糖尿病の検査が重要な理由
糖尿病の症状には、のどの渇く、尿の量・回数が多いなどの自覚症状がありますが、糖尿病だけに当てはまるような特徴的な症状ではありません。
また、初期で合併症(糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病性腎症)がなければ、自覚症状がないことも多いです。
そのため、「糖尿病かもしれない」「糖尿病を予防したい」という人には、糖尿病のスクリーニング検査を受けることが重要になります。
糖尿病の検査|検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査
スクリーニング検査とは、定期健康診断や人間ドックなどで、検査を実施する段階では自覚症状がない方を対象に行い、隠れた病気を早期発見することが目的としています。
糖尿病のスクリーニング検査は、検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査が一般的です。
検尿(尿糖検査)には簡単にできるというメリットがありますが、一般に尿糖は血糖値がかなり高くならないと現れないため、空腹時に行なう尿糖スクリーニング検査はあまり意味がありません。
また、糖尿病でない場合でも、つまり血糖値が正常であっても、腎臓の機能が低下している場合には、尿糖が陽性になることがあります。
そのため、より確実に糖尿病であるかをチェックするには、血糖検査が重要になります。
ちなみに、糖尿病のスクリーニング検査は、30〜45歳の間に始め、3年から5年ごとに定期的に検査を受け続けた方が費用対効果が高いそうです。
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・糖尿病のスクリーニング検査は30〜45歳から始め、定期的に検査を受けた方が費用対効果が高い
1) 空腹時血糖126(mg/dl)以上
2) 75グラムのブドウ糖を飲み2時間後の血糖200以上
3)随時血糖200以上
4) ヘモグロビンA1c6.5%以上
厚生労働省は2014年4月、規制緩和による法改正を実施し、薬局などが「検体測定室」として国に届け出れば、糖尿病検査キットを使って、自己採血による血液検査ができるようになりました。
また、脂質異常症や肝機能障害の検査も可能で、費用はいずれも1検査当たり500円から1000円程度です。
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実際の糖尿病については、専門医の受診をおすすめいたします。
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