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立ちくらみの原因にはどんな病気があるの?|症状チェック

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急にふらーっと立ちくらみを起こす人を見たことがあったり、あなた自身も経験したことがあるという人がいると思います。

立ちくらみの中には、病気のサインとしてその症状が現れることがあります。

そこで、立ちくらみの症状が現れる病気について紹介したいと思います。




【目次】

低血圧

Walk down the street

by Alex Troshenkov(画像:Creative Commons)

起立性低血圧は、急に立ち上がった時に、下半身にたまった血液を心臓に押し上げる力が弱く、脳に十分な血液が回らなくなることで起こります。

また、起立性低血圧の原因には、血圧を調節している脳の視床下部にある血圧調節中枢の遅れも原因の一つとして考えられているようです。

血圧調節中枢の指令が遅れると、脳の血液が不足して立ちくらみやめまいなどの低血圧の症状を起こしていると考えられます。

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貧血

貧血とは、酸素を運ぶ赤血球か、赤血球の中で酸素と結合するヘモグロビンが少なく、体内が酸素不足になった状態のことです。

酸素不足は体全体に症状が現れますが、それが脳に及ぶと、脳が酸欠になることで、立ちくらみがして立っていられなくなったり、めまいが起きたり、頭痛がしたり、場合によっては、失神を起こしてしまいます。

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低栄養の原因はアルブミン不足|ためしてガッテン(NHK) 4月28日によれば、高齢者の食生活は、年齢とともに肉類や油脂類を摂る量が減ってしまい、血清アルブミンや血色素(ヘモグロビンは、血液中の赤血球に含まれる色素で、酸素を全身に運ぶ働きがあり、減少すると貧血をまねき、生活機能が低下しやすくなる)の値が低くなっているようです。

→ なぜ貧血が立ちくらみ・めまい・頭痛・失神の原因になるの?|貧血の症状 について詳しくはこちら

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更年期障害

更年期障害の場合は、エストロゲン(女性ホルモン)が減少によって、脳の視床下部が混乱し、自律神経が乱れてしまい、立ちくらみの症状を起こすと考えられます。

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大腸がん

大腸がんの症状には、血便(便に鮮血または黒色の血液が混じる)がありますが、大腸がんや大腸ポリープなどによって体内で出血が起きると、貧血を起こすことがあるそうです。

出血に伴い、立ちくらみを起こすことがあります。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら

急性胃腸炎

急性胃腸炎になると、発熱、下痢、嘔吐などの症状によって体の水分がなくなってしまい、脱水の症状として、めまいや立ちくらみ、ふらっとするといった症状が現れることがあります。

→ 急性胃腸炎(感染性胃腸炎)の症状・原因・対策 について詳しくはこちら




糖尿病

糖尿病の合併症には糖尿病神経障害があり、立ちくらみ、筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、発汗異常、インポテンツ、EDなど、さまざまな自律神経障害の症状も現れます。

糖尿病神経障害が進むことで自律神経障害を起こし、自律神経が乱れてしまい、血圧調節中枢の指令が遅れると、この調整がうまくいかなくなり、脳の血液が不足して立ちくらみを起こしていると考えられます。

【糖尿病の初期症状・症状】

高血圧

通常は、人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、高血圧が長く続いたり、血圧が急激に上昇すると、この自動調節能の働きに異常が起こり、脳内の圧力が上昇した結果、血液循環が乱れてしまいます。

そして、血液量が乱れることによって、高血圧脳症、浮動性めまい(ふわふわする)、吐き気、嘔吐といった症状を起こすと考えられるそうです。

また、高血圧の治療中で降圧剤を服用している患者さんの中には、「めまいがある」「ふらふらする」といた症状を訴える人がいます。

人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、降圧剤(血圧の薬)によって血圧が下がり過ぎてしまうと、脳循環障害を起こして、血液が不足し、平衡中枢が働かなくなって、めまいやふらつきを起こすことがあります。

→ めまい・ふらつき|高血圧でめまいがなぜ起こるのか?|高血圧の症状 について詳しくはこちら

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

不整脈

脈が遅くなる(脈が途切れる)場合の症状として、立ちくらみ、めまい、息切れといった症状が現れることがあります。

→ 不整脈とは|不整脈の症状・原因・判断する基準の脈拍 について詳しくはこちら

脳梗塞

脳梗塞の症状としては、片側手足の運動障害、言葉の障害、眼の障害、意識障害(意識の混濁)といった症状のほかに次のような症状が現れることがあります。

  • めまい
  • 体がふらつき歩くことができない
  • 一人で立っていられない
  • 歩くと片方に傾く

→ 脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

熱中症

熱中症になると、皮膚血管が拡張することによって、血圧が低下し、脳の血流が少なくなることによって、「めまいがする」「立ちくらみを起こす」「失神する」という症状を起こします。

→ なぜ熱中症になると、「熱失神(めまい・立ちくらみ・失神)」という症状を起こしてしまうのか?|熱中症の症状 について詳しくはこちら

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら

■まとめ

このように立ちくらみの症状が現れる病気を挙げると不安な印象を持つ方もいらっしゃると思います。

立ちくらみには心配のないものも多いですが、上記に挙げたような病気のサインとして表れることがあるので、気になる症状がある場合には、一度病院で診てもらいましょう。







女子ゴルファー金田久美子さん、熱中症で救急搬送 「嘔吐と身体のしびれで」




女子ゴルファーの金田久美子さんがホールアウト後に熱中症で救急搬送されていたそうです。

今回のポイントは、自分では大丈夫だと思っていても実際には症状がひどい状況がありうるということ。

実際に嘔吐と身体のしびれで辛い状況だったそうです。

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら

以前#所ジョージ さんは熱中症で2度救急搬送されていた!その時の状況・原因とは!?によれば、所さん自身は車ではクーラーをつけているので大丈夫だと思っていたそうですが、思ったよりも汗をかいてしまって水分が不足しているという状況はあり得るんですね。

熱中症は外だけで起きるわけではなく、家の中でも起こります。#星野源 さん、家の中で熱中症になった!その原因とは!?|#Mステによれば、星野源さんが家の中で熱中症になったそうで、クーラーが使用できずに扇風機で夏の暑さを乗り越えようとしたところ、「暑さ・寒さがわからない」「嘔吐(おうと:食べ物をはくこと)」の症状が現れたそうです。

熱中症で死亡した人の9割が屋内|65歳以上の高齢者やエアコン不使用のケースが多いによれば、エアコンがない人やエアコンがあるのに発見時には使っていなかった人に熱中症でなくなったケースが多いようです。

今の住宅は密閉性が高く風通しが悪く、窓を閉め切り冷房を使わないと、室内は外気温以上に上がるため、室温28度、湿度70%を超えたらエアコンを使ったほうがいいようです。

熱中症は家の中でも外でも起こりますので、しっかりと対策していきましょう!

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら

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■熱中症対策(応急処置)

それでは、周りの人が熱中症になったらどうすればよいのかを覚えておきましょう!

(1)涼しい場所に移し、衣服をゆるめてリラックスさせる

建物が近くにない場合には日陰で休ませましょう。

建物が近くにあればエアコンの効いた部屋で休ませましょう。

(2)首筋、脇の下、脚の付け根を(冷たいペットボトルなどを使って)冷やす

脈拍のとれる位置は血管が皮膚に近いため、そこを冷やすと、冷却された血液が全身を巡ることで、クールダウンします。

(3)顔が赤いときは頭を高く、青白ければ足を高くして寝かせる

(4)意識があり、嘔吐がなければ水分補給させる

水分だけでなく塩分などの電解質も失われていると考えられますので、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された経口補水液を利用しましょう。

(5)皮膚が熱ければ、風を送ったり熱い部分にぬれタオルを当てる

(6)皮膚が冷たければぬれタオルをしぼり、冷たい部分をマッサージ

(7)意識がなかったり、急に体温が上がったらすぐ救急車を呼ぶ

帝京大医学部付属病院の三宅康史・高度救命救急センター長によれば、熱中症の応急手当は「FIRE」で覚えるとよいそうです。

ただし、行う順番はつづりとは逆の順番で行なうそうです。

E(Emergency call:救急車を呼ぶ)

→R(Rest:涼しい場所に運んで安静にする)

→I(Icing:首筋、脇の下、脚の付け根など血管が皮膚に近い場所を冷やす)

→F(Fluid:水分補給)

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら







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シン熱中症対策は「出汁」!?だしの効果とは?【THE TIME,】




2024年6月17日放送のTBS「THE TIME,」では2024年の新熱中症対策として「出汁」を紹介していました。

2010年ごろ~:塩分タブレット
2018年ごろ~:アイススラリー

熱中症対策として「出汁」が注目されているのは、水分補給+大量に汗をかくと失われる「塩分」や「ミネラル」を補給できるから。

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら

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■出汁の効果

順天堂大学医学部の小林教授によれば「昆布やカツオ節を食べると消化しないといけないが、出汁にすることで成分が溶け出てきているので吸収されやすく、鰹の出汁は血流を増加させ疲労回復効果があるといわれている」そうです。

寝る前に出汁をコップ一杯飲むと熱中症対策として期待できますが、ただ塩分が含まれるため、飲みすぎには注意しましょう。







「暑さ負債」が非労作性熱中症の引き金になることがある!




Tardes

by Palmira Van(画像:Creative Commons)

【この記事の復習クイズ!】

Q. 暑さ負債の蓄積による熱中症になりやすい病気の人はどんな人でしょう?

このクイズの答えは記事の中にあります。

深刻な後遺症の危険も 「暑さ負債」が熱中症の引き金に

(2023/8/10、時事通信)

「これまでの暑さによる疲労や不眠による体調不良、慢性的な脱水状態が蓄積した『暑さ負債』が危険水位に達して熱中症になってしまうことで、相対的に体力が弱い高齢者や乳幼児などはもちろん、元気そうに見える壮年世代も警戒が必要だ」

熱中症には大きく分けて「労作性熱中症」と「非労作性熱中症」があります。

労作性熱中症とは炎天下の屋外で激しい運動や労働作業によって急激な脱水を起こし、場合によっては意識低下、臓器不全に至る熱中症のことを言います。

非労作性熱中症とは、屋内作業や通常の家事、就寝中などの日常生活で数日以上かかって徐々に悪化していく、心疾患、糖尿病、脳卒中後遺症、精神疾患、認知症などを持つ高齢者に多い熱中症のことです。

今回注目するのは「暑さ負債」という考え方です。

熱中症は脱水状態や睡眠不足、腸内環境の悪化などにより体温調節機能が働かなくなることが原因で起きるによれば、人間には、体温をコントロールする機能があり、暑くなると汗を出して気化熱で体を冷やす作用があります。

しかし、その体温調節機能にトラブルが起きると、自律神経が乱れてしまい、血流障害が起こって、めまいや頭痛、吐き気などの熱中症の症状が起こります。

体温調節機能が働かなくなる原因は、脱水状態や睡眠不足、腸内環境の悪化が考えられるそうです。

腸内環境が悪化すると、体温調節機能に影響が及ぶ理由は、血液循環や消化吸収、呼吸などは自律神経によってコントロールされ、互いに影響を及ぼし合う関係にあるためなのだそうです。

熱中症で死亡した人の9割が屋内|65歳以上の高齢者やエアコン不使用のケースが多いによれば、エアコンがない人やエアコンがあるのに発見時には使っていなかった人に熱中症でなくなったケースが多いようです。

熱中症は自宅での発症が最も多い!熱中症になったらどう対処したらよいか?で紹介した独立行政法人・国立環境研究所によれば、熱中症で緊急搬送された人のうち、自宅での発症が最も多かったそうです。

屋内にいるからといって熱中症にならないということはなく、体温調節機能が衰えた高齢者が自宅でエアコンを使わずにいると、次第に「暑さ負債」が蓄積し、体温調節機能が悪化して、非労作性熱中症を発症するんですね。

「暑さ負債」による熱中症を防ぐためにしっかりと対策を行なっていきましょう!

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら

【この記事の復習クイズの答え!】

A. 心疾患、糖尿病、脳卒中後遺症、精神疾患、認知症







なぜ熱中症になると、「熱疲労(めまい・頭痛・吐き気・嘔吐)」の症状を起こすのか?

> 健康・美容チェック > 熱中症 > なぜ熱中症になると、「熱疲労(めまい・頭痛・吐き気・嘔吐)」の症状を起こすのか?

熱中症の症状には、熱疲労(「めまい」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「倦怠感」「虚脱感」)という症状がありますが、なぜ熱中症になると、「めまい」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」という症状を起こしてしまうのでしょうか?




【目次】

■なぜ熱中症になると熱疲労(めまい・頭痛・吐き気・嘔吐)の症状を起こすのか?

Tardes

by Palmira Van(画像:Creative Commons)

熱中症の症状は重症度で3段階に分かれており、熱疲労の症状である「めまい」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「倦怠感」「虚脱感」はⅡ度(病院搬送が必要な中等症)に当てはまります。

大量に汗をかくことによって、水分と電解質が失われ、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり、「めまい」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「倦怠感」「虚脱感」という症状を起こします。

その他にも、下痢や寒気、集中力や判断力の低下という症状が現れます。




■熱中症対策(応急処置)

それでは、熱中症になったら、どうすればよいのでしょうか?

(1)涼しい場所に移し、衣服をゆるめてリラックスさせる

建物が近くにない場合には日陰で休ませましょう。

建物が近くにあればエアコンの効いた部屋で休ませましょう。

(2)首筋、脇の下、脚の付け根を(冷たいペットボトルなどを使って)冷やす

脈拍のとれる位置は血管が皮膚に近いため、そこを冷やすと、冷却された血液が全身を巡ることで、クールダウンします。

(3)顔が赤いときは頭を高く、青白ければ足を高くして寝かせる

(4)意識があり、嘔吐がなければ水分補給させる

水分だけでなく塩分などの電解質も失われていると考えられますので、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された経口補水液を利用しましょう。

(5)皮膚が熱ければ、風を送ったり熱い部分にぬれタオルを当てる

(6)皮膚が冷たければぬれタオルをしぼり、冷たい部分をマッサージ

(7)意識がなかったり、急に体温が上がったらすぐ救急車を呼ぶ

ただし、熱疲労(めまい・頭痛・吐き気・嘔吐)の症状が現れている場合には、病院への搬送が必要なレベルになっています。

<汗ばむ季節>熱中症の意外な誤解 正しい知識で予防を

(2017/6/10、毎日新聞)

三宅センター長は、Fluid(水分補給)▽Icing(冷やす)▽Rest(安静にさせる)▽Emergency call(救急車を呼ぶ)--の四つを挙げる。覚え方は「FIRE」。ただし、行う順番は逆からで、まず救急車を呼び、患者を涼しい所に運んで服を緩めて安静にさせ、首や脇の下や太ももの付け根を冷やして、できれば水分補給をさせる。

帝京大医学部付属病院の三宅康史・高度救命救急センター長によれば、熱中症の応急手当は「FIRE」で覚えるとよいそうです。

ただし、行う順番はつづりとは逆の順番で行なうそうです。

E(Emergency call:救急車を呼ぶ)

→R(Rest:涼しい場所に運んで安静にする)

→I(Icing:首筋、脇の下、脚の付け根など血管が皮膚に近い場所を冷やす)

→F(Fluid:水分補給)

■まとめ

大量に汗をかくことによって、水分と電解質が失われ、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり、「めまい」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「倦怠感」「虚脱感」という症状を起こします。

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら







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