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腹部大動脈瘤が破裂する原因を解明|EPA高含有魚油を食べると腹部大動脈瘤が破裂するリスクが下がる?|近畿大など

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■腹部大動脈瘤が破裂する原因を解明|EPA高含有魚油を食べると腹部大動脈瘤が破裂するリスクが下がる?|近畿大など

aneurisma aortico

by loudista(画像:Creative Commons)

腹部大動脈瘤が破裂する原因、ラットで解明 近畿大など

(2016/8/8、朝日新聞)

大動脈瘤は動脈の壁の一部が異常に大きくなった状態。2015年には年間1万6千人以上が亡くなり、日本人の死因の9位。破裂まで症状がないことが多く、なぜ突然破裂するのかは不明だった。

 財満信宏准教授らは、ラットの腹部の動脈を人工的に大動脈瘤と同じような状態にして、血管を詳しく調べた。血管の壁の外側で脂肪細胞が増えており、その細胞が免疫細胞を呼び寄せていた。そして、免疫細胞が出す酵素が血管の壁の強度を保つ繊維を壊すことが分かった。血管内の圧力に耐えられなくなった結果、破裂するとみられる。

近畿大などの研究チームによれば、動脈の壁の一部が異常に大きくなった状態で、突然破裂して死に至ることもある「腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)」が破裂する原因がわかったそうです。

血管の壁の外側で脂肪細胞が増える

→ 脂肪細胞が免疫細胞を呼び寄せる

→ 免疫細胞が出す酵素が血管の壁の強度を保つ繊維を壊す

→ 血管内の圧力に耐えられなくなった結果、破裂してしまう

今回の研究では、大動脈瘤破裂のリスクを下げる方法についても研究が行われたようです。

大動脈瘤のような状態のラットが魚油を食べると、中性脂肪の一種を食べた同様の状態のラットに比べ、破裂のリスクが下がることも分かった。

EPA高含有魚油を摂ったラットの大動脈瘤の破裂のリスクが下がることがわかったそうです。

中性脂肪値が高くなると様々な病気を引き起こす原因になる!?によれば、中性脂肪値が高まると、血管内壁の細胞が傷つき炎症が起こり、動脈硬化を引き起こし、動脈硬化によって様々な病気を引き起こします。

動脈硬化症が起きることで引き起こされる疾患には、脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞、腎硬化症、腎不全、閉塞性動脈硬化症、脱疽、脂肪肝、糖尿病、そして今回取り上げた大動脈瘤(破裂)などがあります。

魚油に含まれるDHA・EPAは中性脂肪を下げる効果や血管を柔らかくする効果があることから、動脈硬化を予防する働きがあり、動脈硬化症が起きることで引き起こされる疾患である大動脈瘤破裂を予防することができると考えられるのではないでしょうか。

今後食事による予防法の発見が期待されます。

→ DHA・EPAとは|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら




【補足】中性脂肪を減らす食事

●青魚(DHA・EPA)

サバダイエットで中性脂肪・コレステロールの数値改善によれば、サバにはDHAやEPAが多く含まれており、DHA・EPAは中性脂肪を下げる効果や血管を柔らかくする効果があることから、動脈硬化や心筋梗塞を予防する働きがあるといわれています。

【たけしのみんなの家庭の医学】魚うどんで血管若返り| 9月15日によれば、体重が97キロで、血糖値LDLコレステロール(悪玉コレステロール)中性脂肪値が基準値を超えていた人が、魚うどん(青魚のトビウオを原料にした魚のすり身で作られたうどん)を食べたことで、体重が-14キロになり、すべての数値が症状に戻ったそうです。

●ゴマ

なぜゴマを食べると血液中の中性脂肪が減少するのか?によれば、ゴマを食べると血液中の中性脂肪が減少したそうです。

ゴマリグナンには肝臓で脂肪の分解を促進し、脂肪を燃焼しやすくする働きもあります。

体の細胞にはペルオキシソームという、脂肪を分解する働きをする物質があるのです。

ゴマに含まれるセサミンがペルオキシソームを活性化し、脂質の代謝を高めることがわかってきています。

●酢しょうが

酢しょうがで中性脂肪抑制・血管若返り|酢しょうがの作り方|サタデープラス 1月30日によれば、酢に含まれるクエン酸やアミノ酸には、血液がドロドロになるのを防ぎ、血流をよくする働きがあり、血液中の中性脂肪を抑える働きがあるそうです。

●果糖の摂り過ぎに気を付ける

食後高脂血症|果糖のとりすぎは中性脂肪の増加につながる!?|ためしてガッテン 9月24日によれば、果糖の一部は中性脂肪に変わる性質があるものの、果糖には満腹感を感じにくいという特徴があるため、とりすぎてしまいがちです。

中性脂肪値が高めの方、中性脂肪値が気になる方は、果糖を取りすぎている可能性があるため、チェックしてみてくださいね。

●レンコン

レンコンのプロスタグランジンで脂肪肝対策|肝臓の中性脂肪濃度が減少によれば、プロアントシアニジンは、肝臓中性脂肪の元になる脂肪酸が作られることを防ぐことで、肝臓に脂肪として蓄積されるのを抑えてくれるそうです。

プロスタグランジンを肥満・糖尿病のマウスに3週間投与した実験によれば、肝臓の中性脂肪濃度が62%減少したそうです。

●ケール

ケールには脂質の吸収抑制(中性脂肪の減少)による肥満抑制効果がある|#あさイチ #NHKで紹介したキューサイ株式会社と高崎健康福祉大学(江口文陽健康福祉学部健康栄養学科教授)との共同研究で行なったラットの実験によれば、緑黄色野菜ケールの抽出物を投与したところ体重増加を顕著に抑制し、中性脂肪が減少したことから、ケールには脂質の吸収抑制による肥満抑制効果があることがわかったそうです。

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■トマト

トマトから脂肪肝、中性脂肪改善に有効な成分を発見―京大によれば、トマトには、血液中の中性脂肪量を抑制する成分が含まれており、脂肪肝メタボリックシンドロームの予防に効果が期待されるそうです。

【補足】中性脂肪を減らす運動

AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる|ためしてガッテン(NHK)5月12日

宮下政司 次席研究員 (早稲田大学スポーツ科学学術院)が、有酸素運動の効果に関して画期的な研究成果を発表したそうです。

自転車こぎ 3分間の運動を一日に10回をしてもらいます。

翌日、脂肪を多く含んだ食事をとってもらい、血液中の中性脂肪の量を詳しく調べたところ、前日運動しない場合に比べ、中性脂肪値が下がっていることがわかったそうです。

運動後1日たっても筋肉に脂肪がたまりにくくなっていたということです。

脂肪を燃やす有酸素運動は、一般的に長い時間行わなければいけないといわれていますが、3分間細切れに行なった運動でも中性脂肪を低下させる効果が出るということです。

藤井宜晴教授(首都大学東京)

筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれることがわかったそうです。

インスリンと同等くらい強力なのだそうです。

宮地元彦 (国立健康・栄養研究所 運動ガイドラインプロジェクトリーダー)

どんな運動でも筋肉に刺激が入るので、筋肉に刺激が入れば、好ましい結果が得られる。

→ 中性脂肪とは? について詳しくはこちら




→ 中性脂肪を減らすには? について詳しくはこちら

→ 中性脂肪が高い原因 について詳しくはこちら




【参考リンク】
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【痛風・高尿酸血症】発症年齢が若年化 食生活に注意 血液中の尿酸値をコントロール

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【目次】

■痛風の発症年齢が若年化

Gout: the disease of kings

by Dan Century(画像:Creative Commons)

通風 発症年齢が若年化 食生活に注意 血液中の尿酸値をコントロール

(2009/12/11、東京新聞)

痛風は、患者が年々増加し、発症年齢が若年化している。

二、三十代も要注意だ。

痛風の発症年齢が若年化しているそうで、20代、30代から症状が出始める事も多いそうです。

■痛風とはどんな病気?

痛風とは一体どのような病気なのでしょうか。

痛風は、血液中の尿酸が過剰になり、結晶化して関節にたまり炎症を起こす疾患。

尿酸は、プリン体という物質が主に肝臓で分解されてできる。

この結晶を異物として排除しようと体が闘い始めるために、親指の付け根やかかと、くるぶしなど足の関節を中心に、激しい痛みの発作が起こる。

進行すると、痛風結節というこぶができ、骨を変形させて身体の動きが不自由になったりする。

痛風は風が吹いても痛いということから由来が来ていると聞いたことがありますが、痛風になると、足の指が腫れ、針で刺したようにジンジンとした痛みがするそうです。

腎臓の機能低下、動脈硬化などを進行させることもある。

糖尿病や脳血管障害などの生活習慣病を合併しやすいので、注意が必要だ。

高尿酸血症は、腎臓病、高血圧、心臓病、脳卒中などのリスク因子と指摘されています。

つまり、高尿酸血症になっているということは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、腎臓病、脳血管障害になるリスクが高くなっているといえます。

■痛風の発症年齢が若年化している原因とは?

痛風の発症年齢が若年化している原因は食生活にあるそうです。

患者はほとんどが男性で、現在約九十万人。

二十年前の約三倍に増えた。

発症年齢のピークは、五十代から三十代へ年齢層が下がっている。

「食生活の変化が背景にあると考えられている」と大山医師。

痛風の原因は、七、八割は遺伝的な体質によるが、残り二、三割は食生活が影響している。

尿酸の排せつ機能が低かったり、過剰に生産するなど、もともと痛風になりやすい遺伝的な体質をもった人が、尿酸を増やす食事をとるようになったために発症年齢が下がってきたという。

尿酸を増やす食事をするようになったことで、痛風の発症年齢が下がってきているようです。




■痛風の目安となる数値(尿酸値)

痛風はどの数値を目安にすればよいのでしょうか。

「血液中の尿酸値が、一デシリットル当たり七ミリグラムを超える人は、高尿酸血症という痛風予備軍。

同六ミリグラム台後半くらいからは、症状がなくても食事に気を付けてほしい」と大山医師は指摘する。

同九ミリグラムを超えると九割が、五年以内に痛風の発作を起こすとされ、尿酸値を下げる薬での治療を受けた方がいい。

ほかに発作の前兆時や発作時の投薬治療もある。

尿酸値7mg超/dl → 痛風予備軍 なのだそうです。

尿酸値が6mg/dlになると、症状がなくても食事に注意する必要が出てくるそうです。

■痛風にならないようにするための食事のポイント

では、食事をどのように気をつけたらよいのでしょうか。

食事の注意点は、プリン体をとりすぎないようにすること。

<中略>

酒類ではビールに多く含むものが多い。

肉のレバーや、エビなども多く含む。

プリン体は、煮ると煮汁に溶け出るので、豚骨ラーメンや鍋物のスープなどはほどほどに。

アルコールそのものも、肝臓で尿酸が作られるのを促進したり、尿酸の排出を妨げるので、ビール以外の酒類も飲みすぎには注意だ。

よくCMでも取り上げられたプリン体を摂りすぎないことが重要なようです。

レバーや海老、豚骨ラーメン、アルコール(特にビール)には気をつけたほうがよいようですね。

記事では、痛風予防に良い食品が紹介されています。

一方、尿酸は腎臓から尿に排出されて体外に出るので、尿酸が尿に溶けやすいように尿をアルカリ化する食品が予防にはいい。

野菜や海藻、酢の物などが代表で水分も十分にとりたい。

尿をアルカリ化する食品、例えば、野菜や海藻、酢の物がよいようです。

また、水分も十分にとったほうがよいそうです。

体重が増えると尿酸値も上昇しやすくなるので、軽い運動やストレス解消など生活習慣の改善にも努めたい。

体重が増加すると、尿酸値も上昇しやすくなるそうですので、ぜひ生活習慣の改善をして、痛風予防を行いましょう。

忘年会・新年会など年末年始は、お酒を飲む機会も増えますので、十分注意してくださいね。

→ 痛風とは|痛風の症状・原因・発作・食事・予防 について詳しくはこちら







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7時間睡眠の人は死亡率が最も低い!?|#ホンマでっかTV

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Sleeping Cat

by Michael Carian(画像:Creative Commons)

2010年4月6日放送の「ホンマでっかTV」で

「7時間睡眠の人は死亡率が最も低い!?」

「4時間睡眠の人は死亡率が1.6倍!?」

「睡眠時間が長いと死亡率が高くなる!?」

と、睡眠時間について取り上げられていました。

 

番組によれば、

日本人10万人の調査で男女共7時間睡眠の人が最も死亡率が低いという結果が出たそうです。

なぜ、7時間が良いのかという理由としては、人間は、4時間半で血中の老廃物をきれいにし、さらに2時間半で頭の中を整理する時間が必要なために、7時間が良いのではないかということでした。

 

この件について、少し検索してみました。

 

死亡率低い7時間睡眠 日本人11万人の調査結果 (共同通信)

日本人約11万人の睡眠時間を調べたところ、7時間(6・5-7・4時間)の人が死亡率が最も低く、それより長くても、短くても死亡率が高くなることが約10年間の追跡調査で分かった。

名古屋大学の玉腰暁子先生による研究結果によれば、睡眠時間7時間の人が死亡率が最も低いことがわかったそうです。

長く眠るほど寿命が縮む?睡眠時間と寿命の関係とは?

1980年代にアメリカで100万人以上を対象に行われた、睡眠時間と寿命の関係の調査では、予想外の結果が出ました。

1日に6.5〜7.5時間の睡眠をとっている人が最も死亡率が低く、それ以上およびそれ以下の時間、眠っている人は寿命が短くなる傾向にあったのです。

特に長く眠っているほうが問題で、7.5〜8.5時間以上の睡眠時間をとっている人は、6.5〜7.5時間睡眠の人よりも死亡率が20%もアップしました。

この調査は、日本で研究されたもののアメリカ版と言えます。

 

睡眠時間7時間未満の人はカゼをひきやすい、米大学が実験

(2009/1/13、AFPBB)

毎日の睡眠時間が7時間未満の人は、同8時間以上の人よりも3倍もカゼをひきやすい。

米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)によるこうした研究結果が、米国医学会の機関誌「Archives of Internal Medicine」(1月12日号)に発表された。

この記事によれば、睡眠時間が短いほどカゼをひきやすいことがわかったそうです。ただ、睡眠時間の長さが長ければ良いというわけではなく、睡眠の質が悪い場合でもカゼをひきやすいようです。

この記事を参考にすれば、睡眠障害(睡眠の質が悪い)により、免疫系の機能を低下してしまうため、病気になりやすいということが言えそうです。

 

5時間以下の睡眠続け死亡率1.7倍に 7時間寝よう

(2007/9/30、アメーバニュース)

この研究では、35歳から55歳のイギリスの公務員およそ10000人を対象に17年間にわたって、睡眠時間と健康状態を調査した。

これだけの研究期間と人件費を投じた大規模な研究は、今までに例がない。

結果として、平均の睡眠時間が5時間以下の勤労者は、それ以上の睡眠時間を確保している勤労者と比較して1.7倍以上の高い死亡率をとることがわかった。

残念ながら、データソースが書かれていないのですが、ひとつの参考とすると、睡眠時間が5時間以下の場合には、それ以上の睡眠時間を確保している人よりも死亡率が高くなるということです。

睡眠不足になると、病気になりやすいというニュース記事はよく見かけます。

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しかし、睡眠時間が7時間より長すぎても死亡率が高くなるという理由はわかりません。

番組の中では、睡眠中は血液の循環が少なく、体温も下がってしまうため、抵抗力が弱まるからではないかといっていました。

ただ言えるのは、睡眠時間の長さが大事というよりも、睡眠の質を良くすることの方が大事なようです。

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オメガ3脂肪酸は致死的な心臓病のリスク低下に関連している!?

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→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

■オメガ3脂肪酸は致死的な心臓病のリスク低下に関連している!?

Cured Ocean Trout

by Rod Waddington(画像:Creative Commons)

オメガ-3系脂肪酸の摂取は致命的な心臓病のより低いリスクに関連

(2016/7/12、世界の最新健康・栄養ニュース)

魚介類および植物由来のオメガ-3系脂肪酸の血中濃度が高い人は、冠動脈疾患で死亡するリスクが低いようだ、という米国スタンフォード大学とタフツ大学からの研究報告。

オメガ3脂肪酸で致死的な心臓発作リスクが低減か

(2016/7/5、健康美容EXPO)

植物由来および魚由来のオメガ3脂肪酸は、非致死性の心臓発作のリスク低下には関連しなかったが、致死的な心臓発作のリスクの約10%低下に関連していた。

米国スタンフォード大学とタフツ大学の研究によれば、魚介類や植物由来のオメガ3脂肪酸の血中濃度が高い人は、致死的な冠動脈疾患のリスクが低いそうです。




■オメガ3脂肪酸と心臓の関係の研究

オメガ3脂肪酸を含む魚をよく食べる女性は心臓も健康に|デンマーク研究(2012/6/15)で紹介したデンマークの研究チームによれば、オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚をよく食べる女性は、心臓の病気にかかるリスクが低いという研究が発表されています。

オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の値が高いと長生きする!?|米ハーバード公衆衛生大学院とワシントン大学によれば、米ハーバード公衆衛生大学院とワシントン大学の調査によれば、血中のオメガ3脂肪酸値が高い人は、そうでない人に比べて約2年長生きすることがわかり、また、オメガ3脂肪酸だけでなく、同じくサーモンなどの魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDPA(ドコサペンタエン酸)の値が高いと、心臓病や脳卒中などが原因で若年死するリスクが27%も低いことも判明したそうです。

DHA・EPA|DHA・EPAの効果・効能・食品 について詳しくはこちら

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■まとめ

「種々の研究に共通して、どの年齢、性別、人種、糖尿病の有無、アスピリン使用の有無、コレステロール低下薬使用の有無に関わりなく効果が見られた。」

今回の研究では、非致死的な心筋梗塞とオメガ3脂肪酸の摂取量には関連はみられなかったことから、オメガ3脂肪酸は死に関連した部分で何らかの関係があるのではないかと考えられるそうです。

オメガ3を含む食品としては、サケ、マス、イワシ、ニシンなど魚に含まれています。

また、植物由来のオメガ3脂肪酸であるαリノレン酸はクルミ、アマニ油、キャノーラ油、その他の種子やナッツに含まれています。

はっきりとしたメカニズムはまだわかっていませんが、オメガ3の食品は健康のためにはぜひ摂っておきたい食べ物ですね。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら







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食べ過ぎでも肝臓は壊れる!年末年始はNASH(非アルコール性脂肪肝炎)に注意!

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これからの時期は、忘年会・新年会とお酒を飲む機会が増える時期ですよね。

肝臓のことを心配する人もいらっしゃるのではないでしょうか。

肝臓の病気といえばアルコールが原因と考える人も多いと思いますが、最近では、食べ過ぎによって肝臓が病気になるということがわかっています。




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■脂肪が肝臓に悪影響

party

by gabia party(画像:Creative Commons)

食べすぎでも肝臓は壊れる!年末年始は“脂肪肝炎”に注意

(2011/12/14、ZAKZAK)

肝臓は「体内の化学工場」といわれ、飲食で体内に入って分解された栄養素を貯蔵したり、身体に必要な形に作り替えるなどさまざまな働きをしている。

一度に多量の飲食をすると肝臓がオーバーフローになり、結果として脂肪がたまりやすくなる。

これを「脂肪肝」という。

東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター長の西崎泰弘副院長が説明する。

「アルコールを飲まなくても、脂肪分の多い食事を続けていると、短期間で脂肪肝になることはあります。それを放置していると、脂肪化をきっかけに肝細胞の破壊が起こり、NASHへ移行することがあるので注意が必要です」

脂肪肝では、血液検査で「γーGTP」という数値が上昇。

そして、NASHになると、「AST/ALT」という数値も上がり、肝機能が破壊されていることが明らかになる。

その状態を放置すると、肝硬変や肝がんへと移行し、命に関わることもある。

脂肪分の多い食事を続けると、脂肪肝になることがあり、放置したままにしていると、肝細胞の破壊が起こり、NASHに移行することがあるそうです。

また、その状態をほうっておくと、肝硬変肝臓がんへと移行することがあります。

■肝臓の数値を見る目安

この記事では、「γーGTP」「AST/ALT」といった肝臓の数値に関するキーワードが出ていましたので、肝臓の数値を見る目安をご紹介します。

肝臓の数値

γ-GTP(正常値)男性…50IU/L単位以下
γ-GTP(正常値)女性…32IU/L単位以下

正常値を下回っている分には問題ありませんが、数値が上回っている場合には、肝臓に負担がかかっていると考えられます。γ-GTPの数値が高くても100以下であれば、禁酒などお酒・アルコールを控えることで正常値に戻ると考えられます。
しかし、100以上であれば、脂肪肝が進行していると考えられるため、病院で診ていただくことをおすすめします。

GOT(AST)…40IU/L単位以下
GPT(ALT)…40IU/L単位以下

GPT(ALT)・GOT(AST)が100以下(40IU/L単位以上で)の場合には、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などが考えられる。100以上になるとウイルス性肝炎の疑いがある。




■小太りでも注意

「明らかに肥満という人だけでなく、それほど太っていない人でもNASHになっている人はいます。

肝臓への脂肪の蓄積には個人差があるため、一時期な食べ過ぎが引き金になることがあるのです。

特に冬場は寒いので運動量が落ちて筋肉も減りやすいため、基礎消費カロリーが下がりがちです。

同じ体重であっても体内の脂肪の量は逆に増えやすく、NASHになりやすいのです」と西崎副院長はいう。

肝臓への脂肪の蓄積には個人差があるため、それほど太っていない人でも一時期な食べ過ぎが引き金となり、NASHになっている人はいるそうです。

以前ためしてガッテンで取り上げられていましたが、高脂肪食を3日間続けただけで、糖尿病と同じレベルにまでなるということでした。

隠れ糖尿病の原因は脂肪肝と脂肪筋|ためしてガッテン(NHK)

糖尿病は、長い間悪い生活習慣を続けているとおこると思っていましたが、そうではないようです。

番組の実験によれば、高脂肪食を3日間続けただけで、糖尿病と同じレベルにまでなるそうです。

■活性酸素のキケン

脂肪肝からNASHへ移行しやすいのは、肝臓に脂肪がたまるだけでなく、体内で強い酸化力を持つ活性酸素などの別の要因が関わっている。これを「セカンドヒット」というそうだ。

「活性酸素がたくさんあると炎症は起こりやすい。脂肪肝のセカンドヒットは、酸化した脂の摂りすぎや、鉄を多く含む食品、喫煙、不規則な生活などさまざまな理由があります」(西崎副院長)

「セカンドヒット」と言うキーワードははじめて聞きましたが、つまり、肝臓の脂肪化(ファーストヒット)に加えて、酸化した脂の摂りすぎや、鉄分を多く含む食品、喫煙、不規則な生活など様々な要因が関わること(セカンドヒット)によって、NASHへと移行しやすくなるようです。

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セカンドヒットに関わるものを全て除去するのは難しい。

となれば、やはり大切なのは脂肪肝の改善と予防になる。

ただし、急に粗食にしなくても、肉や魚などタンパク質はしっかり食べていればOKだ。

「脂質や糖質と違って、タンパク質は体内で脂肪として蓄積されないので、満腹感を得るために油の少ない肉類や豆腐などを多めにしてみてください。

肉は脂肪分が少ない部位なら300グラム程度食べても全く大丈夫です。

なるべく脂肪分を口にしないことから始めましょう。

糖分をはじめとする炭水化物も、体内で中性脂肪になって蓄積さやすいので注意が必要です」

まとめてみます。

●肉や魚などタンパク質はしっかり食べる

脂質や糖質と違って、タンパク質は体内で脂肪として蓄積されないので、満腹感を得るために油の少ない肉類や豆腐などを多めにする。

肉は脂肪分が少ない部位なら300グラム程度食べてもよい。

なるべく脂肪分を口にしないことから始めましょう。

●糖分をはじめとする炭水化物は、体内で中性脂肪になって蓄積しやすいので注意が必要

■非アルコール脂肪肝 撃退法チェック

□間食は控える。どうしてもケーキが食べたい日は1切れまでと決める。毎日は食べない

□柿などの甘みの強い果物は1日1個まで

□ビタミン類はCやEを積極的に摂るように心掛ける

□甘い飲料は避ける

□脂ものは避ける。油を使うときは、オリーブ油、キャノーラ油などの良い油を使う

□ノンオイルドレッシングの野菜サラダを、毎食ごと初めに食べる

□ご飯や麺類などの炭水化物を摂りすぎない

□タンパク質の肉や魚、豆腐、豆類などはしっかり食べる

□通勤時間に歩くときは速歩を心掛ける

□ウオーキングなどの有酸素運動を定期的にする

□有酸素運動をする前にストレッチ&筋トレを必ず行う







■肝臓関連ワード

肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所)

肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因

脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方

肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック

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NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とは・症状・原因

肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事

肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期)

肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値

肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP

ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因

AST(GOT)の基準値|ASTが高い原因

γ-GTPの基準値|γ-GTPが高い原因

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