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「TTC39B」の機能を阻害でコレステロールの吸収・蓄積を抑制 動脈硬化とNASHの両方に有効な革新的治療開発に期待|大阪大

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■「TTC39B」の機能を阻害でコレステロールの吸収・蓄積を抑制 動脈硬化とNASHの両方に有効な革新的治療開発に期待|大阪大

Oooh Baby !

by Emilio Labrador(画像:Creative Commons)

特定たんぱく質の阻害でコレステロールを抑制

(2016/7/14、ニュースイッチ)

TTC39Bを無効化したマウスを用いて実験した。NASHを誘発するように餌を与えても、コレステロールの蓄積などが抑制された。動脈硬化モデルのマウスでも、病変の進展や脂肪肝が抑制された。

大阪大学大学院医学系研究科の小関正博助教らによれば、特定のたんぱく質「TTC39B」の機能を阻害すると、コレステロールの吸収や蓄積が抑えられることを発見したそうです。

TTC39Bは、脂質代謝(血清中LDLコレステロール値と総コレステロール値)との関連が指摘されていたものの、その機能についてはわかっていなかったそうです。

肝臓に異所性脂肪が蓄積した状態である非アルコール性脂肪肝炎(NASH)肝硬変肝がんの原因の一つとして注目されていますが、今後、TTC39B阻害によるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や動脈硬化症の両方に有効な治療薬の開発に応用されることが期待されるそうです。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法・予防 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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NAFLD 生活習慣病で肝臓の病気に お酒飲まない人でも注意!

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■NAFLD 生活習慣病で肝臓の病気に お酒飲まない人でも注意

Trapped

by Aditya Doshi(画像:Creative Commons)

NAFLD 生活習慣病で肝臓疾患 お酒飲まない人でも注意

(2010/9/21、東京新聞)

肝臓疾患といえば、お酒の飲み過ぎかウイルスが原因というイメージが強いが、最近は飲まない人でも、肥満や糖尿病などが原因で脂肪肝になったり、重症化して肝硬変や肝がんにつながるケースが増えている。

「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD=ナッフルディー)」と呼ばれる。

正しい知識を持って、肝臓の状態を点検しよう。

お酒(アルコール)を飲まない人でも、肥満糖尿病などが原因で脂肪肝になり、そして重症化することで肝硬変肝臓ガンになることがあります。

このことをNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)と呼ぶそうです。

これまでNASH(非アルコール性脂肪肝炎)は比較的多く取り上げられていますが、NAFLDはあまり取り上げられていないので、知らない人も多いのではないでしょうか。

■NAFLDとは

NAFLD=nonalcoholic fatty liver diseaseの略。NASH=nonalcoholic steatohepatitisの略。

「非アルコール性」とは、飲酒習慣がないか、1日1合(ビール大瓶1本)以下しか飲まない人を指す。

NAFLDとは、非アルコール性脂肪性肝疾患のことで、ウイルス性、アルコール性の肝炎以外の要因でかかる肝疾患の総称なのだそうです。

その大半は肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を持っている人。

こうした生活習慣病とNAFLDとの関係は未解明の部分もあり、三年前から厚生労働省の研究班で実態の把握や解明に取り組んでいる。

NAFLDの多くは、単純性脂肪肝と呼ばれるもので、そのまま肝炎や肝がんなどに移行することはないが、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中などのリスクが高まるため、脂肪を蓄えない生活を心掛ける必要がある。

しかし、脂肪の過酸化や鉄分の蓄積などの要因が加わると、炎症や組織の線維化が起こるNASHになっていく。

現在二割以上がNASHになっていると考えられる。

生活習慣病以外でも薬の副作用、睡眠時無呼吸症候群がNAFLDの原因になることもある。

NAFLDもNASHもなりやすい体質が遺伝する可能性もあり、遺伝子を特定する研究も進んでいる。

脂肪肝といえば、お酒(アルコール)の飲み過ぎをイメージする人も多いと思いますが、実際は、アルコールが原因でない脂肪肝であるNASHであるケースが多いようです。

「ウイルス性以外の肝がんが、過去十年で倍に増えているが、この間、アルコール消費量は変わらない。NASHからの移行が多いのでは。生活習慣病の増加に伴い、今後確実に増えていくだろう」と岡上院長は分析する。




■NAFLDの治療

治療は原因によって異なる。

糖尿病や肥満、高血圧など原因となった疾患を特定し、それを治療することが基本になる。

肝硬変を防止する必要がある場合は、線維化抑制剤を投与する。

患者の病態により治療法が異なるが、治療効果を挙げるにはいずれも早期発見が重要だ。

NAFLDの治療には、糖尿病や肥満、高血圧などの原因を特定し、治療することが基本となるそうです。

しかし、記事によれば、

まだ内科医の間でもNAFLDの認識は低く、糖尿病や高血圧などの治療で内科に通院していても、それぞれの病気のチェックだけで肝臓は見過ごされることもある

そうです。

まずは、医師の間からNAFLDというものがあるということを知るようになる必要がありますね。

岡上院長は「まずはこの病気の存在を知ってほしい。肥満や高血圧、糖尿病などの人で、特に思い当たる原因がないのに肝機能検査値が悪くなっていたら、NAFLDやNASHの可能性が高い。たかが脂肪肝と侮らず、専門医にかかってほしい」と話している。

思い当たる原因がないにもかかわらず肝臓の数値が悪い場合には、NAFLDやNASHの可能性が高いそうなので、ぜひ専門医にかかるようにしましょう。

 

■NAFLDの予防

NAFLDの予防策は、多くの生活習慣病の予防と同じく栄養バランスの良い食事、適度な運動が基本。

夜遅くに食事をしてすぐに寝るのが最も脂肪を蓄えやすいため、注意が必要だ。

NAFLDの予防には、生活習慣病の予防と同様に、バランスの良い食事と運動が大事なのだそうです。

→ NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とは・症状・原因 について詳しくはこちら







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NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)はどんな人が注意したい病気!?

The Thinker

by mendhak(画像:Creative Commons)

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■NASHとは

【検証 メタボリックシンドローム】NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)

(2010/1/13、msn産経)

「同じ肝障害でもアルコール性肝炎と違って急変する病気ではない。

NASHは、内臓肥満をベースとした脂肪肝が何十年とかけ徐々に進行して、肝硬変から最後には肝臓がんにも至る可能性もある怖い病気なのです」と西原教授は警告する。

アルコールを普段飲まない人でも脂肪肝になることがあります。

それが、非アルコール性脂肪性肝炎、通称NASHとよばれる肝臓の病気です。

NASHは、肝硬変へと進行し、さらには肝臓がんになるおそれのある怖い病気です。

 

■どれくらいの方がNASHにかかっているのでしょうか?

西原教授によると、全国各地の報告を集計すると、「NASH」の罹患(りかん)者は、成人の1%超、約150万人と推定される。

米国では成人人口の約3%とされており、BMI(体格指数)30以上だと、10%がNASHの危険群だといわれる。

成人の1%、約150万人がNASHにかかっているそうです。

 

■NASHはどのように発症するのでしょうか?

西原教授によれば、ちょっと太めで脂肪肝のある人が要注意。

血液検査では、肝細胞が壊れて血液に流出する酵素「ALT」の値が高く、空腹時にもかかわらず、血糖値を下げるインスリン値が上昇している。

この段階は脂肪肝であり、日本肝臓病学会のガイドラインでは、脂肪がたまった肝細胞が、100個の細胞のうち10個あれば、脂肪肝と判定することになっている。

体重を3キロほど落とせばよくなる可能性が高い。

少し太めで脂肪肝のある方が要注意なのだそうです。

しかし、この段階では体重を3キロほど落とせばよくなる可能性が高いそうですので、そういった方は是非注意して体重を落とすようにしましょう。

ただし、そのままにしておくと、病気が進行していきます。

さらに、肥満状態が続くと、肝臓に炎症が起きてくる。

そういう慢性肝炎の状態が、『NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)』といわれる。

こうした慢性肝炎が何年も続くと、肝細胞が風船みたいに膨らんだり、線維化が進むNASHに移行し、肝硬変に行き着く。

その途中でC型肝炎のように、肝がんを発症することもある。

NASHの人が、体重を落とさずに、肥満の状態が続くと、肝臓に炎症がおき、慢性肝炎となる。

そして、慢性肝炎 ⇒ NASH ⇒ 肝硬変肝臓ガン となるおそれもあるそうです。




■NASHとメタボリックシンドローム

西原教授は「いずれにしても内臓肥満がベースになっていることは間違いありません。

40代後半から50代のメタボリックシンドロームの人には、NASHが隠れていると考えていい。

NASHは、メタボリックシンドロームの肝臓での表現型といえるわけです」と話す。

NASHの指標であるALTなどの検査値は、ほとんど生活習慣病の検査値異常と重なる。

つまり、生活習慣病の進行と同時に、肝障害も進んでいるわけだ。

日本では、BMI25以上の肥満患者では、6~7割がNAFLDの範囲に入る脂肪肝とされ、そのうちほぼ2割がNASHといわれている。

NASHもメタボリックシンドロームも内臓肥満がベースとなっており、40代から50代のメタボリックシンドロームの人は、NASHが隠れていると言っても過言でないようです。

■NASHを予防するにはどうしたらよいのでしょうか?

治療法というと-。

「BMIが増えるのが最初のステップなので減量するのが一番です。まずメタボリックシンドロームを解消すること。

糖尿病では、少しぐらい体重を落としても効果はないが、NASHでは、3キロ減でも随分、ALTなどの数値がよくなります。

肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、黙々と働きつづけますが、いったん壊れてしまったら後戻りはできないので、その前にしっかりした対策が肝心なのです」と西原教授。

まずはメタボリックシンドロームを解消することが大事。

NASHの場合には、3キロの減量でも数値が改善されるようです。

まず食事と体重管理が大切。

糖尿病の人は別にして、1日1500キロカロリー。

1日体重50グラムずつ減る勘定で1カ月1キログラム強の減量がベストだ。

運動についても毎食前後に、とにかく15分くらい体を動かすこと。

強い運動でなくて、それぐらいでも体にたまった脂肪の燃焼には効果がある。そして、高血糖、脂質異常などの生活習慣病の改善。

とにかくメタボを解消して体重を落とすことが大事なのだ。

メタボを解消するためにも、運動と食事の改善でダイエットすることが大事ですね。

しかし、自分で、体重管理ができず、ALTの数値が上がってくるような場合には、薬物治療が追加されるそうです。

メタボリックシンドロームでNASHが気になる方は、予防するためにも、まずは、1ヶ月1キロのペースで3キロのダイエットを行いましょう。

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血管若返りアドバイス|血管年齢|駆け込みドクター

Happy Boy

by Alexandre Normand(画像:Creative Commons)

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2015年3月15日放送の駆け込みドクターのテーマは「血管若返り」です。

■血管クイズ

1.入浴時、声を出しながら入ると突然死の予防になる

入浴時の温度差は突然死のリスクが高くなるので、おすすめのお風呂の温度は38度。

血圧の上昇を抑えられるお風呂の温度は38度。

2.血管は寝ている時に修復される

血管は寝ている時に修復されるので、質の良い睡眠をとることが大事。

3.血圧を計るだけで血管にとって良いマッサージになる

血管を圧迫し開放すると、血管を柔らかくして拡張させる一酸化窒素がでるため。

縄などで縛るのはNG

手クロス運動 1日3回ほどでよい。

【方法】

  1. 握りこぶしを胸の前で交差し、前かがみになって脇を締めて15秒キープ 。
  2. 両手を広げて解放する。

4.口の中の菌が原因で動脈硬化を引き起こす

歯周病菌は歯茎から血管に侵入し、菌の毒素により血管が炎症する。

動脈硬化予防のため、歯のケアは大切に!

■血管若返りアドバイス

中性脂肪やコレステロールを抑制する EPA動脈硬化を抑制)の多い魚(マグロ/鯖/イワシなど)を多くとるようにしましょう。

脂質異常症

血液中の中性脂肪・コレステロールLDLコレステロール)が高い状態

サラダ油はアラキドン酸(AA)が多い。

AA は炎症を引き起こし、動脈硬化を促進するように働く。

●超悪玉コレステロール(小型化した悪玉コレステロールのこと)になると動脈硬化になりやすい。

中性脂肪が多い=超悪玉コレステロールが多い

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●低たんぱく血症

タンパク質が不足すると、血管がもろくなる。

●新型栄養失調:偏った食事により必要な栄養素が不足している

過度のダイエットも原因となる。

栄養をとり運動する事が大事!

【関連記事】

●血管内皮機能が低下すると、動脈硬化に

●魚嫌いの人は『えごま油』『アマニ油』がおすすめ。

αリノレン酸は加熱に弱いので、加熱せず、サラダなどにかけて摂取すると良い。

【関連記事】

NASH:非アルコール性脂肪肝炎

お酒をあまり飲まない、コレステロール値・中性脂肪値が高い人は、NASHの可能性がある。

肝硬変肝臓がんに進行する可能性もある。

●血管を広げるには、運動が大事。

座る→立つ→歩く→小走り

●喫煙(血管を収縮させダメージを与える)+LDLコレステロール値が高い→動脈硬化のリスクが高い

●缶コーヒーを多く飲むことによる糖の過剰摂取、早食いによる血糖値の上昇によって、糖尿病予備群の可能性がある。

インスリンが過剰に出ると脳にダメージを与え、認知症のリスクが高まる

●塩分の取りすぎは良くない。

高血圧を予防する1日の塩分量は6g未満が良い

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■血管年齢が若返ると見た目年齢も若返る

【関連記事】

●血管年齢が高いとシミが出やすい

血管の老化による血液の流れが関係しているのではないか。

血管年齢が若返るとシミが薄くなる。

【血管年齢若返りポイント】

●食事

  • クルミ(αリノレン酸が血中の老廃物除去・動脈硬化予防)
  • EPAが豊富なサバアジを食べる
  • 野菜を食べる

●運動

  • 会話が楽しめる程度のウォーキングなど有酸素運動

→ 血管年齢を若くする方法|血管年齢を下げるために効果的な食べ物・運動 について詳しくはこちら







【血管年齢関連記事】

肝臓(ダイエット脂肪肝・アルコール性肝障害・NASH)|駆け込みドクター!

Researchers Working on a Drug that Gives You a Buzz without the Alcohol

by James Palinsad(画像:Creative Commons)

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2014年1月19日放送の「駆け込みドクター!」(TBS系)では、「4人に1人は異常値!?沈黙の臓器…肝臓SP」がテーマでした。

●肝臓は沈黙の臓器

  • お酒を飲んだ量とどのぐらいの期間飲んできたか、の2つが関係している。
  • 人間ドックを受ける人の4人に一人が肝臓に異常値がある。
  • 肝臓とは、約2500億個の細胞からなる体内最大の臓器。
  • 体重の50分の一に相当し、体重70kgの人の肝臓の重さは焼く1400g。
  • 多くの役割を果たす肝臓には、大量の血液が流れ込む(1分間に1.5リットル)
  • 肝臓は再生能力が非常に高い
    手術で70%切除しても4ヶ月から半年後に大きさも機能も戻る
  • 肝臓は病気が進行しないと自覚症状が現れないことが沈黙の臓器と言われるゆえん
  • 採決で診る肝臓の数値は肝臓が悪くても正常と出ることがあるので、実際の肝臓の機能がどうかという評価はできない。
  • 休肝日をとっても肝臓の病気が予防できるという科学的データはないが、休肝日をとることで飲み過ぎなくなる。

休肝日の取り方(過ごし方)・ぺ―スの目安・休肝日は必要か?について詳しくはこちら

●肝臓の主な3つの働き

1.代謝

食べ物から摂った栄養素の貯蔵・供給

2.解毒作用

アルコールや薬に含まれる有毒物質を無毒化する

3.胆汁の生成・分泌

脂質の消化吸収を助け、老廃物を流す胆汁の生成・分泌

⇒ 肝臓 については詳しくはコチラ。

 

●肝臓病の症状

  • 肌が黄色くなる
  • 黄疸
  • 身体がだるくなる
  • 皮膚がかゆくなる

こうした症状が出るときには、肝臓がかなりダメージを受けて病気が進んだときに出ている。

⇒ 肝臓の病気 については詳しくはコチラ。

 

●一日に許容されるアルコールの摂取量

日本酒 1〜2合

ビール 1〜2本

焼酎 0.5〜1合

ウイスキー ダブル1〜2杯

 

●胆石と肝臓の病気との関係

胆石ができることに問題はないが、胆石が胆のうの出口を詰まらせたり、場合によっては胆管に胆石が落ちてくると問題あり。

本来流れてくる胆汁がせき止められると、ばい菌の感染を起こしてしまう。

胆のう炎・胆管炎→敗血症(全身に菌が回り意識を失う)→死

●胆のう炎・胆管炎の症状

  • 右の脇腹に激痛
  • 40度近い高熱
  • 黄疸が出る

胆石がある人は症状が出たらすぐ病院で診てもらう。

→ 胆のうの位置・働き(機能)・病気 について詳しくはこちら

●薬物性肝障害(薬によって引き起こされる肝機能障害

薬と肝臓には関係があり、だるい・吐き気と言った症状がある人は要注意。

薬が原因で肝臓に障害が起こる。

肝臓は薬物を代謝して、自分の身体に害がないように処分して、効果があるようにする働きがある。

薬が過剰に入ってきてしまうと、肝臓で処分する能力を超えてしまい、過度の負担がかかり、薬物が肝臓の細胞にダメージを与え壊される。

●薬物性肝障害の症状

  • 身体のだるさ
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 腹痛

進行すると、

  • 発熱
  • かゆみ
  • 発疹
  • 黄疸

薬やサプリメントは用法・用量を守り正しく使う。

薬に対するアレルギーを起こし、肝障害を起こす可能性もある。

治療法としては、原因となる薬の服用をやめる。

 

●ダイエット脂肪肝

急激なダイエットや偏食などによって肝臓に脂肪がついてくる。

それは、急激に体重を落とすと、肝臓はエネルギーである脂肪を蓄えようとするから。

バランスよく量を減らして食べることが大切。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。

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●アルコール性肝障害

過度にアルコールを摂取すると、脂肪の代謝が後回しになり、肝臓に脂肪が蓄積し、障害が起こると言われる。

日本酒の場合、3合以上を毎日5年間飲酒すると、アルコール性肝障害になる可能性が高い。

アルコール性肝障害の患者数約250万人。

●アルコール性肝障害の対処法

  • 酒量を減らす
  • 症状が悪い人は禁酒をおすすめ

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●肝臓の数値

ALT(基準値)5−30

ALTの値は一般的には30−40以上が異常値

肝臓の細胞が壊れているときにこのALTの値が上がる。

ALT値が50以上だと医療機関を受診した方が良い。

ALT値の異常が続くと肝臓がんの発生リスクも高まる。

●肝がん発生の危険度(肝炎ウイルス非感染者)

ALT値 29以下 1.0倍

ALT値 30−60 6.5倍

ALT値 70−99 60.5倍

⇒ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT) については詳しくはコチラ。

 

●NASH(非アルコール性脂肪肝炎)

アルコールをほとんど飲まない人の肝臓内に中性脂肪がたまった状態。

NASHの患者数約400万人。

NASHは肝硬変肝臓がんに進行するリスクが高い。

患者数は男性が圧倒的に多いが、近年女性患者も増えており、特に50歳を超えると急増しており、進行も男性よりも早いと言われる。

予防策は、体重を減らすだけで危険性は激減する。

ただし、急激な体重の減少はNASHを悪化させる恐れがあるので、要注意。

採決だけではNASHと判断するのは難しい。

正確にNASHを診断するには肝臓の一部を取って顕微鏡で調べる。

肝臓が悪くなると血小板(血を止める成分)の数値が下がってくる。

血小板数(基準値 15万−35万)

NASHの場合、数値が19.2万以下が一つの指標でNASHの中でも悪い段階。

肝臓病の人は鉄分が多く含まれる食べ物・サプリメントを制限した方がいい。

鉄分が肝臓について肝臓の機能を悪化させるため。

魚(光り物)に含まれるEPAが良いと言われているため、魚がおすすめ。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら。







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<予習編> 

肝臓とは?

肝臓は沈黙の臓器といわれています。

それは、肝臓は再生能力・代償能力に優れ、ダメージを受けても残った正常細胞が余分に働き、機能を維持するからです。

肝臓は痛みなどの症状を出すことがあまりないので、そのため肝臓に異常があっても気付かず、異常に気付いたときには病気がかなり進んでいることがあります。

⇒ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) については詳しくはコチラ。

⇒ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 については詳しくはコチラ。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。

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■ダイエット脂肪肝

極端なダイエットを長期間続けてしまうと、肥満の人でなくてもひどい脂肪肝が起こってしまうことがある。

非常に偏った体にとって大事な物質を極端に制限するようなダイエットを長期間続けてしまうと、脂肪を燃やすのに重要な栄養素まで欠乏してしまう。

その状態で肝臓で脂肪が作られると、 肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝になってしまう。

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法

NASH(=nonalcoholic steatohepatitisの略)は、非アルコール性とあるように、アルコールなしで発症する肝炎のことをいいます。

NASHは、実は肝硬変や肝臓がんにもなる恐れのある怖い病気です。




肝臓関連ワード

肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所)

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NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法

NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とは・症状・原因

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肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期)

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ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因

AST(GOT)の基準値|ASTが高い原因

γ-GTPの基準値|γ-GTPが高い原因

胆管とは|胆管がんの症状

胆のうの位置・働き(機能)・病気(胆嚢炎・胆のうがん)

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