満の人でも心筋梗塞になるケースがあり、またHDLコレステロールが高い人でもまれに動脈硬化を起こすこともわかってきたからです。

つまり、これまで推奨されてきた基準値内でも動脈硬化になる可能性があり、新たな診断基準が必要になってきたということです。

そこで、注目されたのが、「LH比」です。

動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で求められます。

LH比はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値をHDLコレステロール(善玉コレステロール)値で割った数値で、2を超えてくると、動脈硬化のリスクが高くなります。

2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが急増します。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

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■悪玉コレステロールを下げる食品

タウリン

肝機能が強くなければ、LDLコレステロールを処理することはできません。

肝臓の機能が低下すると、コレステロールは処理できなくなり、血液中に溜まってしまい、動脈硬化や高コレステロール血症などを引き起こしてしまうのです。

肝臓機能をアップさせる食品は、タウリンを含む食品です。

肝機能をアップさせ、コレステロール処理能力を高める働きを持っています。

→ タウリンを多く含む食品 についてはこちら

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大豆レシチン

大豆に含まれるレシチン・イソフラボンなどが悪玉コレステロールを下げる働きがあるそうです。

大豆レシチンを摂るには、『豆腐』を1日半丁食べるとよいそうです。

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ヨーグルト(乳酸菌)

毎日乳酸菌を摂っていた人は、悪玉コレステロールが減少し、総コレステロール値も下がったそうです。

→ 乳酸菌の多い食品 について詳しくはこちら

→ 毎日ヨーグルトを食べると悪玉コレステロールを減らせる!? について詳しくはこちら

りんご

オハイオ州立大学の調査によれば、毎日りんごを食べると1ヶ月で悪玉コレステロールが40%減少することがわかったそうです。

→ 毎日りんごを食べると、悪玉コレステロールを40%も減らせる? について詳しくはこちら

オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)

悪玉コレステロールを減らす食事として、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の多い食事にしましょう。

→ オメガ3脂肪酸を多く含む食品 について詳しくはこちら

ブロッコリー

グルコラファニンが多く含まれる「ベネフォルテ」と呼ばれるブロッコリーを食べたグループは普通のブロッコリーを食べたグループよりも悪玉コレステロール値が減少したそうです。

→ グルコラファニンが豊富なブロッコリーを食べると悪玉コレステロール値が下がる!? について詳しくはこちら

野菜(ブロッコリー・キャベツ)

ブロッコリーやキャベツに含まれる「SMCS」はLDLコレステロールを下げる効果があるによれば、アブラナ科のブロッコリーとキャベツに含まれる天然アミノ酸の「SMCS(S-メチルシステインスルホキシド)」が、コレステロールから胆汁酸への変換を促進して血中LDLコレステロールを低下させる効果があることがわかったそうです。

コレステロールは肝臓で酵素によって胆汁酸に変化し排出されますが、SMCSはその酵素の働きを活性化させる働きがあり、肝臓における胆汁酸の合成を促進し、胆汁酸に変化し排出されるコレステロールの量を増やします。

酒粕

酒粕に含まれるレジスタントプロテイン(消化されにくいたんぱく質)によって、動脈硬化の引き金になるLDLコレステロール値が平均で8.2低下したそうです。

→ 酒粕には動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを下げる効果がある!? について詳しくはこちら

■まとめ

悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率に気を付けて、動脈硬化を予防しましょう。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら







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LDLコレステロールを下げるための食品(青魚・大豆・食物繊維・酢)

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LDL(悪玉)コレステロールを下げるにはどうすればよい?(2014/12/6、マイナビニュース)を参考に、LDLコレステロールを下げるための食品についてまとめました。




【目次】

・サンマ・イワシ・アジ・マグロ・ブリなどの青魚

秋刀魚(さんま・Pacific saury)
秋刀魚(さんま・Pacific saury)

青魚に含まれるオメガ3脂肪酸DHA・EPA)はLDLコレステロールを下げる働きがあると言われています。

【たけしのみんなの家庭の医学】魚うどんで血管若返り| 9月15日によれば、体重が97キロで、血糖値、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、中性脂肪値が基準値を超えていた人が、魚うどん(青魚のトビウオを原料にした魚のすり身で作られたうどん)を食べたことで、体重が-14キロになり、すべての数値が症状に戻ったそうです。

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・レシチンを多く含む食品(大豆・豆腐・納豆・豆乳・卵黄)

Soybean Pods

by United Soybean Board(画像:Creative Commons)

豆乳の健康効果によれば、レシチンには、血管に付着したコレステロールを溶かし血流の流れを良くすると言われています。

大豆に含まれるレシチン・イソフラボンなどが悪玉コレステロールを下げる働きがあるそうです。

大豆レシチンを摂るには、『豆腐』を1日半丁食べるとよいそうです。

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・水溶性食物繊維(かんぴょう・にんにく・ごぼう・オクラ・枝豆・昆布・ひじき・わかめ・りんごなど)

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by Hideto KOBAYASHI(画像:Creative Commons)

食物繊維を含む食材を日ごろから積極的に食することで、肝臓から腸に分泌される「胆汁酸」の排出をし、新たな胆汁酸の合成が促進され、血中のコレステロール値が低下し、脂肪肝の抑制や、肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームの改善が期待できるそうです。

食物繊維には、コレステロールの低減に役立つ効果があるので、食物繊維が豊富な食品を摂取しましょう。

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・クエン酸を多く含む酢など

Oil & Vinegar Bottles

by Mark Hardie(画像:Creative Commons)

HDLコレステロールが低く、中性脂肪が高いと真の悪玉である酸化LDLコレステロールが増えてくるといわれています。

酢に含まれるクエン酸やアミノ酸には、血液がドロドロになるのを防ぎ、血流をよくする働きがあり、血液中の中性脂肪を抑える働きがあるそうです。

→ 酸化悪玉コレステロールとは・原因・数値(基準値)・測定(検査)・対策 について詳しくはこちら

マーガリンやショートニング、ファストフードや総菜などの揚げ油もできるだけ控えるようにして、中性脂肪に気を付けたいですね。

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→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら







■悪玉コレステロールを下げる食品ニュース
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「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・計算・対策|#ガッテン

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2017年11月15日放送の「ガッテン」では「レムナントコレステロール」と「Non-HDLコレステロール」について取り上げました。

今回の重要なポイントは、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や善玉コレステロール(HDLコレステロール)の値が正常でも、動脈硬化のリスクを高める「レムナントコレステロール」というものがある点です。

「レムナントコレステロール」と「Non-HDLコレステロール」を知ることで動脈硬化対策をしましょう!




【目次】

■レムナントコレステロールとは?

Questions

by Derek Bridges(画像:Creative Commons)

vol.25 高脂血症で注意すべきは「レムナント」と「小型LDL」|OMRON

レムナントは、血液中のリポたんぱく(中性脂肪やコレステロールがたんぱく質と結びついた複合体)が分解され生じる残り屑です。白血球の一種であるマクロファージが異物として取り込み、血管壁に沈着して、動脈硬化を促進させます。中性脂肪が高くて、善玉のHLDコレステロール値の低い人に多く、糖尿病の人にはその傾向が強くみられます。

脂質異常症治療のQ&A-|日本動脈硬化学会

レムナントは小腸由来のカイロミクロンや肝臓由来のVLDLなどのTGに富むリポ蛋 白が、血中でリポ蛋白リパーゼの作用により変化した中間代謝産物です。レムナント はLDL同様、動脈硬化惹起性であり、Ⅲ型高脂血症、家族性複合型高脂血症、糖尿病 性高TG血症、メタボリックシンドロームなどで冠動脈疾患発症の増加に関与してい ると考えられます。

レムナント / 中間型リポたんぱく|e-ヘルスネット(厚生労働省)

レムナントは脂肪が不完全燃焼したときにできる燃えかすのようなもので、内臓脂肪の蓄積に伴って血液中に増えやすい物質です。レムナントリポたんぱくあるいはレムナント粒子、中間型リポたんぱく(IDL: Intermediate Density Lipoprotein)とも呼ばれ、小粒子高密度LDL(スモールデンスLDL)とともに、動脈硬化惹起リポたんぱくとされています。

「レムナント(remnant)」とは、英語で「残り物」という意味があります。

今回の重要なポイントは、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や善玉コレステロール(HDLコレステロール)の値が正常でも、動脈硬化のリスクを高める「レムナントコレステロール」というものがある点です。

食生活のバランスが崩れたりして、悪玉コレステロールが血液中に増え過ぎると、血管の壁の中にコレステロールが入り込んでしまいます。

すると、白血球の一種であるマクロファージがやってきてコレステロールを食べ、掃除しようとします。

しかし、マクロファージにはコレステロールを分解する力がありません。

食べ過ぎたマクロファージは死んでしまい、どんどん血管の壁の中にたまっていきます。

こうしてできるのがプラークなのです。

マクロファージは、悪玉コレステロールよりもレムナントを多く取り込んでいるという報告もあり、これが血管が詰まらせてしまう原因になってしまいます。

レムナントコレステロールは食事の摂りすぎによって上がる傾向にあるそうです。

レムナントコレステロールを下げるには、肉よりも魚を食事に取り入れる、運動で適正な体重をキープすることが重要です。




■Non-HDLコレステロールとは?計算式

今回紹介したレムナントコレステロールやLDLコレステロールを併せて「Non-HDLコレステロール(ノンHDLコレステロール)」と呼ぶそうです。

「Non-HDLコレステロール」は、言葉通り、HDLコレステロールではないコレステロールという意味で、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版より導入されているそうです。

なぜNon-HDLコレステロールに注目が集まっているのでしょうか?

新しい指標non-HDLコレステロール|キョーリン製薬

最近、メタボリック症候群や糖尿病が増えまして、この方たちは中性脂肪が高いといわれております。中性脂肪が高いと、レムナントとかsmall dense LDLコレステロールが高値になるといわれまして、これが動脈硬化を促進する因子ということもいわれています。LDLコレステロールだけを測定しますと、レムナントやsmall dense LDLコレステロール等々が無視されるということがあります

LDLコレステロールだけでなく、レムナントやsmall dense LDLコレステロールも動脈硬化を促進する因子であるにもかかわらず、LDLコレステロールだけを測定すると、それらの因子を見逃してしまうことがあるそうです。

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Non-HDLコレステロール=総コレステロールの数値-HDLコレステロールの数値

健康診断の数値をチェックする際に、総コレステロールが記載されていない場合もあります。

その場合には、LDLコレステロールに30を加えてみると目安になるそうです。

基準値の目安となる数値は、「150-169mg/dl やや危険」、「170mg/dl 危険」なのだそうです。

肥満気味の人や中性脂肪が高い人、糖尿病の人はNon-HDLコレステロールが高くなる傾向にあるので注意しましょう。

日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省
日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省

参考画像:第3期特定健診・特定保健指導に向けた見直しについて(2016/5/16、厚生労働省)|スクリーンショット

第3期特定健診・特定保健指導に向けた見直しについて(2016/5/16、厚生労働省)

・国際的には、脂質に関するスクリーニングには総コレステロール※1が用いられているが、日本人のHDLコレステロール値は諸外国より高く、総コレステロール値のみで評価すると脂質異常のリスクを過大評価してしまう。

※1:総コレステロールは、HDLコレステロールとLDLコレステロール等で構成されている。

・LDLコレステロールについては、直接測定法は検査精度が安定しないことが指摘されている。また、国際的なLDLコレステロールの評価であるフリードワルド式※2は、中性脂肪高値の状況(高トリグリセライド血症や食後)での採血においてLDLコレステロールを過小評価する可能性がある。

※2:LDLコレステロール(フリードワルド式)=[総コレステロール]-[HDLコレステロール]-[中性脂肪/5]

・一方、精度が確立している検査項目として、総コレステロールとHDLコレステロールから求められるnon-HDLコレステロール※3がある。

※3:non-HDLコレステロール=[総コレステロール]-[HDLコレステロール]

・LDLコレステロールとnon-HDLコレステロールは、虚血性心疾患や脳血管疾患の予測能は同程度又はnon-HDLコレステロールの方が優れている。

・したがって、日本人のコレステロールの評価には、non-HDLコレステロールが望ましい。ただし、適切な試薬を使用して精度管理が行われれば、臨床検査としてのLDLコレステロール直接法自体の使用は可能である。。

「特定健康診査・特定保健指導の在り方に関する検討会」によれば、科学的知見からnon-HDLコレステロールを保健指導対象者への指導に用いてはどうかという見直しの議論が起きているそうです。

ただ、健診の現場ではLDLコレステロールが定着してきているため、変更をする際に健診の現場で混乱が起きたり、国民への理解を求めることが必要になるため、non-HDLコレステロールに変更するメリットがあるかの議論が必要だとあります。

■Non-HDLコレステロール対策

〇大豆類・野菜

食物繊維はコレステロールの吸収を抑えてくれます。

〇青魚

青魚に含まれるEPAはNon-HDLコレステロールを下げてくれます。

【関連記事】

2019年5月14日放送の「たけしの家庭の医学」では筋肉で作られるLPLを増やすことがレムナントコレステロールを減らすカギで、その方法として、階段一階分の上り下りを増やすことをおすすめしていました。

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら







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ブロッコリーやキャベツに含まれる「SMCS」はLDLコレステロールを下げる効果がある!SMCSを飲んでみた感想!

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【目次】

■「脂質異常症」が疑われる人は全国で約4220万人!

厚生労働省の平成18年国民健康・栄養調査によれば、「脂質異常症」が疑われる人は全国で約4220万人いるそうです。

「脂質異常症(ししついじょうしょう)」とは、血液中に含まれる脂質(コレステロール中性脂肪)が多すぎる、もしくは不足している状態を指します。

従来は「高脂血症」と呼ばれていましたが、HDLコレステロールが低い場合も病気の発生リスクがあり誤解を防ぐためにも、高LDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症といった血液中の脂質の異常を総称して「脂質異常症」と呼ぶようになりました。

■コレステロールが増えすぎると動脈硬化のリスクが増える!

自覚症状がない病気・症状のことを「サイレントキラー」と呼ぶ機会が増えていますが、動脈硬化もそのうちの一つ。

日本人の3大死因は1.悪性新生物(がん)、2.心疾患(心筋梗塞など)、3.脳血管疾患(脳梗塞など)なのですが、心疾患・脳血管疾患は動脈硬化を主な原因とする病気です。

LDLコレステロールの増加や高血糖高血圧が動脈硬化の進行を早め、動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすリスクが高めます。

■本当の悪玉は酸化悪玉コレステロール!

【アテローム(粥状)性動脈硬化症のメカニズム】

高血圧や高血糖などの理由により血管内膜が傷つき、その隙間から血管壁にLDLコレステロールがどんどん入り込みます。

血管の内側にたまったLDLコレステロールが活性酸素により酸化すると、身体は異物としてみなし、免疫細胞の一つであるマクロファージ(白血球の一種)が酸化LDLコレステロールを排除するために、どんどん取り込んでいきます。

その結果、マクロファージが大きくなり、血管壁にプラーク(こぶ)を形成し、血管を内側から押し上げ動脈硬化を起こします。

プラークが破れると修復のために血小板が集まって、血液が固まり、血栓を形成し、血管が詰まる原因となります。

コレステロール増加の主な原因は偏った食生活であり、喫煙やストレスなどがLDLコレステロールの酸化を促進してしまいます。

→ 酸化悪玉コレステロールとは・原因・数値(基準値)・測定(検査)・対策 についてくわしくはこちら




■コレステロールを排出し、酸化を防ぐ、野菜の効果とは

生活習慣病の予防に野菜の力を~コレステロールを下げる様々な働き~

(2010/5/20、サンスターニュースリリース)

最近の研究から、野菜は様々な機能成分も含んでいることがわかってきています。今、特に注目されているのがブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜。ブロッコリーやキャベツに含まれる天然アミノ酸「SMCS」は、コレステロールが胆汁酸に変わるのを促進し、胆汁酸として体外へ排出されるコレステロールの量を増やします。

野菜には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑える抗酸化作用やコレステロールを体の外に排出させる食物繊維の働きによって、コレステロールを下げる効果が期待されています。

1.食物繊維がコレステロールの吸収を抑え、体外に排出する

コレステロールは肝臓で酵素によって胆汁酸に変化します。

野菜に含まれる食物繊維は胆汁酸を吸着して体外への排出を促進します。

食物繊維の働きによって減少した胆汁酸を作るために、コレステロールの消費が増えることにより、血中コレステロール値の低下につながります。

日本人の食事摂取基準(2010年度版)によれば、一日の食物繊維の目標摂取量は男性19g、女性14gなのですが、厚生労働省の平成23年国民健康・栄養調査によれば、食物繊維の一日の摂取量は下回っています。

30歳代 男性12.5g 女性11.8g
40歳代 男性12.9g 女性12.5g
50歳代 男性14.3g 女性14.6g

2.抗酸化作用により活性酸素を減らすことでLDLコレステロールの酸化を抑制する

野菜には活性酸素による酸化から体を守る「抗酸化作用」をもつ栄養素が含まれており、その抗酸化作用によって、LDLコレステロールの酸化を抑制します。

「健康21」が推奨する緑黄色野菜の摂取量は1日約120g、野菜の摂取量は1日約350gが目安となっています。

■ブロッコリーやキャベツに含まれる天然アミノ酸「SMCS」は、コレステロールが胆汁酸に変わるのを促進する

Broccoli Tips

by Lemon-Tea(画像:Creative Commons)

野菜のコレステロールに対する効果はそれだけではなく、最近の研究によれば、アブラナ科のブロッコリーとキャベツに含まれる天然アミノ酸の「SMCS(S-メチルシステインスルホキシド)」が、コレステロールから胆汁酸への変換を促進して血中LDLコレステロールを低下させる効果があることが分かったそうです。

コレステロールは肝臓で酵素によって胆汁酸に変化し排出されますが、SMCSはその酵素の働きを活性化させる働きがあり、肝臓における胆汁酸の合成を促進し、胆汁酸に変化し排出されるコレステロールの量を増やします。

コレステロールの新常識(LH比・悪玉コレステロールを減らす食事・善玉コレステロールを増やす運動)|#主治医が見つかる診療所によれば、野菜(ブロッコリー・キャベツ)に含まれるSMCSは悪玉コレステロールを分解して排出する酵素の働きの活性化を促すと言われています。

コレステロールが高めの方31名にSMCS(ブロッコリー・キャベツ由来)を含む飲料(160g)を1日2缶を3週間飲んでもらったところ、LDLコレステロールが低下したことを確認したそうです。




■飲んだ感想

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「でも、SMCS(ブロッコリー・キャベツ由来)の飲み物っておいしくなさそうだよね」という人もいると思います。

私もそのうちの一人です。

飲む前は、原材料に野菜(ブロッコリー、セロリ、キャベツ、レタス、ほうれん草、大根葉、小松菜、パセリ)、りんご、レモンなどが含まれていて飲みづらいのかなと思って飲んでみました。

少し青臭い印象もありますが、決して飲みづらいものでもありません。

飲んでみると、甘めの野菜ジュース+リンゴジュースのような感じで、繊維質があるのがわかります。

一缶も160gですので、比較的無理せず続けられそうです。

■コレステロールを下げる!【緑でサラナ】の特徴

・日本で唯一、野菜100%のブロッコリー・キャベツ由来の天然アミノ酸(SMCS)がLDL(悪玉)コレステロールを下げる
・臨床試験では3週間でLDL(悪玉)コレステロールが低下!
・野菜8種類+りんご&レモンで飲みやすく、1日分の野菜不足も補えます。(1缶で野菜105g分)
・発売から6年で累計販売本数1億本突破!!
・保存料、砂糖、食塩、香料は一切無添加
・トクホ許可表示: 本品は、血中コレステロール(特にLDLコレステロール)を低下させる働きがある

■おすすめする方

・LDL(悪玉)コレステロールが高めの方
・LDL(悪玉)コレステロールが気になる方
・野菜の力でコレステロール対策をしたい方(できれば薬に頼りたくいい方)
・野菜不足が気になる方
・コレステロール対策はしたいが、今の食生活は維持したい(変えたくない)方

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら




【胆汁酸 関連記事】
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毎日りんごを食べると、悪玉コレステロールを40%も減らせる?

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【目次】

■毎日りんごを食べると、悪玉コレステロールを40%も減らせる?

Boivin 8

by Nik(画像:Creative Commons)

「1日1個のりんごは医者いらず」は本当だった!!わずか1カ月で悪玉コレステロールを40%も減らせることが判明【米大学調査】

(2012/10/4、IRORIO)

中高年は毎日りんごを食べることで、血中の悪玉コレステロールを40%も減らせることがわかった。

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は細胞を酸化させて組織にダメージを与え、最終的に動脈硬化を引き起こすとされる。この憎き悪玉コレステロールだが、毎日りんごを食べるとわずか1カ月足らずで激減することが、米オハイオ州立大学の調査で明らかになったという。

オハイオ州立大学の調査によれば、毎日りんごを食べると1ヶ月で悪玉コレステロールが40%減少することがわかったそうです。

An Apple a Day May Keep Heart Doctor Away

In a study of healthy, middle-age adults, consuming an apple a day for four weeks lowered blood levels of a probable contributor to atherosclerosis, or hardening of the arteries, by 40 percent.

オハイオ州立大学のロバート・ディシルベスト(Robert DiSilvestro)教授が行なった健康な中年の成人を対象にした研究では、1日4週間リンゴを摂取することで、アテローム性動脈硬化症の原因となる酸化LDLの血中濃度が40%低下したそうです。

■りんごのどういった成分が悪玉コレステロールの減少に役立つの?

りんごのどういった成分が悪玉コレステロールの減少に役立ったのでしょうか?

りんごは、スパイスに含まれるクルクミン、緑茶やトマト、ポリフェノールのサプリに比べても、その抗酸化作用が最も効果的で、悪玉コレステロールを減らすには最適であることがわかった。

この記事によれば、りんごの抗酸化作用が悪玉コレステロールを減らすのに最適だったそうですが、もしかすると、りんごに含まれる食物繊維も役立ったかもしれません。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら







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